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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersアーサー王の8人の子供――ウェールズ伝承からモードレッド、メローラ姫まで | Call of History ー歴史の呼び声ー
アーサー王の子供というとカムランの戦いでアーサー王と戦ったモードレッド卿が良く知られているが、彼だけでなくアーサー王伝説の広がりとともに様々な作品で子供とされる人物が登場している。この記事ではその中から有名な八人の子供たちをまとめた。 アニル/アムル――戦士アルトリウスの子アーサー(アルトリウス/ア... 続きを読む
ジャンヌ・ダルク婚約取り消し裁判について | Call of History ー歴史の呼び声ー
ジャンヌ・ダルクには故郷のドンレミ村にいたころ婚約者がおり、ドンレミ村を出る少し前の1428年7月頃、トゥール市の教会裁判所に自ら出廷して婚約の取り消し裁判を行った。この裁判については1431年、ルーアンで行われた処刑裁判の審理において簡単に触れられているだけで、裁判史料は残っておらず相手男性の素性など詳... 続きを読む
九世紀頃のアングロ・サクソン少女の頭蓋骨、皮剥ぎ・鼻削ぎ刑が加えられていたことが判明 | Call of History ー歴史の呼び声ー
分析された八~九世紀頃のアングロ・サクソン人少女の頭蓋骨。 © Garrard Cole, Antiquity Publications Ltd., 2020 イングランド南部で1960年代に発見された八~九世紀頃のアングロ・サクソン系の人骨を調査していた考古学者たちが、アングロ・サクソン時代の法典類に記載されている皮剥ぎ・鼻削ぎ刑の古い例となる痕跡... 続きを読む
『ダンピアのおいしい冒険 1巻』(トマトスープ 作)感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー
17世紀イギリス政府はスペインとの対抗上、民間船に海賊行為を許可。 その乗組員ダンピアは博識かつ好奇心旺盛!航海で出会う未知の文化、 未知の動植物、そして未知の食を好んだという。この人物は実在した… ウィリアム・ダンピアは若いころから船員としての経験を積み、1679年、ジャマイカ植民地へ渡って私掠船の船員... 続きを読む
『<海賊>の大英帝国 掠奪と交易の四百年史』薩摩真介 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
英国史上有名な「海賊」というと誰が思い浮かぶだろうか?アルマダの海戦を戦ったジョン・ホーキンズやフランシス・ドレイク、財宝伝説で知られるキャプテン・キッドことウィリアム・キッド、大海賊バーソロミュー・ロバーツや黒髭エドワード・ティーチ、女海賊アン・ボニーとメアリ・リードなど、冒険活劇の主人公とし... 続きを読む
『ジャンヌ』(安彦良和 作)感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー
ジャンヌ・ダルクは世界史上屈指の有名人だ。現在、我々が知るジャンヌ・ダルクの事績は同時代の書簡や文書、関係者の日記、歴史家の記録類とジャンヌ・ダルクの異端審問記録の彼女の証言などを除くと、大半は1455~56年に行われたジャンヌ・ダルクの異端判決取り消しを目的とした復権裁判での関係者の証言に基づいてい... 続きを読む
『黒死病” Black Death”』という語の由来についてまとめ | Call of History ー歴史の呼び声ー
「黒死病(英語”Black Death”)」と呼ばれる1347年から1353年にかけての世界的なペスト流行の渦中、ヨーロッパでは各地で暴力や虐殺を含むユダヤ教徒(ユダヤ人)への激しい迫害が展開した。 中世ヨーロッパにおけるユダヤ人 ... 十四世紀のペストが「黒死病」と呼ばれるまで「黒死病” Black Death”」は近代になって使わ... 続きを読む
黒死病(ペスト)流行下(1348~53年)におけるユダヤ人迫害のまとめ | Call of History ー歴史の呼び声ー
「黒死病(英語”Black Death”)」と呼ばれる1347年から1353年にかけての世界的なペスト流行の渦中、ヨーロッパでは各地で暴力や虐殺を含むユダヤ教徒(ユダヤ人)への激しい迫害が展開した。 中世ヨーロッパにおけるユダヤ人二世紀のローマ帝国下での迫害(注1)以来、ユダヤ教徒(ユダヤ人)はパレスティナ地方から世界中... 続きを読む
