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タグ logical cypher scape

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スティーブン・ピンカー『心の仕組み』 - logical cypher scape

2013/08/31 このエントリーをはてなブックマークに追加 98 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 淘汰 演算装置 スティーブン・ピンカー ちくま学芸文庫 進化論

ちくま学芸文庫になったのでそっちの方で読んだ。心の科学についてまとまって読める。すなわち、認知科学(心の演算理論)と進化生物学(自然淘汰による進化論)が合体した進化心理学による、心の説明である。心は進化によってデザインされた演算装置であるというのを筋として、多くの研究を紹介している。だから、ピンカー自身の研究について書かれているというのではなく、心の科学に関する様々な分野の研究が次々と出てくる。も... 続きを読む

井奥陽子『近代美学入門』 - logical cypher scape2

2023/11/12 このエントリーをはてなブックマークに追加 89 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 近代美学入門

タイトル通り、近代の美学についての入門書なのだが、とても良い本だった。 「芸術」「芸術家」「美」「崇高」「ピクチャレスク」という概念ごとに章立てした5章構成の本となっているが、これらの概念は全て近代に成立した概念である。 「崇高」と「ピクチャレスク」はあまり一般的には馴染みのない言葉だろうが、「芸... 続きを読む

『言語哲学重要論文集』 - logical cypher scape

2013/04/23 このエントリーをはてなブックマークに追加 77 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip フレーゲ 宵の明星 ラッセル 真理 意義

八木沢敬『意味・真理・存在 分析哲学入門中級編』 - logical cypher scapeを読んだ勢いで読んだ八木沢本を先に読んでてよかった。 第一部 言語哲学の誕生フレーゲ「意義と意味について」(野本和幸訳)言わずとしれた超有名論文。1892年。改めて、フレーゲは色々なこといってて面白い、というかすごいなーと思った。(「明けの明星」と「宵の明星」など) ラッセル「表示について」(松坂陽一訳)... 続きを読む

都留泰作『〈面白さ〉の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか』 - logical cypher scape

2015/06/20 このエントリーをはてなブックマークに追加 64 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 都留泰作 筆者 ブーム 作者 文化人類学者

文化人類学者にしてマンガ家である筆者が、自ら「世界観エンタメ」と名づけた作品を取り上げ、それらの作品の面白さを分析する。筆者の専門である文化人類学の話が織りまぜられて進んでいく。 内容と直接関係ない話だが、この作者のマンガ『ナチュン』は読んでいて、現役の文化人類学者ということも知っていたのだけど、名大理学部出身だとは知らなかった。名大理学部というと、マンガ評論家の伊藤剛もそこの出身で、さらに聞いた... 続きを読む

デイヴィッド・M・アームストロング『現代普遍論争入門』(秋葉剛史訳) - logical cypher scape

2014/03/29 このエントリーをはてなブックマークに追加 57 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

普遍についての現代形而上学の入門書普遍論争というと中世スコラ哲学が連想されるだろうが、現代の哲学においてもなお論争の続いているトピックである。普遍についての問いというのは、「トークンa、b、c……が同じタイプFであるとはどういうことか」というものよくある例で恐縮だけど、リンゴとかトマトとか郵便ポストとか太陽とかはみな「赤い」。つまり、同じ「赤い」というタイプのトークンなんだけど、それは一体どうやっ... 続きを読む

青山拓央『分析哲学講義』 - logical cypher scape

2012/02/17 このエントリーをはてなブックマークに追加 52 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

ちくま新書から出た分析哲学の入門書。分析哲学の入門書というと、先日、講談社選書メチエから、八木沢敬『分析哲学入門』という本も出ているが、この両者はある意味ではよく似ているし、ある意味では結構違う。どちらも分析哲学とは何かというところから始め、言語哲学について説明したあと、クリプキを挟んで、心の哲学と形而上学へと至るという構成になっている。新書と選書という違いはあるが、どちらも大体同じページ数であり... 続きを読む

川畑秀明『脳は美をどう感じるか』 - logical cypher scape

2012/12/05 このエントリーをはてなブックマークに追加 50 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip セキ 川畑 本書 筆者 絵画

