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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users【裳華房】松浦晋也の“読書ノート”(64)
第65回 「鹿野さん、ごくろうさまっ」 『サはサイエンスのサ[完全版]』(鹿野 司 著、早川書房) この“読書ノート”の連載のもうひとりの執筆者である鹿野司さんがこの世を去って2年、鹿野さんのライフワークと言うべき科学コラム連載の全部が、一冊の本にまとまって出版された(2024年9月刊)。 「サはサイエンスの... 続きを読む
【松浦晋也氏 特別寄稿】ジャーナリストが体験した家族介護!離職、ストレス、虐待…息子介護の限界はこうしてやってくる|みんなの介護求人
松浦晋也(まつうらしんや)●1962年生まれ。宇宙開発やコンピューター・交通論などの分野で取材・執筆するジャーナリスト。2014年7月から2016年1月にかけての2年半ものあいだ、アルツハイマー病である母を在宅にて介護し、その経験をまとめた著書『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』(日経BP社)を2017年に... 続きを読む
交通事故で骨折させられた際の相手が任意未加入で自賠責切れ→低収入のシングルマザーと判明して引き下がった話に賛否両論 - Togetter
松浦晋也 @ShinyaMatsuura 一昨年、完全な相手責任で交通事故に遭遇し足指骨折を食らったのだが、相手は任意未加入、自賠責も切れていた。あまりのことに徹底的にやるつもりだったが、相手がどう考えても低収入のシングルマザーと判明。最低限の民事補償で引いたことがあった。そう告げたら、相手が泣いてしまったのだっ... 続きを読む
松浦晋也の“読書ノート” 第27回 日本陸軍のために存在した商社と阿片ビジネス
第27回 日本陸軍のために存在した商社と阿片ビジネス 山本常雄 著『阿片と大砲 -陸軍昭和通商の7年-』(PMC出版) 星一から始めた阿片関連の読書がすっかり面白くなってしまい、図書館から本を借りてはああだこうだと読み進めている。 阿片は習慣性と毒性とで消費者を地獄に叩き込み、社会を衰弱させる一方で、その習慣性故に供給者には確実な利益を約束する。「確実な破滅を供給しつつ確実な利益を約束する」のだか... 続きを読む
「この世界の片隅に」は大変な傑作だ: 松浦晋也のL/D
11月12日に劇場公開となった映画 (監督・脚本:片渕須直、原作:こうの史代)を観てきた。 傑作、それもとびきりの傑作だ。願わくば多くの人に映画館で観てほしい。 物語の枠組みは、そんなに特異なものではない。昭和の初めに広島・江波で海苔養殖を営む家に生まれた主人公・すずが、昭和18年に呉へと嫁入りし、戦時下を生きていくというもの。NHK朝ドラであってもおかしくはない。アニメーションとしての絵柄も、原... 続きを読む
カルト的人気の水素水、東京工業大学の生協にまで蔓延 : 市況かぶ全力2階建
スーパーで日本衰亡の足音を聞いた。 pic.twitter.com/iI0g8hrTC7 — 松浦晋也 (@ShinyaMatsuura) 2016年5月4日 カルト的人気の水素水、クックパッドの“つくれぽ”まで波及 https://t.co/PTzTnIoxHo — 全力2階建 (@kabumatome) 2016年5月3日 東京工業大学の生協に水素水あってわろてる pic.twitter.co... 続きを読む
TSUTAYA管理の海老名市立中央図書館を観察してきた: 松浦晋也のL/D
久しぶりにブログを更新する。 本日2015年10月3日、海老名市立中央図書館に行ってみた。佐賀県武雄市の図書館に続いて、レンタルチェーンのTSUTAYAが指定管理者となり管理を行う2つめの図書館で、この10/1にTSUTAYA管理下で稼働し始めた。 武雄市の図書館は不明瞭な選書や、貴重資料の破棄など色々な問題が噴出している。 私は仕事がら近隣の複数の図書館を頻繁に利用しているので、TSUTAYA問... 続きを読む
TSUTAYA管理の海老名市立中央図書館を観察してきた: 松浦晋也のL/D
久しぶりにブログを更新する。 本日2015年10月3日、海老名市立中央図書館に行ってみた。佐賀県武雄市の図書館に続いて、レンタルチェーンのTSUTAYAが指定管理者となり管理を行う2つめの図書館で、この10/1にTSUTAYA管理下で稼働し始めた。 武雄市の図書館は不明瞭な選書や、貴重資料の破棄など色々な問題が噴出している。 私は仕事がら近隣の複数の図書館を頻繁に利用しているので、TSUTAYA問... 続きを読む
恐怖を超えて新しいアイデアで技術を使いこなせ《松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」》
