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新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users世界の終末の前に観るべきアートハウス系SF映画10選 - i-D
SF映画のテーマはどれも同じだと思ってはいないだろうか。数々の街を殲滅するエイリアンの侵略、新たな生活を求めて別の惑星を目指す金属の宇宙船、AIと人間の立場が逆転し、人類が虐げられる世界……。 巨額を投じて製作されるSF大作は確かに面白いが、知的好奇心はあまり刺激されない。けれど、SFとはそれだけではない。... 続きを読む
今日的な、あまりに今日的な『クリスマス・キャロル』:北村紗衣【来るべきDに向けて】 - i-D
坂本龍一とGotchが中心となり発足したオルタナティブ・プロジェクト「D2021」。震災(Disaster)から10年(Decade)の節目を目前に控えた今、私たちはどのような日々を歩んできたのか、そして次の10年をどのように生きるべきなのか。この連載「来たるべきDに向けて」では、執筆者それぞれが「D」をきっかけとして自身の... 続きを読む
ダイバーシティについて──否定性の複数性の肯定:千葉雅也【来るべきDに向けて】 - i-D
坂本龍一とGotchが中心となり、震災(Disaster)から10年(Decade)という節目にさまざまなDをテーマにした無料フェス「D2021」が、2021年3月13日と14日に日比谷公園で開催される。この連載「来たるべきDに向けて」では、執筆者それぞれが「D」をきっかけとして自身の記憶や所感を紐解き、その可能性を掘り下げていく。 ... 続きを読む
K-POP、学歴社会、貧困、整形──韓国の今に切り込む作家 フランシス・チャ interview - i-D
今から10年前、フランシス・チャがデビュー作の執筆を始めたとき、彼女は今とはまったく違う生活を送っていた。「K-POPにどハマりしていたんです。ちょっとおかしいくらい」と彼女は電話越しに笑いをこぼす。 25歳だった彼女は、父親が危篤となったため、美術学修士過程の途中で看病のためにニューヨークから韓国に帰国... 続きを読む
[B! 差別] 黒人ユース9人が語る、BlackLivesMatterと日本の人種差別 - i-D
黒人ユース9人が語る、BlackLivesMatterと日本の人種差別 - i-D
この数ヶ月でブラック・ライヴズ・マター(BLM)は国際的な話題となり、日本でもその広がりを見せています。しかし、日本で暮らす黒人の声や経験がメディアで取り上げられることは稀で、じゅうぶんとは言い難い状況です。日本にある黒人ディアスポラの存在はいまだに可視化されていません。今回のポートレイトとインタビ... 続きを読む
「今は一番いいディグができる時代」長谷川白紙 interview - i-D
"ネットで噂のアンファン・テリブル" だった長谷川白紙は、2018年に19歳で初のCD『草木萌動』をリリースするやいなや日本のポップミュージック愛好家たちの話題をさらった。2019年11月にリリースされた最新作であり初のフルアルバム『エアにに』でも、大きな期待を裏切らない才気がほとばしっている。 エレクトロニカ、... 続きを読む
フェミニストとしてのバービー:人気着せ替え人形の60年史 - i-D
フェミニスト作家のスーザン・シャピロの著作『Barbie: 60 Years of Inspiration』では、世界的に有名なバービー人形には、非現実的なプロポーションやピンクまみれの洋服への批判を超越するほどの重要性がある、と明言されている。バービーのライフスタイルは、3歳以上の女の子たちに、専業主婦以外の選択肢があること... 続きを読む
MOMENT JOON 自伝的小説「三代 兵役、逃亡、夢」完全版 1/6 - i-D