神経美学の一般向け紹介の本。似たタイトルの本として、セミール・ゼキの『脳は美をいかに感じるか』があるが、ゼキは川畑の師にあたるらしい。筆者の専門は心理学であるとのこと。神経美学とは、脳科学的アプローチによって芸術鑑賞や制作について迫るというもの。芸術として扱われるものは、本書においては、基本的に絵画。各章ごとにテーマが分かれていて、ちょっと雑学集っぽくなっている。心理学で知られている○○効果が、絵... 続きを読む

名古屋哲学フォーラム2013秋「美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学」 - logical cypher scape

2013/09/16 このエントリーをはてなブックマークに追加 48 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 分析美学 心理学 資格

日時: 2013年9月14日(土曜日)午後1時半より会場: 南山大学名古屋キャンパスR棟R32教室 行ってきました。名古屋は2度目。とはいえ、1度目は、他のところへの旅行の途中で立ち寄って名古屋駅の近くで昼食食べただけ。今回も、南山大学直行して、またすぐ帰るみたいな感じで、全然名古屋観光とかしてませんがw地下鉄名古屋大学駅が、本当に名古屋大学ど真ん中みたいなところにあるのにびっくりした*1。で、名... 続きを読む

『ワードマップ現代形而上学』鈴木生郎・秋葉剛史・谷川卓・倉田剛 - logical cypher scape

2014/03/09 このエントリーをはてなブックマークに追加 43 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip セオドア サイダー ハードカバー 入門書 日本語

ついに出た! 日本語による現代形而上学の入門書! 日本語で読める現代形而上学の入門書としては、既にアール・コニー+セオドア・サイダー『形而上学レッスン――存在・時間・自由をめぐる哲学ガイド』 - logical cypher scapeがあり、内容には一部重複するところもあるのだが、『形而上学レッスン』がハードカバーで物理的にごつい本なので、入門書としてはワードマップの方のハンディさというのは優れ... 続きを読む

村上裕一『ゴーストの条件』 - logical cypher scape

2011/09/16 このエントリーをはてなブックマークに追加 40 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ゴースト 村上裕一 ノベルゲーム リアリティ 概念

ゼロアカ道場優勝者である村上裕一によるデビュー作。これで長きにわたったゼロアカ道場企画も本当に終結したと言える。キャラクターというものが現代オタク文化の中で拡散している様をゴーストという概念で捉え直し、そのリアリティを批評している本。三部構成で成っており、第一部はアイドル論から接ぎ木する形でキャラクターについて、第二部は2chやニコニコ動画における創作からゴーストについて、第三部はノベルゲームなど... 続きを読む

E.H.ゴンブリッチ『美術の物語』 - logical cypher scape

2015/04/29 このエントリーをはてなブックマークに追加 39 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 通史 流派 名著 絵画 実物

西洋美術史の入門として名高い1冊実際、読みやすく丁寧でとても面白い読み継がれる名著とはこういうものか、とまた、自分は美術については19,20世紀くらいしか知らなかったので、改めて通史を読んで勉強になった。 この本の特徴はいくつかあるが「物語」としては、それぞれの時代や流派において美術の目的がなんであったか、ということを追いかける作りになっている。ともすると、絵画などのよしあし・巧拙を「実物そっくり... 続きを読む

三輪健太郎『マンガと映画』 - logical cypher scape

2014/09/24 このエントリーをはてなブックマークに追加 39 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 言説 マンガ 技法 思想 近代

マンガと映画についての美学的メディア比較論であり、これまでの議論・言説を丁寧に再検討しながら、「映画的」であるとはどういうことなのかを論じ、それが「近代」を前提しにした視覚文化であることを示していく本。「映画的」っていうのが単に技法的な話ではなくて、近代の大衆文化とか時間概念とかにおける考え方のことなんだ、という話メディアの特性とか技法とかを形式的に判断するのではなくて、それがどういう思想・システ... 続きを読む

ラマルク+オルセン編『美学と芸術の哲学:分析的伝統:アンソロジー』 - logical cypher scape

2012/07/28 このエントリーをはてなブックマークに追加 35 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip アンソロジー 美学 哲学 芸術 伝統

