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新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users汽水域の旅─食、観光、風景(2,3月の新刊紹介) | Bug-magazine
ブックレビューの専門家である書評家・永田希さんをご存知ですか? 10年前から「Book News」を運営してきた永田さんと、写真家・石田祐規さんを聞き手にお迎えして、毎月本を紹介する連載「汽水域の旅」がはじまります。海水と淡水が入り交じるのが汽水域、刊行予定の本と刊行されたばかりの新刊とをまとめて紹介するこ... 続きを読む
Book News|ブックニュース : 『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール著)をちゃんと読んで語る
2016年12月24日 12:30 カテゴリ 『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール著)をちゃんと読んで語る そもそも 『 読んでいない本について堂々と語る方法 』 など、必要無いはずなのです。なぜ、人は「読んでいない本について堂々と語る」にあたって、よりにもよって「本」で方法を知ろうとしてしまうのか。しかも買ったきりで、どうせ読まずに積んでしまうのに。 哲学者の千葉雅... 続きを読む
きな臭い空気を感じてるけど直視したくない人たちにオススメ。伊勢崎賢治『本当の戦争の話をしよう』:Book News|ブックニュース
今回は、『本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る 』をご紹介します。 ティム・オブライエンによる同名の『本当の戦争の話をしよう (文春文庫) 』とは別の本です。世界の紛争地域での問題解決に奔走した経験を持つ著者が、高校生に向けて5日間で語った内容をまとめた1冊。こう書くと、あまりに子供向けか、あるいは重苦しい内容かと思われるかも知れませんが、いろいろと「調度いい」ところが特色の本だと思い... 続きを読む
最先端のジャズを聴こう!『プログレッシブ・ジャズ』から現代の名盤10選:Book News|ブックニュース
今回は、『ele-king別冊 プログレッシヴ・ジャズ 進化するソウル ― フライング・ロータスとジャズの現在地 (ele-king books) 』をご紹介します。 ジャズって古臭いと思っていたんですが、どうもそんな考え方が古臭い時代になってきてるようです。じゃあ、古臭くない現代のジャズってどうなっているのか。それを紹介する1冊が、今回取り上げるこの『プログレッシブ・ジャズ』。もちろん、そんなジ... 続きを読む
2014年SF漫画No.1最右翼!少女ふたりのバイオレンス逃避行サイバーパンク:野村亮馬『キヌ六』:Book News|ブックニュース
毎週月曜にお届けする漫画レビュー、今回は野村亮馬『キヌ六 』(全2巻、講談社)をご紹介します。 試し読みはこちらから。 初連載作『ベントラーベントラー 』で、並外れて優れたSF漫画の描き手であることを証明した野村亮馬氏。 ゆるい空気感漂うコミカルな前作とはうってかわって、今作『キヌ六』では黒っぽい画面にバイオレンス溢れるガチガチのサイバーパンクが展開されています。 時は西暦2001年(誤植じゃあり... 続きを読む
そして船は揺れる——揺動メディア論的世界観への招待 映画監督佐々木友輔特別寄稿:Book News|ブックニュース
個人的にいま一番面白い映像論を書く人物のひとりであり、きわめて刺激的な映画を撮る監督でもある佐々木友輔氏に「揺動」をテーマにした独特の映像論をまたひとつ寄稿していただきました。 佐々木友輔氏特別寄稿のバックナンバーはこちら http://www.n11books.com/archives/cat_1232576.html さきほど「独特の映像論」と書きましたが、映像というものはいわゆる映画や映像芸... 続きを読む
いわゆる「文化」をもっとよく知りたい人のために(書名に騙されないで!)『視覚文化「超」講義』:Book News|ブックニュース
今回は、『視覚文化「超」講義 』をご紹介します。 本書は、現代の文化全般の歴史を5回の講義で振り返るというもの。書名に「視覚文化」とありますが、「いやあ、視覚文化っていうテーマどうよ」という人がたくさんいると思います。大事なのは「文化」の方です。読み始めてしまえば、「視覚」の意味はあとからわかります。なんか最近の文化全般?よくわかんなくなっちゃった…という人が、「現代」にキャッチアップするための非... 続きを読む
宮崎夏次系をナメているすべての人たちへ:Book News|ブックニュース
今回は、『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない 』をご紹介します。 本作の著者は『変身のニュース 』、『僕は問題ありません』で多くの読者に衝撃を与えた宮崎夏次系。すっとぼけた筆致と素っ頓狂な設定で、主に誰かの死や不在、それを取り巻く人々の日常がこうむるささやかな衝撃を描いています。。設定が非現実的ではあるものの、死や不在は揺るがぬ現実であり、読者はそのギャップを楽しみつつ、その開きを埋める作... 続きを読む
