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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users東浩紀ロングインタビュー(聞き手=長瀬海) ユートピアと加害の記憶 ゲンロン叢書03『テーマパーク化する地球 』(ゲンロン)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
――『テーマパーク化する地球』(ゲンロン)を本当に面白く読んだのですが、まず驚くのが読みやすさでした。エッセイのお手本のような評論集だと思いました。中身に入っていく前に東浩紀さんのエクリチュールの問題についてお伺いしたいのですが、いわゆる思想系の若手が使いがちなジャーゴンが一切使われていないにもか... 続きを読む
梅原 猛 寄稿 [三島由紀夫氏への公開状] 死せる“神の思想”の復活 ――「対話・日本人論」にひそむ誤謬 『週刊読書人』1966(昭和41)年12月5日号 1面掲載|書評専門紙「週刊読書
私があなたに手紙を書こうと思ったのは、かならずしも週刊読書人の編集部のすすめによるのではありません。あなたとはまえまえから一度ゆっくり話してみたいと思っていました。なぜならあなたと私は多くのところで一致しながら、基本的なところで違っているように思われるからです。だいいちあなたと私は同じ大正十四年... 続きを読む
明治出版史上の金港堂 社史のない出版社「史」の試み 書評|稲岡 勝著( 皓星社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
一八七五(明治八)年に原亮三郎によって創業され、明治三〇年代中頃までに急速な成長を遂げた出版社・金港堂。創業後間もなく教科書販売の大手として名を馳せた同社は、文学関連の書籍・雑誌に力を入れ、永井荷風のデビューに一役買ったことでも知られる。一九〇三(明治三六)年には上海の商務印書館と合同事業を行う... 続きを読む
はてなブックマーク - 「ポリティカル・コレクトネス」の汚名 特集「差別と想像力」『新潮』12月号を読む|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
「ポリティカル・コレクトネス」の汚名 特集「差別と想像力」『新潮』12月号を読む|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
杉田水脈の「LGBTは生産性がない」発言、および『新潮45』休刊騒動について『新潮』12月号が「差別と想像力」という特集を組んでいる。星野智幸は「ポリティカル・コレクトネス」の重要性を説きながら、次のように述べる(「危機を好機に変えるために」『新潮』12月)。 「少しでも関心を持ち、ヘイトに加担したくな... 続きを読む
対談=稲葉振一郎×金子良事 「新自由主義」議論の先を見据えて 『「新自由主義」の妖怪 資本主義史論の試み』(亜紀書房)刊行を機に|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
本書は稲葉さんによる新自由主義の捉え直しがコンセプトにありますので、新自由主義というものどう見るのかという点を、少し議論していきましょう。 本書で新自由主義のことをあれこれ論じる以前から、この言葉には実体がないし、意味する部分もあまりに広範なので、これは市場経済のあり方そのものを批判したい人たちが... 続きを読む
ジャン=リュック・ゴダール会見全文載録 「E・サイードに導かれて」 (at第71回カンヌ国際映画祭) |書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
第71回カンヌ国際映画祭(2018)は、是枝裕和監督『万引き家族』のパルムドール受賞で幕を下ろした。一方、今回新設された「スペシャル・パルムドール」には、ジャン=リュック・ゴダール監督『イメージの本』(原題:Le Livre D'image)が選ばれた。同作は、5月12日に最初の上映があり、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コ... 続きを読む
澁澤龍彥のいる文学史 「新編 日本幻想文学集成」(全9巻) 刊行記念トークイベント載録|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
7月16日、神田神保町の東京堂ホールにて、編者の一人である諏訪哲史氏を迎えて「澁澤龍彥のいる文学史」と題した「新編・日本幻想文学集成」(全9巻)の刊行記念トークイベントが行われた。イベントの後半ではスペシャルゲストとして、同集成の編者でもある山尾悠子氏も参加し、澁澤龍彥をはじめ、それぞれが編纂し... 続きを読む
「右」に侵食される「左」 安倍政権という「あいまいなリベラル」|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
数年前、日本会議が話題になったとき、ひとびとは巨大な「右」の組織があることに驚いた。しかし本当に驚くべきだったのは、日本会議が地道な草の根の運動をしていたことだった。地方議会への働きかけ、署名集めといった運動は、かつてならば「左」の運動だった。日本会議はいわば敵の運動から学んだわけだ。 多くのひとは安倍内閣を「右」だと思っているが、そう単純にいいきれない。「右」が「左」の戦略や政策を学び、実践して... 続きを読む
東浩紀氏インタビュー(聞き手=坂上秋成) 哲学的態度=観光客の態度 『ゲンロン0 観光客の哲学』(ゲンロン)刊行を機に|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
『ゲンロン0』を読んで初めに思ったのは、この著作が「東浩紀による東浩紀の二次創作」であり、これまでのお仕事の集大成になっているということです。「偶然」「確率」「誤配」というテーマが『存在論的、郵便的』(新潮社)以降ずっと貫かれているのだと、すごくクリアに見えた気がします。そうした点も含め、本書を刊行しての感想と狙いについて伺えますか。 「群像」(5月号)のエッセイにも書いていますが、ぼくが今回の本... 続きを読む