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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users近藤誠さん - jmiyazaの日記(日々平安録2)
近藤誠さんがなくなったらしい。 近藤さんほど医者仲間から嫌われていた医師はあまりいないのではないかと思う。何だか変なことをいっている医者というのはいくらでもいるがが、近藤氏は過去にきわめてすぐれた業績のあるかたであり、おそらく日本の乳がん治療を孤軍奮闘で変えたひとである。 これは乳がんが局所の病気... 続きを読む
戸田山和久「哲学入門」(1) - 日々平安録
ちくま新書2014年3月 前に「宇宙が始まる前には何があったのか?」の感想で、どうもこの本には理解できないところがあるといったことを書いたところ、この「哲学入門」を読んでみたらというご指摘をいただいた。 それで読んでみたのだが、正直、読むのが非常に苦痛だった。よほど途中で放り投げてしまおうかと思ったのだが、自分がなぜこの本に違和感を感じるのかということを考えてみるのは、自分にとっては意味があるこ... 続きを読む
「一杯のかけそば」と最近の理研騒動のことなど - 日々平安録
何とはなしに堀井憲一郎さんの「若者殺しの時代」を読み返していたら、その最初に「一杯のかけそば」のことが書いてあって、それで最近のいろいろな事件のことが頭に浮かんだ。 「一杯のかけそば」の事件?は1989年つまり平成元年のできごとだから、いまから25年くらい前のことで、30歳以下くらいのかたは知らない話だろうと思う。 「一杯のかけそば」という童話?が有名になったのだが、そのきっかけは「週刊文春」での... 続きを読む
片山杜秀「未完のファシズム」 - 日々平安録
新潮選書 2012年5月 司馬遼太郎史観への異議申し立てのような本である。 要するに明治の日露戦争あたりまでは日本はまともであったが、昭和の太平洋戦争のころにはそれがまったく失われてしまったという見方への抗議である。明治対昭和、日露戦争と太平洋戦争という構図に対して、しかし、その間に大正という時代があったし、第一次世界大戦もあったではないかということである。 わたくしは不勉強なので、第一次世界大... 続きを読む
岡田正彦「がん検診の大罪」(5)がん検診など - 日々平安録
新潮選書 2008年7月 タイトルにある「がん検診の大罪」の章である。 1)肺がん検診: いろいろなデータが挙がられているが、著者もいうようにレントゲンと喀痰検査による肺がん検診の有効性については否定的な意見が多いのは事実であろうと思う。むしろここで問題なのは、レントゲン検査の弊害の指摘なのであると思う。イギリスからの報告によると、すべてのがんの0.6〜1.8%はレントゲン検査に起因するのだそ... 続きを読む