タグ スミス
人気順 5 users 10 users 100 users 500 users 1000 usersノア・スミス「高学歴専門職階級はアメリカの現実から遊離してる」(2024年11月10日)|経済学101
「俺が,現実離れ?」 「いや,現実離れしてんのは,大学院も出てない連中の方だろ」 トランプ勝利から得られる教訓その三先週の共和党大勝利選挙から民主党が学ぶべき教訓について書いてきた.一本目では,アイデンティティ政治ではヒスパニック系有権者に訴求できていない件をとりあげ〔日本語記事〕,二本目では,民... 続きを読む
ノア・スミス「アメリカ人は失業を嫌がる以上にインフレを嫌っている」(2024年11月8日)|経済学101
トランプ勝利から得られる教訓その二Source: New York Timesご心配なく.ドナルド・トランプの大統領選勝利からうまれる帰結については,いずれたっぷり書くつもりだ.いまは,今回の結果から民主党が――そしてみんなが――学べる教訓に集中したい.すぐさま思いつくのは,次の3点だ: アイデンティティ政治(帰属集団本位... 続きを読む
ノア・スミス「この大統領選から学べること:アイデンティティ政治は機能していない」(2024年11月7日)|経済学101
Source: Googleトランプ勝利からえられる教訓その一まあ,ご存じの通り,ぼくが好むような結果にはならなかった. 前々からあけすけに語っていたように,「トランプはアメリカにとってロクでもない選択肢だ」とぼくは考えているけれど,アメリカ人がこういう選択を下したのは否定しようもない.目下,トランプは,激戦州... 続きを読む
ノア・スミス「雑居ビル:商業地区をつくるもっと優れたやり方」(2024年10月21日)|経済学101
そろそろ,“zakkyo” を学ぶ頃合いだねPhoto by Stefano Huang on Unsplash今回の記事は,もともと X での連続投稿だった.ところが,これを気に入る人たちがたくさんいたので,ブログ用にまとめ直した方がいいなって考えた.主題は,日本の都市だ――とりわけ,大半の他国にはない日本ならではの小売りスペースの形態につ... 続きを読む
ノア・スミス「アメリカで肥満率がついに下がりだしてる」(2024年10月14日)
「アセトアミノフェン / ほらお薬だよ / ああキミったら」 ―― The White Stripes 大きな吉報がやってきた.何十年も手が付けられないほど上昇を続けた末に,ついにアメリカの肥満率が下がりだしてる.国民健康栄養調査(医師の診察にもとづくすごく信頼できるデータソース)から得られたデータをジョン・バーン=マードッ... 続きを読む
カーディガンズとはどんなバンドだったのか? 大ヒットさせた日本の担当A&Rが語る秘話
スウェーデンのロックバンド、カーディガンズ(The Cardigans)自身によって編集され、スターリング・サウンドのライアン・スミスによってリマスタリングされたアルバム『The Rest Of The Best – Vol. 1 & 2』が2024年9月6日に発売となった。 このアルバムの発売を記念して、日本でバンドを大成功させた初代A&RのJidori... 続きを読む
ノア・スミス「みんなの認識よりももっと日本は半導体に強みをもっている」(2024年8月18日)
昨年末に,日本の半導体産業への関心がとても盛り上がっていた.伝統的に日本はとても強かったけれど,半導体生産の大半は台湾と韓国にとられてしまった.それでも,日本はいまも才能ある人々の宝庫だし,とてもすぐれた半導体生産ツールや部品をつくっている企業はいまもたくさんある.これに加えて,このところの円安... 続きを読む
ノア・スミス「ベーシックインカム研究でさらにがっかりな結果」(2024年7月23日)
3週間前の記事で,デンバーで行われたベーシックインカム・プロジェクトから得られた少々がっかりな研究結果に注目しておいた〔日本語版〕.さて,今度は,イリノイ北部とテキサス中部で実施されたはるかに巨大で長期的なベーシックインカムの無作為化対照実験の研究結果が出てきた.Vivalt et al. の論文から,主な研究... 続きを読む
ノア・スミス「ベーシックインカムはいいけど,期待しすぎは禁物」(2024年7月1日)
