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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users衆院選、兵庫知事選が兆す変調の時代 「地べた」から立て直す政治:朝日新聞デジタル
■論壇時評 宇野重規・政治学者 何かが起きている。過去最多の56人が立候補した東京都知事選に続き、低投票率下で与党が過半数割れを起こした衆院選、不信任によって失職した前知事が再選された兵庫県知事選と、… 続きを読む
「安倍元首相的なもの」の正体は あふれる言説と宇野重規さんの視点:朝日新聞デジタル
論壇時評 政治学者・宇野重規 安倍晋三元首相の銃撃事件から1年が過ぎた。しかしながら、この事件をどのように受け止めるべきなのか。いまだその答えは見つかっていない。結果として、安倍元首相を語る言説は世に溢(あふ)れ、それが政治を動かしている。ある政治家は「永田町を漂ってい」る安倍氏に岸田文雄首相が「... 続きを読む
(論壇時評)「子育て罰」の国 家族観の縛り、まず解かねば 東京大学大学院教授・林香里:朝日新聞デジタル
「子育て罰」。社会福祉学者桜井啓太がchild penaltyの訳語として使い始めた言葉だ。桜井は教育学者末冨芳(かおり)との共著〈1〉において、子育てをすると親子とも制裁を受けるかのような苦しさを味わうが、それが日本において顕著であると警鐘を鳴らす。若い世代は「子育て罰」を鋭く察知して、子どもを… 続きを読む
岐路に立たされ続ける女性 東大副学長が問う、埋め込まれた性別役割:朝日新聞デジタル
「性別役割的な女性への期待が、いまだに社会の様々な仕組みのなかに埋め込まれています。そのおかしさを言語化し、問い直すことから社会制度を変えていく必要がある」――。本紙「論壇時評」筆者で東京大学大学院教授の林香里さんはそう指摘します。東京大学の理事・副学長としてダイバーシティー推進を担当している林さ... 続きを読む
<論壇時評>ひろゆきが壊したもの 議論=「論破」ではない:東京新聞 TOKYO Web
インターネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき(西村博之)が、沖縄県名護市辺野古で新基地建設に反対する市民を揶揄(やゆ)したとして、話題になった。ひろゆきは十月三日に辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前を訪問し、座り込み抗議をしている人が見当たらなかったことから、座り込み日数を書いた看板を... 続きを読む
【論壇時評】9月号 「民主主義擁護のリーダー」だった安倍元首相 論説委員・岡部伸
家族葬が行われた増上寺には一般献花台が設けられ、多くの人が訪れた=7月12日午前、東京都港区(松井英幸撮影) 凶弾に倒れた元首相の安倍晋三。来月27日に米元大統領オバマ、フランス大統領マクロン、ドイツ前首相メルケルら各国の要人数百人が来日して国葬が挙行される。外交安全保障で積極的平和主義を掲げ、国... 続きを読む
(論壇時評)人間の「悪」を増幅 SNSの罪と向き合う時 東京大学大学院教授・林香里:朝日新聞デジタル
フィリピンのオンライン・ニュースサイト「ラップラー」の創設者マリア・レッサさんが「表現の自由のための勇気ある闘い」を称(たた)えられ、今年のノーベル平和賞に輝いた。日本国内では、このニュースは、麻薬犯罪容疑者の超法規的殺害などを強行したロドリゴ・ドゥテルテ大統領の圧政を批判する「反政権ジャーナリズ… 続きを読む
(論壇時評)デジタルと社会 搾取されるか、武器にするか 東京大学大学院教授・林香里:朝日新聞デジタル
勤務先で一日遠隔会議、遠隔授業が続く日は、夜、近所を散歩するのが習慣になった。 緊急事態宣言中、ひっそりと静まり返る商店街で「テイクアウトのみ」という店の貼り紙が外気に揺れているのを見るにつけ、店主さんの苦労を思った。新型コロナ感染拡大を防ぐために身を賭して協力する市民がいる傍ら、政府はオリンピ… 続きを読む
任命拒否、500学会の抗議声明読んでみた 津田大介氏:朝日新聞デジタル
