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新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users「愛のあるセックス」はなぜ必要か(読書メモ:『性と愛の脳科学』) - 道徳的動物日記
性と愛の脳科学 新たな愛の物語 作者:ラリー・ヤング,ブライアン・アレグザンダー 発売日: 2015/12/09 メディア: 単行本 この本の概要については先日の記事でさくっと触れているので、いきなり本題から*1。 この本でまず面白かったのが、第4章から第6章にかけて、女性と男性が異性に対してそれぞれに抱く愛情の質の違... 続きを読む
「男性同士のケア」が難しい理由 - 道徳的動物日記
男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望― 作者:イヴ・K・セジウィック 発売日: 2001/02/20 メディア: 単行本 近頃では、「これからは男性同士でもケアし合わなければならない」と言った主張がちらほらとされるようになっている。 この主張がされる文脈は様々だ。「これまでの社会は女性にケア役割を押し付けてい... 続きを読む
動物の権利に対する稚拙な反論について【追記あり】
はてなブックマーク - 「動物はおかずだ」デモに関して(1) - 道徳的動物日記 これね。 本当に毎度毎度アニマルライツやヴィーガンの話題になると同じ稚拙な反論をする人たちが次から次へと湧いてくる。 何度説明してもどこ吹く風で延々と無知の再生産がなされてる状況、いい加減どうにかならんもんかね。 という事で、... 続きを読む
社会的制裁のなにがよくないのか - 道徳的動物日記
anond.hatelabo.jp 普段ははてな匿名ダイアリーの投稿にはあまり反応しないのだけれど、最近の事例についてはいろいろと思うところがあるので、昨日にTwitterに下記のような投稿をした。 社会的制裁を生み出すような道徳感情は集団や社会の秩序を維持したりするうえでは不可欠なはずであり、社会的制裁が望ましい結果を... 続きを読む
人文学は何の役に立つのか? - 道徳的動物日記
2017 - 03 - 31 人文学は何の役に立つのか? 倫理学 時事問題 学問論 近年、「学問は役に立つのか?」「人文学を学ぶ意味はあるのか?」「利益を上げない学問に税金を投入する意味はあるのか?」みたいなことが言われることが多くなっているような気がする。大体の場合、やり玉に挙げられるのは人文学や文系の科目全般だったりする。 私は学生時代に人文系の学問を専攻していたし家族にも人文系の大学教授がい... 続きを読む
道徳と恋愛は相性が悪い - 道徳的動物日記
道徳形而上学の基礎づけ (光文社古典新訳文庫) 作者:カント 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 先日に「性的モノ化」についてあーだこーだ書いたが、それと関連しているかもしれない内容。 フェミニズムとかジェンダー論とかが市井に浸透して、男性たちもそういう考え方を学ぶことによって生じている副作用とか弊害... 続きを読む
「非モテ」は「モテないからつらい」、ではない?(読書メモ:『「非モテ」からはじめる男性学』) - 道徳的動物日記
「非モテ」からはじめる男性学 (集英社新書) 作者:西井開 集英社 Amazon 第一章で提示される、本書のねらいは以下の通り。 ……登場してから二〇年以上もの間、「非モテ」論は主にネットを中心として議論と考察が繰り返されてきた。その蓄積に敬意を払うと同時に、私は「非モテ」論が限界に立たされているとも感じている。... 続きを読む
「私たちは道徳的に賢くなっているのか?:IQの上昇、暴力の減少、経済的リベラリズムの関係」 by マイケル・シャーマー - 道徳的動物日記
reason.com 今回紹介するのは、心理学者で 疑似科学 批判者で 無神論 者の マイケル・シャーマー (Michael Shermer)が Reason.com というサイトに掲載した「Are We Becoming Morally Smarter?」という記事。 シャーマーは昨年に『 The Moral Arc: How Science and Reason Lead Humanity t... 続きを読む
「トランプ支持者の白人労働者」について書かれた本をまとめて読んでみて… - 道徳的動物日記
ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~ 作者:J・D・ヴァンス 発売日: 2017/03/24 メディア: Kindle版 新たなマイノリティの誕生―声を奪われた白人労働者たち 作者:ジャスティン・ゲスト 発売日: 2019/05/31 メディア: 単行本 壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き 作者:A.... 続きを読む
男性はなぜ孤独であるのか(トマス・ジョイナー『Lonley at the Top』) - 道徳的動物日記
2017 - 05 - 03 男性はなぜ孤独であるのか(トマス・ジョイナー『Lonley at the Top』) 本 心理学 以前に趣味で読んだ洋書の内容を紹介するシリーズ。 今回の記事には自殺の話題が含まれているので、読む際には注意してほしい 。 Lonely at the Top: The High Cost of Men's Success 作者: Thomas Joiner Ph.D. ... 続きを読む
「性別間の生物学的な差異は存在しない、という社会学者たちの宗教」 by ジェリー・コイン - 道徳的動物日記
2016 - 10 - 09 「性別間には生物学的な差異は存在しない、という社会学者たちの宗教」 by ジェリー・コイン The sociological religion of no biological differences between the sexes whyevolutionistrue.wordpress.com 昨日に引き続き、進化生物学者・ 無神論 者のジェリー・コインのブ... 続きを読む
「動物はおかずだ」デモに関して(1) - 道徳的動物日記
(仕事の休憩時間に取り急ぎ書いた) 上記の記事に関して、まず気になったのは以下の『「しかし「動物はごはんじゃないデモ行進」は、自らが肉を忌避するだけでは飽き足らず、他者の権利や自由を否定し肉の撲滅を目論んでいる。」「憎むべきは、ヴィーガンという生き方を選んだ人間ではない。他者の権利や自由を踏みにじ... 続きを読む
「社会学叩き」についての私見 - 道徳的動物日記
出勤前に、サクッとメモ的に書いておこう。 Twitterやはてなブックマークをはじめとしたネット・SNS界隈では、十年一日という感じで、相変わらず「社会学叩き」が盛んだ。 といっても他人事ではなくて、このブログでも、過去に、社会学や社会科学の現状について批判するHeterodox Academyの記事を訳したことがある。 dav... 続きを読む
「世の中の理不尽さ」や「不都合な真実」を強調して、それでどうするの?(読書メモ:『ただしさに殺されないために』) - 道徳的動物日記
ただしさに殺されないために~声なき者への社会論 作者:御田寺圭 大和書房 Amazon いま執筆を進めている「反ポリコレ本」の参考になるかと思って『ただしさに殺されないために〜声なき者への社会論』を読んでいるけれど、案の定、まったく面白くない。 Amazonレビューにもある通り、「身もふたもない現実」や「不都合な... 続きを読む
Google社員の「反多様性メモ」の内容は間違っていたのか? - 道徳的動物日記
2017 - 08 - 25 Google社員の「反多様性メモ」の内容は間違っていたのか? 時事問題 学問論 フェミニズム 心理学 jp.reuters.com www.bbc.com やや時機を逸している感はあるが、今更ながら、 Google 社員のジェームス・ダモアが社内文書にて男女の生物学的性差などを論じながら Google の多様性制度を批判したために解雇されてしまった事件について、軽く英... 続きを読む
ミソジニー論客たちのエコーチェンバー - 道徳的動物日記
お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門 作者:北村 紗衣 文藝春秋 Amazon 大して話題になっている問題でもないが、つい気になってしまってTwitterで言及してしまったので、ブログのほうでも考えを残しておく。 togetter.com 上記のTogetterにもまとめられているように、2月25日から、山内... 続きを読む
「叩いていい存在」を叩く行為と、ネット民の幼児性について - 道徳的動物日記
oriza.seinendan.org 平田オリザ騒動についての雑感。 ある有名人が人の癇にさわるようなことを言う。わたし自身としてもその発言を見聞して不愉快な気持ちになり、身内との会話でその話題を出して文句を言ったり愚痴ったりすることもあれば、SNSにネガティブな意見を書き込むこともある。 とはいえ、その人物を批判して... 続きを読む
