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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersドキッ! 死体だらけの平安京! ポロリもあるよ! ―命の重さの日本史― - バッタもん日記
はじめに 私はノーテンキな進歩主義者です。人類は少しずつ、一進一退を繰り返しながらも精神面で進歩し続けていると固く信じています。その根拠の一つは、街中で歩きたばこや立小便や痰吐きなどの下品な行為を見かけることが減った、というような日常の些細な感覚です。そして最大の根拠は、「命が大事にされるようにな... 続きを読む
おじいさんは山へしばかりに −日本における森林の利用と破壊の歴史− その1 概略 - バッタもん日記
おじいさんは山へしばかれに行きました。おじいさんはドMでした。 1.はじめに昔話の「桃太郎」の冒頭は、「おじいさんは山へしばかりに行きました」で始まることが一般的です。では、この「しばかり」とは何を意味するのか。このネタは森林学の書籍を読むと、高い確率で出てきます。 現代の日本に生きる我々の感覚としては、「芝刈り」が容易に想像できると思います。しかし、正解は「柴刈り」です。「芝」と「柴」はどう違う... 続きを読む
また新たな永久機関詐欺が…… - バッタもん日記
一昨日日本テレビの番組でオオマサガスなる燃料が紹介されたようです。 http://www.ytv.co.jp/wakeup/special-report/sr_set.html?date=20110716&number=2 古典的な永久機関詐欺ですね。 つい先日産経新聞が変てこな発電装置を紹介していましたが、 http://sankei.jp.msn.com/science/news/110626... 続きを読む
日本農薬学会大会特別講演「ネオニコチノイド系農薬の使用規制でミツバチを救えるか」レビュー - バッタもん日記
昨日(3/20)、玉川大学にて開催された、日本農薬学会第40回大会に参加しました。目的は、同大学ミツバチ科学研究センター所属の中村純教授によるネオニコチノイド農薬の規制に関する講演です。非常に重要な内容だと思いますので、レビュー記事を書く次第です。 東京都と神奈川県の間で帰属を巡って紛争が絶えないとの噂がある地、町田市。 この大学はミツバチの研究に関して日本一です。今回の講演の会場としては最適でし... 続きを読む
STAP細胞騒動に関する愚見 - バッタもん日記
1.はじめにSTAP細胞を巡る騒動は未だに続いています。今回は、この一連の騒動に関する私見を述べます。もっとも、私は分子生物学に関しては専門外ですので、あくまで科学の世界のルールという観点から考察します。博士課程ドロップアウト者で、論文を日本語・英語で計2報しか掲載できなかった私にその資格があるかどうかはわかりませんが。 ちなみに、論文のテーマはどちらも牛のうんこです(本当)。学会発表は口頭・ポス... 続きを読む
「かびんのつま」というダメな漫画 - バッタもん日記
1.はじめに このブログでは、今年の1月に「かびんのつま」という化学物質過敏症を取り上げた漫画を批判しました。今回の記事はその拡大発展版です。単行本が4月末(1巻)と7月末(2巻)に刊行されましたので、まとめて読むことができました。 同作品は小学館の漫画雑誌、「ビッグコミック スペリオール」に連載されており、作者はあきやまひできという人物です。あきやま氏が化学物質過敏症の患者である妻を支える姿がノ... 続きを読む
ヒガンバナに見る「和食」の貧しさ−伝統の捏造− - バッタもん日記
1.はじめに 昨年12月に、「和食」がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されました。 私個人は、この件に関して複雑な印象を抱いております。日本の食文化が世界的に評価されたことは喜ぶべきだと思いますが、この件が一部の偏狭な「和食原理主義者」や「食の排外主義者」に利用される可能性があるからです。 「和食」は「伝統的な日本の食文化」であると定義されていますが、これは非常に曖昧な定義... 続きを読む
ちきりん氏のお粗末な科学教育論 続その1 華麗なる自爆 - バッタもん日記
1.はじめに 先日のちきりん氏に対する批判記事は大きな反響を得ました。嬉しい限りです。 同氏がまた何やらブログで珍妙なことを書いていたようなので、再度批判したいと思います。前回全く興味がないと書いておきながら、批判を続ける私はツンデレなのでしょうか。「か、勘違いしないでよね! 科学を愛する者として科学を冒涜する者を許せないだけなんだからね!」 2.気付いていないだけ 本日(3/2)にちきりん氏が更... 続きを読む