日本学術会議の新会員任命拒否騒動は発覚から1カ月が経過した今も収まる気配がない。「安全保障関連法に反対する学者の会」の調べによると、10月28日現在、約500の学協会がこの件に対する抗議声明を発表している。今回論壇時評を書くにあたり、そのすべてに目を通した。切迫感を持つ強度の高い言葉の塊に「論壇」の理想... 続きを読む
(論壇時評)学術会議、任命拒否 500学会の抗議、読んで思う ジャーナリスト・津田大介:朝日新聞デジタル
日本学術会議の新会員任命拒否騒動は発覚から1カ月が経過した今も収まる気配がない。「安全保障関連法に反対する学者の会」の調べによると、10月28日現在、約500の学協会がこの件に対する抗議声明を発表している。今回論壇時評を書くにあたり、そのすべてに目を通した。切迫感を持つ強度の高い言葉の塊に「論壇... 続きを読む
【反論への反論】石戸諭氏の特集記事に関する批評と、氏の抗議に応えて|津田大介|note
5月30日付朝日新聞朝刊に掲載された僕の論壇時評に対して、石戸諭氏から「ファクトに間違いがあるため、訂正を要求する」という申し出が朝日新聞に対してありました。 記事が掲載された5月30日、朝日新聞のオピニオン編集部に石戸氏からかなり強い訂正要求があったため、当日意図を補足するツイートを行いました。以下転... 続きを読む
(論壇時評)超監視社会 承認を求め、見つける「敵」 ジャーナリスト・津田大介:朝日新聞デジタル
我々が暮らす今の社会では、個人を識別するデータに基づいた監視と管理が想定以上の速度で進んでいる。GPSや生体認証によって取得された個人の行動履歴が、企業のマーケティングや警察の捜査目的で我々の知らない内に利用される〈1〉のは序の口。グーグルやフェイスブック、アマゾンなどの米国のプラットフォーム企業… 続きを読む
(論壇時評)ジェンダー対立 意識の溝、構造から変えよ ジャーナリスト・津田大介:朝日新聞デジタル
男女同数の候補者擁立を政党に求める候補者男女均等法(日本版パリテ法)が施行されて初めての統一地方選が終わった。女性の政治参加は着実に進んでいる一方で、統計で見ると「均等」には程遠い状況が見えてくる。各政党とも統一地方選前半の女性候補者割合は5割を切っており、与党自民党に至っては4・9%の女性候補... 続きを読む
(論壇時評)この30年の日本 世界の変化になぜ遅れたか 歴史社会学者・小熊英二:朝日新聞デジタル
政界だけではない。2018年6月、日本経済新聞は経団連の正副会長19人の構成を報じた〈2〉。それによると、19人は全員が日本人男性で、最も若い人が62歳。起業や転職の経験者はゼロ。高齢で男… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料... 続きを読む
東京新聞:杉田水脈とLGBT問題 「弱くある自由」認めよ 中島岳志:論壇時評(TOKYO Web)
杉田水脈(みお)衆院議員が『新潮45』8月号に寄稿した論考(「『LGBT』支援の度が過ぎる」)に、厳しい批判が殺到している。杉田は、LGBT(性的少数者)の人たちが「子供を作らない、つまり『生産性』がない」と述べた上で、「そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」と疑問を呈している。また... 続きを読む
東京新聞:RADWIMPSの愛国ソング 日本語論より動機考察を 中島岳志:論壇時評(TOKYO Web)
湧き上がった批判の声に対して、野田はツイッターで見解を発表し、軍歌を書こうという意図は「1ミリもありません」と釈明。「戦時中のことと結びつけて考えられる可能性がある」との指摘については、「腑(ふ)に落ちる部分もありました」としたうえで「傷ついた人達、すみませんでした」と謝罪した。 多くの論者が指摘... 続きを読む
東京新聞:RADWIMPSの愛国ソング 日本語論より動機考察を 中島岳志:論壇時評(TOKYO Web)
湧き上がった批判の声に対して、野田はツイッターで見解を発表し、軍歌を書こうという意図は「1ミリもありません」と釈明。「戦時中のことと結びつけて考えられる可能性がある」との指摘については、「腑(ふ)に落ちる部分もありました」としたうえで「傷ついた人達、すみませんでした」と謝罪した。 多くの論者が指摘... 続きを読む
