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人気順 5 users 10 users 100 users 500 users 1000 users朝日新聞と日本の異常な新聞観: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
朝日新聞の慰安婦と吉田証言をめぐる虚報問題は、特に慰安婦に関しては以前から定説化していたこともあり、報道内容の間違い自体に驚きはありませんが、虚報を認めた後の朝日新聞の態度は衝撃的です。 朝日新聞を始めとしたマスメディアに追及されて辛酸を嘗めた数々の企業や個人、そしてその過程で生まれた不祥事対策の専門家たちは、朝日新聞社のあまりの体たらく、その幼稚ぶりに、にわかに信じられない思いを抱いているに違い... 続きを読む
安倍政権は歴史を語るべきではない: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
先日のNYTの煽り社説や、エコノミスト誌のナイーブな記事を読むと、愛国的な日本人としては暗澹たる気分になります。 Back to the future 「新政権を『保守』と表現するのはその真の性格をとらえていない。これは急進的国家主義内閣なのだ」とは穏やかではありません。 が、「日本は世界で孤立している!」とか「中韓のプロパガンダに負けないように真実を発信していかないと!」などと慌ててはいけません... 続きを読む
ブロック経済と自由貿易圏: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
ブロック経済というと、ある経済圏を高い関税で囲い込み、その他の国を締め出すというイメージがあります。しかしブロック経済というのは、必ずしもそういうものではありません。 ブロック経済で有名なのは、20世紀序盤の英連邦です。1929年の世界恐慌を乗り切るために構築された、世界の4分の1に及ぶこの巨大な経済ブロックは、世界的な不況を長引かせ、日本を膨張主義に走らせた理由のひとつと考えられています。 とこ... 続きを読む
電力輸出国ドイツの実体: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
脱原発と再生可能エネルギーへの「エネルギー転換」を進めるドイツは、電力不足に悩んでいるかと思いきや、実は電力の輸出が輸入を上回る、電力輸出国です。 「ドイツを見習え」派の人たちは、こういう話をドヤ顔で拡散します。しかし、電力は輸出超過ならいいというものではありません。 Polen wehrt deutschen Windstrom ab 「ポーランドがドイツの風力電力を拒絶」という、フランクフルタ... 続きを読む
リベラル退潮の理由: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
元朝日新聞編集委員の山田厚史氏が、なぜリベラルは退潮したのだろうと思いを巡らせていました。 中道左派=リベラル退潮の理由 溝埋まられぬ旧左翼と市民運動 彼は「中道左派=リベラル」を自認する人に違いありませんが、彼には大きな誤認があります。彼はこう書き出します。 自民圧勝の総選挙は「中道左派=リベラル」の退潮を印象付けた。米国でオバマ大統領を支えたのはリベラルであり、フランスのオランド大統領は社会党... 続きを読む
飛行機で泣く赤子と少子化: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
漫画家のさかもと未明氏が、搭乗した飛行機で泣き通しだった赤ちゃんに腹をたてた顛末を記事を書き、集中砲火を浴びています。 再生JALの心意気/さかもと未明 こういう現象は、すごく日本らしいと思います。これでは子供も増えないはずです。 さかもと氏の態度のことではありません。彼女をひたすら叩く世間のことです。 飛行機で泣きまくる赤ちゃんの問題は、あたりまえですが日本だけの問題ではありません。旅客機利用率... 続きを読む
ネットをめぐる日米欧の視点の違い: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
基本に立ち返りまくる議論で恐縮なのですが、インターネットという、1990年代以前には存在しなかった新しい媒体に対する世界各国の向き合い方の違いは、各文化の特性を非常によく現していると感じます。 アメリカ文化は、言うまでもなくインターネットをビジネスとして捉えました。そして数々のビジネスモデルを考案して今に至ります。今日見られるほとんどのネットビジネスはアメリカ発、あるいはアメリカで生まれた着想にイ... 続きを読む
日本の問題は下ではなく上にある: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
自分は日本人論は嫌いですが、日本とその他の国々に違いがあるのは確かだと思います。先日、社会学者の宮台真司先生がこんな風にインタビューに答えていました。 ヨーロッパやアメリカの人たちには、元々は貴族文化に由来する社交の伝統があります。知らない人たちの間で互いの尊厳を保ちつつ関係を深める作法です。だから、知り合いしか前提にできない日本人の大方がやるような、杜撰なアピールをしないんです。 三年前にアメリ... 続きを読む
