タグ 安達誠司
人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users安達誠司『消費税10%後の日本経済』(すばる舎) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
安達さんの最新作を頂戴しました。ありがとうございます。 消費税10%の効果で日本経済は徐々に低迷するという、ある意味で最悪のパターンにいきそうかことを、消費、雇用などの経済指標を丁寧に読み解いて解説しています。個人的にはこの徐々の低迷シナリオには賛同していて、よくある消費増税ハルマゲドン的なシナリオ... 続きを読む
株価大暴落! 日銀「マイナス金利」導入は裏目に出たのか? | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
日銀はまだ具体的なアクションを起こしていない 今週の日本のマーケットは、これまでの混乱の根源だと考えられてきた中国市場が春節で休場であるにもかかわらず大荒れの展開である。特に株式市場はかなり厳しい下げ局面が続いている。 その株式市場での下げの主役は銀行株であるが、銀行株の大幅な下落の「犯人」とされているのが、1月29日に日銀が導入を決定した「マイナス金利」である。 日銀による「マイナス金利」政策の... 続きを読む
中国人民元が世界「通貨危機」を引き起こす ~2016年世界経済のシナリオを「M・O・N・K・E・Y」で考える【その3】 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談
「バブル崩壊」は5年周期でやってくる 年初から3週間弱が経過したが、大荒れのマーケットは一向に収束の気配がない。 筆者は年明けの当コラムで2週間にわたり、キーワード 「M・O・N・K・E・Y」 をもとに2016年(申年)の世界経済・マーケット動向の考え方を示してきた。 そして、ここまでの状況を見る限り、指摘したように、2016年は、「経済状況の変化に対応してマーケットが動く」というより、「マーケッ... 続きを読む
原油価格の「底打ち」は、ある日突然やってくる ~2016年世界経済のシナリオを「M・O・N・K・E・Y」で考える【その2】 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネ
2016年は本当に「ベア(弱気)マーケット」なのか 2016年を占うキーワード「M・O・N・K・E・Y」のうち、今回は、 「O・K・E・Y」 をとりあげたい。すなわち、 原油(Oil) 、 金(Karat) 、 為替レート(Exchange Rate) 、 金利(Yield) である。 これらはすべてマーケットで決まるものであり、しかもお互いが強く連関している。筆者は、今年は予想外のタイミングで、... 続きを読む
ECB「大規模追加緩和」の可能性を徹底検証!〜ドラギ・バズーカは再び火を吹くのか | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
マーケットは大きく失望 12月3日の欧州中央銀行(ECB)政策理事会の結果はマーケットを大きく失望させた。事前に期待されていた「大規模な追加緩和策」が発表されなかったためだ。 マリオ・ドラギECB総裁は、前回10月22日の政策理事会後の記者会見で、12月に大規模な追加緩和策を実施する用意がある旨の発言を行った。この直後から、ユーロレートは大幅に下落した。例えばドル・ユーロレートは、10月の政策理事... 続きを読む
企業への賃上げ要求と内部留保課税は的外れだ! 安倍政権の「反資本主義」的政策がはらむ問題 日本企業は本当に「臆病者の罠」にハマっている? | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ
資本主義の精神に反する直接介入 安倍晋三首相は、11月24日の経済財政諮問会議で、現在、全国平均で798円の最低賃金を引き上げ、最終的には1000円を目指すことを明らかにした。来年以降、約3%の賃上げを企業に要求することになる。 これは、「名目GDP600兆円」という目標に向け、家計所得を押し上げ、消費を促す政策であると位置づけられている。 また、政府与党内では、設備投資を促すために、企業の内部留... 続きを読む
日本は知らぬ間に「景気後退局面」に入っていた~なんと2四半期連続のマイナス成長。それでも消費税を上げる気ですか? | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネ
日本経済は本当にリセッションに入ったのか 11月16日に発表された2015年7-9月期の実質GDP成長率(一次速報)は、季調済前期比年率換算で-0.8%と、2四半期連続のマイナス成長となった。景気循環での定義を単純に当てはめると、日本経済はリセッション(景気後退局面)に入ったことになる。 もう少し細かく内訳をみてみると以下のようになる。 2014年4月の消費税率引き上げ後に急減し、多くのエコノミス... 続きを読む
実は画期的! 新アベノミクスは世界の経済政策の「新潮流」になるかもしれない 聞こえてくるのは批判の声ばかりだが…… | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネ
「所得倍増計画」以来の画期的な構想 安全保障関連法案の改正がようやく終わり、経済政策への関心が再び高まっている。 安倍首相は、アベノミクス第二弾として、「新三本の矢」を発表したが、その実現に向けた具体策はこれからの課題という側面が強い。現段階では、「1億総活躍社会」というキャッチフレーズばかりが独り歩きし、その本質はなかなか見えてこない。 そのため、安倍首相の保守的な政治姿勢に嫌悪感を示すマスメデ... 続きを読む
