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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users技術屋として上にあがりたかったら、外資系企業で働いてはならない | タイム・コンサルタントの日誌から
海外で働くということ 1ヶ月ほど休みを取って、その国に行き、仕事を探すつもりだ。そういう意味のことを、その人はいっていた。そして欧州のある国の名前を挙げた。知的で真面目そうな風貌。それなりの年代だろうか。そして続けた。日本で求職活動をしても、時間ばかりかかって、埒が明かない。やはり現地に行った方が... 続きを読む
心の残業は、やめよう | タイム・コンサルタントの日誌から
夜中に目が覚めて、眠れなくなった。目を閉じても、頭がループしたように、考えるのは同じ事柄とシーンばかり。しばらくしてから、ようやく自分で「ああ、また心で残業してしまっている」と気づいた。こんな残業を深夜に自分の寝床でしても、誰も手当を払ってくれる訳でもない。やめよう、やめよう。 「仕事に心をつかっ... 続きを読む
『特殊病』それは日本の病気です | タイム・コンサルタントの日誌から
自分のプロフィールに「国内外の製造業及びエネルギー産業向けに、工場作り・生産システム構築の仕事に従事してきた」などと書いているためか、「日本の製造業は、海外に比べて特殊なのですか?」という趣旨の質問をされることが、時々ある。「なぜ日本と海外はこうも違うのでしょうか?」といった聞き方の場合もある。 ... 続きを読む
物流は本当に付加価値がない業務なのか | タイム・コンサルタントの日誌から
先週の5月26日に、「アジア・シームレス物流フォーラム」https://mf-p.jp/aslf/ のパネル・ディスカッションに参加してきた。このフォーラムは日本マテリアルフロー研究センター(JMFI)が主催する展示会で、国内外の大手物流関連企業が集まっている。コロナ禍が過ぎて3年ぶりにリアル展示となり、来場者数も多くかなり... 続きを読む
コストセンター論を超えて | タイム・コンサルタントの日誌から
『コストセンター』論について、このところ2回続けて考えている。「価値を生まないコストセンターは企業にとって重荷である。できれば外注化し、せめて子会社化してコストカットをはかるのが、正しい経営のあり方である」という信憑が、わたし達の社会の通念となってきた。 そしてこの通念こそが、実はさまざまなあり方... 続きを読む
コストセンターは本当に価値を生まないか? | タイム・コンサルタントの日誌から
前回の記事「工場はコストセンターか? そしてIT部門はコストセンターか?」 (2022-09-04)では、『コストセンター』という会計概念が、『プロフィットセンター』と対比されるうちに、いつのまにか組織と経営戦略を歪めていった経緯について説明した。その根底には、「コストセンターは価値を生まない」という信憑があっ... 続きを読む
エンジニアリングを再設計する | タイム・コンサルタントの日誌から
エンジニアリング会社で、それなりに長い間、働いてきた。昨日、4月1日は入社式の日だ。自分のときもそうだった。考えてみるとずいぶん昔のことだが、なんだか、ついこの間のようにも感じる。 率直に言うと、同じ会社でこんなに長く働くとは思っていなかった。エンジニアリング会社は受注産業だ。仕事が取れなくなれば、... 続きを読む
生産管理システムは生産を管理できるか | タイム・コンサルタントの日誌から
今回は前回に引き続き、本サイトにおけるPMと並ぶもう一つの重要なテーマ、SCMに関係する問題を考えてみよう。生産管理システムは生産を管理できるか、という問題である。 何度も繰り返していることだが、管理とマネジメントは違う。日本語の「管理」という言葉は、英語では3種類の異なる概念をカバーするような、いささ... 続きを読む
プロジェクト・マネジメント・システムは存在しうるか | タイム・コンサルタントの日誌から