渡辺輝人さんのツイート: "この記事は、昨年10月の朝日新聞の論壇時評で取り上げられる程度には好評を博したので、過労死は労働者の自己責任とか本気で思っている人は、一読していた
渡辺輝人 @ nabeteru1Q78 弁護士/日本労働弁護団常任幹事、自由法曹団常任幹事、京都脱原発弁護団事務局長/京都第一法律事務所所属/残業代計算用エクセル「給与第一」開発者/労働者側の労働事件・労災・過労死事件などを手がけています。 続きを読む
(論壇時評)福祉の逆説 充実を支持する層は 歴史社会学者・小熊英二:朝日新聞デジタル
福祉の充実が、貧しい人に支持されていない。嘘(うそ)のようだが本当の話だ。 福祉の専門家である大沢真理・宮本太郎・武川正吾が座談会を行った〈1〉。そこで武川は、福祉に関する5年ごとの意識調査の結果を紹介している。 それによると2000年には55%、2010年には7割近くが、税は高くても福祉が充… 続きを読む
相撲とナショナリズム 国威発揚への利用に懸念 中島岳志:論壇時評:中日新聞(CHUNICHI Web)
元横綱・日馬富士(はるまふじ)による暴行事件は、いつの間にかナショナリズムの問題へと転化している。暴行現場で同席していた白鵬が、九州場所の優勝インタビューで館内を巻きこんで万歳三唱をすると、「品格」や「国技」という言葉が飛び交い、モンゴル人力士へのバッシングが加速した。矛先は日馬富士よりも白鵬に向けられる。 『週刊文春』12月14日号には「『貴ノ岩暴行』本当に悪いのは誰だ?」という記事が掲載され、... 続きを読む
(論壇時評)弱者への攻撃 なぜ苛立つのか 歴史社会学者・小熊英二:朝日新聞デジタル
みんな、何に苛立(いらだ)っているのだろう。何をそんなに恐れているのだろう。 木村忠正によると、在日コリアンなどを「ゴキブリ死ね」などと侮蔑するネット投稿の「主旋律」は、「弱者利権」批判だという〈1〉。ここでの「弱者」には、「生活保護」「沖縄」「LGBT」「障害者」「ベビーカー」なども含まれる… 続きを読む
(論壇時評)右派の改憲 今なぜ「反体制」なのか 歴史社会学者・小熊英二:朝日新聞デジタル
「戦後」とは何だろう。 日本以外の国では、「戦後」とは、敗戦直後の10年ほどを指す言葉だ。日本でも、敗戦から約10年の1956年に「もはや『戦後』ではない」という言葉が広まった。ところが「戦後×年」といった言葉は、今でも使われている。 それはなぜか。私の持論を述べよう。「戦後×年」とは、「『日… 続きを読む
ナチュラルとナショナル 日本主義に傾く危うさ 中島岳志:論壇時評:中日新聞(CHUNICHI Web)
森友学園問題をめぐってファーストレディーの安倍昭恵夫人に注目が集まっている。昭恵夫人の言動には戸惑うことが多い。防潮堤批判や脱原発のような左派的な政治行動をとる一方で、塚本幼稚園の右派的な教育方針を称賛する。しかも、本人はそれを矛盾とは捉えていない。これは一体何なのか? 続きを読む
(論壇時評)熱狂の陰の孤独 「表現の自由」を叫ぶ前に 作家・高橋源一郎:朝日新聞デジタル
イスラム過激派組織「イスラム国」に、ふたりの日本人が人質として捕らえられた。いまわたしがこの文章を書いている火曜深夜、事態は流動的だ。 爆笑問題の太田光はこの事件に関し、報道の問題として「黙ることが必要なときもあるんじゃないか」とテレビで語った〈1〉。太田光が沈黙を求めたほんとうの理由はわからない。けれど、いまのわたしは同じことを感じている。 テロにどう対処するのか、政府や国家、「国民」と名指しさ... 続きを読む
(論壇時評)〈個人的な意見〉 「愛国」の「作法」について 作家・高橋源一郎:朝日新聞デジタル
学校で「新聞」を作るプロジェクトに参加している小学生の息子が、おれの机の上に積まれていた新聞と雑誌を見つけ、「これ、なに? 読んでいい?」と訊(き)いてきた。おれは、少し考えて、「止(や)めときな」といった。 「なんで?」 「下品で卑しいものが混じってるから。そのうち、きみはそういうものにたく… 続きを読む