前回、ドローンの規制の話を書いたが、実のところ日本においては新技術に対して「まず規制」という態度が顕わになることが過去にも何度もあったことに思い当たった。 どうもここしばらくの日本社会は、新しい技術に対してまず「なんとなく怖い」あるいは「既存の秩序が壊れるのではないか」という反応を示し、防衛的に規制をかける傾向があるようだ。 ところが、過去四半世紀ほどで、技術開発の速度は明らかに加速している。その... 続きを読む
ドローンを規制すれば日本は衰退する《松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」》
4月22日に首相官邸屋上で、クアッドコプターという形式の無人航空機(ドローン)が墜落しているのが発見され、搭載された容器中から微量の放射性物質が検出されたために「テロだ」と大騒ぎになった。25日には福井県小浜市在住の男性が、自分がやったと出頭した。容器中は福島第一原子力発電所付近の砂で、原発政策への抗議として4月9日に飛ばしたものだと供述した。 この件で、急に「ドローンの危険性」がクローズアップさ... 続きを読む
移民、人口減、そして女性問題《松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」》
2月24日、内閣府は、「外国からの移民を毎年20万人受け入れ、出生率も回復すれば100年後も人口は1億人超を保つことができる」とする試算を示した――とする報道があった。 興味を持って色々調べてみたが、結論から書くと、確かに報道のニュアンスにあるように、政府は「移民受け入れ」へ踏み出したがっているように見える。 この問題には人口減と高齢化とが関係している。しかし、さらにその奥底にあるのは女性問題であ... 続きを読む
内部告発と、「自転車はきちんとコストをかけて選ぶ」ということ: 松浦晋也のL/D
なんとまあ—— ドッペルギャンガーという具体的なブランド名が出てしまっている内部告発スレッドだ。 ・内部告発ってどうやってするの?:ニュースウォッチ2ちゃんねる ・もとのスレッド:ニュース速報VIP+@2ch新機能実験場 ネタ元が2ちゃんねるであることから、さっ引いて考える必要はあるし、すでにドッペルギャンガー販売元のビーズ株式会社がなにか法務的に動いているかもしれない。このあたりは今後の情報待ち... 続きを読む
佐村河内騒動で考える: 松浦晋也のL/D
なにやら面白いことになっている。 佐村河内守作曲の諸作品は、実は新垣隆作曲だったというスキャンダル。 すでに多くの音楽関係者が語っており、その中には新垣氏を知る人も多い(中でも吉松隆氏のしつこくS氏騒動・交響曲編は傾聴すべき意見と思う)。 ここでは佐村河内守「交響曲1番」の次に聴くべき交響曲を選ぶというブログ記事を書いた一聴き手としての感想を書く。 私が佐村河内守という名前を知ったのは、まさに吉松... 続きを読む
多能性獲得細胞と、人は人しか気にしないということ(その1):生物学の常識がどんでん返しを食らった1月《松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」》
1月29日、理化学研究所から驚くべき研究が発表された。体細胞が酸性溶液の刺激など、比較的単純な刺激でさまざまな細胞へと変化する能力を持つ多能性細胞に変化するというのである。 さまざまな報道がなされ、社会現象と化しつつある、この研究について、今回はまずその内容と意義を分かりやすく説明することを試みよう。 痛んだ体の一部を取り替える可能性――再生医療 体細胞は、皮膚は皮膚の細胞、神経は神経の細胞、骨は... 続きを読む
カラシニコフの死とAK-47と核兵器《松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」》
今回は国際関係に詳しい人やミリタリーマニアの間では常識だが、必ずしも一般に広く知られているとは言い難い話を書くことにする。 昨年末の12月23日、ロシアの技術者、ミハイル・カラシニコフが死去した。享年94歳の大往生だった。彼の代表作である自動小銃「AK-47」は、「20世紀の歴史を変えた工業製品」を列挙するなら、間違いなくIBM PCやMacintoshなどと並んで博物館に収まるだろう。それほど大... 続きを読む
原子力発電を考える(第26回)電力事業の歴史を追う――新型転換炉と高速増殖炉《松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」》
原子炉を運転すると、後に使い終えた核燃料が残る。使用済み核燃料には、さまざまな放射性物質が含まれており、それをどう処理するかの道筋は今も確立していない。原子力が「トイレなきマンション」と言われる所以なのだが、そもそも具体的に使用済み核燃料の何が問題で、どうしようとして、今どうなっているのかをきちんと理解している人は必ずしも多くはないだろう。今回は、使用済み核燃料の処理と、それに伴って始まった日本の... 続きを読む
はやぶさ2で野田事務所に嘆願書を送った: 松浦晋也のL/D
