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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersこんがらがったタコ糸を前にあなたならどうしますか? - アメリカポスドクの歩き方
流れをぶった切るエントリになってしまうけども、今書きたかったので書きます。 中国での賞味期限切れ肉の混入のニュースを聞いた時にまっさきに思ったのは「またか」だった。 「中国だからな、モラルのラインが違うんだろう」 「中国だったら他でもやってるよ」 「ここだけじゃなくて、中国産は何が含まれてるかわからないよな。モラルが違う」 といったことを思い浮かべた。おそらく多くの人も同じようなことを思ったと思う... 続きを読む
科学の分野で日本がアメリカに勝つには? - アメリカポスドクの歩き方
日本のITが永久にアメリカに勝てない理由 | BLOG HOMME ITとバイオじゃ全然違うので比較はできないのだけども、話題のきっかけとしては面白い。 一般的に?バイオでもアメリカには勝てないと感じている人は多いだろう。(何をもって勝ち負けというのか、ということに関しては触れずにおこう) なんとなく僕のイメージだと、あくまでイメージだけども、オリンピックの柔道でアメリカ人が「アメリカの柔道が永久... 続きを読む
英語はストレートに表現されるという勘違い - アメリカポスドクの歩き方
Noと言えない日本人というのが昔あったけども、これは欧米人、とくにアメリカ人はNoとはっきり言うという共通理解があるからキャッチーになったのだと思う。 日本にいたころは、日本語は省略ばかりするけど、英語は省略しない。日本語では曖昧が美徳だけども英語でははっきり言うことが美徳・・・そんなことを学んだ。 しかし、普通に省略するし、英語も曖昧な事が多い。 例えば、主語が私(I)の場合は省略することは非常... 続きを読む
アメリカのポスドク問題・研究費不足問題にたいする提言 - アメリカポスドクの歩き方
こんなのを見つけた。 Rescuing US biomedical research from its systemic flaws 筆頭著者の Bruce Alberts は電話帳と名高いあの教科書の著者で有名。他の著者もNIHの元所長など大御所揃いの提言です。 Hypercompetitiveなアメリカの医学系研究環境について、なんとかしなきゃまずいよ!ということ。 日本でいろいろ議論されてる... 続きを読む
ただ純粋に悲しく悔しい - アメリカポスドクの歩き方
ある一流ラボに留学した知りあいがいた。 うつっていきなり非常に面白い現象を発見した。ボスは大興奮し色々なところで宣伝した。 しかし、その知りあいは最後の詰めのデータがどうしても良い結果にならなかった。 まわりに相談すると、間接的に捏造することを勧められたという。そうやって皆ポジションを得るんだよ。と。 でも、本人は捏造などしなくても証明できると信じてコツコツ実験を続けた。 ボスからはプレッシャーが... 続きを読む
アイデアを盗むこと - アメリカポスドクの歩き方
特に日本にいた頃にアイデアを盗む、盗まれる、という話をよく聞いた。 20年くらい前にアメリカのトップラボに留学していた先生が、同じラボのメンバーがシーケンサーに残っていた記録をもとに配列を盗んで論文にしていた。だから、シーケンスし終わったらいつも自分のデータは全消去してた、とか言われて、アメリカこぇ〜って思ったもんだった。 なんだけど、アメリカにきてみてボスは自分のアイデアをべらべら話すし、論文に... 続きを読む
自分の授業に対する矛盾 - アメリカポスドクの歩き方
以前、日本に一時帰国したとき学部生相手にセミナーをした。 セミナーといってもバリバリ研究の話じゃなくて、僕が関わってる研究分野の話を魅力的に紹介するという内容。だからセミナーというより特別授業という感じかな。 そして、そのときの授業の感想を学生に書いてもらっていたんだけど、世話人がスキャンして送ってくれた。 セミナー中はほとんど無反応だったのに、感想はかなりしっかり書いてあったし、僕の話を聞いてな... 続きを読む
業績のインフレーション? - アメリカポスドクの歩き方
こんなのを読んだ。 ポスドクに求められる業績のインフレーション化と40代助教・准教授の業績の陳腐さのアンバランスについて これは本気で言ってるのかな?今の日本の若いポスドクはこういう考えなのかな? アメリカではCNSプラス大御所のコネがないとラボをもてないといってるけど、、 もちろんそういうところもあるかもしれないけど、僕の実際見聞きした経験ではそんなことはない。 多くの人々が言う「PIとして採用... 続きを読む
