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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersどうやって「信用」を構築すればいいのか: 宋文洲のメルマガの読者広場
私は日本で起業しましたが、本音を言えば生まれ育った中国で会社を始めたかった。それは親、兄弟だけではなく、昔から知っている親友がいたからです。大学院卒業後まもなく会社を立ち上げた私にとって、一番辛かったのが信用できる協力者がいないことでした。「信用」は組織管理やチームワークの基本です。我ながら「信... 続きを読む
アリババの創業者が引退するが アリババの創業者が引退するが アリババの創業者が引退するが: 宋文洲のメルマガの読者広場
9月10日は中国の「教師の日」です。偶然にもこの日はアリババ創業者馬雲氏の誕生日です。先日、54歳の誕生日に、馬雲氏はアリババ広報を通じて引退宣言を発表しました。「満55歳の来年の今日に会社を引退する」と。 しかし、当の馬雲氏は9月10日にロシアで54歳の誕生日を迎えました。ロシアで開催される東方経済フォーラ... 続きを読む
トランプ氏はなぜ破壊を行うか: 宋文洲のメルマガの読者広場
TPP合意、パリ協定、ユネスコ、イラン協定、国連人権理事会・・・トランプ氏が大統領になって以来、米国は西側社会が大切にしてきた合意や組織から次々に離脱しています。トランプ氏は当選前から英国のEU脱退を支持し、最近ではフランス大統領にEU脱退を勧めています。そしてG7とWTOを含む既存国際体制のほぼ全てに不満... 続きを読む
トップの体質は組織を決める: 宋文洲のメルマガの読者広場
劉邦は大の女好きですが、秦の王宮を攻め落とした時、宮内の美女たちに手を付けずにそのまま項羽に明け渡したのです。私欲を我慢したのは劉邦に天下をとるための志があったからです。 それだけではありません。耳に痛い話をよくしてくる蕭何や媚びを売らない戦略家張良、そして変わり者の韓信を重用していました。劉邦が天下を取った最大の理由は自我と感情を我慢し、天下取りに何が必要かを常に冷静に判断したからです。 始皇帝... 続きを読む
漢文と中国文化を排斥してみたら: 宋文洲のメルマガの読者広場
敗戦直前、日本は英語を「敵性」語として排斥した時期があって、野球の「ストライク」を「正球」に、「ボール」を「悪球」に変えたそうです。笑い話のようですが、当時はれっきとした国民運動でした。 つい最近、作家の百田尚樹氏が似たことを言い出しました。彼が「中国を偉大な国と勘違いさせる」「中国文化は日本人に合わぬ」などを理由に漢文の授業を廃止すべきだと主張したのです。 才能のある作家なのに歴史や文化に無知で... 続きを読む
東芝問題の裏に隠された本当の問題: 宋文洲のメルマガの読者広場
15年前、私は東芝の経営陣と公私両方の付き合いがありました。お世辞抜きにとても素晴らしい方々でしたし、人間的に尊敬できました。 東芝は本当に良いリーダーが居て良い企業でした。そんな東芝がこうなるとは驚きです。本当かと疑うほどです。凋落組織は凋落のリーダーを生み出し、凋落のリーダーがさらに組織を凋落させる。これはあらゆる組織が凋落する際の軌跡です。 東芝の凋落は15年前から兆候がありました。東芝のあ... 続きを読む
「私を選ばないあなたは常識がない」: 宋文洲のメルマガの読者広場
先日、香港のフェニクスTV(Phoenix Satellite Television)に出演しました。テーマは日中関係であるため、プロデューサーに日本人ゲストを誘ってほしいと頼まれていたのですが、言葉や時間の問題で失敗しました。すると「宋さんが可能な限り日本の立場を代弁してもらえないか。」とプロデューサーに頼まれました。 結局、私が軍や共産党の論客と論争する設定になりました。日本のテレビでも、中国... 続きを読む
いざという時の日本人の冷たさ: 宋文洲のメルマガの読者広場
テロリストの定義はその主義主張ではなく、用いる手段です。直接関係のない一般民衆に暴力恐怖を与えることで政治目的を狙う人々はテロリストです。どんな立派な主義主張、どんな立派な宗教信仰を以てしても、テロリストです。 二人の日本人を殺害したテロリスト達は、まさに正真正銘のテロリストであり、戦後日本に対して初めて本当のテロを起こしました。しかも彼らは今後も世界で日本人を攻撃すると明言したのです。 ここ数年... 続きを読む
習近平の表情の裏: 宋文洲のメルマガの読者広場
