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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users「テロリストの入国からアメリカを守る」トランプ大統領令の何が問題か? – The Long Wait
トランプ大統領は、「テロリストの入国からアメリカを守る」ための大統領令を1月27日に発令。それとともにアメリカ中で反対運動が巻き起こった。事態は依然進行中であるが、そもそもこの大統領令が何を意味するのか、何が問題視されているのかを、実際に法律を読み解きつつ考えていきたい。わたしは法律家ではないが、いつだって原文にあたって見るのが思考を整理するためには最良の方法であると考えている。 ポイント この大... 続きを読む
メッセージの伝達に責任を持つのは誰か? – The Long Wait
ウェブライターであるヨッピー氏が、「ネイティブ広告ハンドブック」のわかりにくさと、そのわかりにくさを指摘した際発生したコミュニケーションに対して 大いにお怒り である。こういったコミュニケーションの齟齬は、何故起きるか。以前から考えていたことを適用するよい機会なので、書く。 特に日本語におけるコミュニケーションに関して知っておくべき事は大きく二つあるとわたしは考えている。それは、「ハイコンテクスト... 続きを読む
アウン・サン・スー・チー氏は独裁者になったのか? | The Long Wait
スー・チー氏「私が全て決定」 新大統領に「権限なし」 – 47NEWS(よんななニュース) と言う記事が注目を集めている。以下のような報道である。 【ヤンゴン共同】ミャンマーの次期政権を主導する見通しとなった野党、国民民主連盟(NLD)の党首アウン・サン・スー・チー氏(70)は10日、外国メディアとのインタビューで、次期大統領は何の権限もないと明言。自身の大統領就任を禁じた憲法規定に合わせるために... 続きを読む
サルは搾取されているのか? | The Long Wait
タイのココナツ産業ではサルが奴隷的労働を強いられているという報道が見られる。わたしは実際にフィールドワークを行ったわけではないので一次的な観察はできていないが、ハワイ大学の人類学教授、レスリー・スポンセルの意見を載せておこうと思う。スポンセルは実際にタイ南部で人類学的フィールドワークを行っており、サルと人間の間の関係性に関して論文を出しているようだ: 2002 “Monkey Business? ... 続きを読む
米国勤務雑感 | The Long Wait
米国カリフォルニア州に移動して九ヶ月ほど経過し、色々とわかってきたこともあるので、雑感をまとめておく。 わたしは基本的には同一の会社内で、東京支社から本社へと移動した。東京支社では同僚のほとんどが日本人であり、労働現場での共通言語は日本語であった。当然ながら米国ではそのようなことはなく、ずっと英語である。そのためか多少英語が上達したと思う。以前はある話題について何を発現するか事前に脳内を整理し、処... 続きを読む
Mac は死んだ. Jobs が殺したのだ. | The Long Wait
「Mac の良さ」が話題になっている。いったい何がよいのだ、Mac 版 Office は互換性の問題ゆえ役立たずだし、ゲームをすることなど考慮されてすらいない。コマンドキーがあるならコントロールキーはいらないし、秀丸が存在しない、と一方がいえば、もう片方 から、イラストや音楽といった創造的な業務には Mac が最適だし、POSIX 互換だから UNIX に向けて作られた豊富なソフト資産が使い放題、... 続きを読む
科学とは、科学教育とはなにか | The Long Wait
ちきりん氏の科学教育論が炎上している。彼女は、下から7割の人のための理科&算数教育 – Chikirinの日記 の中で以下のように書いた。 数学や理科に関しては、全体の3割程度の生徒が学べばよい(ちきりんを含め、下から7割の人は学ぶ必要がない)と思ってます。 ... 全員に与えるべきは、技術者や研究者になるための専門教育ではなく、生活者として自己決定ができ、健全に安全に生きていけるようになるための... 続きを読む
ソトニコワはどこでキム・ヨナに差をつけたか | The Long Wait
ロシアのソトニコワがフィギュアスケート女子シングル戦で金メダルをとってから、その採点が公平であったか否かという点で議論になっている。「キム・ヨナの加点は異常だ」という話は以前からあったが、今度は「ソトニコワの加点は異常だ」という話になっていて、興味深い。 ソトニコワのコンビネーションジャンプ (New York Times) わたしがフィギュアの採点がいかにしてされるかについてきちんと理解している... 続きを読む
