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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersガザ危機から今日でちょうど1年…「イランなしのガザの和平は非現実的だ」といえるワケ(篠田 英朗) @gendai_biz
ガザ危機の1年間を振り返る 昨年10月7日のハマス勢力によるイスラエル領内のテロ事件から、1年がたった。日本ではイスラエルの軍事力に対する盲目的な信仰があり、一部にイスラエルが本気を出せばハマスは早期に消滅させられるのではないか、といったことを語る方もいらっしゃった。 言うまでもなく、それは全く間違いで... 続きを読む
ウクライナの「クルスク侵攻」で浮き彫りになった、世界とは異なる「日本の言論空間の事情」(篠田 英朗) @gendai_biz
ウクライナのクルスク侵攻で見えた日本の言論空間の事情 ウクライナ軍がロシア領クルスク州への侵攻を開始してから、約一か月がたった。初期の段階では、一般の方々のみならず、数多くの軍事専門家や国際政治学者の先生方の間でも、ウクライナの「戦果」を称賛する高揚感が広がっていた。今にして思うと、瞬間的なお祭り... 続きを読む
イスラエルとパレスチナの「記念式典への招待」をめぐる「広島市」「長崎市」の対応の違いが浮き彫りにした「日本外交の岐路」(篠田 英朗) @gendai_biz
広島市と長崎市が映し出す日本外交の岐路 8月6日の広島市の平和記念式典と8月9日の長崎市の平和祈念式典に、大きな差が出た。広島市は、イスラエルを招待したうえで、パレスチナを招待しなかった。長崎市は、パレスチナを招待したうえで、イスラエルを招待しなかった。 広島市も長崎市も、2022年以来、ロシアとベラルー... 続きを読む
ロシア非難決議への賛同国数が「激減」する…ここへきて「ウクライナ」の求心力が「急低下」している「3つのワケ」(篠田 英朗) @gendai_biz
アメリカ大統領選までのタイムリミットが迫るウクライナ ロシア・ウクライナ戦争の戦況は膠着している。アメリカなどに提供された兵器をロシア領内の目標に対して私用することが「許可」されたといったニュースもあったが、劇的な変化をもたらす要素には見えない。ゼレンスキー大統領は、イタリアのG7会合やスイスで開... 続きを読む
ハマスの「イスラエル攻撃」で泥沼の構図に引きずりこまれた欧米諸国と「日本の取るべき立場」(篠田 英朗) @moneygendai
終わりなき「対テロ戦争」:三つの戦争の構図の泥沼にはまる欧米諸国 ハマスによるイスラエル領内での凄惨なテロ攻撃に対して、イスラエルが苛烈な報復攻撃を始めた。ハマス(あるいは「ハマス等テロリスト勢力」)のテロ攻撃は凄惨であるだけではない。ガザ地区住民の生活を犠牲にして、イスラエルの過剰反応を引き出す... 続きを読む
ウクライナ正規軍に参加している日本人は殺人犯か? ありえない議論を続けるガラパゴス法律家が「見落としているもの」(篠田 英朗) @moneygendai
ウクライナ軍に参加していた日本人の兵士の方一人が戦死された、というニュースが流れた。事情や背景を知ることはできないが、思いがあって参加されたことだろう。心よりご冥福をお祈りする。 残念なのは、このニュースが出た後、ウクライナ軍に参加している日本人を日本の刑法で処罰すべきだ、と主張する人が現れてきて... 続きを読む
「ピョートル大帝」を夢見て戦い続けるプーチン大統領の「憎悪の対象」(篠田 英朗) @moneygendai
ロシアのプーチン大統領の自らをピョートル大帝に模した発言が話題だ。6月12日の「ロシアの日」の演説で、ロシアの大国化を進めたピョートル大帝にふれ、「軍事的勝利が重要」と訴えた。それ以前にも、ピョートル大帝のように「領土を奪還し、強固にすることは我々の任務だ」と述べていた。 ピョートル大帝といえば、17... 続きを読む
プーチンが喜ぶだけ…ロシアの工作にも無警戒で、「戦争はアメリカのせい」と主張する人々が見落としているもの(篠田 英朗) @moneygendai
NATO東方拡大批判に群がる反米主義者たち フィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請が正式に決定した。両国はすでにEU加盟国であるだけでなく、実態としてNATOとの軍事面での連携を持ってきた国だ。迅速な加盟が予測されている。 この動きのきっかけは、言うまでもなく、ロシアのウクライナ侵略攻撃だ。NATO拡大が「特... 続きを読む
プーチンの「陰謀論」に踊らされる左派系言論人…ウクライナ「代理戦争」論の錯誤と罪悪(篠田 英朗) @moneygendai
ウクライナ情勢をめぐって、日本でも様々な議論が巻き起こっているが、だいぶ構図がはっきりしてきたように思う。 国際的な法規範を重視し、日本の国益もその維持にある、と考える人々がいる。しかし世界の諸問題はアメリカの帝国主義によって引き起こされており、日本はそこから距離を置くべきだ、と考える人々もいる。... 続きを読む
外務省は人権外交の抵抗勢力なのか?