思ったことをそのまま表情に出す政治家がいるとすればそれは未熟な政治家でしょう。日中首脳会談で無愛想な表情を見せた習近平は未熟な政治家なのかどうかは私には分かりませんが、その無愛想な表情に裏があることは間違いありません。 日本には「あれは交渉で日本に負けた悔しい表情だ」と言う歓声もあれば、「大人の礼儀を知らない」という批判もあります。どれも当たっているかもしれませんが、私にしてみれば、「習-安倍」会... 続きを読む
牛を競馬に出す悲劇: 宋文洲のメルマガの読者広場
経営の現場ではよく「製品や店舗は良いのに、売上は競合に負けている」との発言を聞きます。私はその都度怒り出します。「あんた、それは『私はいい男なのに女性にモテない』というようなアホな話ですよ」。 経営会議では「数字だけを追いかけていいのか」という無知な質問をする管理職も居ます。そういう人に限って数字が出せない現場にしがみ付き、改革ができないタイプが多いのです。確かに実態が伴わない数字弄りは経営の邪道... 続きを読む
残業、残飯、残念: 宋文洲のメルマガの読者広場
まったく個人的都合ですが、私は「残」が付く言葉が好きではありません。「残」と言えばよくても残高、いくらお金が残るかを心配する後ろ向きの言葉です。残念や残飯となればもうマイナスの意味しかありません。 「残業」はビジネスマンの日常用語になっています。実態としても残業しない人はいませんし、残業の収入に頼っているビジネスマンもいれば、残業の業務に頼っている企業もあります。残業を無くせば大半の日本企業が成り... 続きを読む
経済人は国に甘えるべきではない: 宋文洲のメルマガの読者広場
経団連の要望で日本の法人税は25%に下げられる情勢です。経営者と株主の立場にいる私としては嬉しい話です。しかし、この結論に至る議論のロジックに納得できません。 思えば消費税を上げる際に、経団連が出した比較対象は欧州でした。日本の消費税率が低すぎるというのです。お望みの通り、これから消費税が8%に上がることが決まりました。今度は、既に30%に下がった法人税をさらに下げるために、比較対象を欧州と米国に... 続きを読む
忘れがちな戦略の基本: 宋文洲のメルマガの読者広場
7年前、某大手企業の専務を務める友人に同行して中国の現地法人の会議に参加しました。会議中、一番印象に残ったのは戦略という言葉の乱用でした。課長なのに「わが社の最も重要な経営戦略は売り場社員の教育だ」と言うので腹が立って、「専務と私がここに来たのは現場の状況と皆さんの意見を聞くためだ。戦略を聞くならここに来ない」と言ってしまいました。 漢字の戦略とは「何をどう上手くやるか」という意味ではありません。... 続きを読む
経営の神様の弊害: 宋文洲のメルマガの読者広場
会社を創業した頃、私は経営の神様の本をたくさん読みました。読めば読むほど訳が分からなくなり、自信を失っていきました。素直に納得できない自分が経営に向いていないと思いました。 やる気と能力のない社員は良い企業に就職ができません。マンションの一室で創業を始めた私の会社の社員になってくれるのは他の会社に就職できない方です。彼らは「就職してやったぞ」みたいな顔をして「普通の会社では・・・」とよく私を説教す... 続きを読む
グローバルは「主流になる」ことではない: 宋文洲のメルマガの読者広場
日本企業が海外に出ていったほうがいいのは事実ですが、海外の売上を柱にしようとするのは間違っていると思います。 基本的に、グローバルは日本の事業をよりよくするための補助手段です。キヤノンのように約8割が海外での売上になることがあるかもしれませんが、それは多くの外国での売上が足された結果であり、どこかの特定国の市場を狙った結果ではありません。 グローバルビジネスはそれぞれの国における謙虚姿勢が一番大切... 続きを読む
愛社精神を持つ社員は仕事ができない: 宋文洲のメルマガの読者広場
今年の入社式で愛社精神を訴える経営者はどのくらい居たでしょうか。少なくなったと信じたいのですが、居たことは間違いないでしょう。 私は北海道大学で学位を取得した後、3ヵ月だけある中小企業に入社しました。100人余りの下請けIT会社なのに入社式では国旗を掲揚し、愛社精神を鼓舞しました。その雰囲気に何とも言えない抵抗感を持ちました。 3ヵ月後、その会社が倒産しました。負債から逃れるため、社長は夜逃げを続... 続きを読む
良い中間管理職と良い経営者: 宋文洲のメルマガの読者広場