ちきりん氏のお粗末な科学教育論 - バッタもん日記
1.はじめに 私はちきりん氏という人物に全く興味がありません。せいぜい、「安っぽい人生訓を勿体ぶって切り売りしているだけの自己啓発屋」という程度の理解しかしていません。 そのちきりん氏がブログで科学教育について何やら語っていました。 下から7割の人のための理科&算数教育(Chikirinの日記) これを呼んで大いに呆れたので、批判してみたいと思います。 2.子供の可能性を狭めるな ちきりん氏は自身... 続きを読む
実は環境にも人間にも優しかった現代文明 −物は言いよう− - バッタもん日記
現代文明は人間にも環境にも優しくないと信じる人は多いようです。一昨年の原発事故を「人間にも環境にも優しくない現代文明の象徴」として捉え、現代文明を嫌う方がさらに増えたように感じます。今回は、現代文明は本当に環境及び人間に優しくないのかを考えてみたいと思います。 現代農業は環境に優しい現代農業はとにかく批判されます。生産量増加・経済効率の追求のために農薬や肥料を大量に投入し、環境を汚染していると。こ... 続きを読む
農家は自家用の農産物には農薬を使わないというのはどこまで本当か - バッタもん日記
「農家は出荷用の農産物には農薬を使うが、自家用の農産物には農薬を使わない。農家は農薬の危険性を知っているからだ」という主張はよく見掛けます。誰が言い始めたことなのかはわかりません。しかし、現代の日本で根強く定着してしまっている言説です。twitter上でも時々見掛けます。この件について、私個人が農家や農業技術者、研究者から聞いた話を元に、私見を簡単に述べます。 農家が自家消費する農産物は、以下の2... 続きを読む
ガジェット通信からの寄稿依頼を拒絶します - バッタもん日記
先日のブログ記事『「奇跡のリンゴ」という幻想 −無肥料農法は長続きしない−」』に対して、ガジェット通信編集部より寄稿依頼が来ました。 実は、当ブログへの同編集部からの依頼はこれで三回目です。一回目は「疑似科学が教育現場に入り込む理由」で、二回目は『「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない−』が対象でした。 無名ブロガーとしては、有名メディアから依頼を受けるのは光栄なことであり、知名度向上... 続きを読む
「奇跡のリンゴ」という幻想 −無肥料農法は長続きしない− - バッタもん日記
引き続き、「奇跡のリンゴ」に対する批判を行います。我ながらよく飽きもせずに書き続けられるなぁ、と思いますが、一年以上温め続けたネタなので、いくらでも書けそうです。もう少し続けます。このシリーズの執筆は、私自身の農学のいい勉強になっております。 1.はじめに 「奇跡のリンゴ」は、農薬を使わないことに加えて、肥料を使わないことも売り文句となっております。厳密にはマメ科作物を植えて土壌に窒素を供給してい... 続きを読む
「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作− - バッタもん日記
1.はじめに 引き続き、「奇跡のリンゴ」に対する批判です。 前回述べた通り、木村氏は数字を挙げて実証することに対して消極的な人物です。そして、宣伝に余念がない人物でもあります。実証性に欠ける人物が宣伝を行えばどうなるか。「印象操作」になるのは当然の結果です。事実、木村氏の主張は印象操作にあふれています。 ここで、今回の記事における「印象操作」という言葉の使い方を念のために説明しておきます。「お前の... 続きを読む
「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− - バッタもん日記
1.はじめに 前回の記事は予想以上の反響を得ました。「奇跡のリンゴ」に対する関心の高さがうかがえます。今回も引き続き、「奇跡のリンゴ」の問題点を考えたいと思います。前回同様タイトルが全てですが。 なぜ私はこの物語が感動を強調していることを問題視するのか。 理由は簡単です。感動している人間は思考力が落ちて大事なことを色々と見落とし、判断を誤るからです。この物語に感動している方に、日本の農業の問題につ... 続きを読む
「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない− - バッタもん日記
1.はじめに 昨日、「奇跡のリンゴ」という映画が公開されました。「無農薬無肥料栽培でのリンゴの栽培に成功した」と自称している、木村秋則という青森県のリンゴ農家の物語です。 その影響か、私のブログ記事にコメントが集まっております。1年以上前の記事だというのに。 この作品に対して言いたいことは山のようにあります。私に限らず、既に様々な方が疑問を呈しています。詳しくは、以下のサイトをご覧下さい。 無農薬... 続きを読む
