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新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users文芸記者がいた! - 本の雑誌社の最新刊|WEB本の雑誌
芥川・直木賞がすごいわけじゃない! 文学賞にニュース価値あり、とまつり上げてきた文芸記者こそが異様なのだ! 日本に新聞が誕生して150年、文学と密接に関わり、長きにわたって併走してきた文芸記者の仕事と生き様を追い、文学をめぐる環境がどう変わってきたかを探る、まったく新しい文学史。 「文芸記者は主役にな... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】地球と人間についての脅威と希望~日本SF作家クラブ編『地球へのSF』 - 牧眞司|WEB本の雑誌
『ポストコロナのSF』『2084年のSF』『AIとSF』につづく、日本SF作家クラブ編の書き下ろしアンソロジー第4弾。先行する三冊にくらべ、『地球へのSF』という括りかたは曖昧だが、そのぶん多彩な作品が集まったとも言える。「まえがき」で同クラブ会長の大澤博隆さんは、〔そもそも「地球」をテーマに視... 続きを読む
第10回 セカイ終末戦争「SF思春期人間VS思春期SF」 - SF音痴が行くSF古典宇宙の旅 SF幼年期再読篇|WEB本の雑誌
古典SFを読み始めて3年が過ぎ、「SF的自我の目覚め」を迎えた高野秀行が、かつて読んでいたSF名作の再読に挑む。 思春期は人間にとって最も厄介な時期である。自意識がMAXまで膨れあがり、「世界とは何か」とか「××とはこうあるべき」みたいな壮大なテーマを語りたがる。世界の裏には普通の人たちが気づかない真実が... 続きを読む
【訃報】目黒考二 逝去のお知らせ - 本の雑誌特派員|WEB本の雑誌
「本の雑誌」創刊者で弊社前社長の目黒考二(めぐろこうじ)が、2023年1月19日10時、肺がんのため永眠しました。享年76歳。みなさまには生前のご厚誼に心から感謝いたしますとともに、ここに謹んでお報せ申し上げます。 葬儀は近親者のみにて家族葬として執り行います。誠に勝手ながら、御香典、御供花、御供物の儀はご... 続きを読む
「クーリエ・ジャポン」、来年2月売りで休刊 - 新文化|WEB本の雑誌
講談社が発行する月刊情報誌「クーリエ・ジャポン」が、来年2月25日発売号で休刊する。以降は有料制の会員サービスとして提供していく。 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】自足した孤独の《八世界》、いまヴァーリイの眼で世界を見る - 牧眞司|WEB本の雑誌
ジョン・ヴァーリイは1970年代半ばにアメリカSF界に華々しく登場し、あまりタイムラグなく日本へも紹介された。とにかく新鮮だった。衝撃的なSFではすでにバラード、エリスン、ディレイニー、ティプトリーなどがいたが、ヴァーリイはそうした先鋭的なタイプと異なる「居心地の良さ」があった。それは自閉的なファンタジイなどではなく、世界へ向かって窓を穿つ感覚をともなっている。 『汝、コンピューターの夢』に収めら... 続きを読む
「21世紀のSFベスト」牧眞司が偏愛で選んだ100冊 - 牧眞司|WEB本の雑誌
決定版の「21世紀のSFベスト100」は〈本の雑誌〉2015年11月号をごらんください。 鏡明、大森望の両氏にぼくを加え、目利きとは名ばかりの乱読と独断と適当をぶつけあって1位から100位まで並んだわけですが、その座談会に先立って各自が推薦作リストを用意しました。 鏡リストは〈本の雑誌〉で鏡さんが毎年担当している「SFベスト10」(2001年度〜2014年度)から原著刊行が2001年以降のものを抜... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】自由を貪る戦争か支配下の平和か。人類家畜テーマの新展開。 - 牧眞司|WEB本の雑誌
ロバート・チャールズ・ウィルスンは、ジョン・W・キャンベル記念賞受賞の『クロノリス--時の碑--』(2001年)、ヒューゴー賞を受賞した『時間封鎖』(2005年)を開幕篇とする三部作など、大仕掛けの「SFアイデア」と緻密な「心理描写」で定評のある人気作家だ。正直に言うとぼくは「心理描写」がどうも苦手で、この作家のこれまでの作品はもうひとつ乗りきれずにいたのだが、本書(2013年)は「SFアイデア」... 続きを読む
『本の雑誌』の特集「人はなぜ本を返さないのか!?」が面白かった。 - いつか電池がきれるまで
2015-08-19 『本の雑誌』の特集「人はなぜ本を返さないのか!?」が面白かった。 WEB本の雑誌 『本の雑誌』の2015年8月号(No.386)の特集は「人はなぜ本を返さないのか!?」でした。僕は最近けっこう図書館で本を借りて読んでいるのですが、正直なところ、「他人にものを借りる」のは苦手です。 借りた瞬間に「返すときのこと」ばかりが気になります。 返却期日に間に合わなかったらどうしよう、と... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】異形環境と化した世代宇宙船、はたして最終的な寄港地は? - 牧眞司|WEB本の雑誌
