タグ 感染症診療
新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersコロナ禍 じゃなくて COCOA禍 - 感染症診療の原則
3−5月の混乱期に苦しみながらも学んだことも多かったので、6−8月は臨床での対応は(余計な苦労はまだ続いていたとしても)改善された、というか空気もだいぶ変わった。 8月末の安倍総理の会見の中にもあったように、すでに「未知のウイルス」でもないSARS-CoV-2は、「指定感染症/実際のところを1−2類"的な"対応」... 続きを読む
PCR検査、軽症者に推奨せず―新型コロナ 感染2学会「考え方」まとめる(時事通信) - Yahoo!ニュース
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、政府は7都府県だった緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大した。日本感染症学会と日本感染環境学会は、感染症診療のあり方を変えていく必要があるとして、診療に携わる臨床現場などに向けて「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方」を発表した。ポイントの一つが、軽症... 続きを読む
PCR検査、軽症者に推奨せず―新型コロナ 感染2学会「考え方」まとめる|医療ニュース トピックス|時事メディカル
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、政府は7都府県だった緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大した。日本感染症学会と日本感染環境学会は、感染症診療のあり方を変えていく必要があるとして、診療に携わる臨床現場などに向けて「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方」を発表した。ポイントの一つが、軽... 続きを読む
COVID-19は発症2-3日前から直後が感染力のPeak - 感染症診療の原則
COVID-19は発症前後が感染力のPeakである事を示唆する論文が「Nature Medicine」に載りました。タイトル:Temporal dynamics in viral shedding and transmissibility of COVID-1Temporal dynamics in viral shedding and transmissibility of COVID-19タイトル図でいうとシナリオ1かシナリオ3の感じ・・? このTheory... 続きを読む
日本の基幹病院をコロナから守るために必要な軸 その10 - 感染症診療の原則
「日本の基幹病院をコロナから守るために必要な軸」シリーズは、一応区切りと致します。 区切りに際して、今日(4月10日現在)の現場の声・実態を記しておきたいと思います。編集長には悲痛とも諦めとも思える声です。 #1:病院のキャパシティーを超える入院があってもPPE防護服が足りない。・世界的に足りないので仕... 続きを読む
数百例を経験した救急医のTip 診療中の先生がた、ご覧下さい! - 感染症診療の原則
ミズーリ州の大庭先生が転送して下さった編集長が想像するに、40代の救急医師、New Orleansの方だと思う。すでに数百例のCOVID-19症例を診ておられるようだ。 以下、編集長が勝手にSamplingしたもの。重要と思ったものは日本語も追加した。 臨床経過は定型的/予想通りに動く:Clinical course is predictable. ・潜伏期... 続きを読む
C型肝炎の治療は専門家に任せず - 感染症診療の原則
まあ、様々な利権もあり、治療を一般医療従事者(Community-Based Nonspecialist Providers:PrimaryCareの医師やNP看護師)に任せるには異論もあるでしょうが、編集長としては、この優れた治療を急いで広範囲の方に提供するには、良いアイデアだと思います。 日本にとっても非常にCost effectiveなApproachなのではないか・・と思います。少なくとも... 続きを読む
HPVワクチン と その周辺 2015年10月24日 - 感染症診療の原則
今週はネット上でHPVワクチンが話題となっていました。 HPVワクチンについては米国とオーストラリアで承認された2006年の前から、IDSAのセッション等で話を聞いていて、現場の医師やFDAの人たちとも情報交換する機会がありました。そこからすでに10年がたっています。 当初、日本では導入されないのではないかと思っていましたが、2つあるワクチンは日本でも承認販売となりました。 海外と異なっていたのは... 続きを読む
