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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users亡くなった著名人の尊厳はどこまで守られるのか?「ショートショートの神様」で知られる故・星新一氏を、精神科医が著作で「回避性パーソナリティ」と許可なく診断したことについて
牧眞司(shinji maki)『『けいおん!』の奇跡、山田尚子監督の世界』刊行 @ShindyMonkey 星新一さんの尊厳にかかわる、非常にデリケートな問題について、星マリナさんが冷静に経緯説明とご自身の見解をお話しなさっています。 ぜひ、ご一読ください。 精神科医・岡田尊司氏が著作で 星新一を「回避性パーソナリティ」と... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】地球と人間についての脅威と希望~日本SF作家クラブ編『地球へのSF』 - 牧眞司|WEB本の雑誌
『ポストコロナのSF』『2084年のSF』『AIとSF』につづく、日本SF作家クラブ編の書き下ろしアンソロジー第4弾。先行する三冊にくらべ、『地球へのSF』という括りかたは曖昧だが、そのぶん多彩な作品が集まったとも言える。「まえがき」で同クラブ会長の大澤博隆さんは、〔そもそも「地球」をテーマに視... 続きを読む
SF評論家・牧眞司「異性愛者で恋愛経験もなさそうな人が百合とか言って喜んでる」 - Togetter
しかし、まあ、異性愛者で(おそらく)恋愛経験もなさそうなひとたちが、作品中の人間関係を、明示されてもいないのに、「百合」とかいって喜んでいるのは、フィクションを消費しているだけで別に害があるわけでもないのだが、端からは「いったいなにを見ているのか」という気がしますね。 ぼくはもともとジャンル小説読... 続きを読む
池澤春菜はちゃんと年間300冊読んでいたと証言 - Togetterまとめ
牧眞司が数万冊読んでるなんて信じてねえよ。牧眞司も、池澤春菜も大嫌いだ。あいつらは詐欺師だ。読書メーターに読んだ本全部登録して感想書いてみろ。そうでなければ読書量なんて信じないぞ。訳に立たない評論家どもが。詐欺エッセイで星雲賞か。まったくやってられないぜ。 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】自足した孤独の《八世界》、いまヴァーリイの眼で世界を見る - 牧眞司|WEB本の雑誌
ジョン・ヴァーリイは1970年代半ばにアメリカSF界に華々しく登場し、あまりタイムラグなく日本へも紹介された。とにかく新鮮だった。衝撃的なSFではすでにバラード、エリスン、ディレイニー、ティプトリーなどがいたが、ヴァーリイはそうした先鋭的なタイプと異なる「居心地の良さ」があった。それは自閉的なファンタジイなどではなく、世界へ向かって窓を穿つ感覚をともなっている。 『汝、コンピューターの夢』に収めら... 続きを読む
「21世紀のSFベスト」牧眞司が偏愛で選んだ100冊 - 牧眞司|WEB本の雑誌
決定版の「21世紀のSFベスト100」は〈本の雑誌〉2015年11月号をごらんください。 鏡明、大森望の両氏にぼくを加え、目利きとは名ばかりの乱読と独断と適当をぶつけあって1位から100位まで並んだわけですが、その座談会に先立って各自が推薦作リストを用意しました。 鏡リストは〈本の雑誌〉で鏡さんが毎年担当している「SFベスト10」(2001年度〜2014年度)から原著刊行が2001年以降のものを抜... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】自由を貪る戦争か支配下の平和か。人類家畜テーマの新展開。 - 牧眞司|WEB本の雑誌
ロバート・チャールズ・ウィルスンは、ジョン・W・キャンベル記念賞受賞の『クロノリス--時の碑--』(2001年)、ヒューゴー賞を受賞した『時間封鎖』(2005年)を開幕篇とする三部作など、大仕掛けの「SFアイデア」と緻密な「心理描写」で定評のある人気作家だ。正直に言うとぼくは「心理描写」がどうも苦手で、この作家のこれまでの作品はもうひとつ乗りきれずにいたのだが、本書(2013年)は「SFアイデア」... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】異形環境と化した世代宇宙船、はたして最終的な寄港地は? - 牧眞司|WEB本の雑誌
SFの古典的題材である世代宇宙船を正面から扱ったオールディスの第一長篇。オールディスはJ・G・バラードとならぶ英国ニューウェイヴの旗頭だが、本書はそのムーヴメントが勃興する以前、1958年に発表された作品だ。しかし、すでにこの作家の特質がありありとうかがえる。ここに描かれる世代宇宙船内の異形化した世界は、物理的な環境であると同時に、ひとつの精神空間なのだ。 この船内で生まれた主人公コンプレインは地... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】宇宙図としての精神病棟、頭蓋のなかの火星 - 牧眞司|WEB本の雑誌
