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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users伝統的な大量生産・大量流通出版の対極にある、著作者自らによる軽やかな小商い【HON-CF2024レポート】 | HON.jp News Blog
《この記事は約 8 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jpが9月7日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」のセッション2「思い立ったらすぐ出せる“軽出版”という生態系」の様子を、出版ジャーナリストの成相裕幸氏にレポートいただきました。 仲俣暁生氏の「軽出版者宣言」 2023年10月、文芸評論家・仲俣暁生... 続きを読む
「電子空間の中の文学」に向けて « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) ここまでの道のりは遠かった――。先週アマゾンがMac向けデスクトップ用読書アプリ、Kindle for Macを日本語対応させたのを受けて、さっそくダウンロードして使ってみての率直な印象です。ああ、これでやっと「電子書籍」の最初のステージが完了したのだな、との思いを深くしました。 Kindleの英語版と日本語版とでは、これまでもサービスの投入時期にタイム... 続きを読む
新年に考える〜『21世紀の資本』を読んで « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) あけましておめでとうございます。今年も「マガジン航」をよろしくお願いいたします。さっそく新年最初のエディターズ・ノートをお送りします。 今年に入って私がはじめて買った本は、トマ・ピケティの『21世紀の資本』(みすず書房)でした。すでにアメリカではベストセラーになっており、昨年12月に日本版が刊行されると国内でも大きな話題となりました。定価が5940円(本... 続きを読む
「電子書籍」という言葉の呪縛から逃れ、自由な発想で本や出版の未来を考えよう ── JEPAセミナーレポート : 見て歩く者 by 鷹野凌
2014年10月4日土曜日 「電子書籍」という言葉の呪縛から逃れ、自由な発想で本や出版の未来を考えよう ── JEPAセミナーレポート 著者: 鷹野凌 ラベル: [セミナー・イベントレポート], JEPA, 仲俣暁生, 電子書籍 一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)は昨年11月7日に行ったセミナー「電子の黒船は来たけれど、なかなか文明開化しない出版市場」のレポートです。「マガジン航」の編集人で... 続きを読む
「未来の図書館をつくる座談会」完結! « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 左から内沼晋太郎さん、高橋征義さん、李明喜さん(司会)、河村奨さん、吉本龍司さん(下北沢オープンソースカフェにて。写真:二ッ屋 絢子) 昨年秋、「図書館」や「本」にまつわる斬新な仕事をなさっている4人の方々(numabooksの内沼晋太郎さん、達人出版会の高橋征義さん、リブライズの河村奨さん、カーリルの吉本龍司さん)にお集まりいただき、座談会を行いました... 続きを読む
「出版者」たちの時代がやってきた « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) エリプリル・フールの日があけるのをまって、連載記事を二つ更新しました。一つは2月末から短期集中連載としてお願いしていた、結城浩さんの「私と有料メルマガ」の「第三回 継続編」。これにて連載は完結となります。メールマガジンを発刊しようと思い立ったときから現在にいたるまでの、結城さんの思考と実践の変遷を振り返ったエッセイですので、ぜひ「第一回 皮算用編」「第二... 続きを読む
「本屋さん」の逆襲?――2013年を振り返って « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 今年は書店の店頭で「本屋さんの本」が目立った一年でした。いま私の手元にあるだけでも、以下の本をあげることができます(一部は2012年以前に発売されたものや文庫による再刊も含みます)。 ・石橋毅史『「本屋」は死なない』(新潮社、2011年10月。電子書籍版も2012年にリリース) ・佐野衛『書店の棚』(亜紀書房、2012年9月) ・永江朗『新宿で85年、本... 続きを読む
早起き鳥は文学全集の夢をみる « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) ある日、アマゾンのKindle Fire HDで本を読んでいたら、プライムユーザー(有料会員)向けにKindleオーナー・ライブラリーという「電子貸本」のサービスが日本でも始まっていることに気がついた。ひと月に一冊、無償で本が読めるというので、さっそく何か面白い本がないか物色してみた。 正直、品揃えにはあまり期待はしていなかったが、そこで発見したひとつの... 続きを読む
さようなら、「電子書籍」 « WIRED.jp
2013.8.2 FRI さようなら、「電子書籍」 総額20億円に上る補助金事業「緊デジ」が今年3月末で終了した。その審査委員を務めた編集者・仲俣暁生は、なぜ日本の「電子書籍」の現状を憂えているのか。そして彼が構想している「電子の本」の未来像とは……。 “Kindleの持ち方” BY Tatsuo Yamashita (CC:BY) 「著者」も「出版社」も隠されたままの最終報告 電子書籍という話題... 続きを読む
Editor’s Note « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 「マガジン航」では本体のブログ記事のほかに、サイドバーで表示している「本と電子書籍をめぐる読み物」というコーナーに、時事ものではないやや長めの文章をアーカイブしています。この欄に、鷹野凌さんの「情報誌が歩んだ道を一般書籍も歩むのか?」を追加しました。ブログ欄の記事として先日書いていただいた、「ハフィントン・ポストにみる「編集」の未来」ともつながる内容です... 続きを読む
アップルがiBookstoreを日本でもオープン « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 3月5日、アップルが電子書籍ストア、iBookstoreを日本でもオープンしました。これにあわせて電子書籍アプリのiBooksもバージョン3.1にアップデートされており、iPhoneやiPad、iPodといったiOS対応のスマートフォンやタブレットをもっていれば、iBooksのアプリから電子書籍を購入できます。 これで2010年頃からの電子書籍ブームを引... 続きを読む
