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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users1963年以前にも「厩戸王」の用例はある - Cask Strength
指導要領改定案の問題点:「厩戸王」は戦後に仮に想定された名、「うまやどのおう」も不適切 - 聖徳太子研究の最前線 私も「厩戸王」に変更するという試みには首をかしげるほかありません。それを言いだしたら、天皇の漢風諡号はアウトですし、そもそも天武より前の(推古という説もある)「天皇」号もアウトでしょう。「聖徳太子」はダメで「推古天皇」はOKというのは、どう見ても筋が通らない。従来通り「聖徳太子」で問題... 続きを読む
辞書の語義説明をそのまま用いるのは「語釈」ではない - Cask Strength
読 | 00:58 | 注釈書や論文を拝見していると「語釈」と称して『日本国語大辞典』や『大漢和辞典』といった辞書の語義説明を引用してそれっきりということが往々にしてあります。 〇大乗経 大乗の教えを説いた経典(日国大)。 たとえば、このような「語釈」に何の意味があるのか。いろいろな考え方があろうかと思いますが、もし私が指導している学生がそのようなレジュメを出してきたら即刻やり直しを命じます。... 続きを読む
活版印刷ならではの誤植 - Cask Strength
雑 | 01:49 | 植字の際に起こりうるミスとしてはそれほど稀なものではないのですけれども、たとえばいざ人に紹介しようなどという時にはとっさにその例を見せることができないので備忘のために。 (『日本文学研究資料叢書 平安朝物語II』有精堂出版、1974年。142頁) どこに誤植があって、どのようにしてそのような誤植が起こったのか。(配点:10点)製版やDTPだったら起こりえないことですよね。... 続きを読む
『ことばの重み』 - Cask Strength
読 | 21:21 | ことばの重み 鴎外の謎を解く漢語 (講談社学術文庫)作者: 小島憲之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/02/10メディア: 文庫クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 日本近代漢詩文の研究はこれからますます発展するでしょうから、このタイミングの講談社学術文庫での復刊は喜ばしいことだったと思います。 とはいえ、小島氏の(分量の小さい)著作のなかで復... 続きを読む
「人といふ字は二本の棒より成り、短い方が長い方を支へてゐる」(新渡戸稲造『世渡りの道』) - Cask Strength
読 | 16:45 | 大正時代の新渡戸稲造の本に、「人という文字は、2人の人が支えあって生きている」という学者の説がある、学術的には信じがたいが、人生訓としては面白い。とある。金八のオリジナルではなく、割とポピュラーな説教ネタ(江戸時代の大衆道徳学の心学か?)として知られていたようです。 2015-05-30 15:15:18 via モバツイ / www.movatwi.jp . 今やってい... 続きを読む
「そば屋暖簾に見る変体仮名の誤用」 - Cask Strength
雑 | 23:52 | 高城弘一氏「そば屋暖簾に見る変体仮名の誤用」(國學院大學文学部書道研究室『若木書法』11号、2012年2月)がちょっと面白かった。 上から2番目は「おばそ」になっていて(変体仮名を学ぶ─お蕎麦屋さん ( 習いごと ) - 伊勢物語と仁勢物語 - Yahoo!ブログ ここも)、3番目はいちばん左の字が「き」の反転文字(鏡文字。店内から見た暖簾が上から4番目)。(63頁)この... 続きを読む
神代文字の蔵書印 - Cask Strength
雑 | 01:41 | 書こうと思っていてすっかり忘れていたネタをひょんなことから思い出しまして(現実逃避)。・・・特に共通した趣味の表れているのは国学者の蔵書印である。その中でも文字の上にその傾向が特にはっきりと表れていて、神代文字のもの、仮名のものが多い。神代文字の蔵書印では賀茂真淵・常世長胤・片岡寛光などのものが有名である。(小野則秋『日本の蔵書印』臨川書店、1977年。40頁) 賀茂真淵... 続きを読む
【ご案内】本日本文学教室の大学院入学を志望する方へ - Cask Strength