SFの古典的題材である世代宇宙船を正面から扱ったオールディスの第一長篇。オールディスはJ・G・バラードとならぶ英国ニューウェイヴの旗頭だが、本書はそのムーヴメントが勃興する以前、1958年に発表された作品だ。しかし、すでにこの作家の特質がありありとうかがえる。ここに描かれる世代宇宙船内の異形化した世界は、物理的な環境であると同時に、ひとつの精神空間なのだ。 この船内で生まれた主人公コンプレインは地... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】宇宙図としての精神病棟、頭蓋のなかの火星 - 牧眞司|WEB本の雑誌
『エクソダス症候群』の舞台は過酷な環境の火星開拓地、中心となるテーマは精神疾患だ。読みはじめてまっさきに連想したのは、フィリップ・K・ディック『火星のタイム・スリップ』だった。ディック作品では、精神疾患とみなされていたものが実は独特の世界認識・時間感覚の反映だった。『エクソダス症候群』はディックとはまったく別なかたちだが、大胆なアプローチで精神疾患の意味を問うていく。 エクソダス症候群に罹った者は... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】イーガンに先駆けて自由意志を主題化した傑作「仮面(マスク)」を含むベスト選 - 牧眞司|WEB本の雑誌
『ソラリス』の文庫化、『泰平ヨンの未来学会議』改訳につづき、ファン待望の一冊が出版された。欣快! このベスト選の成りたちはちょっと変わっている。本国ポーランドの読者投票によってレム短篇の人気作を選び、その結果とレム研究家イェジイ・ヤジェンプスキの評価を摺りあわせて暫定リストがつくられた。そして最後に、レム自身が好みでない作品を落とし偏愛する作品をつけくわえ、「ベスト15」が編まれた。原著は15篇... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】新しい母の概念を通し、人間性のありかたに問いを投げかける - 牧眞司|WEB本の雑誌
語り手の虹は「母になりたい」と言う。母になって母を産みたい。母自身よりも、精度の高い母を、産めるような母を、産みたい。 『母になる、石の礫』は、新しいアプローチで人間の変容に取り組んだ意欲作。複雑で異様な設定はアイデアとして魅力的であるばかりか、物語を大きく動かす力にもなっている。第2回ハヤカワSFコンテストの最終候補作であり、選考委員の東浩紀氏は〔ポストヒューマンSFの動向がよく押さえられ、文体... 続きを読む
第10回 アイドルオタクの老後――「死んだら戒名つけてほしい」と、Zom氏(ハロヲタ、63歳)は言った。 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌
説明編が続いたので、今回は番外編。アイドルオタクの老後について考える。 ハロヲタ(ハロー!プロジェクトオタク)の大先輩に、大阪在住の編集者O氏がいる。これまでTwitterなどでは、名字のイニシャルを使ってO氏と書いてきたけれど、なんだか他人行儀な感じがするので、ここではSFファン仲間での通称を採用して、〝Zom氏〟と呼ぶことにしたい。 当欄でもちらっと書いた、2000年の武道館モーニング娘。コン... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】『地球の長い午後』ばりの異様な世界で、環境と性をめぐるテーマが展開される - 牧眞司|WEB本の雑誌
愛琉(アイル)は熱帯雨林に暮らす少女。森のなかには数え切れないほどの生物がうごめき、さまざまな危険が潜んでいる。人間は生態系の頂点ではない。成長の過程で多くの子どもが命を落とす。かつてこの森には科学技術による〈巨人の櫓〉〈巨人の橋〉が建造されたが、どちらも遺棄されて久しく、愛琉たちには目的も使用法もわからない。一族は樹上に家屋につくり、長手袋と下降器を身につけ枝から枝へと跳んで果実を集める。一人ひ... 続きを読む
第6回 中年アイドルオタク12のステップ - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌
さて、今回は初心に立ち返って、中年がなぜ、どのようにしてアイドルにハマるのかについて考えてみたい。40代のうつを乗り切るためにアイドルが効果的だと語るのは、プロ・インタビュアーの吉田豪氏。 杉作J太郎さんは、アニメやアイドルにハマることで、大分回復したみたいですね。アイドルにお金を突っ込んで、集客の悪いイベントに駆けつけて、感謝されることで『役に立ってる感』を得られるし、フリを覚えれば運動になるし... 続きを読む
第5回 「へんな人たち、サンキュー」と、道重さゆみは言った。(前編) - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌
【アイドル現場日記#3】2015年11月26日「モーニング娘。'14コンサートツアー2014秋GIVE ME MORE LOVE~道重さゆみ卒業記念スペシャル~」@横浜アリーナ 7,500円(ヤフオク落札価格33,000円) なんでも、2月11日に発売された道重さゆみ卒業コンサートのBD/DVDが異例の売れ行きだとか。個人的には、BD版の特典映像だけでもお値段分の価値があると思いますが(したがって... 続きを読む
