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人気順 5 users 10 users 100 users 500 users 1000 users志村けんのパラドックス - アスペ日記
みんな冷静に計算してほしいけど、東京都の新コロナ感染者数は現在171人。東京から無作為に200人をピックアップしたときに、その中に超有名人の志村けん氏が入ってる確率ってどのくらいだと思う? 現在の感染拡大ペースは我々の想像をはるかに超えてるよ。桁違いの感染者数になってるよ。— 森岡正博 (@Sukuitohan... 続きを読む
はてなーはお願いだから自閉症についての理解を深めてくれ - アスペ日記
この記事を読んだ。 【追記あり】僕は異常だ とにかくブコメがひどい。 「中二病だろ」の声一色*1だ。 例の記事を読んで、ぼくとしては「あー」という感じだった。 人間エミュレーションじゃん、と。 ぼくの人間関係には自閉傾向の人が多い。 ASDの診断を受けた人もいるし、自閉グレーだと言われた人、PDD(広汎性発達障... 続きを読む
ぼくはこうやって(8年前)Googleに入った - アスペ日記
入って1年ちょっとで辞めたぼくだが、流れに乗って書いてみる。 正直なところ、ぼくが書く意味はないと思った。 「どうやって」という話になると「入社試験を受けたら入れた」ということになるし、それはもう他の人が書いているからだ。 しかし、他の人の記事を見ているうちに、これならぼくが書けば違った視点からの記... 続きを読む
ドヌーヴ「女性を口説く権利」誤訳指摘 - アスペ日記
ドヌーヴ「女性を口説く権利」 全訳 ですが、ブコメにもあるように誤訳があり、中には大きなものもあるので、限られたフランス語力ではありますが、指摘しておきます。指摘に間違いがあれば再指摘をお願いします。 性暴力は重大犯罪だ。(Le viol est un crime.) "viol"は「レイプ」です。 ナンパはしつこかったり不器用だったりしても犯罪ではないが、そのことがマッチョの侵害行為を保証するこ... 続きを読む
ちょまど氏をめぐる異常事態 - アスペ日記
最近、Xamarinという製品についての勉強会で炎上騒動がありました。 初期の記事としては、以下のものがあります。 xamarinコミュニティの炎上について思うこと その後、主催者側や批判側からいろいろな記事が出て、泥沼の様相を呈していました。 以下はその例です。 JXUG 名古屋ハンズオンでの事実について 続ちょまど問題 これらの記事を見てもわかるように、ちょまど氏をめぐっては、 アンチ と フ... 続きを読む
機械翻訳は自動織機ではなくチェーンソーであるという話と、その帰結 - アスペ日記
先日、 機械翻訳と意味 という記事を書きましたが、それ以降も新Google翻訳の精度向上はあちこちで話題になっています *1 。 新Google翻訳を使って3700ワードの技術文書を1時間で翻訳した Google翻訳の強化でもっとも得するのは翻訳家という妙 共通して述べられているのは、「新Google翻訳の精度が 下訳に使えるレベル になった」「新Google翻訳は、翻訳家にとって大きな助けになる... 続きを読む
機械翻訳と意味 - アスペ日記
ここ最近、Google翻訳がリニューアルされ、性能が向上したという話が流れてきたので、さっそく試してみた。 ぼくが真っ先に試したのは、「母は、父が誕生日を忘れたので、怒っている。」だ。 なぜこの文が気にかかっていたかは後述する。 結果は次の通り。 "My mother is angry because my father forgot her birthday." すばらしい。 では、「母は、父が... 続きを読む
翻訳の退場勧告 - アスペ日記
SICPを訳し直したと、一年前の記事の善意のひどい訳についてに関して、はてな匿名ダイアリーのほうで言及していただきました。 翻訳は/誰がやっても/間違える (前編)翻訳は/誰がやっても/間違える (後編) 誤訳の指摘ありがとうございます。差し支えなければ追って反映したいと思いますが(反映について明示的に許可をいただければと思います)、まずはお礼を兼ねてお返事から。 また、タイトル575ありがとうご... 続きを読む
腐った翻訳に対する態度について - アスペ日記
