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人気順 5 users 10 users 50 users 500 users 1000 users40代の終わりに、年の取り方について私が考えていること - シロクマの屑籠
残り時間がどれぐらいかわからないなかで、どう日々を過ごし、年を取っていくか。 1975年生まれの私は、今、40代最後の時間を過ごしている。40代のはじめのうちは、中年になったことの驚きがあり、そこに今までに無い面白さを見出していた。その驚きと面白さを言語化したのが『「若者」をやめて、「大人」を始める 「成... 続きを読む
現代人は本当に思想に飼われている - シロクマの屑籠
president.jp リンク先の文章は、拙著『人間はどこまで家畜か』を一部引用しつつ、ひとまとまりの読み物として再編成しプレジデントオンラインさんに載せていただいたものだ。私たちは資本主義にいいように飼い馴らされ、その資本主義をますます充実させるための資本の乗り物、それか家畜として使役されちゃっていません... 続きを読む
反出生主義という人類滅亡のミーム - シロクマの屑籠
※この文章は、黄金頭さんへの返信のかたちをとった、私なりの反出生主義についての考えをまとめた文章です※ blog.tinect.jp こんにちは黄金頭さん、p_shirokumaです。拙著『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書)』をお読みくださり、ありがとうございました。今回私は、どうしてもこの本を読んでもら... 続きを読む
高度な社会の一員になれていますか。これからもなれますか - シロクマの屑籠
「高度な社会は、それにふさわしい高度な人間を要請する」。 それが言い過ぎだとしたら、「高度な社会に適応するためには相応の能力や特性が求められ、足りなければ支援や治療の対象になる」と言い直すべきでしょうか。 少し前に「SNS上では境界知能という言葉が悪口的に用いられている」といった話が盛り上がったようで... 続きを読む
教養としての『ダンジョンズアンドドラゴンズ(D&D)』 - シロクマの屑籠
はじめに ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX) 作者:九井 諒子KADOKAWAAmazon アニメ『ダンジョン飯』が人気ですね。 ダンジョンで飯を食うという非常識がグルメにもギャグにもなっていて、いちおうシリアスな話も進行していく『ダンジョン飯』。今日のお題は、そのインスパイア元っぽいRPG『ウィザードリィ』のさらにご先祖... 続きを読む
『人間はどこまで家畜か:現代人の精神構造』が出版されます - シロクマの屑籠
人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書) 作者:熊代 亨早川書房Amazon 先日、大和書房さんから『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』が発売されたばかりですが、今度は早川書房さんから『 人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書)』という書籍を発売していただく... 続きを読む
黄金頭さんへ(ベンゾジアゼピン系薬物についての返信) - シロクマの屑籠
こんにちは、黄金頭さん。熊代です。 今日はいくらか精神科医っぽいスタンスで返信させていただけたら思います。 1月17日のbooks&appsの寄稿記事、興味深く拝読しました。 物心ついた頃から社交不安症に当てはまっていそうだったこと、それがベンゾジアゼピン系抗不安薬によって改善したこと等について、黄金頭さんらし... 続きを読む
かつて私たちがいた世界『窓ぎわのトットちゃん』 - シロクマの屑籠
映画『窓ぎわのトットちゃん』 オリジナル サウンドトラック NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンAmazon ある人から、「シロクマさんは『窓ぎわのトットちゃん』を見ておいたほうがいいと思う」と勧められ、疲れたまま週明けを迎えようとしている連休最終日に観に行った。映画館に来ているお客さんは大半が私よ... 続きを読む
2023年の買ってよかったワインたち - シロクマの屑籠
はてなブログのキャンペーンで「買ってよかった2023」というものがあったので、自分も書いてみます。2023年に買ってよかったワインたちについてのものです。コスパワイン部門、中堅ワイン部門、ちょっと値が張る部門にわけてお届けします。 【2023年に買ったワインたちの全体的傾向】 円安と世界的なインフレ傾向、そし... 続きを読む
「無限労働中年になれた」が勘違いだった話 - シロクマの屑籠
年齢とともに気持ちが変わり、ライフステージも変わる。すると、生活や趣味や働き方も変わる。そういうことに関心をずっと寄せていた私にとって、2023年という時は「オレ、無限に働ける中年になれたのでは?」と思える一年でした。 その気持ちを書いたのが『50歳が近づいてきた中年の人生は「香車」のよう』というタイト... 続きを読む
「いにしえの00年代のインターネットへの憧れ」はわかる気がする - シロクマの屑籠
今の10代の人の間で、「ゼロ年代のいにしえのインターネットへの憧れ」がそこそこ共有されているっぽいのに最近気づいてる— highland (@highland_sh) 2023年12月18日 highlandさんの上掲投稿を見かけて、その少し前に読んだ00年代のブロガーの文章を連想せずにはいられなかった。 amamako.hateblo.jp gothedistance.hate... 続きを読む
いつまでも あるかわからぬ 長寿の国 - シロクマの屑籠
今日、ある方から「日本人のエイジングについて」質問をいただいたこともあり、久しぶりに日本人の平均寿命についてググってみたんですよ。そうしたら、以下のような読み取りやすいグラフがあって。 *こちらのグラフは高齢者住宅ジャーナルさんが出典となります* 皆さんは、この表を見て何を感じますか。病院に勤務し... 続きを読む
いろいろ役に立つ「体」の運用について - シロクマの屑籠