原題は"Aesthetics and the philosophy of art : the analytic traditon : an anthology"で、編者はPeter LamarqueとStein Haugom Olsen。英語の本なので、ブログ記事タイトルは自分の勝手な翻訳。以前、洋書のタイトルをそのままブログのタイトルにしたら、何か反応が悪かったような疑いがあるので、あえて訳して... 続きを読む

山口尚『クオリアの哲学と知識論証』 - logical cypher scape

2013/01/05 このエントリーをはてなブックマークに追加 34 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip メアリー サブタイトル クオリア 注釈 ジャクソン

これぞ分析哲学だよねーという感じの本で、非常に面白い。後半は結構議論が難しくなってくるが、それでも議論が追いやすくなるように作られているので基本的には分かりやすいと思う。もっとも、心の哲学全く知らないとなると多少つらいかもしれない。注釈がいい(後述) サブタイトルは、メアリーが知ったこと。オーストラリアの哲学者、フランク・ジャクソンが提唱した「メアリーの部屋」という思考実験ないしそれを元にした知識... 続きを読む

斎藤環『キャラクター精神分析』 - logical cypher scape

2011/10/02 このエントリーをはてなブックマークに追加 32 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 斎藤環 そこかしこ フレームワーク 定義 思考

これまで出てきたキャラクター論のまとめをしつつ、斎藤環なりのキャラクターの定義を提案している本。個人的に、斎藤環のキャラクター論というのは以前から気に入っていて、この本も面白く読んだ。斎藤環の文章というのは、そこかしこにラカン派の言葉が出てくるため、そこで引いちゃう人もいると思うのだが、僕自身ラカンは斎藤環を通じてしか知らないけれど、それでも読めてしまうところがある。斎藤環の思考のフレームワークと... 続きを読む

松永伸司『ビデオゲームの美学』 - logical cypher scape2

2018/12/15 このエントリーをはてなブックマークに追加 26 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 美学 名著 論点 松永伸司 記号

ビデオゲームは一体いかなるナラデハ特徴を持っているのかを、記号の意味作用という観点に着目して明らかにしようとする本 これは名著 様々な論点が丁寧に整理され、読者が気に掛かるであろう点にはきちんと補助線が引かれ、踏み込む必要のない議論では中立的な立場にとどまり、しかし、踏み込むべきところではきっちり... 続きを読む

倉田剛『「現代存在論入門」のためのスケッチ』 - logical cypher scape

2012/06/18 このエントリーをはてなブックマークに追加 24 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip スケッチ ヨシオ ノリコ 序論 タカシ

CiNii Articles 検索 -  現代存在論入門 著者が計画している『現代存在論入門』(仮題)という著書の「スケッチ」ということで、プロトタイプになるような原稿が公開されている。普通の文章に混ざって、ヨシオ、ノリコ、タカシの会話文が挟み込まれるスタイルで書かれている*1。序論から第九章までが構想されており、第一部では第一章と第二章、第二部では第三章と第四章、第三部ではおよそ第五章と第六章に... 続きを読む

藤田直哉『虚構内存在』 - logical cypher scape

2013/02/17 このエントリーをはてなブックマークに追加 22 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 藤田直哉 筒井康隆 サブタイトル 思想 藤田

サブタイトルは、「筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉」であり、筒井康隆論である。第1章から第7章まで、筒井康隆の仕事をおよそ時系列順に追いながら、その中にある「虚構内存在」の思想を読み込んでいく。最後につけられた第A章で、筒井康隆から離れて、「虚構内存在」の思想を藤田直哉的に展開している。 実をいうと、この本を読み終わって、感想というのが思い浮かんでいない。まず、筒井康隆を僕自身がほとんど読んでいな... 続きを読む

『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape

2011/09/08 このエントリーをはてなブックマークに追加 22 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ボカロクリティークvol.01

島袋八起(発起人)と中村屋与太郎(編集長)による、ボカロ評論同人誌創刊号。ちなみに、八起さんはこの前の文フリの時に突発的に、この本のパイロット版にあたる『ボカロクリティークvol.00』*1を作っており*2、僕はその際に寄稿したという縁があるが、今回は全く関わっていない。おそらく多くの人から待望されていたタイプの本であり、まずはその誕生を祝いたい。今後の続刊が楽しみであり、またそれによってボカロ批... 続きを読む