今回、SICPの翻訳改訂版を公開するにあたって、minghai氏の非公式日本語版(以下、minghai氏版)については「惨憺たる翻訳」「そびえ立つクソの山」などと書きました。これらの言葉は、もちろん本心からのものです。しかし、それを表に出すかどうかについては、冷静に考えた結果として意図的に選択したことも確かです。ここでは、その背景について書こうと思います。約一年前、私が善意のひどい訳についてという... 続きを読む
SICPを訳し直した - アスペ日記
計算機プログラムの構造と解釈、通称SICPを一から翻訳し直しました。 ファイル: SICP非公式日本語版 翻訳改訂版リポジトリ: https://github.com/hiroshi-manabe/sicp-pdf また、今回の翻訳をするにあたって考えたことを別記事にまとめました。 腐った翻訳に対する態度について SICPはMITの有名なプログラミングの教科書です。詳しくはminghai氏の記事を... 続きを読む
「許す」と「赦す」の件(みんな間違っている) - アスペ日記
「シャルリー・エブド」誌の翻訳の問題がホットなようです。銃撃の政治紙「すべては許される」と預言者風刺「許す」と「赦す」 ―― 「シャルリー・エブド」誌が示す文化翻訳の問題「許す」と「赦す」は同じ意味ですよ私から見ると、みんな三者三様に間違っています。(最初に書いておきますが、ここでは主に日本語表記について述べ、シャルリー・エブド誌の表紙という本題にはあまり触れません) 関口涼子氏の間違いまず、関口... 続きを読む
なぜ誤訳指摘をしたか - アスペ日記
おとといのエントリについての補足を書く。 まず、「なぜ指摘を公開でやったのか」ということから。「アスペ日記」というタイトルで日記を書いてはいるけれど、「こんなふうに誤訳指摘したら気ぃ悪い*1よなぁ」ぐらいの感覚はぼくにもあった。じゃあ、なぜそうしたか。その理由を箇条書きしてみる。この記事を書くことで、id:ymotongpoo さんの傷口に塩を塗るようなことになるかもしれないけれど、許してもらえれ... 続きを読む
「C言語でプログラミングする際の覚書」の誤訳箇所 - アスペ日記
ここでは、C言語でプログラミングする際の覚書の誤訳を列挙します。参考として、私の翻訳はC言語プログラミングの覚え書き(改訳)にあります。 What follows is ...×従うべきは○これから述べるのは"What follows" で「続くもの」という意味です。ここでの「続く」というのは、現在の文章に続く、つまり「以下に述べること」です。 But they've been accumulat... 続きを読む
C言語プログラミングの覚え書き(改訳) - アスペ日記
原文: Notes on Programming in CRob Pike1989年2月21日前書きKernighanとPlaugerによる“The Elements of Programming Style” (「プログラム書法」木村泉訳)は重要で影響力のある本です。この本にはそれだけの価値があります。しかし、その中の簡潔なルールが、本来意図されたような哲学の簡潔な表現としてではなく、よいスタイ... 続きを読む
善意のひどい訳について - アスペ日記
ぼくは、ずっと昔から「ひどい翻訳」というものに憤りを感じてきた。以前、別の記事に書いたこともある。統計学を拓いた異才たちのようなひどい翻訳を見るたびに、どうして世の中からはこの手の悲劇がなくならないのかとため息が出る。 この前、またひどい翻訳を目にする機会があった。C言語でプログラミングする際の覚書 ちょっと原文と比較すると致命的な誤訳がいくつも見つかる、最低クラスの翻訳だ。やれやれと思いながら、... 続きを読む
「履く」と「穿く」が面倒なことになったいきさつ - アスペ日記
ズボンや靴を「はく」というのは、どう書くか。*1ご存じの方は多いと思いますが、これはけっこうやっかいな問題なんですよね。 もっとも、「あ、これ正解知ってる」という人もいるでしょう。ズボン・スカートは「穿く」で、靴は「履く」でしょ、と。 ここで、「じゃあ、靴下は?」となると、問題が急に面倒になります。というのは、靴下を「はく」をどう書くかについては、辞書によって主張が分かれているからです。 国語辞典... 続きを読む
TeX の発音 - アスペ日記
今さら、TeX の発音が話題になっているようです。TeXはテック もう何度目だというぐらい目にしている気がするのですが、この問題は本質的にややこしいのでどうしようもないですね。 この問題について書かれているページのひとつとして、以下のものがあります。「TeX」の読み方はテフ、それともテック?これは非常に詳しく書かれていて、付け加えることなんてないようにも思えますが、ほかの言語の事情も含めて書いてみ... 続きを読む