saize-lw.hatenablog.com つい先日、「体(てい)」というキーワードで実践的な内容を見事に言語化しているブログ記事を見かけた。昔は、こういう面白くてためになるブログ記事、有用だけど一部の人たちの嫌悪や反感を買いがちなブログ記事には大勢のブロガーが言及記事を次々にアップロードしたものだった。残念ながら202... 続きを読む
介護されたい高齢オタクを引っかける釣り針がすごい──『葬送のフリーレン』 - シロクマの屑籠
これから書くことは『葬送のフリーレン』評ではない。なぜなら『葬送のフリーレン』という厚みのある作品の全体像をうんぬんするものでなく、作品のごく一部、作品に仕掛けられている数ある釣り針のひとつに注目し、「これは介護されたい高齢オタクが釣られるしかない、見事な釣り針ですなぁ」とテカテカする趣向のもの... 続きを読む
働きすぎるとブログもSNSもできなくなって視野も狭くなるな - シロクマの屑籠
2023年に入ってから働きすぎているが、9月ぐらいから労働が極まってきて、次第に息が詰まりそうになったり睡眠がとりづらくなってきた。実働時間でいえば研修医時代を上回っている気がする。寝ている時間以外、だいたい何かをやっている気がするからだ。 20代や30代の頃、働くのはとにかくイヤなことで、それが仕事であ... 続きを読む
twitter(X)の有料化が「オンライン囲い込み」だとしたら - シロクマの屑籠
www3.nhk.or.jp twitter の有料化について報じられている。自分のタイムラインを見る限り、これを狂気の沙汰とみなす人のほうが多い様子だが、私のあまのじゃくな部分が「twitter の有料化を合理的な決定とみたうえで、その道理を考えてみたい」と欲しがっている。 いや、本当のところは「資本主義の『囲い込み』にかこ... 続きを読む
人間は身勝手な危険動物だから、ザリガニを勝手に増やし勝手に殺すなど通常運転 - シロクマの屑籠
www.asahi.com 虐殺が行われるのを、ただ、見ていた。 令和5年の夏のある日のことである。虐殺現場には少し前の日からロープが張られ、午前8時頃、作業着を身にまとった中年男性たちが白いバンに乗って現れた。発動機の音高く、草刈り機が掲げられる。薙ぎ払われる刃。土地を覆う植物たちは無残に薙ぎ払われ、小さな蝶... 続きを読む
誰もが表現者になれる時代はとっくに終わってるんだよ - シロクマの屑籠
今回の内容は、以前にも誰かが書いていたかもしれない。でもこれから私が書くことを一字一句違わず書いた人はいないはずだから、誰かに届くかもと期待しながら記してみる。 インターネットの普及期と現在を比較して、違っているところを挙げるとしたら何が挙がるだろう? アングラ感の強弱。インターネットの多数派がど... 続きを読む
認知機能がギリギリで保たれている高齢者について少し - シロクマの屑籠
ちょっと高齢者の健康についてしゃべりたくなったので、しゃべらせてください。 [B! 医療] 「こんなに急に悪化するとは思わなかった」これから親を看取る人は知っておきたい"老衰死の経過" いつ墜落するかわからない低空飛行中の飛行機の状態 2022年の10月頃、なとろむ先生*1が、いきなり容体が悪化する高齢者の話をなさっ... 続きを読む
絵本の周波数で宮崎駿アニメを観てみませんか - シロクマの屑籠
(この文章は『君たちはどう生きるか』のネタバレをあまり含みません。終盤にちょっと含みますが、twitterほどは含まないでしょう。それから宮崎駿アニメ全体の話についてがメインです) 漫画 君たちはどう生きるか 作者:吉野源三郎,羽賀翔一マガジンハウスAmazon 『君たちはどう生きるか』が公開されて一週間が経った... 続きを読む
どんな人が・なぜ身体拘束の対象になっているのか──疾患分類からみえること - シロクマの屑籠
東京新聞の記者が日本精神科病院協会(日精協)の会長にインタビューした記事が掲載されていた。 www.tokyo-np.co.jp この記事は、精神科病院での身体拘束を問題視し、その必要性を述べている日精協会長の発言まで問題視するもののようにみえる……が、あまり迫力ある主張になっていなかった。 これは、精神保健指定医である... 続きを読む
水星の魔女はガンダムという伝統芸能をやってのけた - シロクマの屑籠
<この文章には『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のネタバレを含みます> 機動戦士ガンダム 水星の魔女 HG ガンダムキャリバーン 1/144スケール 色分け済みプラモデル BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)Amazon 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第二期がこないだの日曜に終わった。大団円のエンディング、と言って良... 続きを読む
「推し」とナルシシズム - シロクマの屑籠
【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:赤坂アカ,横槍メンゴ集英社Amazon 最近、いや数年前から「推し」という言葉をよく耳にする。10~25年以上前にオタク界隈で流行っていた「萌え」に比較すると、「推し」には公言しやすさがあり、あしざまに言われることは少なく、より広い範囲で用いられているよ... 続きを読む
ますます静かに・安全になっていく社会は人間を自由にするか - シロクマの屑籠
anond.hatelabo.jp リンク先の文章には、近隣の公園の喧騒に過敏になり、クレームをつけるに至った人の体験談が丁寧に記されている。いつものようにはてなブックマークにはたくさんのコメントが集まっていて、さまざまな意見、見解、感想が入り混じっている。 コメントのなかには、筆者の体験を病的であるとみなし精神科... 続きを読む
40代になってからも限界はみえない。それでもできることは減っている。 - シロクマの屑籠
2023年度のGWも終わって、何というでないけれどもくたびれている。このままギアを落とさず5月をやっていくのかーと思うと気分が晴れない。五月病など、あってはならないことだ。 仕事と原稿と家庭に忙殺される日々を振り返って、思う。ああ、すごくできることが増えたけれども、すごくできることが減ったなぁ、と。以下... 続きを読む