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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users余談:モーレツ営業係長としてのチェ・ゲバラ、および商品としての革命 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Executive Summary チェ・ゲバラのキューバ革命とそれ以降の成功と挫折は、上(カストロ) がお膳立てしたうえでのモーレツ営業係長的な成功と、そしてそれが勘違いしたまま部長になってしまい、お膳立てがなくなって思うように事態が進まなくなったときの困惑、シバキ主義とパワハラ化、一気に立て直そうとする焦り、かつ... 続きを読む
山形浩生の長靴オーウェルの話がブクマ非表示なのでこちらで
Newman ”JULIA": オーウェルの顔を長靴で踏みにじる粗悪なフェミ二次創作 https://cruel.hatenablog.com/entry/2024/09/07/213502 山形さんはあんなにあちこち噛みつくのに自分はブクマであれこれ言われるの拒否!なのはどうなんかなと思う 『一九八四』を女性主体で書き直すというやり方自体は可能性があるのではないか... 続きを読む
Newman ”JULIA": オーウェルの顔を長靴で踏みにじる粗悪なフェミ二次創作 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
オーウェル『一九八四』拙訳が、そろそろ出るんですが~ まあ解説書いたりする関連で、いくつか『一九八四』やオーウェル関連本に目を通した。その中に、つい最近出た、ジュリアの視点から『一九八四』を語り直した小説、なるものがあって、解説書いた時点ではそういうのもありかねー、と思ったけど座興で読んで見るかと... 続きを読む
「アポロの月面着陸時の想い出?『月にいくお金があるのにベトナム戦争はひどいと思います』という手紙を”書かされた”な」(山形浩生) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
月面着陸の想い出調査がきたが、「資本主義と社会主義のどちらを応援していたか、月面着陸でそれが変わったか?」ときやがった。 小学一年生はそんなのシラねえよう。でも「月にいくお金があるのにベトナム戦争はひどいと思います」という手紙をニクソン大統領宛に書かされたのは覚えてる。— Hiroo Yamagata (@hiyori13)... 続きを読む
ラブジョイ『存在の大いなる連鎖』補論:現代に生きる存在の連鎖 (ちがう) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
昨日、ラブジョイ『存在の大いなる連鎖』の最終講を見て、その滅多斬りぶりがスゲえという話をした。 cruel.hatenablog.com 一晩寝ると、なおさらすごいな、と思う。ふつう、ここまでやらないと思うのだ。普通はどうするだろうか? なんとかポジティブに終えたいと思ってしまうのが人情だろう。そしてその簡単な手はすぐ... 続きを読む
ラブジョイ『存在の大いなる連鎖』の最終講:存在の連鎖は破綻した無意味な思想 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
ラブジョイ『存在の大いなる連鎖』の翻訳を始めた話はした。 cruel.hatenablog.com 素直に第2講を初めて、半分くらいはおわっているんだけれど、そもそもこの話がどこへ行くのか知りたくて (はい、推理小説もまず最後を読むタイプです)、最後の第11講をあげてしまいました。 ラブジョイ『存在の大いなる連鎖』第11講 (最... 続きを読む
ラブジョイは「冷笑系」:非ビリーバーの優位性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
ラブジョイ『存在の大いなる連鎖』を勝手に翻訳している話をした。 cruel.hatenablog.com で、引き続きやっていて、第2講もいまのところ、なかなかおもしろい。まだ前半だけだけれど、言われていることはやはり単純だ。 頻出する観念として「異世界性」と「この世性」みたいなのがある。 異世界性は、来世の天国で処女が... 続きを読む
オーウェル「バーナム再考:現状追認知識人の権力崇拝とその弊害」(1946) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Executive Summary ジョージ・オーウェルが、第二次世界大戦中および大戦後に人気を博した通俗評論家バーナム『管理職革命』『マキャベリ主義者たち』を徹底的に批判した書評的エッセイ。バーナムは、マキャベリを引き合いに出して、政治は常にだましあいの権力奪取で、エリートが大衆を利用して既存支配階級を打倒し、... 続きを読む