野田佳彦首相の事務所に、はやぶさ2予算に関して嘆願書を送った。 文章は以下の通り。 内閣総理大臣 野田佳彦さま 小惑星探査機「はやぶさ2」 平成24年度予算案における予算大幅圧縮に関する嘆願 松浦晋也 科学技術ジャーナリスト/ノンフィクション・ライター 私は、主に宇宙関連分野で文章を発表して生計を立てている者です。3年程前に、民主党本部でGXロケットと宇宙基本法関連のレクチャーが開催された際に、講... 続きを読む
ファラデーもベンジャミン・フランクリンもそんな事は言ってない - 火薬と鋼
はやぶさ2について、松浦氏のブログにその継続が危ぶまれている現状についてのエントリが掲載された。 はやぶさ2、予算の危機について: 松浦晋也のL/D JAXA内部ではどういう認識があるのかも気になるところだ。はやぶさ2の継続は私も希望しているが、この記事に気になる部分があった。 ファラデーの逸話(野田篤司 (@madnoda) on Twitter)ファラデーの逸話『「磁石を使ってほんの一瞬電気を... 続きを読む
はやぶさ2、予算の危機について: 松浦晋也のL/D
日曜日の毎日新聞一面トップに、はやぶさ2:ピンチ 予算削減、打ち上げに暗雲という記事がでた。 生命の起源とされる有機物を含んだ試料採取を目指す小惑星探査機「はやぶさ2」計画が、延期の危機に直面していることが分かった。来年度予算編成では、東日本大震災の復興経費を捻出するため、宇宙関係予算は大幅な減額が避けられない上、国家戦略に基づく実用衛星が優先される可能性が高い。予算次第では、はやぶさ2の打ち上げ... 続きを読む
社会はタバコをどう扱うべきか:松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」
東日本大震災の復興財源として取りざたされていたタバコの増税が取りやめになったようだ。民主党政権が増税案を示したところ、自由民主党と公明党が反対し、国会運営を円滑にしたい民主党が応じたという流れである。代わりに所得税増税が検討されるという。どっちにせよ増税なら、非喫煙者の私としては、「税金ならタバコから取ってくれ」と言いたいが、喫煙者にすれば「昨年増税したばかりなのだから勘弁して欲しい」と思うだろう... 続きを読む
無線放送を超えてネット進出を狙うNHK:松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」
日本放送協会(NHK)という放送局に、他の民放とは一線を画した、なにか「特別の放送局」という印象を持っている方は多いと思う。実際、NHKは受信料という視聴者からの収入で経営している、ビジネスを行う一般企業とは異なる仕組みで動いている。しかし、何を根拠にNHKは受信料を徴収しているかまで知っている人は少ないだろう。 結論を先に書くと、NHKはここ20年ばかり一般企業的なビジネスへと傾斜しつつある。そ... 続きを読む
アナログ放送終了から古い体制のきしむ音がする:松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」
さあ、もうすぐだ。2011年7月24日をもって、これまで半世紀以上慣れ親しんできたアナログテレビ放送が終了する。さらばアナログ、こんにちはデジタル、と、皆さんご家庭のテレビの準備はできているだろうか……と言いつつ、ネットでは2年前、こんな歌がはやった。 地デジ推進のために地デジカという、鹿のキャラクターが出てきた途端、ネットではアナロ熊というキャラクターが自然発生的に生まれ、歌が付きアニメが付き、... 続きを読む
Twitter / 松浦晋也: ひとつ合意をみたのは、「今回のことをチャンスにするな ...
ひとつ合意をみたのは、「今回のことをチャンスにするならば、より安全な原子炉技術を作り上げることが可能になるだろう。恐怖で進歩を放棄すれば、技術はそれまでとなるだろう」どっちを選ぶにせよ、徹底した情報公開と共有に基づく議論が必要になるのは間違いない。31分前webから41人がリツイート 続きを読む
はやぶさ2にむけて:最後の障壁は身内にあり…か: 松浦晋也のL/D
日本に帰ってきました。 はやぶさの帰還を受けて、はやぶさ2を巡る動きが一気に活発化してきた。JAXA内における水面下の動きも急速に流動しているようだ。 多くの人は、これだけの成果を挙げながら後継機「はやぶさ2」の計画が一向に予算が付かないのに奇妙さを感じているだろう。2006年初頭に2010年打ち上げを目指して検討を開始した「はやぶさ2」は2010年現在、2014年打ち上げという計画実行のぎりぎり... 続きを読む
オカエリナサイ――南オーストラリア・ク-バーペディにて: 松浦晋也のL/D
どたばたしているうちに2ヶ月も更新を空けてしまった。 今、オーストラリアの南、クーバーペディに来ている。あと22時間ほどとなった小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還を取材するためだ。JAXAの回収隊及びマスメディア関係者が、再突入カプセルが着地するウーメラ実験場の南側のグレンダンボという街にいるが、私は反対側のクーパーペディに陣取った。 こちらにもJAXAの光学観測班が待機しているとのこと。発光する... 続きを読む