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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users社会的なものを組み直す アクターネットワーク理論入門/ブリュノ・ラトゥール|Hiroki Tanahashi|note
まず循環がある。 循環があるからつながり、変化が起こり、生成が生じる。 社会があるのではない。社会という固定化された何ものかがあると仮定して、それを探そうとするから見つからない。そうではなく、社会が生成されてくる様に目を向けてみるといい。いや、目を向ける必要がある、その把握しきれないほど天文学的な... 続きを読む
わからないことに立ち向かう方法を想像することをデザインという|Hiroki Tanahashi|note
実は、「正しさ」なんてものを信用したことは一度もない。 何かがその時々の状況に応じて「適切である」ことはあって、その選択がその条件のもとで正しいことはあっても、何かが無条件に正しいなんてことはないと信じている。 だから前回「牛、蜂、そして、百合の花」で書いたような、古代エジプト人たちが「変身」とい... 続きを読む
ポストヒューマン/ロージ・ブライドッティ|Hiroki Tanahashi|note
"わたしたちは実際にポストヒューマンになっている。あるいはわたしたちはポストヒューマンでしかない。" しばらく前から明確に、いまの時代にあったことをしたいし、いまの時代が必要とすることをするべきだと思うようになっている。そんななか、このロージ・ブライドッティの『ポストヒューマン 新しい人文学に向けて... 続きを読む
サピエンス異変/ヴァイバー・クリガン=リード|Hiroki Tanahashi|note
「誰でも知っているとおり、長く働いたからといって仕事がはかどるとはかぎらない」。 この科学技術全盛ともいえる21世紀に、僕らはいまだ科学的にみたら不合理だらけな仕事や生活をし、社会や環境のデザインをしてしまっている。 そんな考えが、最近僕自身のなかで徐々に否定しがたく明らかになってきて唖然としている... 続きを読む
地球外生命と人類の未来/アダム・フランク|Hiroki Tanahashi|note
「先進技術を発展させた文明は、平均してどの程度長く存続できるのか?」 この問いは、1961年にアメリカの天文学者フランク・ドレイクによって考案された、この銀河系に存在し、地球に生きる僕たち人類とコンタクトできる可能性をもった地球外文明の数を推定するための方程式における、7つあるパラメーターのうち、最後... 続きを読む
四方対象/グレアム・ハーマン|Hiroki Tanahashi|note
2018年もいろんな本を読んだ。 ちょうど1年前の年末年始にかけて読んだのはゲーテの『ファウスト』(書評)だった。19世紀初頭に書かれた、この作品はあらためて近代という、人間と世界のあいだに亀裂が認識された世界が明確に描かれていた。 「ありとあらゆる道徳観念が、耐えがたいまでの重荷を負わされ」、「たえず、... 続きを読む
作ることをゴールにしない|Hiroki Tanahashi|note
今朝通勤途中に歩いていて、ふと思った。日本のビジネスの現場には、最終的に何かを作りだすことがゴールであるかのような幻想があるのではないだろうか?と。 ものづくりへの過度な期待も、クリエイティブということばの独特な捉えられ方も、デザインやアートの持ち上げられ方も、何か具体的なモノ(非物理的なデジタル... 続きを読む
正しさを前提としない|Hiroki Tanahashi|note
世の中には2つのタイプがいる。 正しさを前提として議論をする人と、決まった正しさなどはないからその前提で議論の中で何を選択するかを決めようとする人と。 僕は明らかに後者だ。 正しさというものを前提にしようと思うことはほとんどない。何かを決めなくてはいけないのだとしたら、その取り決めに影響がある人、責任を持つ人で話し合って決めればよいと思ってるし、話し合って決めるしかないと思ってる。その話し合いにお... 続きを読む
新しいものは専門分野の外からやってくる|Hiroki Tanahashi|note