HPVワクチン と その周辺 2014年9月末 - 感染症診療の原則
出血熱や蚊の騒動があったのでHPV関連の情報のアップデートが遅れてしまいました・・・。 英国では9月から4価のHPVワクチン(ガーダシル)2回接種の新体制がすでにはじまっています。 (合理的判断でどんどん政策が動いて行くあたり、平安時代と安土桃山時代くらいの違いを感じます) イングランド スコットランド ブラジルも2回にしたそうです。 尿検査の精度も悪くないという報告があり、ワクチンも検査も最新情... 続きを読む
デング熱とメディア と その周辺 - 感染症診療の原則
9月4日は「代々木公園の蚊を調べていたらデングウイルスが見つかった」という報道発表があったそうです。 モスキートトラップの成果であり、感染源がわかり、全体の説明がつくようになって整理されてよかったのではないかとおもいます。 (医療機関にとっては9月3日までは少なくとも「この近辺に行った」が参考になります) 全然皆目見当もつかず、、、だとインターネットではすぐ虫よけ剤を売る会社の「陰謀論」とか、 世... 続きを読む
新潟県の失敗、NHKの誤報 追記:横浜 - 感染症診療の原則
県民に冷静にとかいってるそうですが、この段階で日曜に記者会見することじたいが冷静じゃないです。 というか、そもそも確定もしてない、だから医療機関から届け出も出てないし保健所が受理もしていない段階でこんな発表するなんてびっくりー。 感染症や、対策、コミュニケーションがわかってないんでしょうね。 臨床のことがわからない人たちが判断したんだろうということは容易に想像がつきます。 NHKの誤報も修正してほ... 続きを読む
「梅ちゃん」の増加 - 感染症診療の原則
梅毒は、ある世界では「梅ちゃん」とか「梅吉」という言い方で親しまれている(?)ことは臨床で学んだことのひとつです。 机の上で医学書だけで勉強しているとそういったことはわかりません。 治療法もあるし、周囲に経験者も多数いる。別にショックを受けるほどのことでもないこの病気は、予防の動機付けも難しいのかもしれませんし、予防をしようと心に決めたとしてもその方法が困難、という問題もあります。 ですが、風疹で... 続きを読む
陰謀論を超える暴論 - 感染症診療の原則
そもそも何のためにやっているのか? をはきちがえると、誰も幸せにならない構造になっていきます。 ワクチン接種の時期や間隔については、一応標準的なものが示されていますが、時にはそれから逸脱してしまうような状況もおこりえます。 体調が悪かったとか引越しが入って手続きがいろいろおくれたとか。 親の突発的な都合だっておこりえます。 そういったときに杓子定規に「はい、アウト!」と頑なに医師や受益者の公衆衛生... 続きを読む
清拭車とルンバ と その周辺 - 感染症診療の原則
セレウス菌のことがニュースになっていたので「キレイ」の話をもうひとつ。 関連のアウトブレイク事例や研究はたくさんあるのですが、そこで「清拭車」という言葉がでてきます。 いえ、車ではありません。水をいれてスイッチオンすると、高温蒸気がでて、いれて置いたタオルが程よい温度になる、というものです。 したに車輪がついて可動式なので車と書くのだとおもいますが、ルンバのようなものではございません。 清拭(ベッ... 続きを読む
ここからが正念場の風疹対策 - 感染症診療の原則
妊娠中に風疹に感染した、風疹の人に曝露した女性の相談にのる2次医療機関があります。 そのひとつの三井記念病院産婦人科の小島先生のインタビューが再び掲載されていました。 そういえば・・・小児科の団体は熱心に対策をよびかけていますが、女性を守るということではその構成員のマジョリティが女性である看護協会とか助産師会は今、どんな動きをしているのでしょうね。 7月26日 NHK 生活ブログ 「先天性風疹症候... 続きを読む
風疹流行 いま私たちがたっているところ - 感染症診療の原則
感染研の風疹の速報値が減ってきているという発表があったためか、メディアの記事が「油断しないで」というタイトルになっていました。 誰が誰に油断するなといっているのか。具体的に何をしろといっているのか。この先のことが関係者に伝わることが重要です。 さて。中長期的プランを対策の専門家が複数シナリオで描いていないと今後何をすればいいのかを見誤るわけですが、 もっとも有効とわかっている対策を初期にしなかった... 続きを読む
これ以上現場の負荷を増やさないようにするには - 感染症診療の原則
今度は現場のせいですか。誰かの印象操作でしょうか。 「抱え込み」という表現じたい記者の意図でしょうか。 ワクチン抱え込み防止を指示=風疹流行で都道府県に―厚労省 ところで在庫調査とか流通制限の法的根拠とかノウハウがあるものなのでしょうか(よく知りません)。 卸のデーターベースのほうが正確では?と思うのですが、その私的な内容を警察が差し押さえるような形で公開請求ができるんでしょうか? 実際には、医療... 続きを読む
