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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersクルーグマン「トランプは貿易赤字を減らせるか?」 - himaginary’s diary
前回エントリで紹介したブランシャールとは異なる観点から関税の貿易赤字への影響を考察した表題の記事(原題は「Can Trump Reduce the Trade Deficit?: Paul Krugman」)をクルーグマンが上げている(H/T 本人ツイート)。 彼はまず、一般的な見方として、部分均衡、一般均衡いずれの観点からも貿易赤字は減らせない、... 続きを読む
トランポノミクスはどのような結果を出すか? - himaginary’s diary
トランプが掲げる経済政策のうち、関税、不法移民の国外退去、減税の3点の帰結について考察した表題のPIIE記事(原題は「How will Trumponomics work out?」)をブランシャールが上げている(H/T 本人ツイート)。以下はその概要。 関税 中国に60%、欧州に10%の関税を公約。交渉の糸口であり、欲しいものが手に入ったら... 続きを読む
トランプ当選に対するアセモグルの反応 - himaginary’s diary
がX(ツイッター)に投稿されている(H/T タイラー・コーエン)。前回エントリでクルーグマンとブランシャールの反応と併せて紹介しようかと思ったが、かなりの長文なのでこれで一つのエントリとしてみる。 This is a repost of my original thread about Trump's election, which has since disappeared. This time I a... 続きを読む
マンキュー「カマラ・ハリスに投票するけどさぁ・・・」 - himaginary’s diary
「Kamala Harris...sigh」というブログエントリをマンキューが書いている。 I plan to vote for Kamala Harris. Why? Simply because she is not Donald Trump. In my judgment, Trump is (1) an authoritarian narcissist whose rhetoric is mean-spirited and untethered from reality and (2) an isolationist with w... 続きを読む
資本の動きが遅い時の量的引き締め - himaginary’s diary
というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Quantitative Tightening with Slow-Moving Capital」で、著者はZhengyang Jiang(ノースウエスタン大)、Jialu Sun(同)。 以下はその要旨。 We document shifts in investor composition during quantitative tightening, which suggest that investors ad... 続きを読む
米史上最大の法人減税からの教訓 - himaginary’s diary
というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Lessons from the Biggest Business Tax Cut in US History」で、著者はGabriel Chodorow-Reich(ハーバード大)、Owen M. Zidar(プリンストン大)、Eric Zwick(シカゴ大)。 以下はその要旨。 We assess the business provisions of the 2017 Tax Cuts and Jobs ... 続きを読む
21世紀の金融政策:学ばれた教訓と今後の課題 - himaginary’s diary
と題されたBISの年次経済報告書の第2章をMostly Economicsが紹介している。原題は「Monetary policy in the 21st century: lessons learned and challenges ahead」で、著者はBIS金融経済局長のClaudio Borio。 以下は同章で提示されている、大平穏期の見せかけの安定を打ち破った大金融危機とユーロ債務危機、コロナ禍... 続きを読む
ロシアの外貨準備を接収せよ - himaginary’s diary
という論陣をブランシャールがツイッター上で張っている。 I thought it was a bad idea to seize Russian reserves before the US congress had voted on the Ukraine package. It gave too easy a way to Congress to vote no and pass the buck. Now that they have voted, it is hard to think of good reasons not ... 続きを読む
傾いたL字型のフィリップス曲線 - himaginary’s diary
というNBER論文をエガートソンらが上げている。原題は「The Slanted-L Phillips Curve」で、著者はPierpaolo Benigno(ベルン大)、Gauti B. Eggertsson(ブラウン大)。 以下はその要旨。 A slanted-L curve is well-suited to represent the non-linearity of the celebrated Phillips curve. We show this using cros... 続きを読む
技術ショックとしての需要ショック - himaginary’s diary
というNBER論文をタイラー・コーエンが「この種のマクロ経済理論は過小評価されている(This kind of macro theory is underrated)」というコメントを添えて紹介している(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Demand Shocks as Technology Shocks」で、著者はYan Bai(ロチェスター大)、José-Víc... 続きを読む
トランプは良いこともするのか? - himaginary’s diary
サマーズが第二次トランプ政権の危険性について深刻な懸念を表明している。 以下は12/20ツイート。 The @FT's Unhedged asked me about the macroeconomic implications of a second Trump term: When you have a president who challenges the results of elections and brags about what he could do in one day as a ... 続きを読む
航空事故とフォーク定理 - himaginary’s diary
今回の羽田の航空事故を巡り、事故の刑事責任の追及が自動車事故などに比べて緩やかなのはやはり納得できない、という声と、今後の安全性のためにはそれが当然、という現在の慣行を支持する主張が改めて持ち上がり、議論になっている。現在の慣行については、その日米比較を行ったこちらの服部健吾氏の論文が参照される... 続きを読む
インフレ税は本当にあるのか? 中産階級と超富裕層にはない - himaginary’s diary