端末普及の次に必要なこと〜新年に考える « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) あけましておめでとうございます。おかげさまで「マガジン航」は、2009年の創刊以来、三度目の正月を迎えることができました。これも寄稿者および読者のみなさんのおかげです。この場を借りて、あらためてお礼を申し上げます。 昨年は楽天Kobo、アマゾンのKindle、グーグルのBooks on Google Playといった電子書籍サービスが日本でも相次いで開始... 続きを読む
キンドル・ストアが日本でもオープン « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 10月25日にアマゾンがついに日本でもキンドル・ストアをオープンし、Kindle端末の予約受け付けと、Kindle版電子書籍の発売を開始しました。 アメリカですでに発売されているKindle FireやKindle Paperwhiteといった端末の日本での発売に話題が集中したため、これらの専用端末がなくても、電子書籍の購入が可能であることをまだ知らない... 続きを読む
楽天koboの奇妙な書棚 « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 7月19日に電子書籍リーダー「コボタッチ」が発売されたのと同時に、楽天koboの電子書籍ストアがオープンしました。さっそく端末を手に入れ、何冊か本を買ってみようとしたのですが、読みたい本がなかなか見つかりません。サービス開始からちょうどひと月が経ちましたが、すでに報じられている品揃えの薄さだけでなく、「書棚」のジャンル分けにも大きな問題があるように感じま... 続きを読む
「電子書籍」の前にまず「電子出版」を « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 「憂鬱な e-Book の夜明け (仮) アトムとビットのメディア考現学」という電子書籍を上梓されたKazuya Yasui(夜鷹)さんにご寄稿いただいた、「電書メランコリーの蚊帳の外で」という文章を「読み物」コーナーに公開しました。私はこの文章を読んで、ここ数年、自分のなかでずっとすっきりしなかったことが、ストンと腑に落ちる思いがしました。 Yasui... 続きを読む
人は本とどこで出会っているか〜新年に考える « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 新年あけましておめでとうございます。今年最初の「マガジン航」の記事を投稿します。 昨年11月にウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』(Ⅰ、Ⅱ巻)が、紙の本と同時に電子書籍としても発売され、こちらでも多くの読者を獲得したことで、人々の生活のなかで、ようやく電子書籍がある程度の実感をもって受け止められるようになりました。ベストセラーに限れば、「... 続きを読む
孤立した電子書籍から、本のネットワークへ « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 12月8日にボイジャーが新しい読書システム「BinB」をリリースしたので、さっそくいくつかの作品を試し読みしてみました。以下に述べるのは、その読書体験を通して感じたことです。 今回リリースされた「BinB」はウェブブラウザ上で電子書籍の閲読ができるしくみで、世界標準フォーマットであるHTML5とEPUB3に準拠しています。これまでの専用アプリや読書端末を... 続きを読む
青空文庫がインターネット・アーカイブに収録 « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 日本を代表するオンライン・テキスト・アーカイブである「青空文庫」に集められた著作権保護期間を満了した日本語の文学作品テキストのうち、 約4000 タイトルがアメリカのインターネット・アーカイブに収録され、オンラインで「電子書籍」として閲読できるようになりました。 インターネット・アーカイブ内の「青空文庫」のページ。 今回の青空文庫の収録にさいして、ボイジ... 続きを読む
ブリュースター・ケール氏に聞く本の未来 « マガジン航[kɔː]
2011年9月12日 posted by 仲俣暁生(マガジン航) 「マガジン航」では、今年5月末に来日したインターネット・アーカイブのブリュースター・ケール氏に長いインタビューを行いました。これまでにもケール氏のインタビュー映像を記事で紹介したことがありますが、今回の取材ではこれまであまり知ることのできなかった、ケール氏の素顔の部分までを聞き出すことができました。 ハッカー精神をもったライブラリア... 続きを読む
インターネット電子図書館の夢 « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) インターネット上にパブリック・ドメインの本やテキストをアーカイブする試み、いわゆる「電子図書館」や「電子書籍」の元祖であるプロジェクト・グーテンベルクの創設者マイケル・S・ハート氏が、9月7日にイリノイ州の自宅で亡くなられました。 プロジェクト・グーテンベルクのサイトはハート氏の追悼記事を掲載。 この知らせは多くの新聞やウェブサイトで報じられているほか、... 続きを読む
本屋の未来と電子書籍の微妙な関係 « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) 先月の終わりに東京・新宿で行われた《ベテラン翻訳家が語る「電子出版への道はどちらか?」シンポジウム》を聞いてきました。このイベントの告知記事(翻訳家が電子出版について語るイベント)でも紹介されているとおり、ブルース・スターリングの翻訳などで知られる小川隆氏による、アメリカの電子出版事情の解説が中心的な話題でした。 左から小川隆氏、大森望氏、日暮雅通氏。 ... 続きを読む
新潮社の「電子書籍基本宣言」に思うこと « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航) これから紙の本とデジタルの本とは、どういう関係になるのか。その問題を考えるにあたって格好のたたき台となりそうな「基本宣言」が、新潮社のウェブサイトに公開されています。4月28日にオープンした新潮社の電子書籍ポータルサイト「Shincho Live!」の「新潮社電子書籍基本宣言」がそれです。 まず、その全文を以下に引用します。 一、 電子書籍は、情報が氾濫... 続きを読む
「マチガイ主義」から電子書籍を考える « マガジン航[kɔː]
posted by 仲俣暁生(マガジン航)日本の電子書籍の問題を考える上で、「青空文庫」の存在と、彼らが培ってきた過去の経験ほど大きな示唆を与えてくれるものはありません。日本でも昨年から、商業的な電子書籍のプラットフォームがいくつも登場していますが、ご存知の方も多いように、青空文庫はこれらとはまったく異なる発想で生まれたものです。青空文庫は、著作権保護期間がすぎた日本語のテキストを、インターネット... 続きを読む