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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users白米を食べると糖尿病になりやすい説のエヴィデンスは弱い: ニュースの社会科学的な裏側
何かが健康に良い悪いと言う研究は、日々、報告されている。統計的因果推論による疫学的知見のみならず、病理学的な作用機構も解明してこそ強いエヴィデンスと言えるのだが、そこまで到達するのは中々難しい。実際問題、様々な意味で不完全な計量分析によって弱い傾向が観察されるぐらいの事が多く、複数の研究をメタアナリシスでつないで有意性を叩き出しているだけ *1 の事が多い。先日、話題になっていた白米を食べると糖尿... 続きを読む
「本が売れないのは図書館が本を貸すからだ」問題の立証をできる範囲でやる - 図書館学徒未満
2017 - 11 - 02 「本が売れないのは図書館が本を貸すからだ」問題の立証をできる範囲でやる 「本が売れないのは図書館が本をタダで貸すからだ」という主張がある。その反論も、先行する実証研究もいくつかあるけれど、いまいちこの主張の真偽を決定するには至らない。 図書館貸出冊数が書籍販売金額に与える影響の計量分析の一考察 「本が売れぬのは図書館のせい」というニュースを見たのでデータを確かめてみま... 続きを読む
受動喫煙の害の疫学エビデンスは“事情を考えると”それなりある: ニュースの社会科学的な裏側
公共の場の間接喫煙対策は臭い煙たいと言う不快感の抑制で正当化しても良いと思っているのだが、どうも健康問題に落とし込まないと気がすまない性癖の人が相当数いる。はっきりしない面があると言われると、ショックのようだ。しかし、そう落ち込む事は無い。計量分析に伴う厄介な状況を認識しつつ疫学分析を見れば、受動喫煙の害のエビデンスはそれなりある。前のエントリーと逆な事を言い出して・・・などとは言わないように。 ... 続きを読む
『統計学が最強の学問である』感想 - 社会学者の研究メモ
計量分析読みました! 自信をもって学生にお勧めできる本であると思います。統計学が最強の学問である作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (41件) を見る「統計学が最強」という言い方の"根拠"となっているのは、なによりもランダム化比較実験によって理論や経験知をすっ飛ばし... 続きを読む
SYNODOS JOURNAL : データで政治を可視化する(1/2) 菅原琢×荻上チキ
2012/12/109:0 データで政治を可視化する(1/2) 菅原琢×荻上チキ 「ダメ出し」ではなく「ポジ出し」を! 非難やあら探し、足の引っ張り合いはもういい。ポジティブで前向きな改善策を話し合おう――。気鋭の評論家と政治学者による対談。印象論で語られがちな政治の見方を変える方法とは? 日本の難題をかたづけよう 経済、政治、教育、社会保障、エネルギー (光文社新書) ■政治学の中の計量分析 荻... 続きを読む
消費税率引き上げの影響試算に抜けている視点: ニュースの社会科学的な裏側
2012年7月15日日曜日 消費税率引き上げの影響試算に抜けている視点 Check Tweet 消費税アップで、2013年度に駆け込み需要が発生する一方で、2014年度以降は消費が減少して、経済成長率が低下すると言う試算がニッセイ基礎研究所から出ている(斎藤(2012))。1997年の消費税5%化前後のマクロ・データの傾向から分析した予測値だ。面白いが、厳密に計量分析を行わなくても*1、長期予測に... 続きを読む
とある為替レート決定理論の計量分析に関して: ニュースの社会科学的な裏側
2012年3月27日火曜日 とある為替レート決定理論の計量分析に関して Check Tweet 白川方明日銀総裁のかつての論文、白川(1979)「マネタリー・アプローチによる国際収支・為替レートの実証分析 -わが国のケースを中心に-」の推定モデルを最近のデータで分析しているブログがある。 分析の目的は分からないが、分析方法もデータセットも明示されていて、一見すると特に問題が無いように思える。しかし... 続きを読む