どこに消えたのMMRワクチン - 感染症診療の原則
昔は日本にもMMRワクチンがあったのですが、ムンプスでの髄膜炎が問題となって、MMR-M=MRとなりました。 現在、世界には水痘ワクチンを加えた4種混合のMMRVワクチンもあります。 ムンプスが定期ワクチンからはずれたため、ムンプスは日本ではエンデミックであり、これほど補聴器が売れるのはこのためじゃないかという話まできこえてきます。 MMRワクチンのことを考えるためにはまずこの資料を読む必要があり... 続きを読む
歴史に残る暴言 もしくは 救いの言葉か - 感染症診療の原則
17日にCRSの当事者の人たちが厚生労働大臣あての文書を結核感染症課の人に渡したということはすでに報じられていましたが、17日の時点では大臣コメントはありませんでした。 そして、18日のぶらさがり会見では、すごいお言葉が! 「風疹はまだ1万人」 インタビュー動画はこちらでみることができます。 「ことしの風疹患者数、1万102人に 厚労相は財政支援に否定的」 お金もないしブツもない。 めちゃくちゃで... 続きを読む
平成のワクチン行政、最大のピンチの夜(という電報、いやメールが) - 感染症診療の原則
すでに広く出回った情報なのでブログでも扱うことにしました(あえて書かずにきたことなのでありますが)。 ある小児科の先生からのメール。 "「協力」っていうのはね、お互いそういう気持ちや態度で関係を大切にしあうひとたちの なかで初めてできるんですよ。 国民や医療者があげた声はどう扱われているんですか。 自分の都合のいいときだけ協力を依頼するんですか。" 本日、厚労省から自治体の担当部署に通知が出ました... 続きを読む
空飛ぶ感染症 と その周辺(麻疹) - 感染症診療の原則
現在、イギリスの一部で麻疹が再流行しており、さながら日本の風疹のような騒ぎになっています。 感染拡大力で考えると、麻疹は風疹の2倍ちかいので(インフルエンザの10倍!)、免疫のない「感受性者」がばたばたと発症、、、です。 政府は緊急に無料ワクチンキャンペーンを街頭で日曜日にやっています。 長蛇の列ができて、トイレ問題がおきたり、ランチを差し入れたりとたいへんそうです。 その麻疹がロンドンからニュー... 続きを読む
同じ事が東京で起きたら・・ボストンの不幸中の幸い - 感染症診療の原則
NEJMの最新号からのコメント。「ボストンの不幸中の幸い」 •爆発が起きた時に、既に多数の救急隊員や警備員・警察官がマラソンの為に待機していた。 •マラソンの日≒マサチューセッツ州の休日だった。このため病院が混雑してなかった。 •爆発が午後3時という病院の勤務交代の直前の時間に起こったので帰るチームとこれから働くチームの両者が病院に居た。 • ボストンという街自身が7ヶもの外傷治療センター、多数の... 続きを読む
「イギリスに行き、帰りに上海に寄りました」 - 感染症診療の原則
とある診察室。 今日はどうされましたか? 「熱が38度あってかぜっぽいです。海外からもどったばかりなので、保健所に聞いたらこちを受診しなさいといわれました」 お年と職業は?今回は海外はどちらに行かれたんで 「27歳、外資系サラリーマンです。出張でまず本社のあるロンドンに行き、そのあと上海でアジア地域の会議に出てもどってきました。 エミレーツ航空の機内で、となりにいたアラブ系の人がずっと咳をしていて... 続きを読む
動画で風疹の予防啓発(お金はなくともアイデアと体力で勝負) - 感染症診療の原則
風疹?ふーん。なにそれ。よくわかんない。というリアクションは、一般の人だけでなく医療関係者の間でもあります。 感受性者の多い東京では、有効とされる対策を専門家や行政/国がとるのがおくれるなかで、男性を中心にどんどんひろがりました。 そして分母が増えれば一定数でるであろう重症者も報告されるようになりました。 2月にその経験をした医師達がいます。 風疹髄膜脳炎を発症した成人男性の1例 (IASR Vo... 続きを読む
インフルエンザ対応にあたっての必読資料 (インターリスク総研 提供) - 感染症診療の原則
医療でもなんでも、最後は人、なわけです。 お金がたくさんつくテーマには、わらわらとヒト(や企業)が集まってきます。 それ、誇大広告じゃね?という怪しいものから、本当に実力がある人はこんなにいるのだ(あるいは、この企業でもこれくらいしかいないのか)という驚きもあるわけです。 インフルエンザはbig budgetが動く感染症の中でも大きなissueです。 ほかのことは整っていないのにインフルエンザだけ... 続きを読む