日銀・次の追加緩和のタイミングはココだ! ~「予想インフレ率の低下」と「設備投資の減速」に注目せよ | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
日銀は「予想インフレ率」を重視している 8月鉱工業生産指数や9月短観など、このところ、景気低迷を示唆する経済指標の発表が相次いでいる。また、8月消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合(コア)で前年比-0.1%と、2013年4月以来のマイナスとなった。このため、市場では、日銀による追加金融緩和の期待が高まっている。 だが、10月6、7日に開催された日銀の金融政策決定会合では、追加緩和は見送られた。日銀... 続きを読む
ドイツ経済は過大評価されてきた! フォルクスワーゲン不正で露呈したドイツ企業「グローバル化」の限界 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
ドイツのアイデンティティは崩壊の危機に 世界のマーケットにまたまた新たな懸念材料が台頭した。フォルクスワーゲンの排ガス不正スキャンダルである。 ことの発端は、米国の環境保護局が、フォルクスワーゲンとその傘下であるアウディが販売するディーゼルエンジン搭載車の一部が、米国の排ガス規制に関する試験をパスするために違法なソフトウェアを使用していたと発表したことであった。 さらに、そのソフトウェアを開発した... 続きを読む
中国経済がこれまでの成長路線に戻ることはない 「中国ショック」の鎮静化には何が必要か? | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
中国当局の政策に大きな問題がある 「中国ショック」が内外株式市場の波乱要因となって久しいが、鎮静化の兆しは一向に見えない。 株式市場では、中国経済の減速を示す経済指標が発表されれば、株価が大きく調整し、中国当局による政策発動期待が高まると、大きく反転する、という状況を繰り返しており、株価の乱高下はおさまる気配がない。 特に、いわゆる中国関連銘柄や商社、鉱業といった資源関連銘柄のボラティリティ(価格... 続きを読む
大荒れのマーケットはどう収拾するのか? 中国経済悲観論を素直に反映する局面は長くは続かない | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
現在のマーケットの混乱は何が原因か 今週のマーケットは大荒れである。株式市場だけではなく、為替市場も激しく乱高下している。 これまで下落基調で推移し何度か1ドル=125円にトライしてきたドル円相場も、瞬間的にだが、1ドル=116円台に急騰した。実態はよくわからないが、外為市場のキャリートレードで「日本円売り他国通貨買い(現在は米ドルが主流と思われる)」のポジションをとっていた投資家は大きな損失を被... 続きを読む
消費税率10%は可能か? GDP統計から読み解く日本経済の現状 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
外需不振に足を引っ張られる日本経済 8月17日に発表された2015年4-6月期のGDP速報値は季調済前期比で-0.4%の減少となった(年率換算では-1.6%)。 内訳をみると、内需の寄与度が-0.1%、外需の寄与度が-0.3%となっており、外需(輸出)の不振が足を引っ張った(輸出は前期比-4.4%、輸入は-2.6%で、ともに前期比減であったが、輸出の減少幅が輸入の減少幅を上回ったため、「純」輸出を... 続きを読む
突然の「人民元切り下げ」は何を意図しているのか? ~マーケットの反応と中長期的な展望 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
人民元は今後も断続的に切り下げられる 8月11日、中国人民銀行は対ドルレートでの事実上の人民元切り下げを発表した。市場関係者にとって、これは全く予想外の出来事であり、この日、世界の株式市場はほぼ全面安の展開となった。 7月9日付けの同コラム(『ギリシャ問題よりもっと怖い!「中国株バブルの崩壊」』)で、筆者は、中国の政策当局が、中国株の暴落を起点とした金融危機を未然に防止するためには、中国人民銀行に... 続きを読む
EUはいずれギリシャのデフォルトを呑まざるを得ない---ギリシャ問題を総括する | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
ギリシャとEUの"交渉ゲーム"は今後も続く 結局、ギリシャの債務問題は「先送り」に終りそうだ。与党である急進左派連合(SYRIZA)に若干の造反者が出そうだが、野党の支持によって、EUが提示した緊縮財政案が議会で承認される見通しである。今回のギリシャショックも、終わってみれば、これまで同様、ギリシャとEU諸国の「債務繰り延べゲーム」の繰り返しにすぎなかった。 今回の騒動では、多くのエコノミストや市... 続きを読む
ギリシャ問題よりもっと怖い! 「中国株バブルの崩壊」 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
今回の中国の株価暴落は「異常事態」 今週日曜日に実施されたギリシャの国民投票では、大方の予想に反して、EUの提示した緊縮策に反対する票が全体の6割超となった。これをきっかけに、週初から世界のマーケットは大きく荒れている。 識者の話題は、「ギリシャがユーロから離脱するか否か」という点に集中している感があるが、筆者は、現時点では、ギリシャのユーロ離脱がユーロ崩壊へと波及していく可能性は極めて低く、ギリ... 続きを読む