2010年代屈指の新アイディアのひとつは,こういうものだった――「無条件の現金給付は,福祉のすぐれた形態だ.」 基本的に,みんなに小切手を送って,本人にそのお金でなにをするか決めてもらう方が,アメリカで通例となっているいろんな就労要件やら対象を限定した補助金のややこしい方式よりも好ましい. このアイディ... 続きを読む
ノア・スミス「自由民主主義はこんな風に21世紀を失うかもしれない」(2024年5月22日)|経済学101
情報と自由に関するちょっとゾッとするささやかな理論自由主義が勝利の凱歌をあげている時代に,ぼくは育った.自由民主主義が勝利して,20世紀をわがものにした――帝国主義もファシズムも共産主義もみんな崩壊して,20世紀末には,アメリカとアジア・欧州の民主主義同盟国が経済面でも軍事面でも上り調子だった.中国で... 続きを読む
ノア・スミス「移民流入の害は,いっこうに実証に現れない」(2024年5月10日)
移民受け入れを支持する人間として,ぼくは懐疑的な人や批判的な人に耳を貸すようにつとめてる.どんな国にも,自らがのぞむならどんな人間でも招き入れる権利がある――あるいは,入国を拒否する権利がある.移民の流入で自分たちの文化が変わってしまうのを人々が心配しているなら,それは完璧に許容されるべき態度だ. ... 続きを読む
ノア・スミス「日本は通貨危機におちいってるの?」(2024年4月29日)|経済学101
もしも日本が通貨危機におちいったら,世界経済が土台から揺らいでもおかしくない.Photo by jun rong loo on Unsplashまだ,日本の通貨は自由落下してはいない.でも,そうなるかもしれない.2021年から円は安くなってきているけれど,先月,その動きは加速した: 最新の為替相場では,円がさらに下げて,1ドル154円か... 続きを読む
ノア・スミス「Twitter 入り浸りは精神衛生に有害」(2024年3月9日)
ソーシャルメディア利用と精神衛生の悪化の相関を見出してる研究は山ほどある.でも,de Mello, Cheung, & Inzlicht によるこの研究こそが,ぼくにとっては真打ち登場って感じだ: 世間の論議では,よく,Twitter(現 X)がユーザーと社会に有害な影響を引き起こすと言われている.本稿では,合衆国の Twitter ユーザー... 続きを読む
ノア・スミス「Twitter 入り浸りは精神衛生に有害」(2024年3月9日)
ソーシャルメディア利用と精神衛生の悪化の相関を見出してる研究は山ほどある.でも,de Mello, Cheung, & Inzlicht によるこの研究こそが,ぼくにとっては真打ち登場って感じだ: 世間の論議では,よく,Twitter(現 X)がユーザーと社会に有害な影響を引き起こすと言われている.本稿では,合衆国の Twitter ユーザー... 続きを読む
ノア・スミス「気候変動をよく理解したいならグラフをいろいろ見てみることだ。解決するのに脱成長なんか必要ないよ」(2024年2月13日)
気候変動に取り組むうえでの大きな困難の一つは、世の中に悪い情報源が蔓延していて、悪質な情報もばらまかれていることだ。左派の気候変動活動家たち(気候変動問題について何かしようと自身の時間と労力を費やす傾向が最も強い人たち)は、「100社の企業が世界の排出量の70%を引き起こしている」とか「10%の富裕層が... 続きを読む
ノア・スミス「もっと浅薄な未来に向かって」(2024年1月3日)|経済学101
Art by GPT-4. Prompt: “an image that evokes ‘The Triumph of Death’, with similar buildings and a similar layout, but where everyone is healthy and happy”不運には,代償に見合う値打ちがない「50歳までぜひとも生きていたいよ」――キース・ヘリング いや,たしかにこの記事の発端は,旧称 Twitter のソーシャル... 続きを読む
ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)