ジョージ・オーウェル『1984年』山形浩生訳 目次
次へ:前へ:目次 『1984年』 Nineteen Eighty Four (1949) ジョージ・オーウェル 山形浩生 訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 2023年11月 第 I 部 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章 第8章 第 II 部 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章 第8章 第9章 第 III 部... 続きを読む
オーウェル『1984年』全訳完成 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Big Brother is Watching YOU!!! 2023年の年頭に宣言した通り、オーウェル『1984年』の全訳をあげました。 genpaku.org html版と、pdf版があるので、まあお好きに。当然、クリエイティブコモンズなので、自由にお使いください。個人的にはいま出版されているどの翻訳よりもいいとは思うが、それは趣味もあるでしょう。商... 続きを読む
焚書坑儒の続き:学者もその批判も昔から同じ。徐福も、無駄金づかい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
以前、史記の焚書坑儒の話をした。 cruel.hatenablog.com ここでは、焚書坑儒の理由が封禅の儀式をめぐる話と関係があるんだろう、という説を紹介してそれの通りに書いた。でも、その後も史記をちまちま読んでいたんだが、なんか秦の始皇帝のところを読むと、普通に焚書坑儒の理由は書いてある (前回は、その封禅の儀式... 続きを読む
オーウェル『1984年』序文からわかる、ピンチョンのつまらなさとアナクロ性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Executive Summary トマス・ピンチョンのオーウェル『1984年』序文は、まったく構造化されず、思いつきを羅列しただけ。何の脈絡も論理の筋もない。しかもその思いつきもつまらないものばかり。唯一見るべきは、「補遺;ニュースピークの原理」が過去形で書かれていることにこめられた希望だけ。だが、考えて見れば、ピ... 続きを読む
ピケティ『資本とイデオロギー』読書ガイド - 山形浩生の「経済のトリセツ」
目次: 目次: はじめに 1. 『資本とイデオロギー』の概略 1.1 .『21世紀の資本』のあらすじ: 1.2. 『資本とイデオロギー』の全体的な話 1.3. 『資本とイデオロギー』のあらすじ 第I~II部:歴史上の格差レジーム/奴隷社会&植民地 第III部:20世紀の大転換 第IV部(その1):政治的対立の次元再考——問題編 第IV部(その... 続きを読む
チェ・ゲバラ広島行きの謎、および三好徹『ゲバラ伝』 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
いま訳しているゲバラ本、詳細なだけあって、とにかくおもしろいエピソード満載ではある。その一つが、1959年ゲバラの来日および広島訪問のエピソードだ。 簡単に背景を。1959年1月、世界の驚きをよそにキューバ革命が成功してハバナは制圧されてしまい、新政権が樹立した。カストロは、表向きは自分が共産主義者じゃな... 続きを読む
6/26 プリゴジンの乱に対するプーチン弁解の見方 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Executive Summary 6/24プリゴジンの乱についてプーチンが6/26に出した玉音放送は、プーチンが今回の騒乱で何を気にしているかがうかがえる。ワグネルがほとんど何の抵抗もなしにモスクワの手前に到達できたし、また一部では歓迎すらされたというのを大変気にしている模様。同時に、自分たちがそれに対して無策でおたつ... 続きを読む
再びロシア国民に向けて:プリゴジンの乱の弁解 (6/24) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Executive Summary 2023年6月24日に起きた、傭兵団ワグネルグループによる反乱、通称プリゴジンの乱が治まった後の、プーチン大統領玉音放送。社会の団結のおかげで危機を切り抜けられた、これはロシアの分断を図る外部の連中の仕業、その首謀者はすべてわかってやっていた、ワグネルグループの兵士や指揮官も実は首謀者... 続きを読む