第2回 「旭のほうのね」と、川村あやのは言った。 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌
【アイドル現場日記#1】2015年1月2日 はちきんガールズ@イオン臼井店(千葉県)篇 ハロヲタのお正月は中野サンプラザのハロコンから始まる......はずなんですが、ファンクラブ先行でとった 「Hello! Project 2015 WINTER」のチケットが1月4日と10日だったので、2015年の初現場は、まさかのはちきんガールズ。 わたしの生まれ故郷である高知発のアイドルっていうことで気にな... 続きを読む
第1回 「禿げ気味のみなさああん!」と彼女は言った。 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌
時は2013年11月28日。ところは日本武道館。「モーニング娘。コンサートツアー2013秋~CHANCE!~」のファイナル公演、最後のMCでマイクを握ったモーニング娘。8代目リーダーの道重さゆみは、先輩も同期もいない初めてのツアーで不安だったけれど、蓋を開けてみると大丈夫でしたと語り、「なぜだと思いますか?」と客席に問いかけたあと、 「それは、後輩たちが頼もしくなっていたからです」と答えて、キャリ... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】ステープルドンやイーガンのスケールを、皮肉なまなざしで日常に接続する - 牧眞司|WEB本の雑誌
太陽と言えばギラギラ、メラメラ、ギンギンに燃えるエネルギーの塊である。表面温度6000℃! ろくせん・どしーっ! しかし、本書第一篇「太陽」の語り手は、こともなげに「太陽はエネルギーが足りない」と言い放つ。太陽がショボイせいで核融合が水素→ヘリウムまでしか進まない。もっとガンガンなパワーがあれば、元素がどんどんくっついて重い物質になる。鉄になる、銀になる、金になる。 ブラッドベリ、カミュ、バタイユ... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】永遠性を獲得した人生において「死後の世界」を問い直す - 牧眞司|WEB本の雑誌
第2回ハヤカワSFコンテストの大賞受賞作。高度に発達した情報技術をアイデアに用い、人間の意識のありようにアプローチした力作だ。その展開は、グレッグ・イーガンに代表される現代SFのトレンドにつらなる。その一方で、我が身の問題としての死を主題化する姿勢は、小松左京に近い。柴田勝家自身はそういう言葉を使ってはいないが、これは「実存」に関わる小説だ。 作品の構成は複雑で、《贈与》《転写》《弑殺》《蓄積》の... 続きを読む
2013年に参考になったWeb本を一挙公開!Webデザイナー向け | sichoru
エンジニア?WEBデザイナー?の中途半端な立ち位置になった自分が今年買ってよかったWeb参考書を紹介します。 毎回このブログでも紹介している物が大半ですが会社で購入のお願いをしたりして読んでみたものをジャンル別に紹介します。 会社には初心者向けの本など様々ありたまに読んでみると、改めて勉強になる時も... 続きを読む
「化粧/皮膚」の機能・意味・可能性を問う、たおやかな想像力 - 牧眞司|WEB本の雑誌
発端は美少女のイメージ広告だった。「この素肌、真実。」とだけコピーがあり、商品そのものの情報はいっさいない。〈コスメディック・ビッキー〉という社名から察するに化粧品メーカーなのだろう。それにしても、広告の美少女はほとんど奇跡だ。「美」といっても目鼻立ちのことではない。どこまでも細やかな肌理、瑞々しく、うっすら輝くような皮膚。イメージ広告は女性のあいだでちょっとした話題になる。女子大生の岡村天音も例... 続きを読む
「バルス祭り」以外にも注目ポイント満載!「天空の城ラピュタ」制作裏話 (WEB本の雑誌) - Yahoo!ニュース
「バルス祭り」以外にも注目ポイント満載!「天空の城ラピュタ」制作裏話 WEB本の雑誌 8月2日(金)10時30分配信 本日、「金曜ロードSHOW!」にて、宮崎駿監督の名作アニメ「天空の城ラピュタ」が放送されます。放送14回目となる同作品、近年は、劇中にあわせて呪文「バルス」をSNSや掲示板に書き込む「バルス祭り」が賑わいをみせています。前回放送時には、毎秒2万5088ツイートを記録し、当時の世界記... 続きを読む
犯罪小説史に残る大傑作『チャイルド・オブ・ゴッド』 - 杉江松恋|WEB本の雑誌
今週のお薦めはコーマック・マッカーシー『チャイルド・オブ・ゴッド』(早川書房)を措いて他になし! これは犯罪小説史に残る大傑作であり、殺人者の精神世界に分け入った物語としてもほぼ比肩するもののない高みを極めた小説である。でも、難しいんでしょう、『ブラッド・メリディアン』(早川書房)みたいに長いんでしょう、ですって奥様? とんでもない、わずか240ページ弱、一晩で読みきれる分量ですわ。ただし読み終え... 続きを読む