雑 | 21:31 | これをテンプレにして各分野の「推奨される文献としては・・・」以下をみなさんに書いてもらいたい!【緩募】 / “首都大学東京 社会学教室 |【ご案内】本社会学教室の大学院入学を志望…” URL #academic #book #suggest2014-12-06 13:44:53 via Hatena 隗より始めよ、だって?それでは、恥を忍んで・・・。 元ネタ:首都大学東京... 続きを読む
奥付の誤植――「第六十三版」 - Cask Strength
読 | 10:34 | 浜田青陵『考古学入門』は刊行当時の考古学入門書としては屈指の名著で、今なお色あせない魅力を放っています。 講談社学術文庫本(後述)とツーショット。 わたしのなかでは、短い間に驚異的なペースで増刷を重ねた本としても印象に残っていて、奥付にはこうあります。昭和十六年十月一日発行昭和十七年三月一日六十三版発行 五か月の間に「六十三版」・・・!おまえは村上春樹か。 実は、本書が講... 続きを読む
「漢字の本義」という魔物 - Cask Strength
読 | 20:37 | 一昨年、昨年と講師を担当した某ワークショップが、今年度は先方の財政難によって開催されなくなったので、用意していた2、3の教育的な小ネタは来年以降に持ち越しに。 小ネタはたいてい「こういうことをしてはいけない」という注意を与えるものでして、今回ご紹介するのもそれです。つい最近刊行された熊倉浩靖氏『日本語誕生の時代』(雄山閣、2014年)にも見いだされたので、御覧ください(多... 続きを読む
Redditに投稿された怪談ショートショートを和訳したよ - Cask Strength
読 | 00:50 | What is the best horror story you can come up with in two sentences. : AskReddit 皆なかなか文才がありますね!コメントを読むとパクリ疑惑などもいくつかあるようですが、その検証はさておき、このクソ暑い列島の夏を乗り切るために、個人的にヒンヤーリした佳作のいくつかを、例のようにざっくり和訳します。... 続きを読む
「蹄」の古訓「ツマフサ」 - Cask Strength
読, 問 | 20:42 | 平安時代の佛書に基づく漢文訓讀史の研究: 初期訓讀語體系作者: 小林芳規出版社/メーカー: 汲古書院発売日: 2012/04/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る ↑をつらつら読んでいたところ、第十章「平安初期における訓読語の変移」(初出1998年)第二節「平安初期の前半期訓点資料と後半期訓点資料との語彙の比較」において、石山寺蔵『大方広仏華... 続きを読む
Amazon に消された本を救出したい - Cask Strength
読, 電 | 00:00 | 今年1月に佐竹昭広・山田英雄・工藤力男・大谷雅夫・山崎福之校注『万葉集(一)』(岩波文庫)、そして、つい先日、東野治之校注『上宮聖徳法王帝説』(岩波文庫)が刊行されました。それぞれ一家に一部備えておくべき本だとは思うのですが、それはさておき、みなさまに御覧いただきたいのは、Amazon での扱いです。私は普段 Amazon を利用しないので今まで気づかなかったのです... 続きを読む
活字体のように書く必要はあるのか――「結」の場合 - Cask Strength
雑 | 17:27 | こういうことでテレビ局にわざわざ電凸して文句を言う人たちの気が知れない。 「テーマになった『団結』の文字について、かなりの問い合わせが来ていたようです。フジの番組が団結し、視聴者とも団結するという趣旨で、総合司会のタモリさんが自ら筆でしたためた。出演者のTシャツにもあしらわれている。これが物議を醸したのです」(関係者) 多才なタモリだが、書は得意ではないようだ。かつて「笑... 続きを読む
人生の四つの段階 - Cask Strength
雑 | 12:02 | 1 サンタさんいるー(*´∀`) 2 サンタさんいない(・A・)( サンタクロースは、いる - Cask Strength) 3 サンタになる.○⌒\.(二二二). _.(,, ・∀・) ヤア/ .o つ(_;し―J/⌒○.(二二二).(・∀・ ,,) ゴソゴソ(( o ; と )(__ノ―J/⌒○ アレ?.(二二二).(・∀・;,) ゴソゴソ(( o ; と ... 続きを読む