米国の “Disappointed” はどれくらいの事態か | The Long Wait
いくらか議論に混乱が見られたので、意味を明らかにする。 12 月 26 日の安倍総理による靖国神社参拝を受け、米国大使館はすぐに批判的声明を発表。その中で以下の表現が使われた。 the United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will exacerbate tensions wit... 続きを読む
「インディアン」という言葉に関する議論の整理 | The Long Wait
「インディアナポリス」は差別語か? という議論がはてなブックマーク上で話題になっている。山本弘氏が1940年台のアメリカを舞台にした会話文の中で「インディアン」という言葉を使ったことにたいして編集者が「先住民」ということばへを使うことを要請した、という話だ。 オクラホマの田舎の農家の主人が、近くに住んでいる学者について語っている箇所だ。時代設定は1940年である。 「いや、大学で数学を教えてたとか... 続きを読む
ソーシャルゲームはプロレフィードか - The Long Wait
時は21世紀前半。我々は情報社会に生きている、と人は言う。インターネットは吾々の生を益々簡便なものにし、さまざまな障壁を取り払う。かつてある哲学者は資本こそが最も冷徹な地ならし屋だと考えたが、いま人々の生活世界を恐ろしいスピードで水平にしていくのは吾々をつなぐネットワークとそこで伝達される情報である。そして吾々は、それがよいことであるような気さえしているのだ。 けれども前世紀のおわりに楽観的な識者... 続きを読む
オスロ・テロリズム: 犯人は反多文化主義のノルウェー人極右 | The Long Wait
先週の金曜日に発生して欧州を騒がせたオスロのテロは、最終的に、反多文化主義のノルウェー人極右が単独犯で起こしたものであると言うことのようだ。事件の様相に関しては、以前まとめた二つの記事を参照してほしい。 速報: ノルウェー首都・オスロで爆発、続いて銃撃事件、計17人が死亡 | The Long Wait 続報: オスロ爆発・銃乱射、死者100人近く、犯人は極右の男か | The Long Wait... 続きを読む
速報: ノルウェー首都・オスロで爆発、続いて銃撃事件、計17人が死亡 | The Long Wait
日本語の情報が少ないようなので、手早くまとめておく。 7月22日の昼下がり、ノルウェーの首都、オスロで爆発があった。狙われたのは政府のビル。首相のオフィスが入った建物も爆破された。現在(英国時間 BST 21:00)確認されている限りで7人が死亡、少なくとも15人が重軽傷を負った。首相は爆発が起こった際オフィスにおらず生き延びた。動画は爆発直後のオスロ。 その後、ウトヤ島で行われていた政権党である... 続きを読む
マイケル・サンデル、12の質問に答える | The Long Wait
以下は、12 Questions with Michael Sandel | The Art of Theory, A Political Philosophical Quarterly の全訳である。個人的な覚書として訳されたもので、その正確性を保証するものではない。より自然な日本語にするために、表現を変更した箇所もある。もし何らかの誤訳や、改善すべき表現があれば、是非コメントを頂ければ幸いであ... 続きを読む
福島第一に数々の新たな脅威、とニューヨークタイムズ報じる | The Long Wait
以下は、4月6日付けのニューヨークタイムズ電子版記事、U.S. Sees Array of New Threats at Japan’s Nuclear Plant – NYTimes.com の翻訳である。個人的な覚書として訳されたもので、その正確性を保証するものではない。もし何らかの誤訳や、改善すべき表現があれば、是非コメントを頂ければ幸いである。日本の原発に数々の新たな脅威日本における危機的... 続きを読む
『想像の共同体』についてのいくつかの誤解 | The Long Wait
ベネディクト・アンダーソンの著した『想像の共同体』という本がある。80年代に勃興したナショナリズム論の白眉であり、ナショナリズムを研究するものにとってはひとつの到達点であると同時に開始点でもある。しかし本書の孕む問題は、あらゆる古典と同じように、あまりにも有名になってしまった余り、陰翳に富んでいたはずの議論が単純化され、誤解され、しばしば誤って理解されたまま批判の対象となってしまうことである。マー... 続きを読む