本作は「文藝」2019年秋季号に掲載されました。 俺は韓国人だ。韓国で生まれて、韓国語が母語で、日本語でラップをする。取材で「なぜ日本に来たか」「なぜ日本で音楽をするのか」はよく聞かれるけど、「そもそもなぜ音楽を始めたか」までは聞かれない。 音楽はいつも自分の逃げ場だった。太っていて背も低かった思春期... 続きを読む
クソな世界で、自由であれ:伝説の映画監督タル・ベーラinterview - i-D
気難しい人物だ、とは風のうわさに聞いていた。「クソ」を意味する言葉をよく使う人である、ということも。実際に目の前に現れた彼は、自分の作品を当然のように「クソ(piece of shit)」だといいながら、自身を「労働者(worker)」だと呼んだ。不思議なチャーミングさと思慮深さをあわせ持ち、真摯に、論理的な言葉を... 続きを読む
「自閉症は誇り」活動家グレタ・トゥーンベリがもたらした前向きな変化 - i-D
グレタ・トゥーンベリのTwitterのプロフィールには、「16歳のアスペルガーの気候アクティビスト」と書かれている。〈16歳の気候アクティビスト〉という部分は、すでに広く知られている事実だ。スウェーデン出身のグレタは昨年、数十年にわたって活動してきた数百万人の大人たちを凌ぐ勢いで、地球温暖化の危険への関心を... 続きを読む
ファンカルチャーは批評のあり方をどう変えたか? - i-D
今年4月末、ポップカルチャーにおいて〈批判的な批評家への批判〉という特異な出来事が観測された。発端は、R&Bシンガー、リゾ(Lizzo)の新作アルバム『Cuz I Love You』に、米音楽メディア「Pitchfork」のライター、ラウィヤ・カミール(Rawiya Kameir)が10点中6.5点評価を付けたこと。その後リゾはTwitterで不服を述... 続きを読む
「書くのめんどくさいんで、とにかく歌う」KOHH インタビュー - i-D
ヒーローが不在の時代と言われる。そんな時代にKOHHというアーティストが求められているとすれば、それは僕たちが、こんな時代にもはやヒーローなど存在しない、とわかった顔をしながらも、内心どこかでヒーロー的存在を求めているからだろうか。もしそうだとしても、いわゆる善を貫く古色蒼然とし... 続きを読む
映画の平行線 第12回:『金子文子と朴烈』 - i-D
女の出てこない映画はない。けれど女はまだ語り尽くしていない。 “映画の女” を見ながら感じたアレコレを、お喋りのように、戯れ言のように、手紙のように、交わしてみたい。「映画の平行線」は最新映画とともに、映画ライター・月永理絵と文筆家・五所純子が意見交換していく往復コラムです。 子供というのは健気なもの... 続きを読む
『バッファロー'66』の知られざる7つの秘密 - i-D
今でこそインディー映画の名作として愛されている『バッファロー'66』だが、公開された1998年当時の評判は最悪だった。例えばCNNは、本作を「笑っちゃうほど冗長な繰り返しで、うぬぼれが目に余る」と評していた。しかしどんなにひどい評判でも、監督の名前はみんな知っていた。ヴィンセント・ギャロ。演技、脚本、監督... 続きを読む
マーベル編集長C.B.セブルスキー interview前編:女性ヒーローたちの活躍とその舞台裏 - i-D
私たちは、大いなる変化を目の当たりにしている。 マーベル・シネマティック・ユニバースの『アベンジャーズ』シリーズが、2019年4月公開の「アベンジャーズ/エンドゲーム」によってひとつの節目を迎えようとしている。これだけクオリティの高い映像化作品が作られ続けたことも驚きだが、Netflixでのドラマ化、各種アニ... 続きを読む
「10代でうちらに憧れてたら心配」:電気グルーヴ interview - i-D
90年代、00年代、10年代と、日本の音楽シーンで唯一無二の存在感を放ってきた電気グルーヴ。長きにわたる活動のなか、石野卓球は勢精力的なソロワークで世界各地のテクノシーンにその名を轟かせ、ウルトラの瀧(2019年限定で電気グルーヴの活動においてはピエール瀧からこの呼び名に)は数々の映画やドラマに出演、日本... 続きを読む