日本の主食は本当に米なのか その3-1 −人災としての飢饉 日本編− - バッタもん日記
前回の記事で飢饉について述べたので、今回も引き続き飢饉について語ります。 1.はじめに 飢饉とは食料不足ですから、当然ながら天候不順や農作物の病気・害虫による食糧生産量の減少が原因となるはずです。ところが、日本のみならず世界の歴史を見渡してみると、必ずしもそうとは言えません。飢饉と食料生産量の不足が一致するとは限らないのです。 ここで、現在の食料事情についてちょっと簡単な計算をしてみましょう。数値... 続きを読む
疑似科学が教育現場に入り込む理由 - バッタもん日記
EMが全国各地で教育現場に導入され、定着していることが大いに懸念されています。これに関連して、タイトルに記した「疑似科学が教育現場に入り込む理由」について実感したことを述べます。 先日、とある学会の大会に参加しました。よくある名前ばかりのインチキ学会ではなく、日本学術会議に登録し、数千人の会員を有する歴史と権威を持つ学会です。英語と日本語2種類の学会誌を発行しており、英文学会誌はインパクトファクタ... 続きを読む
科学は冷たいのか - novtan別館
雑記よく言われる、疑似科学や代替医療は「人に優しい」一方で、正しい科学や標準医療は「人に冷たい」から疑似科学や代替医療が幅を効かせることになるんだ、という話。科学は冷たく、疑似科学は優しいのです。これでは、科学は疑似科学に対して全く勝ち目がありません。科学は疑似科学に勝てません - バッタもん日記でも、本当にそうなのかな?思うに、科学や医療が人に「優しくない」「冷たい」という評価が起こってしまう理... 続きを読む
マクロビは「優しい」疑似科学か? - とらねこ日誌
マクロビ関連, おもつたこと, ニセ科学 | 18:49 | バッタもん日記というブログの「科学は疑似科学に勝てません」http://d.hatena.ne.jp/locust0138/20120819/1345381265という記事を読んで、マクロビオティックへの言及について気になった部分がありましたので自分の考えを述べてみようと思いました。 ■疑似科学の優しさ?当該記事は科学は疑似科学にどうし... 続きを読む
法律と科学の間の溝は深い - バッタもん日記
科学記述は物凄い勢いで進歩しているのに、法律はあまり変化していません。この理由として、法曹界の人間が科学に対して無知であるからだとよく言われます。実際その通りだと思います。そう痛感する文章を読んでしまい、大変不快になりました。その不快感がこの駄文を書いたきっかけです。 問題の文章はこれです。 科学者とのコミュニケーションが痛いわけ(中村多美子;科学技術振興機構) この中で、以下のような大いに問題の... 続きを読む
トマトとジャガイモがイタリアで食べられるようになったのはいつ? - 火薬と鋼
ビッグコミックスピリッツ連載の漫画『バンビーノ!』でトマトなしの時代のイタリア料理という内容があり、それに関連してジャガイモの使用が妥当かどうかが話題になっている。漫画「バンビーノ」のミスに感じた「料理の定義」の難しさ - バッタもん日記【バンビーノミス疑惑】トマトは料理に使わないけど無いけどじゃがいもは使う時期って無かったっけ? - 情報の海の漂流者 自分がこのトピックで思い出すのは『マリー・ア... 続きを読む
比嘉照夫の特大ブーメラン - バッタもん日記
先日EM資材に農地の放射性物質を減らす効果がないことを書きましたが、予想通り信者のみならず親玉である琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏が結果を強引に曲解して自信たっぷりにEM資材の効果を喧伝しています。 比嘉照夫氏の緊急提言 甦れ!食と健康と地球環境 この文章中で、いくつか見過ごせない点があります。 「EM発酵標準堆肥の量について、多すぎるのではないかという素人の批判もあるが」と書いています。私も多過ぎ... 続きを読む
ネットのありがたみ - バッタもん日記
私は生まれてから今まで、一日たりとも休むことなく下らないことを考え続けています。私にとって人生とは、下らないことを考えるのと完全に同義です。 小学生の頃、甲子園球場の近くに住んでいたのですが、その時期は阪神タイガースのどん底の時期でした。とにかく弱い。しかも、チームを強くするための努力を全くせず、監督・コーチ・選手の去就で常に揉めている。「神様仏様バース様」や「ミスタータイガース掛布」の退団・引退... 続きを読む