タグ 日本総合研究所主席研究員
人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users異次元との決別:日本経済の価値を下げた「亡国政策」に憤り 藻谷浩介さん | 毎日新聞
日銀が3月、「異次元の金融緩和」に見切りをつけて政策を転換した。大規模緩和を軸とした経済政策「アベノミクス」に対し、日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さん(59)は「日本経済の価値を下げる亡国政策だった」と憤りを隠さない。以前から異次元緩和を批判してきた藻谷さんが考える、日本経済にとって本当に必要な... 続きを読む
時代の風:行き過ぎた円安 政治家主導のツケ=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 | 毎日新聞
1米ドルが140円台後半という、極端な円安が続く。世界銀行算定の購買力平価ベースのレート(物価が同じになるように計算したレート)では、1米ドルはおよそ100円なので、円安は5割近くも行き過ぎだ。 円安は海外の商品を高くする。おかげで海外旅行は、すっかり高根の花だ。しかし、石油や石炭、天然ガスなど化石燃料の... 続きを読む
時代の風:安倍氏の政治と経済運営 “まつりごと”酔ったツケ=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 | 毎日新聞
なぜ政治を“まつりごと”と呼ぶのか。「祭政一致だった古代の名残」くらいに思っていたが、安倍晋三氏が首相と元首相の間を行き来したこの15年余りで、筆者の認識は改まった。まつりごととは、「誰かをみこしに担いで、皆で祭り上げる」ことだったのだ。 信長・秀吉・家康は、自力で天下を取った。しかし後継の将軍たちを... 続きを読む
時代の風:コロナ禍と安倍元首相銃撃 不合理改められぬ日本=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 | 毎日新聞
国際協力機構(JICA)の派遣講師として、ジョージア(旧ソ連のグルジア)を訪れた。コーカサス山中にある、緑の美しい小国だ。大相撲の黒海や栃ノ心の出身地でもある。 カタールの首都ドーハで乗り換えたのだが、現地時間の午前3時台に、アラブ、欧米、インド、東南アジアやアフリカからの乗り継ぎ客で、広大なターミナ... 続きを読む
時代の風:菅政権1カ月 民主主義の本質は議論=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
菅政権が発足して1カ月余り。新聞の「首相動静」欄に、ぎっしりと文字が詰まるようになった。新首相は広範に話を聞き、得失を冷ややかに計算して決断するという点で、存分にすごみを発揮している。 政府の「Go Toキャンペーン」で、「トラベル」の対象を東京に拡大しての継続しかり。「イベント」で横浜スタジアム... 続きを読む
時代の風:一線を越えた政権トップ 今だけ・金だけ・自分だけ=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
ラグビー・ワールドカップ(W杯)などの楽しい話題もあったのに、そして来年には東京五輪・パラリンピックも行われるというのに、まことに寒々とした年の暮れとなってしまった。気候ではなく、世相のことである。「目的のためには平気で一線を越える」という態度が、政権トップから世間の末端にまでまん延しているでは... 続きを読む
時代の風:「嫌韓」とは何なのか 国益なきストレス解消=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
もう10年近く前の話である。「日本は韓国から、年に2兆円近い経常収支黒字を稼いだ」と、ネット掲載のインタビューで語ったところ、「反日的な発言だ」とのコメントが寄せられた。どういう意味か悩んだが、「韓国が日本のためになっていると語るのは、韓国を認める行為、すなわち国益に反する行為だ」という発想らし... 続きを読む
時代の風:経済政策の効果検証 議論は客観的数字で=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
当欄への寄稿を拝命してから3年、毎回飽きもせずに同じことを書いている。「皆の大合唱をうのみにしない方がいい。数字と現場から何が『事実』なのか論理的に判断しなくては」という話だ。しかし微力という以上に無力で、現実の日本には、思い込みの暴風が吹き荒れるばかりである。 たとえば日本の国際競争力。前回の繰... 続きを読む
時代の風:「結果がすべて」の風潮 不成功、後付けで正当化=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
今の世の中、「結果がすべて」という風潮が強まっている。途中経過はどうでもいい、手段は身も蓋(ふた)もなくていいので、「成功してなんぼ」と考える風潮だ。 倫理性や一貫性に無数の問題を抱えるトランプ米大統領だが、彼の支持者は彼を、米国のサバイバルという“結果”に向けての、文字通り身も蓋もない“手段”だと思... 続きを読む
時代の風:事実に反する“イメージ” 流されてはいけない=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
筆者はブログやフェイスブックやツイッターなどの、いわゆるSNSに手を付けない。一番の理由は、思い込んだままにうそを書くのを避けるためだ。新聞や雑誌への寄稿、それにきちんとした出版社からの出版であれば、校閲がファクトチェックをしてくれるので、文字での発信はもっぱらそっちに絞っている。 しかるに世間には、ファクトチェックなきネット言論の形成する“イメージ”を信じ、それに反するマスコミの記事を「マスゴミ... 続きを読む
時代の風:森友・加計問題が問うもの=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
法治の国か、人治の国か 内閣改造でいくつかのミニサプライズ人事があった。これを契機に、春先から続いたいわゆる「もり・かけ」疑惑(森友学園小学校、および加計(かけ)学園獣医学部の新設に関し、関係当局の態度の中立性に対して生じた疑惑)への世論の関心は、ようやく弱まっていくことになるのだろうか。そうであれば、終始鉄面皮な対応を続けた官邸の粘り勝ちということかもしれないが、日本の国家組織のコンプライアンス... 続きを読む
時代の風:日本経済を襲う人口減少=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
構造改革先送りは禁物 一時的でいずれ元に戻る変化と、構造的でもう元には戻らない変化とを、混同してはならない。 関心のない方には恐縮だが、プロ野球を例に引く。巨人軍が勝てなくなったのは、イチローやマー君といった国内他チームの最優秀選手が、巨人ではなく大リーグに向かう時代となったからだ。この変化は不可逆なので、自前の選手育成能力を高めなければならないのだが、「常勝軍団」の看板が邪魔をする。若手を辛抱強... 続きを読む
時代の風:蔓延する排外思想=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 - 毎日新聞
権威主義が育む不正 「他人に権威主義的な道徳を説きながら、自分はお金に汚く権力を振りかざす、そういうやからがいるのはどうしてだろう」。筆者が最初にこういう疑問を抱いたのは、今考えればマセた話ではあるが、小学校高学年当時だった。もちろんその頃は、もっと子供っぽい言葉で考えていたのだが。そして高校を卒業する頃には、答えにも気づいていた。「権威主義者にも、清貧で謙虚な人は普通にいる。だが、もともとお金や... 続きを読む