津原泰水『ブラバン』 - logical cypher scape2

2019/06/02 このエントリーをはてなブックマークに追加 20 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip プラバン 津原泰水

一連の津原泰水騒動の中、新潮社が宣伝していたのをきっかけで知り、手に取った 自分が今まで読んだ津原作品は、主にSF・幻想系の短編と『バレエ・メカニック』のみで、完全にそういうジャンルの人だと思っていて、実は今回の騒動まで、他のジャンルでも書いている人だというのを知らなかった。 津原 の検索結果 - logic... 続きを読む

P・W・シンガー『ロボット兵士の戦争』 - logical cypher scape

2011/06/08 このエントリーをはてなブックマークに追加 20 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip シンガー 政治学者 著者 ロボット ロボット兵士

現代においてシンガーは必読書に数えられると思うが、今まで読んでいなかったのをようやく読めた。残り2冊もなるべく早いうちに読む*1。 とりあえず、タイトルを見て通り、ロボットで戦争である。このどちらかに興味ある人は、あるいは興味がなくても読むべき一冊。著者のシンガーは、『戦争請負会社』や『子ども兵の戦争』で知られる政治学の研究者だが、この本ではそうした政治学者としての面と、ロボットものや戦争ものでワ... 続きを読む

金森修『動物に魂はあるのか』 - logical cypher scape

2013/05/22 このエントリーをはてなブックマークに追加 19 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 動物 デリダ アリストテレス デカルト シンガー

17,8世紀のフランス思想史を、動物霊魂論という観点から紐解く本*1。デカルトの動物機械論、つまり動物はただの物質に過ぎず、言うなれば機械仕掛けで動いているようなものなので精神はないという考えに対して巻き起こった様々な反応、とでも言えばいいか。メインは、17,8世紀のフランスだが、前史としてアリストテレスからモンターニュ、現代の動物哲学としてデリダやシンガーなども簡単に紹介されている。第一章 動物... 続きを読む

P・W・シンガー『子ども兵の戦争』 - logical cypher scape

2011/07/14 このエントリーをはてなブックマークに追加 18 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 戦争 子ども兵 PMF 本書 無人兵器

P・W・シンガーの本を読む企画第3弾にして最終回。『ロボット兵士の戦争』→『戦争請負会社』→『子ども兵の戦争』と読んできた。実際の刊行順は、『戦争請負会社』→『子ども兵の戦争』→『ロボット兵士の戦争』である。本書は、先に読んだ2冊とは多少雰囲気が異なっていた。無人兵器やPMFには、どこかワクワクさせるところもあるというのは否めない。ワクワクまでしなかったとしても、そこまで悲惨な話に直面するわけでは... 続きを読む

小田部胤久『西洋美学史』 - logical cypher scape

2012/09/04 このエントリーをはてなブックマークに追加 16 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

@tieckP、@nix_in_desrtis、@ja_bra_af_cuのお三方と一緒に、読書会をしました。さらっと流し読みもできるけど、しっかり読もうとすると省略とか飛躍があって難しいというか、そういうところも含めて概説本なのだと思う。ここらへんの話題面白いなーというのと、全然ピンとこない話題と色々あった。以下、まとめは読書会まとめを参照のこと! 第一章 知識と芸術――プラトン 第二章 芸術と... 続きを読む

アメリカン・ポップ・アート展 - logical cypher scape

2013/09/07 このエントリーをはてなブックマークに追加 15 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

新美術館ポップアートは、なんか分かったつもりでいたけど、実際見てみたら全然そんなことなかった まず、ロバート・ラウシェンバーグ初っぱなから圧倒された。何が、とはいわく言い難いのだけど、この前、宮下誠の『20世紀絵画』で具象と抽象について読んだあとだったこともあって、「これは一体何だ?」となった。既存のイメージをコラージュして、リトグラフとして刷っている。その個々のイメージはもちろん具象だけれど、そ... 続きを読む

 
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