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新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users朝日新聞と日本の異常な新聞観: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
朝日新聞の慰安婦と吉田証言をめぐる虚報問題は、特に慰安婦に関しては以前から定説化していたこともあり、報道内容の間違い自体に驚きはありませんが、虚報を認めた後の朝日新聞の態度は衝撃的です。 朝日新聞を始めとしたマスメディアに追及されて辛酸を嘗めた数々の企業や個人、そしてその過程で生まれた不祥事対策の専門家たちは、朝日新聞社のあまりの体たらく、その幼稚ぶりに、にわかに信じられない思いを抱いているに違い... 続きを読む
ジョブスの教え「お客様は神様です」: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
スティーブ・ジョブスは、生前も今も「イノベーション」の象徴のように崇拝されていますが、彼の築いたアップル帝国は決してイノベーションの力のみで巨大化したわけではありません。 アップルが失いつつあるもの アップルで長年働いていたというこの記事の著者は、ジョブス時代のアップルは決してイノベーティブではなく、アップルを押し上げたのは「イノベーションよりもむしろ、その徹底した任務遂行能力」であると述べていま... 続きを読む
悪いのは猫である: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
この国では、猫を愛でて一人でいるのが好きで空気が読めないと反社会的人物になり、警察のミスを誘引するという人に非ざる凶悪犯罪を犯して社会的に抹殺されるようです。 この事件が世間の目を引いたのは、ネットに犯罪予告をするという、せいぜい万引き程度の軽微な犯罪そのものに理由があるのではなく、警察が誤認逮捕したことにあります。事件は犯人と警察の合作なのですから、犯人のみを叩くのは片手落ちです。 それでも、面... 続きを読む
醜いスポーツ: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
大阪の体育高校の体罰自殺事件の本質は、暴力とか体罰そのものの問題ではなくて、生徒をそこまで追い込む構造にあると思うのですが、体罰、体罰と騒いでいるうちに、今後は五輪女子柔道の監督が体罰で告発されたりして、思わぬ展開を見せつつあります。 自分は体罰には反対ですが、真剣にスポーツに取り組む競技スポーツの世界で、体罰ごときに大騒ぎするのはおかしいと考えます。体罰に効果があるからではありません。現実として... 続きを読む
もっと感動を!: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
大学アメフト=カレッジ・フットボールは、アメリカで非常に人気があります。大学のくせに収容人数10万人クラスのアメフト専用スタジアムを持つ大学がゴロゴロしています。そんなカレッジフットで、マンタイ・テオ選手は最も注目される一人でした。 名門ノートルダム大のラインバッカーである彼は、カレッジフットで最も栄誉ある賞「ハイズマン・トロフィー」の投票で2位に入る実力者であり、プロアメフトNFLのドラフトの目... 続きを読む
過去を反省しない日本の原点: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
オリヴァー・ストーンの「Untold History of the United States」という本を読みました。20世紀初頭から現代にかけて、いかにアメリカが悪事を重ねてきたかを滔々と語る本です。 オリヴァー・ストーンは、リベラルというより急進左翼、社会主義者なので、内容は大いに偏っています。本書で語られる悪はアメリカ右翼の悪、すなわち軍産複合体の悪であり、逆に社会主義化を進めたF.D.ルー... 続きを読む
なぜ彼らは正常な判断力を失ったのか?: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
顧問の体罰を苦に自殺した高校バスケ部の主将のニュースが世間を騒がせています。 桜宮高校の男子バスケットボール部顧問は、高校バスケ部の指導者として全国的に知られる存在で、16歳以下の男子日本代表チームのアシスタントコーチも務めていた。以前から体罰も含めた“熱血”指導で知られ、同部を全国大会の「常連校」に育てたという。 …顧問は平成6年4月から保健体育科教諭として勤務。学校での評判について、顧問を知る... 続きを読む
英語警察: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
猪瀬都知事が英語でツイートして、それが拙くて恥ずかしいと一部で批判にさらされていました。 実際に猪瀬知事の英語ツイートを読んでみると、確かに典型的な翻訳調英語ではありますが、とんでもない誤解を受けるような内容ではないし、それどころかもともと英語のえの字も知らないはずの猪瀬氏にしては上達したなと感心しました。まあ、TOEIC750点くらいの部下に代筆させたものだとは思いますけれど。 それはともかく、... 続きを読む