『エクソダス症候群』の舞台は過酷な環境の火星開拓地、中心となるテーマは精神疾患だ。読みはじめてまっさきに連想したのは、フィリップ・K・ディック『火星のタイム・スリップ』だった。ディック作品では、精神疾患とみなされていたものが実は独特の世界認識・時間感覚の反映だった。『エクソダス症候群』はディックとはまったく別なかたちだが、大胆なアプローチで精神疾患の意味を問うていく。 エクソダス症候群に罹った者は... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】イーガンに先駆けて自由意志を主題化した傑作「仮面(マスク)」を含むベスト選 - 牧眞司|WEB本の雑誌
『ソラリス』の文庫化、『泰平ヨンの未来学会議』改訳につづき、ファン待望の一冊が出版された。欣快! このベスト選の成りたちはちょっと変わっている。本国ポーランドの読者投票によってレム短篇の人気作を選び、その結果とレム研究家イェジイ・ヤジェンプスキの評価を摺りあわせて暫定リストがつくられた。そして最後に、レム自身が好みでない作品を落とし偏愛する作品をつけくわえ、「ベスト15」が編まれた。原著は15篇... 続きを読む
牧眞司/フィリップ・K・ディック『ヴァルカンの鉄鎚』(佐藤龍雄訳)解説全文[2015年5月]|Science Fiction|Webミステリーズ!
本書は一九六〇年に刊行されたフィリップ・K・ディックの長編Vulcan's Hammerの全訳である。原書初刊はエースのダブルブック(ふたつの作品が背中合わせに製本され両面に表紙絵がついている)で、ジョン・ブラナーのThe Skynappersとのカップリングだった。 タイトルの「ヴァルカン」とは超高性能の巨大コンピュータだ。初代〈ヴァルカン〉の開発は一九七〇年とされ、作中では「第一次核戦争の初期... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】新しい母の概念を通し、人間性のありかたに問いを投げかける - 牧眞司|WEB本の雑誌
語り手の虹は「母になりたい」と言う。母になって母を産みたい。母自身よりも、精度の高い母を、産めるような母を、産みたい。 『母になる、石の礫』は、新しいアプローチで人間の変容に取り組んだ意欲作。複雑で異様な設定はアイデアとして魅力的であるばかりか、物語を大きく動かす力にもなっている。第2回ハヤカワSFコンテストの最終候補作であり、選考委員の東浩紀氏は〔ポストヒューマンSFの動向がよく押さえられ、文体... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】『地球の長い午後』ばりの異様な世界で、環境と性をめぐるテーマが展開される - 牧眞司|WEB本の雑誌
愛琉(アイル)は熱帯雨林に暮らす少女。森のなかには数え切れないほどの生物がうごめき、さまざまな危険が潜んでいる。人間は生態系の頂点ではない。成長の過程で多くの子どもが命を落とす。かつてこの森には科学技術による〈巨人の櫓〉〈巨人の橋〉が建造されたが、どちらも遺棄されて久しく、愛琉たちには目的も使用法もわからない。一族は樹上に家屋につくり、長手袋と下降器を身につけ枝から枝へと跳んで果実を集める。一人ひ... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】ステープルドンやイーガンのスケールを、皮肉なまなざしで日常に接続する - 牧眞司|WEB本の雑誌
太陽と言えばギラギラ、メラメラ、ギンギンに燃えるエネルギーの塊である。表面温度6000℃! ろくせん・どしーっ! しかし、本書第一篇「太陽」の語り手は、こともなげに「太陽はエネルギーが足りない」と言い放つ。太陽がショボイせいで核融合が水素→ヘリウムまでしか進まない。もっとガンガンなパワーがあれば、元素がどんどんくっついて重い物質になる。鉄になる、銀になる、金になる。 ブラッドベリ、カミュ、バタイユ... 続きを読む
【今週はこれを読め! SF編】永遠性を獲得した人生において「死後の世界」を問い直す - 牧眞司|WEB本の雑誌
第2回ハヤカワSFコンテストの大賞受賞作。高度に発達した情報技術をアイデアに用い、人間の意識のありようにアプローチした力作だ。その展開は、グレッグ・イーガンに代表される現代SFのトレンドにつらなる。その一方で、我が身の問題としての死を主題化する姿勢は、小松左京に近い。柴田勝家自身はそういう言葉を使ってはいないが、これは「実存」に関わる小説だ。 作品の構成は複雑で、《贈与》《転写》《弑殺》《蓄積》の... 続きを読む