記事 篠田 英朗 2021年05月04日 10:10 外務省は人権外交の抵抗勢力なのか? Tweet 5月3日は国際的には「世界報道自由の日」となっている。そこで18の在ミャンマー各国代表部が共同声明を出し、世界中のジャーナリストたちの活躍を称賛するとともに、ミャンマー国軍に不当に拘束されているジャーナリストの解放を求めた。... 続きを読む
“外交センスが悪い”バイデン氏に菅首相が言うべき「たった一つのこと」(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
バイデン氏が米国大統領に就任する。史上最高齢の78歳である。47歳で大統領に就任した12年前のオバマ氏とは、全く異なるスタイルをとっていくことになるだろう。 トランプ氏との違いを強調するため、パリ協定への復帰や、NATO構成欧州諸国との関係改善などは、確実視される。しかし、今のところバイデン氏が際立って新奇... 続きを読む
トランプ敗北後、日本はアメリカとどう付き合えばいいのか(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
アメリカの大統領選挙の混迷が続いている。アメリカ社会の二極分化は今に始まったことではないが、それが一層深刻になってきていることは確かなようだ。 トランプの攻撃的な姿勢が二極分化を悪化させたことは間違いないが、実はオバマの宗教説教者的な姿勢が一部の国民を苛立たせていた布石があったことも指摘しておかざ... 続きを読む
日本人が知らない「日本国憲法」〜なぜ「通説」はフェイクなのか(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
「簡単に憲法を語るな」と言われて 臨時国会が閉会した12月9日、安倍首相は、記者会見で、憲法改正は「たやすい道ではないが、必ずや私の手で成し遂げたい」と述べた。このロジックであると、憲法改正がなされなければ、安倍首相がどこまでも続投し続けることになる。ややこしい話になってきた。 同じ頃、私は自民党本部... 続きを読む
GSOMIA破棄の衝撃…韓国・文在寅に対抗するには「攻守」が必要だ(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
「真相を語る」ということ 1907年ハーグ密使事件をご存知だろうか。 オランダのハーグで開かれた第2回万国平和会議に大韓帝国(韓国)の皇帝高宗が密使を派遣し、日本が韓国の外交権を握った第2次日韓協約の不当性を各国に訴えた事件である。 各国は訴えに耳を貸さず、絶望の中で密使の一人の李儁(Yi Jun)はハーグで死... 続きを読む
日本の憲法学は本当に大丈夫か?韓国・徴用工判決から見えてきたこと(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
日本が韓国政府に求めるべきこと 韓国大法院が、新日鉄住金に対して、元徴用工への補償を命じた判決は、内外で大きな波紋を呼んだ。今後の日韓関係に大きな影を落とす厄介な問題だ。 ただし今のところ日本政府は、韓国政府の対応を見守るとしている。正しい冷静な対応だ。しかし、もう少し積極的でもいいかもしれない。 ... 続きを読む
日本人の多くが目を背けてきた「沖縄の運命」とはなにか(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
沖縄県知事選挙が終わり、玉城デニー氏が圧勝した。選挙への注目度は高かったように思うが、今後も普天間基地をめぐる問題は関心を集め続けるだろう。 それにしても問題をいたずらに矮小化する傾向があるように見える。沖縄が日本全体の中で特別に見えるとしても、それは誰のせいでもない。沖縄の運命のようなものだ。 ... 続きを読む
石破茂氏は「憲法学通説」を絶対視する必要などまったくない(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
石破氏は憲法学通説と決別できるか 「安倍三選」「石破善戦」の自民党総裁選が終わり、石破氏は入閣も果たせなか った。しかし首相の有力な対抗馬としての地位は確立した。 今後も引き続き安倍首相と石破氏の動向が、注目を集めていくことになるだろう。 そのことは何を意味するのか。 石破氏は「正直・公正」を掲げた。... 続きを読む
日本の憲法学者が分析したがらない「砂川事件の3つの神話」を検証(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
「砂川事件」とは何だったのか? 7月18日、最高裁は、砂川事件の特別抗告を棄却した。私としては、棄却は妥当だと考える。 ただマスコミの記事だけをみると、不審な気持ちを持つ人も多いかもしれない。あたかも裁判所のほうが政治的に偏向しているかのように伝える記事が少なくないからだ。 確かに、砂川事件の1959年最... 続きを読む