というNBER論文が上がっている(関連記事)。原題は「Is There Really an Inflation Tax? Not For the Middle Class and the Ultra-Wealthy」で、著者はEdward N. Wolff(NYU)。 以下はその要旨。 One hallmark of U.S. monetary policy since the early 1980s has been moderation in inflation (at least, until rece... 続きを読む
これはハマスの罠なのか? - himaginary’s diary
今回のハマスの蛮行は世界を震撼させたが、なぜそこまでの残虐行為を行ったかを考えると、イスラエルにガザ侵攻を余儀なくさせるためではないか、という仮説が一つ考えられる。そこで「Hamas trap」でぐぐってみると、同様の仮説を立てている記事に幾つか行き当たったので、引用してみる。 まずは、USAIDに在籍していたR... 続きを読む
経済学は決着していない - himaginary’s diary
と題したINET動画(原題は「Economics Isn't Settled」)で、「The History of Economic Thought Website*1」を創ったGoncalo Fonsecaが、同サイトを作成した動機と経済学史を学ぶことの重要性について語っている(H/T Mostly Ecoomics)。 最近、なぜ人文系の人は経済学を学ぶ際にまず経済学史を学ぼうとするのか、とい... 続きを読む
米国は本当に第二次大戦の債務を成長で縮小したのか? - himaginary’s diary
というNBER論文をローレンス・ボールらが上げている(H/T タイラー・コーエン)。原題は「Did the U.S. Really Grow Out of Its World War II Debt?」で、著者はJulien Acalin(ジョンズ・ホプキンズ大)、Laurence M. Ball(同)。 以下はungated版の結論部。 This paper investigates the factors behind the behavior... 続きを読む
産業政策の新しい経済学 - himaginary’s diary
というNBER論文をダニ・ロドリックらが上げている(ungated版)。原題は「The New Economics of Industrial Policy」で、著者はRéka Juhász(ブリティッシュコロンビア大)、Nathan J. Lane(オックスフォード大)、Dani Rodrik(ハーバード大)。 以下はその要旨。 We discuss the considerable literature that has de... 続きを読む
クルーグマンのインフレ/ディスインフレ論 - himaginary’s diary
今月12日の米CPI公表以降、クルーグマンが精力的に米インフレについてツイートしている。 公表当日のスレッドでは、リアルタイムにCPI公表をカウントダウンして待ち構えている。 So, 12 minutes until C-hour, as in CPI. And you know that all the headlines will be about headline and core inflation over the past... 続きを読む
国際的な縮小の時代におけるドル - himaginary’s diary
というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「The Dollar in an Era of International Retrenchment」で、著者はRyan Chahrour(コーネル大)、Rosen Valchev(ボストン大)。 以下はその要旨。 Recent trends suggest the world economy may be tending towards an equilibr... 続きを読む
経済学者のように考える:如何にして米国の公共政策で効率が平等に取って代わったか? - himaginary’s diary
つい最近読み終えたとして表題の以下の本の惹句をMostly Economicsが紹介している。 Thinking like an Economist: How Efficiency Replaced Equality in U.S. Public Policy (English Edition) 作者:Berman, Elizabeth PoppPrinceton University PressAmazon For decades, Democratic politicians have frustrated progr... 続きを読む
なぜ高齢の学者はスローダウンするのか? - himaginary’s diary
というNBER論文をHamermeshらが上げている。原題は「Why Do Older Scholars Slow Down?」で、著者はDaniel S. Hamermesh(テキサス大学オースティン校)、Lea-Rachel Kosnik(ミズーリ大学セントルイス校)。 以下はその要旨。 Using data describing all “Top 5” economics journal publications from 1969-2018, we ex... 続きを読む
軽度な政府の失敗 - himaginary’s diary
というNBER論文が上がっている。原題は「Mild Government Failure」で、著者はShang-Jin Wei(コロンビア大学)、Jianhuan Xu(シンガポールマネージメント大学)、Ge Yin(対外経済貿易大学)、Xiaobo Zhang(北京大学)。 以下はその要旨。 A relatively mild form of government failure - for example, bureaucrats ... 続きを読む
3つの一人当たりGDP - himaginary’s diary
少し前に一人当たりGDPの国別ランキングに関するツイートが話題になったので、IMFのWEOデータベースのサイトからデータを落としてグラフを描いてみた。ここではアジアは日韓台、欧州は独仏伊、およびアングロサクソンの米英豪を対象とし、期間はデータの取れる1980-2027年とした(ただし、IMFの注意書きによれば、日は20... 続きを読む
Shirakawa(2023)対白川(2002) - himaginary’s diary
IMFの白川論文が話題になったが、小生から見ておかしいと思われる点をまとめておく。 日本の2000-2012年の生産年齢人口当たりの成長率がG7の中で最も高いことをゼロ金利制約の無効性の根拠としているが、12年前の拙エントリで示したように、その期間の生産年齢人口当たりの成長率は、リーマン・ショックの影響もあり、期... 続きを読む
残る傷跡:青年期の鬱病がその後の労働市場での帰結に及ぼす影響 - himaginary’s diary
というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン、ungated版)。原題は「Lasting Scars: The Impact of Depression in Early Adulthood on Subsequent Labor Market Outcomes」で、著者はBuyi Wang(コロンビア大)、Richard G. Frank(ハーバード大)、Sherry A. Glied(NYU)。 以下はその要旨。 A growing bod... 続きを読む