優秀な管理職が昇進していくと優秀な経営者になるでしょうか。私は、ならないとは言えませんが、なるとも限らないと思うのです。 会社運営においては経営者のリーダーシップとモラルはとても大切ですが、中間管理職はそれよりも具体論に強くないと現場が纏まりません。社員たちはそれほど中間管理職の人格を気にしていないはずです。そこそこであればよいので変に人格者を装っても嫌われるだけなのです。 優秀なマネージャーの条... 続きを読む
今さら論じる日本人と中国人との違い: 宋文洲のメルマガの読者広場
古くからこのメルマガを愛読してくださってきたキヤノンマーケティングの村瀬会長がよくメールでコメントを送ってくださいました。同意される場合もあれば、反対される場合もあって、励まして下さる場合もあります。 先週、村瀬さんのところからキヤノン中国に出向された方に「地元代理店の社長達にソリューション営業について講演してくれないか」と頼まれました。北京の地で、昔日本でやっていた講演と全く同じタイトルで中国語... 続きを読む
宋文洲に届いた脅迫文: 宋文洲のメルマガの読者広場
未だに固く信じる by 小野道陽 (03/05) 未だに固く信じる by NISHIDA (03/03) 未だに固く信じる by Kazuki .Y (03/01) 未だに固く信じる by 是空 (03/01) 未だに固く信じる by 普通の人 (02/27) 続きを読む
未だに固く信じる: 宋文洲のメルマガの読者広場
ご存じの方も多いと思いますが、ここ数日、「隕石尖閣に」というタイトルで私はニュースの的になりました。 2月17日の日本テレビ「真相報道バンキシャ!」に出演し、ロシアに落ちた隕石への感想を聞かれた時、私は以下のように話しました。 「地球って言うのは脆弱ですよね。巨大な地震もあれば、なんと予測もできない巨大な隕石も来て、人類は細かいことでもめている場合ではないんですね。今日思ったのはですね、尖閣諸島に... 続きを読む
太子党安倍首相: 宋文洲のメルマガの読者広場
自民党安倍晋三氏が再び日本の首相に当選しました。ここでまず祝意を表したいと思います。 <人に好感を与える世襲議員> 安倍氏がまだ自民党副幹事の時、私はあるコンサート会場で友人の紹介を通じて彼と知り合いました。彼は謙遜し、格好をつけることもありませんでした。傍に寄り添う安倍夫人が著名企業創業オーナーのお嬢さんで、温かいうえ気遣いも細かい方でした。 ある日、私は安倍さんを食事に誘いました。彼は夫婦で食... 続きを読む
日本はなぜ金メダルが少ないか: 宋文洲のメルマガの読者広場
オリンピックの余熱が夏と共にまだ残っているこの頃ですが、メダル数の多い日本にとって一つ残念なことがあります。それは金メダルが少なすぎることです。あの金銀銅のバランスを見れば「日本人は二位と三位が好きかな」と、考えてしまいます。 しかし、人間の本能として日本人も一位が大好きです。金を取った選手への応援は一段と熱が入りましたし、事業仕分けの際、「二位じゃ駄目ですか」との問題提起にも世論が大いに反発しま... 続きを読む
あなた方が居るから私が居る(20周年記念パーティーでの社員への挨拶概要): 宋文洲のメルマガの読者広場
ソフトブレーン創業20周年記念パーティーに呼ばれてうれしい。創業時、まさか20年ももつとは思いもよらなかった。 私は好きで経営を始めた訳ではない。彼女とすぐ別れられないから博士号取得後に合法滞在のために一年のワーキングビザをとった。適当な中小企業に入社したが、2ヶ月後にその会社が倒産した。 もう就職したくないから大学院で開発した土木設計ソフトを売り歩いた。それがソフトブレーンの創業だった。経営の志... 続きを読む
自前主義、自縛主義: 宋文洲のメルマガの読者広場
友人の会社を訪ねた時のことでした。液晶モニタの枠に「世界のブランド亀山」と書いてあります。「なぜこんなことを書くのか」と友人に聞くと「買った時から着いているよ」と言われました。 「世界のブランド」と言われても私は外国で見たことがありません。日本でもはじめて目にしました。それよりもブランドであるかどうかは自分からいうものではなく、他人が感じるものです。「町の美人」と服に書く女性が地元の町を闊歩するの... 続きを読む
「真面目」の問題か: 宋文洲のメルマガの読者広場
「オリンパスはもともと真面目な従業員と高い技術力を有する健全な企業で、企業ぐるみの不祥事が行われたわけではない」、「悪い意味でのサラリーマン根性の集大成」、「経営中心部分が腐っており、その周辺部も汚染されていた」、「ワンマン体制が長く続き、誰も社内で本当のことが言えない状態が続いた」・・・ これがオリンパスの第三者調査委員会の報告書です。「真面目」、「サラリーマン根性」、「腐っている」・・・第三者... 続きを読む