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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersブランコ・ミラノヴィッチ 「世界の不平等を示すデータには矛盾がある」 | 「不平等が永遠に増大するはずはない」
インドの成長は欧州を凌ぐ ──インドは中国と同じ経済成長の道を歩むのでしょうか。 難しい質問です。私は常にインドについては楽観的でした。政治の問題点は多いですが、ゆっくりながらも所得の増大は続くでしょう。 インドの成長は急激であり、数年で中国の成長を上回ると思います。その成功はテクノロジーとインフラの... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「西側が新自由主義を成功させ、東側が社会契約を破棄できなかった理由:オイルショックはいかにして資本主義をよみがえらせ、共産主義を終わらせたか」(202
西側・東側世界の経済的命運は、1973年から75年の間にターニングポイントを迎えた。この期間、石油価格が(実質価格で)6倍に上昇して経済成長は減速し、実質所得の上昇と、揺りかごから墓場までの社会的保護をベースにした政府と市民の間の社会契約は崩壊した。これは目新しい議論ではない。この仮説については、何百... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「ウクライナにおける現在の戦争の起源についての通説と真因」(2022年12月25日)
第一の説:「民主主義と専制主義の対決」 この説が最も有力とされている。紛争を民主主義と専制主義の戦争とみなすものだ。この説は、ロシアは独裁者によって統治されている、ウクライナは選挙で民主的に選ばれた大統領によって統治されているとの事実をベースにしている。しかし、この見解は、2004年のウクライナの政権... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「インタビュー:ロシア経済、『資本主義だけ残った』、フランシス・フクヤマ、などについて」(2022年7月20日)
On import substitution, Fukuyama, eternal growth and more July 30, 2022 Posted by Branko Milanovic 本エントリは、アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のジェームズ・ペソコーキスとの対談記事である。 1 ロシアは、広大な天然資源、十分な教育を受けた国民、そして深い科学的基盤を有する国ですが、一... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「資本主義が危機を迎えていない理由」(2019年10月11日)
Why it is not the crisis of capitalism Posted by Branko Milanovic – Friday, October 11, 2019 最近、「資本主義の危機」に関する記事や書籍が雪崩のごとく出版され、資本主義の終焉や崩壊を予言している。〔私のような〕1990年代を知る人は、あの当時との奇妙な類似を見い出す。当時のヘーゲル主義者らは、「ついに... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「民主主義サミットは(世界に)害悪を与えるアイデアである」(2021年12月7日)
The Summit of Democracies is a wrong idea (for the world) Tuesday, December 7, 2021 Posted by Branko Milanovic 12月9~10日に開催される「民主主義サミット」は、100カ国以上から大統領、首相、国王の出席が予定されている。このサミットは、民主主義の原則が国政に適用されている(あるいは表向き適用されてい... 続きを読む
欧米や日本のような「リベラル能力資本主義」では「上級国民(エリート)」と「下級国民」に社会は分断される【橘玲の日々刻々】 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン
欧米や日本のような「リベラル能力資本主義」では 「上級国民(エリート)」と「下級国民」に社会は分断される 【橘玲の日々刻々】 ブランコ・ミラノヴィッチは元世界銀行主任エコノミストで、世界の格差を検証し、グローバル化が中国やインドなどで膨大な中間層を生み出し、産業革命以降はじめて「北(欧米)」と「南(... 続きを読む
資本主義から逃れることはできるか?(できません) - 読書メモ:『資本主義だけ残った』 - 道徳的動物日記
資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来 作者:ブランコ・ミラノヴィッチ みすず書房 Amazon 『資本主義だけ残った』では、アメリカを代表とする「リベラル能力資本主義」と中国を代表とする「政治資本主義」、現代の社会に存在するふたつの形の資本主義を比較しながら、それぞれの成り立ちや特徴や未来予想図が... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「ノルウェーは新しい東インド会社?」(2021年7月23日) — 経済学101
ブランコ・ミラノヴィッチ「ノルウェーは新しい東インド会社?」(2021年7月23日) Is Norway the new East India Company? Friday, July 23, 2021 Posted by Branko Milanovic 18世紀、イギリスに主導された東インド会社は、インドを段階的にほぼ全土支配した。東インド会社による支配は、インドからすれば災難であっ... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「格差研究の歴史」(2020年11月8日) — 経済学101
The history of global inequality studies Sunday, November 8, 2020 Posted by Branko Milanovic 私はこの間、グローバル格差研究の起源について、クリスチャン・クリスチャンセンによって書かれた非常に素晴らしい論文を読んだ。この論文はまだ発表されていないためここで引用することはしないが、興味のある読者には... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』 いくつかのマルクス主義的論点:ロマリック・ゴダンの書評への返答」(2020年10月4日) — 経済学101