マニアックなだけでも可愛いだけでもない。読んで勉強になる『乙女戦争』:Book News|ブックニュース
今回は、『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 』をご紹介します。 歴史が好きだったり、宗教や戦争に興味のある人にとっては「アツい事件」として知られるフス戦争。しかしそれは一部のある意味でややマニアックな人に限っての話で、ほとんどの人にはまったくといっていいほど知られていません。 キリスト教改革派としてプロテスタントの先駆と言われるフス派が異端とされ発生した宗教戦争であり、現代の「ピストル」の原型と... 続きを読む
カオスっぷりを味わうガイドブック『史上最強の台北カオスガイド101 』:Book News|ブックニュース
今回は、『史上最強の台北カオスガイド101 (SPACE SHOWER BOOKs) 』をご紹介します。 帯に「癒し」も「ほっこり」もありません!小籠包は出てきません!カラスミ屋さんも載ってません!と明記されている、変なガイドブックです。じゃあ何が載っているのでしょうか。本書の冒頭こそ名所案内風の体裁なのですが、やがて「肉」にフォーカスした食べ歩き案内、合法ドラッグ「ビンロウ」の紹介、オタク向けシ... 続きを読む
「視覚もまた肉体を持っていた」速度の映画について(1) トランスフォーマー以後-映画監督佐々木友輔特別寄稿:Book News|ブックニュース
すべての映画監督の中で、僕がいちばん新作を期待している人物、佐々木友輔。「映画」の手法に対する「安易だ」という批評を問い直す真摯な「揺動メディア論」を世に問い話題になったので名前をご存知の読者も多いでしょう。また、先日Book Newsでも取り上げた『みんなの空想地図 』の著者「地理人」こと今和泉隆行氏に、自作映画の地理設定を依頼したりもしています。その佐々木監督に今回は「現在のハリウッド映画の楽... 続きを読む
名作の最新刊:『ハイスコアガール』第五巻限定版の付属CDがすごい:Book News
今回は『ハイスコアガール(5) 初回限定特装版 「ナムコ」アレンジミュージックCD付き 』をご紹介します。 なお、CDの付属なしの通常版はこちら CDの付属なしの通常版はこちら。 判官びいきというわけではないのですが、僕はこの特装版のほうの表紙になっている小春ちゃんがとても好きなのでCD付きの方を買ったという経緯がありますが、このCDがとても良いです。テクノが好きな人はCD目当てに買っても良いんじ... 続きを読む
これ以上簡単なジャズ入門は不可能?!と言われた1冊。『ラズウェル細木のマンガはじめてのジャズ教室 これだけは知っておきたいジャズの知識』:Book News
今回は『ラズウェル細木のマンガはじめてのジャズ教室 これだけは知っておきたいジャズの知識 』をご紹介します。 ファンが多いように見えて、馴染みがない人にはどうしても敷居が高く感じられる「ジャズ」。そこのジャズ入門として楽しく簡単に読めるのが本書。基本的にはジャズ喫茶でお客さん相手に行われる数ページ分の講義をマンガで、都度おすすめの名盤も紹介されています。入門用のディスクガイドとしても役に立ちます。... 続きを読む
猫町倶楽部さんの「アウトプット読書会」に参加してきました。課題書は鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ』:Book News
先日、読書会コミュニティ「猫町倶楽部」さんの読書会に参加してきました。課題書は「文科系トークラジオLife」で一部にはお馴染みの鈴木謙介氏の近著『ウェブ社会のゆくえ―〈多孔化〉した現実のなかで 』。鈴木氏がすごいのか猫町倶楽部がすごいのか(どちらかだと判定することにはたぶん意味はないのですが)、会場は120人が定員のお店を貸し切って行われ大盛況でした。 参加者はABCとアルファベットに分けられたテ... 続きを読む
ズシンと胸に迫る、ちょっと珍しい形式で書かれた「小説」。『これは小説ではない』:Book News
今回は『これは小説ではない (フィクションの楽しみ) 』をご紹介します。 作者がなんと言おうと、ある作品を小説として読むことはいつでも可能です。仮にその作品のタイトルが『これは小説ではない』というものであったとしても。問題は、読んでいて面白いかどうかであって、その作品が小説であるか否かではないはずです。本書のタイトルは確かに奇を衒っていて面白いのですが、本作「が小説なのか否か」という瑣末な問題に読... 続きを読む
人間の…本質とは……?『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』:Book News
今回は『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 』をご紹介します。 本書は、「東京にはたくさんの小さなバーがあって、夜な夜な薄暗いカウンターで決して安くはないお酒を飲みながら、男女の恋愛劇があったり、マスコミ業界人が有名人と大きい顔をしたり、成功者を嫉妬した大悪口大会を繰り広げたりと、人間が真に人間らしい姿をみせています」というバーのマスターが書いたもの。いま引用した部分は本の書き出しでもあ... 続きを読む
インダストリアルって何?名曲迷曲10+αで辿る歴史『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE』:Book News