「マネジメント・システム」という言葉には普通、二種類の用法がある。方式・体系としてのマネジメント・システムと、ITとしてのマネジメント・システムである。前者の類例には、「品質マネジメントシステム」などがある。いわばルールと手順の体系であって、それ自体は全てを紙ベースで進めても構わない。 続きを読む
頭が良くなる方法は存在するか | タイム・コンサルタントの日誌から
過日、母のお墓参りのために鎌倉に行った。その時たまたま連れ合いが、今年は林達夫の生誕125周年に当たると、教えてくれた。ある出版社が、Twitterにそう書いていたらしい。 林達夫は長年、鵠沼に住んでいた。だとしたらお墓もこの辺にあるに違いない。そう思ってスマホでネットを調べてみると、果たせるかな、葬られて... 続きを読む
プロジェクトを計画しすぎてダメにする方法 : タイム・コンサルタントの日誌から
「日本企業は、計画しすぎなんです。」——最近、ある外資系戦略コンサルタントから、こんなセリフを聞いた。いわゆるDXに関する話題の時だ。「計画して、それも細かく緻密な計画を立てて、石橋をたたくようにリスクを全て洗い出してから、はじめようとします。そして動き出したら、すぐ進捗率を問題にする。でも、そんな... 続きを読む
成功するプロジェクト計画はこうして立てる : タイム・コンサルタントの日誌から
--これはプロジェクト・マネジメントを人に教えるとき、わたしが必ず出すクイズの一つだ。実はその答えについて、以前このサイトで書いたことがあるのだが、もう9年も前の記事(笑)なので、覚えておられる読者も少ないだろう。そこで、あらためて考えてみていいただきたい。最初にすべきことは何か? 相手が学生の場... 続きを読む
ネゴ(交渉)が苦手な人のために(2) 〜 解決策のビジョンを導く3 x 3の質問 : タイム・コンサルタントの日誌から
交渉(ネゴ)は苦手だ、と悩む人は多い。しかし、わたし達が組織や社会で仕事をしている限り、上司や顧客・周囲の人などへ、自分の意見への合意や理解を求める場面は、数多い。自分のアイデアを理解してもらう事は、広い意味のセールス(売り込み)であり、交渉の一種である。そしてもちろん、相手の人達から、何らかの... 続きを読む
管理とは何か、を明らかにする12の質問 : タイム・コンサルタントの日誌から
何度か書いたことだが、わたしはこのサイトでは原則、「管理」という言葉を使わないことにしている。「管理」という日本語は多義的で、人により文脈により、何を指すのかブレが大きすぎるからだ。「ちゃんと管理しておけよ!」——そんな風に、部下が上司に叱られたとき、上司が求めていたことは何だったのか。部品材料の... 続きを読む
書評:「囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論」 W・パウンドストーン著 : タイム・コンサルタントの日誌から
第2次大戦終了の4年後、1949年8月に、ソビエト連邦はシベリアで核実験を行い、原子爆弾の保有国となったこ。これにより米国による核兵器の独占体制は(西側諸国の予想よりもずっと早く)終わり、世界は東西の核軍拡競争時代に突入した。 翌1950年の時点では、「アメリカや西ヨーロッパの相当数の人々が、アメリカはただ... 続きを読む
トランスフォーメーション(変革)を可能にするために : タイム・コンサルタントの日誌から
去年の2月上旬頃だったが、ある証券会社の営業マンの訪問を受けた。もちろん金融商品の売り込みに来た訳だ。ちょうどそのころ、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が3700人の乗客を乗せたまま、横浜港の外に釘付けになっていた。わたしは、武漢で発生したウィルス危機は中国の外にも広がって、国際的に経済の問題をひ... 続きを読む
海外企業との共同プロジェクトにおけるフォーメーション・デザインは、どうあるべきか : タイム・コンサルタントの日誌から
前回の記事の末尾にも書いたが、「マネジメント・テクノロジー」という言葉を発案して、わたしに教えてくれたのは、今秋惜しくも亡くなられた勤務先の同僚、故・秋山聡氏である。秋山さんは、この語を《マネテク》と縮めて、『まねてくニュース』なるメールマガジンとデータベースを、社内に発信し続け、多くの愛読者を... 続きを読む