米朝会談 「合意文書」はこう読めばすべてが理解できる(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
歴史的な米朝会談が終わった 歴史的なシンガポールの米朝会談が終わった。大成功だった、というトランプ大統領の言葉は虚勢ではないだろう。 中身はまだ空虚であったとしても、最初の会談でなされるべきことはなされた、という印象は受ける。つまり「取引(Deal)」の基本構図の確定である。 合意文書調印後に一人で臨んだ広大な部屋での記者会見で、「こんなに沢山いたら落ち着かないなあ」と冒頭でジョークを言っていたト... 続きを読む
突然の米朝会談合意でわかった、金正恩の驚くべき「現状認識力」(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
米朝首脳会談が突然決まった。この背景には何があるのか? かねてから体制崩壊の危険性を感じさせるレベルの異次元制裁の必要性を唱えていた、国際政治学者・篠田英朗氏が北朝鮮政策の現状とこれからを考察する。 金正恩が持つ現状認識 アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩党委員長との米朝会談が5月までに開催される見込みになった。まず私が強い印象を受けるのは、金正恩氏が世界各国の情勢分析者と同じ現状認識を持っ... 続きを読む
立憲民主党が肝心の「立憲主義」を勘違いしてどうする(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
果たして日本はこれからどうなっていくのか。今回の衆議院選挙の間が抜けた様子を見ていると、将来を不安に感じざるを得ない。 政党政治が機能しているように見えない。掲げられている政策を見ても、抽象的なスローガンのようなものが多く、説得力がない。今、日本の政治は、どうしてこのような状態にあるのか。そこから考えてみる必要がありそうだ。 「万年与党」と「万年野党」に逆戻り 2017年衆議院選挙は、野党第一党で... 続きを読む
「北朝鮮危機」日本が全外交力を投入して実現すべき一つのこと(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
「異次元制裁」の必要性 ロシアのウラジオストックで9月6・7日に開催された東方経済フォーラムに参加した安倍首相は、各国首脳と会談し、北朝鮮問題についても話し合った。 特に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とは、国連安保理での新たな制裁決議の採択に向けた連携を確認し、「これまでとは異次元の制裁を課すべきだ」と発言したという。 「異次元の制裁」が具体的に何を意味しているのかは、もちろんわからない。あ... 続きを読む
稲田朋美とは何者だったのか?〜欺瞞と不誠実さ以外に残ったモノは…(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
稲田大臣の辞任を思い出す すでに二代前の防衛相の話になるが、外務大臣との兼務を一週間こなした岸田文雄氏、二回目の防衛相就任となった小野寺五典氏と比して、あまりに低評価だった稲田朋美防衛相が内閣改造の一週間前に辞任したのは、南スーダンPKOに派遣した自衛隊員の日報隠ぺい問題の不手際の責任をとってのことだった。 稲田元大臣が残した負の遺産は大きい。その最たるものは、日本のPKOへの貢献へのマイナス効果... 続きを読む
なぜ日本人は日本国憲法を「素直に」読むことができないのか(篠田 英朗) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
素朴な憲法解釈の鍵 日本国憲法を、素直に、そしてなるべく実際的に、読む方法はないだろうか。 神学的な論争のための教条的な解釈を振りかざすのではなく、あるいはイデオロギー的立場にそった駆け引きの道具とするのでもなく、最も素直に、そして実際の社会のあり方に即した形で、日本国憲法を読み、運用する、ということはできないだろうか。 一つ、やってみるべきことがある。アメリカ人が日本国憲法を起草した、その事実... 続きを読む
米国のシリア攻撃を国際法的に見る
記事 篠田 英朗 2017年04月09日 04:02 米国のシリア攻撃を国際法的に見る Tweet 昨日のブログでは、米国のシリアのシャリラト空軍基地攻撃は国際法上は違法と言わざるを得ないが、トランプ大統領の声明内容の妥当性も鑑みて、広範な支持が集まると想定される。日本政府の支持も妥当だろう、ということを書いた。 ややこしい言い方だったかもしれない。大学の答案でも想定しているかのような言い方で恐... 続きを読む