安倍政権は歴史を語るべきではない: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
先日のNYTの煽り社説や、エコノミスト誌のナイーブな記事を読むと、愛国的な日本人としては暗澹たる気分になります。 Back to the future 「新政権を『保守』と表現するのはその真の性格をとらえていない。これは急進的国家主義内閣なのだ」とは穏やかではありません。 が、「日本は世界で孤立している!」とか「中韓のプロパガンダに負けないように真実を発信していかないと!」などと慌ててはいけません... 続きを読む
ブロック経済と自由貿易圏: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
ブロック経済というと、ある経済圏を高い関税で囲い込み、その他の国を締め出すというイメージがあります。しかしブロック経済というのは、必ずしもそういうものではありません。 ブロック経済で有名なのは、20世紀序盤の英連邦です。1929年の世界恐慌を乗り切るために構築された、世界の4分の1に及ぶこの巨大な経済ブロックは、世界的な不況を長引かせ、日本を膨張主義に走らせた理由のひとつと考えられています。 とこ... 続きを読む
便所の落書き: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
偉大なジャーナリストである筑紫哲也氏が、TBSのニュース23において「ネットは便所の落書き」と述べたのは1999年のことであったと記憶しています。 まだブログさえ存在しなかった当時、2ちゃんねるや「ホームページ」上においては、氏の発言に対して一斉に非難の声があがりました。しかし、グーグルもアマゾンもまだヨチヨチ歩きの頃でしたから、世の大半の人々はネットをお遊びとしか見ておらず、筑紫氏の言葉にウンウ... 続きを読む
電力輸出国ドイツの実体: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
脱原発と再生可能エネルギーへの「エネルギー転換」を進めるドイツは、電力不足に悩んでいるかと思いきや、実は電力の輸出が輸入を上回る、電力輸出国です。 「ドイツを見習え」派の人たちは、こういう話をドヤ顔で拡散します。しかし、電力は輸出超過ならいいというものではありません。 Polen wehrt deutschen Windstrom ab 「ポーランドがドイツの風力電力を拒絶」という、フランクフルタ... 続きを読む
リベラル退潮の理由: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
元朝日新聞編集委員の山田厚史氏が、なぜリベラルは退潮したのだろうと思いを巡らせていました。 中道左派=リベラル退潮の理由 溝埋まられぬ旧左翼と市民運動 彼は「中道左派=リベラル」を自認する人に違いありませんが、彼には大きな誤認があります。彼はこう書き出します。 自民圧勝の総選挙は「中道左派=リベラル」の退潮を印象付けた。米国でオバマ大統領を支えたのはリベラルであり、フランスのオランド大統領は社会党... 続きを読む
右翼は保守で保守は左翼: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
維新の会の橋下氏が、選挙後の記者会見で、アメリカ人記者に息巻いたといいます。 《在阪記者から質問が相次ぐ中で、「ジャパンタイムズ」所属の米国人記者からも質問が出る》 --海外でこの選挙が注目を浴びている。海外のイメージは日本維新の会は右翼というイメージがある。外交はどのように考えているか 橋下氏「日本維新の会が右傾化しているというが、核兵器もって軍隊もっているアメリカとどっちが右傾化なのか。ビンラ... 続きを読む
二大政党制の終焉と危機: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
最近、自民vs民主という実現しかけたに見えた二大政党制の崩壊を予見して、二大政党制の瓦解とともに軍国主義化した戦前の日本と現代を比較した論考をあちこちで見かけるようになりました。 そう、戦前の日本は、「大正デモクラシー」と謳われた民主化風潮の中、保守の「政友会」と自由主義的な「民政党」による事実上の二大政党制が実現していました。しかし、両党は政争に明け暮れて政治混乱を招き、軍の介入を招いたのです。... 続きを読む
政治をスルーすることの意義: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
選挙中だけあって、ネットと政治の融合を考えようだとか、タレントもどんどん政治発言すべきだとか、若者はより積極的に政治参加すべきだとか、そんな話をあちこちで聞きます。 こういう呼びかけに、何らおかしなところはありません。しかし、どこか白々しさを感じて引いてしまう人も多いと思います。そうすると、「それが日本人の悪いところだ」「欧米では家族間、友人間で政治の議論をするのは普通のこと。そうやって政治意識を... 続きを読む
飛行機で泣く赤子と少子化: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