道なき荒野の進み方:ジャズ作曲家・挾間美帆 interview - i-D
自身のジャズ室内楽団「m_unit」を率いた三枚目のアルバム『DANCER IN NOWHERE』をリリースしたばかりの挾間美帆。その近況を訊ねるインタビューは、世界三都市を結んで実施された。東京で写真撮影を終えた彼女は、その二週間後にはコペンハーゲンに滞在中。聞き手の私はマンハッタンからチャットをつなぎ、一日遅れで彼... 続きを読む
変わり続ける勇気:和田彩花インタビュー - i-D
和田彩花を初めて知ったのは2009年、モーニング娘。らで構成されるハロー! プロジェクトの研修生から4人が選ばれて結成された、スマイレージ時代のこと。つんく♂の作るウェルメイドなブリティッシュ・ポップ「あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい」を歌う様子は、きらきらと正統派のアイドル然としていた。次に注目... 続きを読む
「すべての人々よ、団結せよ」:タイのHIPHOPプロジェクト〈RAD〉がアゲンストするものとは? - i-D
ギターのリフが鳴るのと同時に、画面の左からラッパー、リベレイト・P(Liberate P)が登場する。後景には、なにかに向かって快哉を叫ぶ群衆。リベレイト・Pが「このクソみたいな国になにがあるのか/俺たち全員で教えてやるよ」と煽る言葉に続いて、ラップが始まる。 タイのヒップホッププロジェクト〈Rap Against Dicta... 続きを読む
神はフェミニストなのでしょうか? イ・ランによるエッセイ - i-D
私は大韓民国ソウルで暮らす、悩み多きフェミニストです。自らをフェミニストと言うことで、人生がこうも変わってしまうとは思いもよりませんでした。インターネットで得た薄いフェミニズムの知識と、SNSに「#私もフェミニストです」と投稿したことにより始まったフェミニストとしての旅路が、ここまで来るとは思いもよ... 続きを読む
転がる石のように:北村道子 interview - i-D
サイコロを振ったら ——まずはスタイリストになるまでの経緯を教えてください。当時はまだ、今のように誰でもスタイリストになれるような時代ではないですよね? 私、自分ではスタイリストだと思っていないんです。たまさかフォトグラファーから依頼されて、洋服のお手伝いをさせてもらうようになっただけで。もともと彫... 続きを読む
Cornelius 小山田圭吾 - i-D
遠目に眺めれば穏やかなようでいて、顔を近づければ無限の表情や情報、光の乱反射が確認できる水面(みなも)のようなサウンドと、インティメイトな詞世界の芸術『Mellow Waves』。この傑作をベースに、東京やニューヨーク、メルボルンやロンドンの才能を迎え入れたニュー・アルバム『Ripple Waves』を発表するCornelius... 続きを読む
あるリスナーの葛藤:HIPHOPのミソジニーと無自覚について - i-D
「HIPHOPが好きなの?」 イエスかノーかで回答できる、当たり障りない趣味の質問。相手はそういうつもりで私に問いかけてくれたのだとわかっているが、笑顔で頷くことはどうしてもできない。曖昧に笑って「ラップは毎日聴きます」と答えながら、また葛藤と目が合う。 ラップが好きだ。なんとなくまだ眠りたくない夜にはS... 続きを読む
『レディ・バード』映画評 - i-D
グレタ・ガーウィグの監督第一作目にして、すでに話題沸騰の映画『レディ・バード』。都会を夢みる地方出身者の心情や、母と娘の機微を描いた本作を翻訳家でライターの野中モモがレビュー。 なんてことないことはなんて特別だったんだろう。いろいろな意味でそう気づかされる映画だ。将来への希望と不安を抱えながら小さな衝突と理解の経験を重ねる10代の女の子の日常描写には、青春時代というものの普遍性を感じさせる瞬間がた... 続きを読む