ジャンヌ・ダルク火刑時の「焼けなかった心臓」の逸話を史料から考える | Call of History ー歴史の呼び声ー
ジャンヌ・ダルクの心臓が火刑後も焼けずに残ったというエピソードがまことしやかに語られ、聖女ジャンヌの奇跡として取り上げられることも多いようだ。 ジャンヌ・ダルク復権裁判での証言このエピソードの出典はジャンヌ・ダルク復権裁判での関係者の証言である。1431年のジャンヌ・ダルク処刑裁判当時、ルーアン管区司... 続きを読む
「戦闘技術の歴史2 中世編(創元社)」マシュー・ベネット他 編著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
本書は創元社から刊行されている「戦闘技術の歴史」シリーズの第二巻目で、五世紀から十五世紀の中世ヨーロッパにおける様々な戦闘が一冊にまとめられている。同時代の戦いがどのようなものであったかを理解する上でぜひ読んでおきたい充実した内容の概説書である。 全体の構成としては歩兵(第一章)、騎兵(第二章)、... 続きを読む
「15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史」堀越宏一/甚野尚志 編著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
「中世ヨーロッパ」は現在のヨーロッパ地域における古代と近代に挟まれた概ね五世紀から十五世紀までの千年間を指している。現在の我々の生活にも大きな影響を及ぼしているヨーロッパ発祥の文化や思想、制度の淵源は概ねこの時代に端を発 […] 続きを読む
「中世ヨーロッパの農村世界 (世界史リブレット 24) 」堀越宏一 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
山川出版社の世界史リブレットシリーズで前回紹介した「中世ヨーロッパの都市世界」とあわせて読みたいのが、都市に対して中世ヨーロッパの農村について概観した本書「中世ヨーロッパの農村世界」である。 中世ヨーロッパの農村と言われてまず想像するのは封建制、すなわち騎士を傘下においた封建領主たちが村落共同体を... 続きを読む
アメリカ議会図書館、2000年前の最古級ガンダーラ語仏教写本をデジタル化し公開 | Call of History ー歴史の呼び声ー
「アメリカ議会図書館(“Library of Congress”)」は同図書館所蔵の初期仏教史に関する「ガンダーラ語仏教写本」の最古級の写本の一つ「ガンダーラ・スクロール” Gandhara scroll”」のデジタル化およびオンライン公開を行ったことを発表した。 「ガンダーラ・スクロール” Gandhara scroll”」はガンダーラ語カローシュテ... 続きを読む
イラク北部でダムの水が引き約3400年前のミタンニ帝国の宮殿遺跡が発見 | Call of History ー歴史の呼び声ー
2019年6月27日発表のテュービンゲン大学プレスリリースによると、2018年秋、イラク北東部クルディスタン地域にある、ティグリス川東岸のモスル・ダムの貯水池の水が引いたところ、青銅器時代の宮殿が発見された。考古学的に非常に重要な発見として海外でもCNN、BBC他各ニュースで報じられている。 動画:テュービンゲン... 続きを読む
「公会議主義」の登場から退潮まで~中世末期教会改革の挫折 | Call of History ー歴史の呼び声ー
公会議(ラテン語” Concilium Oecumenicum”,英語” Ecumenical council”)は以下のように定義される。 『カトリック教会において全世界の司教が教会の最高指導者として集まり、信仰とキリスト教生活に関して規範となるような議決を行う教会の最高会議。教皇が召集・主宰し、決議を承認すると規定されている』(注1) 325... 続きを読む
「ジャンヌ・ダルクの指輪」真贋論争 | Call of History ー歴史の呼び声ー
【3月21日 AFP】フランス史上最も有名な殉教者ジャンヌ・ダルク(Joan of Arc)のものとみられる指輪が20日、西部バンデ(Vendee)県にあるピュイ・デュ・フー(Puy du Fou)の歴史テーマパークで公開された。 ジャンヌ・ダルクの三つの指輪記録に残る限りでジャンヌ・ダルクにまつわる指輪は三種類ある。 第一の指輪は1... 続きを読む
フィボナッチの登場と複式簿記の誕生が育む十六世紀数学革命 | Call of History ー歴史の呼び声ー
レオナルド・フィボナッチ 『インドの九つの数字は9、8、7、6、5、4、3、2、1である。これら九つの数字とアラビアではzephiriumと呼ばれる記号0でもって、以下に示すように、任意の数字を表すことができる。』 (山 […] 続きを読む
『ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争 (岩波新書)』山本紀夫 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
南米アンデス地方で栽培され、大航海時代にヨーロッパにわたり、そこから世界中へ広がって、今や全世界の食卓に並ぶ、日本でも肉じゃが、カレー、コロッケ、フライドポテトなどなどなど今や食生活に欠かせないジャガイモの歴史を辿る一冊。2008年の発売以来、売れ続けるロングセラーで最早名著としての評価は揺るぎない... 続きを読む
アングロ・サクソン七王国(ヘプターキー)の興亡 | Call of History ー歴史の呼び声ー
七王国時代の開幕ブリトン人に代わってブリタニアの支配的勢力となったアングロ=サクソン諸族は六世紀から八世紀にかけて次々と王国を建国して互いに勢力争いをはじめた。この時代は有力な七つの王国――ケント(” Kent “)、エセックス(” Essex “)、サセックス(” Sussex “)、ウェセックス(” Wessex “)、イースト・... 続きを読む
ポスト・ローマ期(5~6世紀)のブリテン諸島の歴史 | Call of History ー歴史の呼び声ー
ヨーロッパ史「五世紀のアングロ・サクソン人のブリテン島移動」 著作権:my work [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)] ポスト・ローマ期とは以下のように定義される。 『「ポスト・ローマ」とは、皇帝権がのちにヨーロッパとなる地域から消滅した5世紀末から、8世紀末年のシャルルマー... 続きを読む
「幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで」橋本 一夫 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
昭和十五年(1940)の国際オリンピック大会は様々な政治的思惑が絡んで東京に決定したが、開催直前になって返上を余儀なくされた。招致活動の開始から返上に至る過程を丁寧に描いた一冊。 1940年オリンピック返上の理由として「日中戦争の影響」と一言で片付けられることが多いが、本書を読むと、むしろ、日本側の準備不... 続きを読む
中世騎士や女剣闘士の”不撓不屈の一騎討ち”が熱い『甲冑武闘』久慈光久作 | Call of History ー歴史の呼び声ー
『狼の口』の久慈光久氏が今回描くのは“不撓不屈の一騎討ち”。 ばら戦争での二人の騎士の一騎討ちを描いた表題作『甲冑武闘』、ローマ時代の女剣闘士の戦いを描く『剣闘奴隷アキレイア』『剣闘奴隷アマゾニア』の三本の中編と現代スイス軍の女性兵士の訓練を描く『新兵ゾフィ』、ギリシア神話を現代風に翻案した『セレネ... 続きを読む
古代メソポタミア文明~シュメール人・アッカド人の王朝の興亡まとめ | Call of History ー歴史の呼び声ー
シュメールかシュメルか「シュメール」という日本語表記については、小林登志子『シュメル――人類最古の文明』で以下の通り指摘されている。 『なお、我が国では「シュメル」ではなく、「シュメール」と「長音記号」を入れて表記されることが多いが、これには理由がある。第二次世界大戦中に「高天原はバビロニアにあった... 続きを読む
女子高生と一緒にレッツ登城!『東京城址女子高生 1,2巻』(山田果苗 作)感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー
高校二年生の広瀬あゆりは交際中の彼氏の浮気疑惑から言い合いとなり、その腹いせにペットボトルをゴミ箱に投げ入れるが大きく外して、近くの女の子の後頭部にクリーンヒット!平謝りで負い目を感じるあゆりは彼女、持田美音(みおん)の言うがままに城址歩きに付き合わされることになる・・・という導入です。 現在二巻... 続きを読む
古代ギリシア×百合の爽やかな傑作『うたえ!エーリンナ』(佐藤二葉作) | Call of History ー歴史の呼び声ー
サッポー(ギリシア語 “ Σαπφώ “, 英語 “ Sappho ”)は紀元前七世紀~六世紀にかけてエーゲ海のレスボス島で活躍した、古代ギリシアを代表する女性詩人です。教科書や古代ギリシア関連の書籍では英語発音に基づくサッフォーの名で紹介されることが多いです。生前から詩人として高名で、レスボス島で若い女性たちを集めて... 続きを読む