製造業のデータって、ほんとはDXに向いていないのかもしれないね : タイム・コンサルタントの日誌から
(前回のあらすじ)あなたは、ある製造業の工場に勤める若手のエンジニアだ。案外パソコンに詳しい、などとおだてられて手製のツールなどを作っているうちに、いつのまにか工場長から『製造IT担当』なる係にされてしまった。なんだか技術者というよりも便利屋みたいだな、などと思いながら、それでも製造ラインのデータ... 続きを読む
サービス経済から、ふたたび実物経済の時代へ : タイム・コンサルタントの日誌から
「私のプロファイル」 にも書いているとおり、ここ数年は勤務先での中長期的なIT戦略の立案と遂行に、たずさわっている。世の中は少し前からDigital Transfprmation、略してDXというバズワードが席巻しており、わたしのような者のところにも、戦略コンサルやらITベンダーが入れ代わり立ち代わりやってきては、DXの話をし... 続きを読む
危機対応のマネジメントをダメにする『政治主義』とは何か : タイム・コンサルタントの日誌から
前回の記事(「危機なんて、ほんとに管理できるのか?ーー現場感覚という事」 2020-03-16)では、事前対策的なリスク・マネジメントと、事後対応的な問題管理(イシュー・マネジメント)は、全く別のものだと書いた。別のものだが、もちろんこの2つは車の両輪で、どちらも必要だ。 ただ、わたしの経験では、英米系企業は... 続きを読む
進捗率を何で測るか? −−情報処理技術者試験の問題より : タイム・コンサルタントの日誌から
「プラント・エンジニアリング会社のように、物理的に目に見えるモノを作っている分野は、数量が測りやすいからいい。ソフトのように目に見えない成果物を作る仕事は、進捗管理がとても難しい。」 ・・こういう意味のことを、IT業界の方から何度か言われたこともある。いえいえ、どういたしまして。プラント・エンジニア... 続きを読む
PMにはなぜ設計論がないのか? : タイム・コンサルタントの日誌から
前回の記事(「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」(12月2日)開催のお知らせ)でも少しふれたが、なぜPMBOK Guide(R)には「設計論」がないのか、不思議に思われている方も多いと思う。米PMI (Project Management Institute)が'90年代に作成し、現在は改定第6版になっているPM界の標準ガイドブックは、10... 続きを読む
IT、OT、ET、そしてマネジメント・テクノロジー : タイム・コンサルタントの日誌から
前々回、そして前回と続けて、本サイトのテーマである『マネジメント・テクノロジー』の領域について、あらためて考えてきた。 マネジメント・テクノロジーは、目に見えにくい領域における技術である。わたし達の文化は、目に見えるもの(五感で感じられるもの)に対しては細部にまで徹底してこだわるが、見えない物事や... 続きを読む
エンジニアにとって全体最適とは何か? : タイム・コンサルタントの日誌から
中学校の修学旅行は、京都・奈良だった。清水寺では、その舞台の高さに驚き、「清水の舞台から飛び降りる」の意味を改めて知った。ところで清水寺の参道には、旅人が喉をうるおす3つの湧水の滝口があった。引率のガイドさんによると、3種類の水はそれぞれ、飲むと「恋愛」「長寿」「賢さ」の願いを成就できるのだと言う... 続きを読む
危機における技術のマネジメントとは : タイム・コンサルタントの日誌から
「どうだ、状況は?」 「かなりヤバイ。温度が上がってきている。液面も落ちてきた。」 「困ったな。一番の問題は容器内の圧力だろう。今どれくらいある?」 「計器のトラブルでよく分からないんだ。表面温度から見てたぶん7~8気圧くらいになってる」 「設計圧力は?」 「4.5だ。5や6くらいまでなら持つ自信はある。で... 続きを読む