ジャンルを超える。 新しいものが、ジャンルの超越から生まれてくることは多い。 だから、いかに複数のジャンルをまたいだ/結びつけた形で発想するか、活動を行うかを考えることが大事なのだが、フィルターバブルに自分からはまりにいってしまうというか、つい自分がいるひとつの狭い領域にしか興味を示さず、すべてをその世界の論理、常識で考えてしまう人は少なくない。 それをやってしまうと、非常識でエモーションをかきた... 続きを読む
見ることの創造性|Hiroki Tanahashi|note
自分で何か視覚的なものをデザインしたり、ディレクションしたりする際に、自分自身に見る目がなければ、当然ながら、つくるもののクオリティーは上がらない。 利休の観察力はあまたの茶人の歴史でも群を抜いている。岡倉天心や幸田露伴ならいざしれず、とても利休にはかなう者はいない。あの造形力は観察の賜物である。器物を見る目はむろんのこと、きっと人の器量を見る目も鋭すぎるほどだった。 と、松岡正剛さんは 『日本数... 続きを読む
メディア論とプロジェクトのデザイン|Hiroki Tanahashi|note
計画でも、デザインでもいいのだけど、外の現実を内なる思いに沿うよう変えようと考えるなら、その前提として、外と内との間に何らかの照応が必要になるはずである。 例えば、名前だとか、重さや長さあるいは性別や年齢のような対象となるものの属性データだとか、対象となるものの写真とか、対象に関する調査資料とか。これらは外にあるものを内側で把握するために必要なものだ。 一方で、実際に計画だとかデザインだとかを考え... 続きを読む
デザインと言語化|Hiroki Tanahashi|note
何かをちゃんとデザインしようとすれば、様々なことを言語化することを想像以上にはるかに多く強く求められる。 いま誰を対象として考えているのか、問題をどのように捉えているのか、何を問題の原因と捉え、どのようにそれを解決しようと考えているのか。それはいったい、どのような価値がある何をデザインしようとしているのか。 これらを言語化するのは誰か説明するためというより、自分の想像力をより明瞭にするためだ。複数... 続きを読む
プライバシーと空間の変容|Hiroki Tanahashi|note
日常の生活のなかでの体験を今よりすこし良くしようとすることは、同時に何かこれまでの常識的な生活のあり方を変えるということでもある。この必ずしも受け入れやすくはない変化を受容しなければ、良い方向への変化も受容することはできない。 いまで言えば、仮想通貨に関することでも、モバイルでの個人間取引に関しても、はたまた音声UIに関しても、何か新しいメリットを受容しようとすれば、これまで当たり前に思ってきたこ... 続きを読む
空間感覚とUX|Hiroki Tanahashi|note
『空間の文化史』でスティーヴン・カーンが使っている「積極的消極空間」という概念が面白い。 美術評論家は、絵の主要な題材を積極空間、その背景を消極空間と呼ぶ。「積極的消極空間」という意味は、背景自体がひとつの積極的要素であり、どの部分と比べても同じ重要性をもっているということである。 こんな意味でカーンは、背景としての空間の価値をあらためてフォーカスしているのだけれど、この感覚は所謂UXというものを... 続きを読む
情報の行間を読んで発想力を高める|Hiroki Tanahashi|note
KJ法がちゃんとできる人って少ないよね、という話になった。 川喜田二郎さんの『発想法』って50年も前に書かれた本なのに、すごいことが書かれているよねという話の流れのなかで。 実際、KJ法といいつつ、多くの場合、ただの分類で終わってしまっているのではないかと思う。その分類さえ、まともな意味をなさない分類になることだってある。そもそも作業を進めていくなかで、すこしも思考が展開されていかない。いや、情報... 続きを読む
文章を書こう-言語化力をつけるために – HIROKI tanahashi – Medium
言語化する力が足りない。 何かを考えたり、何かについて説明したり、あるいは他の人と何かのアイデアについて議論する場合でも、言語化する力が弱いとどうにもならない。思考が、理解が、議論が、前に進んでいかない。だから、いつでも言語化する力を鍛え続ける必要がある。誰にとっても…。 イメージと言語 イメージと言語の狭間において考えること。それは僕自身の最近テーマにしてることでもある。言語で考えるとリニアな思... 続きを読む