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』 いくつかのマルクス主義的論点:ロマリック・ゴダンの書評への返答」(2020年10月4日) Branko Milanovic “On several Marxist themes in “Capitalism, Alone”: My reply to Romaric Godin’s review” globalinequality, October 4, 2020 ロマリック・ゴダン1 が “Capi... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』世界の芸術家の役割」(2021年2月8日) — 経済学101
The problems of authenticity under capitalism Monday, February 8, 2021 Posted by Branko Milanovic 『Capitalism, Alone』〔邦題『資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来』西川美樹訳、みすず書房、2021年〕の最終章で、私は、富の拡大によってもたらされる私生活の様々な変化(と、それによってこれまで... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』よくある批判への回答:アリッサ・バティストーニの書評について」(2021年5月14日) — 経済学101
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』よくある批判への回答:アリッサ・バティストーニの書評について」(2021年5月14日) Capital gains: My reply to Alyssa Battistoni Friday, May 14, 2021 Posted by Branko Milanovic アリッサ・バティストーニは、私の“Capitalism alone”〔『資本主義だけ残った――世... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』の著者が明かす四つの重要な裏テーマ」(2019年9月24日) — 経済学101
Capitalism, Alone: Four important–but somewhat hidden–themes Tuesday, September 24, 2019 Posted by Branko Milanovic 〔訳注:本エントリで紹介されているミラノヴィッチの書籍“Capitalism, Alone”は、『資本主義だけ残った――世界を制するシステムの未来』〔西川美樹訳、みすず書房、2021年〕として邦訳出版されて... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』:フランス語版出版に際して、マリアンヌ紙によるインタビュー」(2020年9月11日) — 経済学101
ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』:フランス語版出版に際して、マリアンヌ紙によるインタビュー」(2020年9月11日) My interview for “Marianne” as “C,A” is published in French Friday, September 11, 2020 Posted by Branko Milanovic 1.エレファント・カーブが有名ですが、あなたのこれまでの... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「我々がトランプから受けた恩恵」(2020年11月7日) — 経済学101
What we owe to Donald J Trump Posted by Branko Milanovic Saturday, November 7, 2020 トランプが歴史と化そうとしている今、公表文献の多くで、彼の過去4年間の実績を元に、彼の大統領職の評価が行われている。評価のほとんどは、アラ探しであり、仰々しいだけであり、飽き飽きするような内容だ。トランプは、「無神... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチ「不平等と新型コロナウイルス」(2020年9月15日) — 経済学101
Inequalities and Covid-19 Posted by Branko Milanovic on Tuesday, September 15, 2020 不平等というのは様々である。所得と富の格差だけではなく、性別、人種、年齢、国内の地域単位などにおいても不平等は存在している。ニューヨークのような街を散歩していると、あるエリアから別のエリアへと歩いただけで格差が見... 続きを読む
「人的資本」という用語は捨て去るべき - himaginaryの日記
経済 | 人的資本という用語を巡る論争が暫くエコノブロゴスフィアを賑わせていたが、きっかけはブランコ・ミラノヴィッチの表題のアルジャジーラ論説記事(原題は「Junk the phrase 'human capital'」)であった。それに反応したNick Roweのブログ記事やTim WorstallのForbes記事を受けて、ミラノヴィッチは自ブログで改めて論説の趣旨を解説している。その内容は概... 続きを読む
ブランコ・ミラノヴィッチによるアセモグル=ロビンソンのピケティ批判への批判 - himaginaryの日記
経済 | 前回エントリで触れたように、ブランコ・ミラノヴィッチがアセモグル=ロビンソンに批判的なエントリを書いていたので、そこで取り上げられていた3つのポイントを紹介してみる。アセモグル=ロビンソンはピケティが制度を完全に無視したと言うが、米国やフランスやその他の国における格差の変化に関するピケティの説明のかなりの部分が、所得税率や相続税率の上げ下げ、奴隷制の廃止といったまさに制度的な話だったこと... 続きを読む
誰がために壁は倒れた? 資本主義への移行の収支決算 - himaginaryの日記
経済 | というエントリをベルリンの壁崩壊25周年を機にブランコ・ミラノヴィッチが書いている(原題は「For Whom the Wall Fell? A balance-sheet of transition to capitalism」;H/T Mostly Economics)。そのエントリで彼は、一人当たり実質GDPの購買力平価による比較もしくはその成長率に基づき、資本主義への移行国を以下の... 続きを読む