漫画家のさかもと未明氏が、搭乗した飛行機で泣き通しだった赤ちゃんに腹をたてた顛末を記事を書き、集中砲火を浴びています。 再生JALの心意気/さかもと未明 こういう現象は、すごく日本らしいと思います。これでは子供も増えないはずです。 さかもと氏の態度のことではありません。彼女をひたすら叩く世間のことです。 飛行機で泣きまくる赤ちゃんの問題は、あたりまえですが日本だけの問題ではありません。旅客機利用率... 続きを読む
ネットをめぐる日米欧の視点の違い: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
基本に立ち返りまくる議論で恐縮なのですが、インターネットという、1990年代以前には存在しなかった新しい媒体に対する世界各国の向き合い方の違いは、各文化の特性を非常によく現していると感じます。 アメリカ文化は、言うまでもなくインターネットをビジネスとして捉えました。そして数々のビジネスモデルを考案して今に至ります。今日見られるほとんどのネットビジネスはアメリカ発、あるいはアメリカで生まれた着想にイ... 続きを読む
アメリカ分裂: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
アメリカのオバマ政権は、「We the People」というサービスをしています。どんなサービスかというと、ホワイトハウスのページで何か政策提言をして、提言してから1ヶ月以内に2万5000人の署名を集めると、政府から返答するというものです。 日本では少し前に竹島に絡む署名で話題になりましたので、ご存じの方も多いかもしれません。ちなみに「国際司法裁判所で領土問題を解決するように韓国を説得しろ」という... 続きを読む
日本の問題は下ではなく上にある: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
自分は日本人論は嫌いですが、日本とその他の国々に違いがあるのは確かだと思います。先日、社会学者の宮台真司先生がこんな風にインタビューに答えていました。 ヨーロッパやアメリカの人たちには、元々は貴族文化に由来する社交の伝統があります。知らない人たちの間で互いの尊厳を保ちつつ関係を深める作法です。だから、知り合いしか前提にできない日本人の大方がやるような、杜撰なアピールをしないんです。 三年前にアメリ... 続きを読む
悪いのはシンドラーである: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
今月10日は、1890年のこの日に日本初のエレベーターが稼働したことにちなんで、エレベーターの日とされているそうです。 そんなエレベーターの誕生日を控えて、今エレベーターと言えば、「またシンドラー」です。先日金沢で死亡事故を起こしたエレベーターがシンドラー社製だったことから、2006年に一世を風靡したシンドラー社製のエレベーターが、「殺人エレベータ」として再び脚光を浴びています。 自分はエレベータ... 続きを読む
有吉は涙の準備をしておくべきか?: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
テレビのゲームショーで卑怯ともとれる態度をして賞金をせしめた芸人が、ツイッターで激しくバッシングされ、その芸人はツイッターを閉鎖したとのこと。この一件から、タレントの有吉弘行が「現在のテレビ視聴者像」を分析したそうです。記事によれば、彼は当該の芸人を叩いた視聴者を「頭が悪い」とし、次のように締めたということです。 しかし、有吉は「逆に言えば」と続けた。こういったバラエティ番組でも、スポーツのように... 続きを読む
ルーズベルトの遺産: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
中国人たちが尖閣領有の核心として頻繁にあげるのは「カイロ宣言」です。1943年末に連合国より発せられたこの宣言は、日本が「中国人から盗んだ領土」をすべて返還することを要求しています。1945年のポツダム宣言はカイロ宣言の履行を条件としてあげており、日本はこれを受諾したのであるから、尖閣は中国のものだと彼らは主張します。 日本から見れば、これはひたすらに馬鹿げた主張です。尖閣は中国人から盗んだ土地で... 続きを読む
日中韓の対立をナショナリズムで語ることの愚: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
中国の反日暴動や、韓国の反日姿勢を目の当たりにして、両国の過度なナショナリズムにあらためて驚いている人は多いと思います。そしてそれへの反動として日本でもナショナリズムが高まり、やがては衝突するのではないかと危惧する人も少なくないはずです。 軽薄なジャーナリズムは、ナショナリズムを嗅ぎ取るととにかく危険だと叫び、ただひたすら冷静になれと繰り返します。しかし歴史を見ると、ナショナリズムはそれほど危険な... 続きを読む
「過去と真摯に向き合うドイツ」の実体: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
韓国で、日本とドイツの過去対応を比較したウェブマンガが人気なのだそうです。ドイツは反省しているのに日本は…というやつです。最近は中国もことあるごとに似たようなことを口に出しており、どうやら中韓で仲良く流行しているようです。 しかしこれは事実とは違います。現に今ギリシャでドイツに戦時賠償を求める動きが加速していますが、この出来事は、ドイツの戦後処理の実体を如実に示しています。 ギリシャ人を過去問題に... 続きを読む