"意図に基づいた愛"を実践する方法(読書メモ:『How to Not Die Alone(独身のまま死なないために)』) - 道徳的動物日記
How to Not Die Alone: The Surprising Science That Will Help You Find Love (English Edition) 作者:Ury, Logan Piatkus Amazon 久しぶりに洋書の紹介。 本書のタイトルは How to Not Die Alone: The Surprising Science That Will Help You Find Love (『独身のまま死なないために:愛を探すための驚きの科学』)。... 続きを読む
読書メモ:『現代思想入門』 - 道徳的動物日記
現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉雅也 講談社 Amazon 大学生から大学院一年生の頃までのわたしはいっちょまえに「哲学」や「思想」に対する興味を抱いており、哲学書そのものにチャレンジすることはほとんどなかったが、様々な入門書は読み漁っていた。現代思想については難波江和英と内田樹による『現代思想の... 続きを読む
『「社会正義」はいつも正しい』についての、いくつかの雑感 - 道徳的動物日記
「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて 作者:ヘレン プラックローズ,ジェームズ リンゼイ 早川書房 Amazon 早川書房から翻訳が出版された作家のヘレン・プラックローズと数学者のジェームズ・リンゼイの共著『「社会正義」はいつも正しい』に関して、出版とほぼ同じタ... 続きを読む
ジェンダー論が男性を救わない理由 - 道徳的動物日記
Lonely at the Top: The High Cost of Men's Success 作者: Thomas Joiner Ph.D. 出版社/メーカー: St. Martin's Press 発売日: 2011/10/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 思うところあって、トマス・ジョイナーの『Lonely at the Top: The High Cost of Men's Success(てっぺんで一人ぼっち:男性の... 続きを読む
女性哲学者が少ないのは、哲学が女性差別的であるから? - 道徳的動物日記
2017 - 08 - 26 女性哲学者が少ないのは、哲学が女性差別的であるから? フェミニズム 学問論 時事問題 昨日にアップした Google社員による「反多様性メモ」についての記事 では「一般的に、女性は男性よりも数学やソフトウェア・エンジニアリングに対する関心が低い傾向にある」「 Google の社員やソフトウェア・エンジニアの大多数が女性であることの原因は、男女差別ではなく、興味関心の対... 続きを読む
「からかい」を批判する - 道徳的動物日記
御田寺圭(白饅頭)の本については、批判的な書評をしたり、「ネット論客」としての彼の議論やビジネスのスタイルを批判したりした*1。 最近になって、わたしに対する御田寺からの人格批判じみた揶揄がいくつか投稿されている(「学術コンプ」と言われたり「アホ」と言われたりするなど)。 俺は、学歴コンプとは別に「... 続きを読む
「植物は痛みを感じるか? 生物学者に訊いてみた。」 - 道徳的動物日記
2016 - 01 - 23 「植物は痛みを感じるか? 生物学者に訊いてみた。」 アメリカのVICEというwebページに掲載された、植物学者のダニエル・チャモ ヴィッツ 氏へのインタビュー記事を私訳。 チャモ ヴィッツ 氏の著書は翻訳もされており、植物が痛みを感じるかということや植物への倫理的配慮などの論点は160ー164ページにて触れられている。 植物はそこまで知っている ---感覚に満ちた世界... 続きを読む
アニマルライツとフェミニズム - 道徳的動物日記
2018 - 01 - 30 アニマルライツとフェミニズム 動物倫理 倫理学 フェミニズム 本 社会運動 The Feminist Care Tradition in Animal Ethics: A Reader 作者: Josephine Donovan,Carol J. Adams 出版社/メーカー: Columbia Univ Pr 発売日: 2007/11/01 メディア: ペーパーバッ... 続きを読む