日中韓の対立をナショナリズムで語ることの愚: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
中国の反日暴動や、韓国の反日姿勢を目の当たりにして、両国の過度なナショナリズムにあらためて驚いている人は多いと思います。そしてそれへの反動として日本でもナショナリズムが高まり、やがては衝突するのではないかと危惧する人も少なくないはずです。 軽薄なジャーナリズムは、ナショナリズムを嗅ぎ取るととにかく危険だと叫び、ただひたすら冷静になれと繰り返します。しかし歴史を見ると、ナショナリズムはそれほど危険な... 続きを読む
「過去と真摯に向き合うドイツ」の実体: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
韓国で、日本とドイツの過去対応を比較したウェブマンガが人気なのだそうです。ドイツは反省しているのに日本は…というやつです。最近は中国もことあるごとに似たようなことを口に出しており、どうやら中韓で仲良く流行しているようです。 しかしこれは事実とは違います。現に今ギリシャでドイツに戦時賠償を求める動きが加速していますが、この出来事は、ドイツの戦後処理の実体を如実に示しています。 ギリシャ人を過去問題に... 続きを読む
ネットをめぐる日本と海外の認識ギャップ: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
中国のネット規制を認めるような発言をしたドワンゴの川上会長が、自身のブログで反論を書いていました。 ネットが守るべき言論の自由とは何か? もとの発言は、釣りかとも見ていたのですが、記事を読んでみたら、そうでもないようです。 ネットの言論が問題な部分はどこなのか、それについての自分の意見は持っている。 それは「他人の言論の自由を妨害する自由は言論の自由とは違う」という主張だ。このふたつを混同している... 続きを読む
「ハシズム」の本質: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
精神科医の香山リカさんが、1月27日に放送された「朝生」について書いています。 テレビの前で議論しても残る 橋下市政への違和感 文章だけ読むと、なるほどねーという感じですが、あの番組を見た人なら、呆れてしまうはずです。それほどまでにあの番組の、精神科医の香山リカさんを含む反橋下派の人たちは、ひどいものでした。ぼくはもともと、橋下氏にも維新の会にもあまり関心がなかったのですが、あの番組を見てよくわか... 続きを読む
NHK紅白のガガの「翻訳ミス」について: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
大晦日の紅白に出たレディ・ガガの歌詞の翻訳字幕について、「あれは政治的意図からなされた誤訳である」と主張する人が現れました。 NHK紅白・レディー・ガガの歌詞字幕について 一方この主張を受けて、「あれはただの程度の低い訳だ」と言う人も現れました。 NHKのレディ・ガガの字幕翻訳は隠蔽の意図とか以前の問題かな? NHKの内幕を知るぼくから言わせると、まず最初の、意図的な誤訳説ですが、考えすぎだと思い... 続きを読む
バブル世代という神話: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
最近、バブル期に関する書き込みをよく見かけます。今と比べ、いかにバブル期がパラダイスだったか、バブル気分が抜けないバブル世代は始末に終えないなどなど。 しかし、バブル崩壊からかれこれ20年くらいたつためか、記憶が風化し、変な形で神話化されている印象があります。後世に違う形で伝えられるといやなので、これは違うなーと思う点を、バブル世代の一人として、あくまで一個人の見地からではありますが、記しておきた... 続きを読む
ブレイビックは何なのか?: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
ノルウェーで90人以上を殺したテロ犯のアンネシュ・ブレイビック。彼が「アンドリュー・バーウィック」名義で犯行と同時に公開したマニフェスト「2083ーヨーロッパ独立宣言」が、ウィキペディアの英語版でダウンロードできるようになっていたので、流し読みしてみました。 報道では、彼を「キリスト教原理主義者」とか「極右」とラベリングしていますが、これはぜんぜん違います。日本で「キリスト教原理主義者」というと、... 続きを読む
なでしこジャパンとスポーツの未来: Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~
スポーツの国際大会の価値というのは、どれもこれも同じではありません。世界中のより多くの人が、より夢中に大会をフォローすればするほど、大会の価値はあがり、従ってそこで優勝する意義は大きくなります。その点において、今回の「なでしこジャパン」の快挙は、世界選手権における日本代表の優勝としては、過去に比肩する例を探すのに苦労するほどに、最高レベルのものだったと思います。 ウェブ上には、「女子サッカーなんて... 続きを読む