いい話(ウェブリオ辞めました) - アスペ日記
記事タイトルの通り、ウェブリオ株式会社を退職したので、退職エントリを書く。(最近雑文に対していろいろと予防線を張ることが流行っているらしいので、一応これもポエムだと書いておく。役に立つことは書いていない) 今日が最終出社日だった。ちょうど 1 年ぐらい勤めたことになる。 2 社連続で 1 年で辞めたことで、自分が社会不適合者であることが誰の目にも明らかになってしまった。これから先の人生の見通しは暗... 続きを読む
プログラマの生産性と報酬 - アスペ日記
最近、プログラマの生産性が話題です。いろんな意見があるものの、個人的には 10〜100倍の生産性の違いはあると思います。 いや、それは違う、生産性の高いエンジニアは生産性の低いエンジニアに作れないものが作れるのだからそういう話ではない、という意見もあります。しかし、実際には生産性の低いエンジニアができもしないことをしようとして結局できないで終わるということがあったりしつつも、何らかの貢献をするとい... 続きを読む
失礼以前に「了解」と「承知」は意味が違うじゃん? - 最終防衛ライン2
「了解」は失礼か? - アスペ日記「目上には「了解」ではなく「承知」を使う」は誤用 - あの頃の僕らは胸を痛めてブギーポップなんて読んでた目上の人に「了解」は失礼? NHKニュースはてなブックマークで盛り上がっていた「了解は失礼」談義が、NHKニュースで取り上げられていてびっくり。NHKによると、了解を目上の人に使うのは失礼に当たる、という価値観はここ10年くらいに広まったのではないかと推測されて... 続きを読む
「了解」は失礼か? - アスペ日記
最近、「了解」は失礼だという説が出てきているようです。どこの誰が言い出したのか知りませんが、ごく最近であることは確かです。 少し前のマナー本には、そんなことは書いてありません。たとえば、2003年のこれだけは知っておきたい! 改訂版 ビジネス・マナーハンドブックには、次のようにあります。 しかしそうしたルールができていない社外の人からのメールを受信したときには、「メール、受けとりました」「その件、... 続きを読む
完備辞書(簡潔ビットベクトル)の解説 - アスペ日記
以前、「簡潔データ構造 LOUDS の解説」というシリーズの記事を書いたことがあります。LOUDS というのは木構造やtrieを簡潔に表すことができるデータ構造なのですが、この中で「簡潔ビットベクトル」というものについてはブラックボックスとして扱っていました。また、中学生にもわかるウェーブレット行列を書いたときも、その中で出てきた「完備辞書」の実装には触れませんでした。この「簡潔ビットベクトル」「... 続きを読む
“「障碍」が正しい”説,あるいは戦前の雑さ - アスペ日記
いつごろから広まったのか知りませんが、“「障害」は本来「障碍」と書くのに、戦後になって「障害」と書くようになった”という俗説があります。結論から書きます。「障害」は戦前からある書き方です。 今はGoogle ブックスという便利なものがあるので、画像を貼っておきます。法律年鑑 第十三巻(昭和十二年)別表ニ掲グル身體障害二以上存スルトキハ重キ身體障害ノ該當スル等級ニ依リ障害扶助料ヲ支給スベシ 百聞は一... 続きを読む
「間髪をいれず」が殺された日 - アスペ日記
最近、マイナビウーマンが「日本語を貧しくしようキャンペーン」を展開しているようです。 じつは読み間違ったことのある漢字1位「貼付」間違っている読み方が定着していると知らずに使っていた日本語1位「輸入(ゆにゅう)【正】しゅにゅう」 「正しい日本語」ネタはPVが稼げるのでしかたないのでしょうが、日本語が金儲けのネタにされるのを見ると悲しくてなりません。 この中で、見逃せないのは次の部分です。■番外編:... 続きを読む
Googleのヒット件数は当てにならない - アスペ日記
「Googleの検索件数は当てにならない」と言うと、多くの人は「何をいまさら」という反応かもしれません。当てにならないことぐらいわかってるよ、と。でも、「当てにならない」でイメージするものがどの程度かは人によって違うと思います。結果が2倍ぐらい違ったりする、程度に思っている人もいるかもしれません。 しかし、実際はそんなレベルでの話ではありません。「本当は50件なのに500,000件と返ってくる」よ... 続きを読む