通説では,1990年にかの不動産バブルがはじけてから日本は「失われた○十年」に苦しんできたという話になっている.実のところ,一人あたり GDP を見ると,他の豊かな国々にくらべて日本の実績が見劣りしはじめた起点は1990年ではなく1997年に思える.97年といえば,アジア金融危機のあった頃だ. この「失われた○十年」... 続きを読む
ノア・スミス「西洋の左翼は混乱してる」(2023年10月10日)|経済学101
Photo by Stuart Meissner無辜の市民の虐殺をうれしげに支持するのは,残忍としか言えないじきに経済ネタのブログ活動に戻るよ.約束する.そのときは,まずクラウディア・ゴールディンのノーベル経済学賞から取り上げよう.ただ,まずは,イスラエル-ハマス戦争についてもうひとつ,書いておかないといけないことがある... 続きを読む
ノア・スミス「バズりグラフにだまされない方法」(2023年9月13日)|経済学101
第1部: 誤情報・まちがい・無意味データを見つける方法「どんな宣伝屋でも煽動者でも,その仕事をこなすには,これという聴衆に影響を及ぼす最良の手段を見つけ出さねばならない.このうえなく頭に入りやすく,見てわかりやすく,きわめて強烈な印象を残し,このうえない説得力をもって,確たる真実を提示する最良の手段... 続きを読む
ノア・スミス「実際のところ日本はどれくらい同質なの?(再投稿)」(2023年8月1日)
再投稿のまえおき――日本に(また)向かう空の便で,今日はトランジットにいる.そこで,このサブスタック初期に書いた日本関連の記事をひとつ再投稿しよう.移民流入ブームから観光ブームのあいだに,近年,日本はずっと国際的になっている.とくに東京と京都がそうだ.ただ,世の中の人たちが思っているほど日本が同質... 続きを読む
ノア・スミス「うん,もちろん TikTok は禁止すべきだよ」(2023年3月20日)
武器に転用された相互依存を減らす トランプが試みて失敗したことを,いまバイデンと議会が試みている:中国企業が所有している動画アプリ TikTok の強制的な禁止だ.親会社の ByteDance が同アプリをアメリカ企業に売却しないかぎり,アメリカ国内での運営を強制的に停止しようと,バイデンたちは試みている.これには... 続きを読む
ノア・スミス「東京は新しいパリだ」(2023年7月17日)|経済学101
Photo by Astemir Almov on Unsplash「しあわせに暮らせる場所は,この世に2つだけ.我が家と,パリだ.」――アーネスト・ヘミングウェイ 地上で最高の都市はどこだろう? 「ニューヨーク市」って答える人がいても,笑い飛ばしたりはしない.いまなお名目上は世界最大の経済大国で金融ハブの役回りをしているニューヨーク... 続きを読む
ノア・スミス「いろんな経済学の派閥を採点してみると」(2023年7月13日)|経済学101
"graffiti report card 1- close up" by bbaunach, CC BY 2.02020年からのインフレを正しく理解したのは誰だろう?パンデミック後に高まったインフレを鎮める戦いは着々と進んでいる.FRB が実際に目標に見据えているものにとても近い数値であるコアインフレ率は,前月との比較で 2% にまで下がっている: Source: Jason... 続きを読む
ノア・スミス「脱成長:いらないよそんなの」(2023年5月24日)|経済学101
貧困と衰退を称えてみたって環境や貧しい人たちの助けになんてならない1年半まえ,「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」ってタイトルの記事を書いた〔日本語版〕.あの頃,脱成長運動はアメリカでちょっとだけ注目を集めつつあった.気候変動に対抗する主要な行動をすすめようとする人々の後押しの一環... 続きを読む
ノア・スミス「カーターとレーガンについてみんなが聞いてた話は間違いだらけだよ」(2023年2月21日)|経済学101|note
70年代後半~80年代前半のあんな話こんな話を反駁する元大統領ジミー・カーターがホスピスに入って緩和ケアを受けはじめ,遠からず亡くなると予想されている.そこで今日公開する予定だった記事を急遽変更して,カーター(とレーガン)について2021年に書いた記事を再掲する.カーターはぼくが生まれる前に大統領だった... 続きを読む