ロシア国民に向けて:プリゴジンの乱を受けたプーチン声明 (6/24) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Executive Summary 6月24日、突然起きたプリゴジンの乱で兵がモスクワに迫る中で、プーチン大統領が発した声明。内容は「反乱軍は許さんのよ」ということのみ。 訳しているさなかに、プーチンがサンクトペテルブルクに逃げたという未確認情報……と思ったらプリゴジンは「やっぱやーめた」と兵を引き、ベラルーシに逃げて... 続きを読む
2023年6月 アフリカ代表団とプーチン大統領との会合 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
Executive Summary 2023年6月、アフリカ連合を筆頭に、アフリカ大陸代表として7ヶ国で構成される代表団が、ウクライナとロシアを訪問。ウクライナ侵略により生じた食糧危機とエネルギー危機でアフリカが苦境に陥っているので、平和を目指す対話路線をプーチンに陳情した。自国の直接的な利害と同時に、アフリカとして主... 続きを読む
「社会に埋め込まれた経済」で格差を克服? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
ポラニー『ダホメ王国と奴隷貿易』、Kindle版にして少しお金稼ごうぜと思って、ちょっと見直しておりました。 cruel.hatenablog.com ポラニーがこの本で言っている「社会に埋め込まれた経済」というのは、ピケティが『資本とイデオロギー』(もうすぐ出ます!) でも引き合いに出していて、資本主義と市場経済の暴走を許し... 続きを読む
プーチン論説集の低アクセスにがっかり、それとマクロン - 山形浩生の「経済のトリセツ」
数日前に、プーチンの大統領就任からウクライナ侵略までの各種重要な演説や論説、記者会見の公式記録を集めで訳したものを作って、大統領任期毎に分析もいれたんだけれど、反応がなんか鈍いなと思ったところ、ページのアクセス数が三日ほどで2000件。 ……アクセスだけで2000しかないということは、まあ実際にダウンロード... 続きを読む
プーチン重要論説集 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
なんかこんなのを作ってしまったので、読みたい人は読みなさい。何かお気づきの点があればご教示たもれ。 山形浩生 編訳『プーチン重要論説集』(2023) 例によって、しおり/目次リンクがめちゃくちゃになっている。Adobeに上げてpdf化するとOKなんだが、すると見出しのスタイル名を変えないといけなくてヘッダが出ない。... 続きを読む
プーチン大統領と親しくお話をするエドワード・スノーデン (2014) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
ご存じかもしれないけれど、ぼくはエドワード・スノーデンの自伝を訳した。 スノーデン 独白 消せない記録 作者:エドワード・スノーデン河出書房新社Amazon それなりにおもしろい伝記ではある。まあその後ちょっとあまり楽しくないできごともあったりして、がんばって宣伝しようという気持が萎えてしまった部分はある... 続きを読む
ルイスのサイード批判:「オリエンタリズムの問題」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
先日、エドワード・サイードの『オリエンタリズム』の1995年あとがきや、新装版への2003年序文を訳した。 訳しても読んだ人は、たぶんぼく自身以外はあまりいないと思う。長ったらしいし、テメーらみんな、度しがたい怠けものだから。が、読んだ人なら (そしてもちろんあの『オリエンタリズム』をまともに読んだ人なら) ... 続きを読む
ケインズ『繁栄の手段』(1933) やっちゃった。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
ケインズ『戦費調達の方法』(1940) をやったついでに、全集でセット販売されてる『繁栄の手段』(1933) もやってしまったけど、全部書いてあるじゃん。これだけ読んで理解すればもう十分でしょう。「金融緩和だけで云々」「波及経路が」とか聞いた風な口きくまでもなく終わりじゃん。すべて書いてあるではないの。 ケイン... 続きを読む
北村氏は一貫して版元を批判してる。ただ、訳者本人に対して悪感情がある..
北村氏は一貫して版元を批判してる。ただ、訳者本人に対して悪感情があるのは事実っぽい。そもそも、以下ツイートをRTしてからその呟きだし。 https://twitter.com/koheisaito0131/status/1599927813234393088 この山形浩生が日本では、トマ・ピケティとかアダム・トゥーズとか翻訳してるわけで。そりゃ歪んだ受容になる... 続きを読む