何をもって研究者にむいていると言うべきか - アメリカポスドクの歩き方
こういうのを見かけた。 研究に対する情熱や愛が死んだ - 職質アンチパターン そしてそれに対してのブログも。 承認欲求で研究者にはなれません - eddgar's field 分野も違うし、環境もわからないけども、どんな人であれ情熱がなくなってしまうのは気の毒に思える。 もちろん、その程度の情熱だったんだろうという見方もあるし、若い人の情熱の火を消してしまう環境は最悪だ、とも言える。おそらく両方な... 続きを読む
英語論文を書き続けるには:Snack writingのすすめ アメリカポスドクの歩き方
英語論文の書き方。 もう何百万回とググられたでしょう、この語句。 僕も大学院時代に英語論文の書き方クラスを受けた。当時はそういう授業があるだけでも貴重だった。その授業で使われたテキストブックやら教えられたことは今も役に立ってる。パラグラフごとに言いたいことをまとめるなど。 そういう正攻法的なテキストブックはいろいろある。けども、最近こういう記事をみた。 Turbocharge your writi... 続きを読む
マネージメントとリーダーシップ アメリカポスドクの歩き方
最近ようやく研究分野でのマネージメントとリーダーシップがわかってきた。 僕は全くわかってなかった、研究分野でのマネージメントとその必要性を。 この間のエントリにも書いたけども、現代の生物系研究分野は横断的な研究、コラボレーションを元にした研究をしなければやっていけない。そうしないと予算がとれないというのもあるし、疑問を追求していった結果分野横断的になったともいえる。こうなるのは必然だったのだ。 好... 続きを読む
◯◯屋は時代遅れ? アメリカポスドクの歩き方
日本にいた頃よく聞いたフレーズが「自分は◯◯屋だから〜」というもの。 「物理屋だから、よくしらない」とか「彼は合成屋だからね」とか。 当時から何か気に入らなかった。僕は生物を研究対象としてるからか、物理だろうが化学だろうがすべて人間が便宜的に分類しただけで、自然はそんなもん意識してないだろう?という思いが強い。 何かを系統的に学ぶためにそういうわけかたは必要だとおもう。けれども、自然現象の不思議を... 続きを読む
意地悪な質問がきたら アメリカポスドクの歩き方
この間、ラボの大学院生の学部全体に対する発表があった。 まだ1年くらいしか在籍してないので、データも少なく、発表自体もほぼ初めてだ。英語に関しては問題ない。 ただ、彼のテーマがその学部と若干違う、少し数学や物理が入ってる内容だった。 学部全体とはいってもインフォーマルでカジュアルなセミナーなので、発表中でもバンバン質問がくる。 面白いことに、つまらない内容では質問はこない。でも面白いとバンバン質問... 続きを読む
ポスドク先、若手PIと大御所PIどちらが良い? アメリカポスドクの歩き方
よく聞かれるのが、海外ラボにポスドクとして行く場合、独立したての若いPIとすでにテニュアもとってCNSも出してるような大御所PIのラボにいくのと、どちらがいいのか?ということ この質問には、 ラボ全体の生産性と個々人の生産性 を意識することで何らかの答えがでると思う。 具体的には、PIが思うチームとしての生産性とポスドク個人のキャリアを鑑みた生産性、の対比だ。 アメリカの例でいえば、若い独立したて... 続きを読む
夢の島アメリカ アメリカポスドクの歩き方
僕は過去にこんなことを書いてる。 若者が海外にでないほうがいい理由 若者が海外に出たほうがいい理由 なんだか矛盾してるようだけども、基本的に僕は今の日本の若者が海外に出ることには否定的だ。個々人の人生の安定性を考えたら海外にでることはデメリットが多いから。 しかし、日本でバカ教授に虐げられて研究が嫌いになるくらいなら海外に避難するのもいいと書いた。 すこしさかのぼるけども、3,4年前だろうか、その... 続きを読む
アメリカポスドクの歩き方 若者が海外にでないほうがいい理由
若者は海外にでないほうがいい理由。。。 それはとても簡単な理由で、デメリットばかりだから。 海外ポスドクのメリット・デメリット(Pros and Cons)をあげてみると メリット 1)英語が話せるようになる 2)異文化コミュニケーション 3)グローバルにコネクションができる 、、かな。 一方デメリットは 1)給料が低すぎる 2)適応するのが思っているよりはるかに大変 3)ハード(設備)ソフト(同... 続きを読む