EUはこのままギリシャを見放して本当にいいのか? | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
今週はギリシャ問題で世界のマーケットが荒れている。 日曜日、ギリシャのツィプラス首相は、IMFへの債務返済のためのつなぎ融資の見返りとして提示された緊縮策の是非について、7月5日に国民投票を行うと宣言した。だが、この時点ですでにIMFへの返済が滞ることは誰の目にも明らかであった。 確かに、月曜日に日経平均株価が600円近く下げるなど、マーケットにいくばくかのマイナス影響が出たものの、火曜日以降は下... 続きを読む
【第86回】 「金融緩和の幻想」の中で進行する不可解な中国株の上昇 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
中国株の年初来の上昇率は+23.9% 最近の世界の金融・株式市場はめまぐるしく変動しており、予想しづらい状況が続いている。ゴールデンウィーク直後は、先進国での長期金利上昇が顕著だったが、どうやらそれも落ち着きを取り戻しつつあるようだ。 調整局面を迎えつつあった欧米の株式市場は、金利上昇一服で再び上昇基調に転じると思いきや、現状、一進一退で今一つ方向が見えない状況が続いている。ECB(欧州中央銀行)... 続きを読む
世界一の投資家ジョージ・ソロスが2か月で10億ドル稼いだ投資法入門 / 浜田宏一・安達誠司 | SYNODOS -シノドス-
莫大な利益を得る投資の方法 浜田 私は、アベノミクスの初期に油揚げを海外に持っていかれた日本の投資家たちに、今度こそおいしい思いをしてほしいと思っています。したがって実際の投資の現場において、大きな成果を上げている人たちの話をお聞きしたいと思います。 投資で大きな成果を上げている人たちといえば、ジョージ・ソロスなどが運営するヘッジファンドでしょう。規模の大きい投機的なファンドが、金融の世界では幅を... 続きを読む
なぜアベノミクスを否定する人の中に債券市場関係者が多いのか? / 浜田宏一・安達誠司 | SYNODOS -シノドス-
アベノミクスを否定する人が債券市場関係者に多いのはなぜか 浜田 私はどちらかというと、理論経済学の角度から証券市場を見てきました。ですから現場に詳しいエコノミストの安達さんに、実際の投資の世界について伺いたいと思います。 まずお聞きしたいのは、アベノミクスの第1の矢(金融緩和政策)によって株価が上がり、円安も起こり、有効求人倍率と完全失業率が改善し続けている状況において、なぜ市場関係者のなかには、... 続きを読む
なぜアベノミクスで庶民の給料は上がらなかったのか? / 浜田宏一・安達誠司 | SYNODOS -シノドス-
アベノミクスはまず失業者に雇用の機会をもたらした 今はまだ、一般庶民の名目賃金が顕著に増加し始めるところまでは景気の波及効果が及んでおらず、多くの人がアベノミクスの景気回復効果を実感できていないのは確かであろう。しかし、「アベノミクスで喜んでいるのはお金持ちだけ」「アベノミクスは意味がなかった」というのは明確な誤りである。 アベノミクスによる金融緩和は、投資家の利益を増やす一方、景気回復効果を通し... 続きを読む
【第78回】 ギリシャの「交渉ゲーム」がユーロ圏経済の回復に寄与するという意外な経路 | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
ギリシャのユーロ圏離脱=「欧州統一」の道の頓挫 ユーロ圏の首脳は2月20日に、2月末に期限を迎えるギリシャ支援策を4ヵ月延長することで基本的に合意した。これを受けて、一応、ギリシャは24日に財政再建計画を提出し、ユーログループ(ユーロ加盟国の財務相会合)によって承認された。たが、これまでのギリシャの財政再建の実績を考えると、これが遵守されるかどうかはきわめて不透明である。 だが、ユーロ圏の首脳にと... 続きを読む
【第76回】 日本でピケティブームが起きている理由を考える | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
フランスの経済学者であるトマ・ピケティ氏が著した『21世紀の資本』は、経済学の専門書(しかも分厚い)としては異例の世界的ベストセラーとなった。日本でも昨年12月中旬に翻訳本が発売されたが、1冊6,000円弱(728ページ)の大著が、1冊1,000~1,500円(200ページ程度)の新書版が主流となっている日本の経済書部門の売上第1位を続けていることは驚異的である。 日本の知識人は、このピケティ氏の... 続きを読む
【第74回】 スイスフラン上限撤廃の意味を考える | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
対ユーロ上限撤廃でスイスフランが高騰したのは当然 1月15日に、スイス国立銀行(スイスの中央銀行、以下、SNB)は、対ユーロでのスイスフランの上限(1スイスフラン=1.2ユーロ)を撤廃すると発表した。これによって、スイスフランレートは急騰、いくつかの金融機関がトレーディング等で巨額の損失を被った模様だ。ただ、現段階では、これをきっかけとして金融危機が発生するような兆候はなく、マーケットは平静を取り... 続きを読む
【第70回】 原油価格急落は米国経済にどのような影響を与えるのか? | 安達誠司「講座:ビジネスに役立つ世界経済」 | 現代ビジネス [講談社]
原油価格が大幅下落した理由と決定要因 12月14日の衆院選で与党はほぼ現有議席を維持した(定数削減を加味すると若干の増加)。国民の信任を得たアベノミクスが加速することへの期待、そして、デフレ解消と成長戦略の実現が可能な状況になるとの見通しから、「週明けの株式市場は活況を呈する」との楽観的な予想もみられた。しかし、その予想は見事に裏切られ、今週の株式市場は世界的にも大荒れの展開となっている。 その理... 続きを読む