今回は『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!: 雑音だらけのディスクガイド 511選 』をご紹介します。 「インダストリアルミュージックのディスク・ガイドが出るらしい」という情報、わかる人に言っても信じてもらえないだろうし、わからない人にはその信じがたい無謀さが理解されないだろうし、まずはインダストリアルって何なのかというところから説明しないといけない... 続きを読む
イタリアコミック界の巨匠によるエロティックな作品。もしガリバーが若く美しい娘だったら?『ガリバリアーナ』:Book News
今回は『ガリバリアーナ 』をご紹介します。 繊細なタッチで官能的な世界を描き出すイタリアコミック界の巨匠ミロ・マナラが「ガリバー旅行記の世界を現代の少女が旅をする」という筋書きの作品です。古典的な文学作品である『ガリバー旅行記』とセクシーな少女という、何か深い意味合いを読み取りたくなる組み合わせですが、とにかくエロティックで可愛らしいのでまずはそこを楽しんでもらいたい作品です。 ※この記事のBGM... 続きを読む
時代ごとの生き様が刻印された名品からファッション史を振り返る『ヴィンテージ・メンズウェア』:Book News
今回は『ヴィンテージ・メンズウェア (SPACE SHOWER BOOks) 』をご紹介します。 本書は、世界有数のヴィンテージメンズウェア専門店のコレクションから選りすぐりの150点を紹介するという1冊です。こういうと非常にマニアックに思われるかもしれませんが、紹介されているそれぞれの服は現代の様々なファッションの原型になっているもので、文字通り現代の目から見ても非常にカッコいいものばかり。単な... 続きを読む
ボーイ・ミーツ・ガールから異文明交流まで詰め込んだ良質なSF作品。東浩紀『クリュセの魚』:Book News
今回は『クリュセの魚 』をご紹介します。 本書は、評論家・小説家の東浩紀氏が大森望氏監修のアンソロジー『NOVA』シリーズに書き下ろしていた短編をまとめて大幅に改稿したSF作品。火星を主な舞台に、11歳の少年が16歳の少女と出逢い恋をするところから始まり、やがて星間戦争・異文明交流といった壮大なスケールの物語へ展開していくというもの。SFならではの難しい単語が頻出し、東氏の出自でも哲学的なテーマも... 続きを読む
あれもこれも全部終わった。晩夏だしチルアウトしましょう「ele-king Vol.10」:Book News
今回は『ele-king Vol.10 』をご紹介します。 これも7月に出た雑誌ですが、最近話題になってきているジャンル「チル・ウェイブ」などのチルアウト系の小特集を組んでいいるので取り上げたいと思っていました。これもようやく取り上げることができて嬉しいです。 チルウェイブって何?という方は以下のページをご参照ください。ただ、ほかのクラブミュージックのジャンルと同様、明確な定義があるわけではなくて... 続きを読む
アニメあるある ほか今週チェックした本:Book News
最近チェックした本をまとめてみました。 今回の目玉は『アニメあるある 』 アニメが10倍楽しくなる お約束ネタを満載した1冊 ・窓際は主人公の指定席。 ・誕生日に冷たいのは前フリ。 ・悪の首領は先に世界征服を宣言する。 ・ツイスターで遊ぶ。 ・主役メカがサンライズ立ちをするアニメは名作。 ・主人公の存在感がもっとも希薄である。 ・先生以外の大人がまったく出てこない。 ・生徒会が神のような権力を持っ... 続きを読む
伝説のアルバム『Vanishing Vision』を聞いてみよう。『ヘドバン』:Book News
今回は『ヘドバン 』をご紹介します。7月末の刊行の前後から音楽ファンのあいだでは大いに話題になったので、本の存在を知っている人は多いと思います。存在は知っていたし気になっていたのですが、ど真ん中すぎて手が伸びない的な感じでして、今回ようやく手にとることができました。 書名が「ヘドバン」だし、表紙に誰かがうつってるわけでもないし、どれほどハードコアなヘビメタ本なんだという印象を受けます。じっさいハー... 続きを読む
「移民の国」で繰り広げられた壮大な音楽歴史絵巻を紐解く『アメリカン・ルーツ・ミュージック』:Book News
今回ご紹介するのは、『アメリカン・ルーツ・ミュージック ディスクでたどるアメリカ音楽史 』。久しぶりのディスクガイド紹介です。「アメリカの音楽」と言うと、プレスリーやジャズを思い浮かべる人もいるかも知れませんが、それらのさらに源流にあるブルースやカントリーについて、どこか「いなたい」とか「退屈」とか「古臭い」と思って敬遠していたりはしませんか。正直いなたい感じや古い感じにもそれなりの味わいはあると... 続きを読む
人間が一人も出てこない世界を舞台にして切なさを純粋に描く市川春子『宝石の国』:Book News
今回ご紹介するのは『宝石の国 』。既にBook Newsでも発売前から「イチオシ」ということで紹介していた本書ですが、ようやく入手できたのであらためて紹介したいと思います。 既に短篇集『虫と歌 』や『25時のバカンス 』で評価の高い市川春子さんですが、なんというか「みんな良いって言ってるし、別に読まないでもいいか」と思ってる人がそろそろ多くなってきているんじゃないかという気がちょっとしています。そ... 続きを読む