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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users『それはホロコーストの'リハーサル'だった』 - Arisanのノート
先日放送された、ETV特集の『それはホロコーストの'リハーサル'だった 〜障害者虐殺70年目の真実』という番組を、録画してもらっていたものを見ました。 以下に、その感想を書きます。 この夏にやはりETVで放送された30分枠の番組の内容を元にしているのだが、新しい内容が大幅に加わり、完全に別の番組と言ってよい。 根本的には、これはナチスという特別なケースだけの問題に光を当てる内容ではなく、精神医学や... 続きを読む
『中世社会の基層をさぐる』 - Arisanのノート
中世社会の基層をさぐる作者: 勝俣鎭夫出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2011/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 日本中世史の泰斗である勝俣鎭夫の近著。学ぶところ、きわめて大きな本だ。 この本を読んでわかることの一つは、信玄や信長などの戦国大名が勢力を誇った戦国末期が、権力による統治の仕組みが大きく変わった時代であるということだ。たとえば、琵琶湖の南西岸にある滋賀県の堅田と... 続きを読む
『暴力の日本史』 - Arisanのノート
暴力の日本史 (ちくま文庫)作者: 南條範夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/05/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 南條範夫という人については、月影兵庫シリーズの原作者というぐらいの認識しかなかったが、東京帝大卒のエリートで、満鉄調査部を経て戦後は経済学者として活躍、東京の都市計画などにも関わったらしい。それが途中から、時代物のベストセラー作家に転身したという、異色の... 続きを読む
養子と天皇 - Arisanのノート
前回のエントリーだが、アップしたあとになってから、初めから終りまで「養子」というテーマをめぐって書いていたことに気がついた。 柄谷が『遊動論』のなかで書いていた「双系制」というのは、父系や母系に対置される用語で、平たくいえば、「家」という場を存続させることを第一義とし、そのための手段として養子をもらったり、婿養子をとったりすることを当然と考えるような、家族観だといえよう。これは、「血統」(一般的に... 続きを読む
この道しかない - Arisanのノート
風知草:要するに、人を見る目=山田孝男http://mainichi.jp/shimen/news/20141208ddm002070118000c.html 上は、毎日新聞の山田孝男氏の記事。概要は、自民党300議席越えという各社の衆院選情勢調査の結果に触れ、現在はかつてと違って、政治家のイメージなどテレビやネットにおける宣伝戦略が物を言う時代になっているということを、イタリアの政治学者の新著を... 続きを読む
スターリンの「一国社会主義理論」 - Arisanのノート
スターリン―政治的伝記作者: I.ドイッチャー,上原和夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1984/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る年末から体に不調があって、正月休みは遠出をせず、この本を読んでいた。それで、「第一巻」「第二巻」と分かれている「第一巻」の方を、三が日の間に読み終わった。ちょっとメモ的に書いておく。 先に書いたように、著者のドイッチャーは「スターリンはなぜ成功し... 続きを読む
「テロリズム」について - Arisanのノート
国会周辺での抗議行動やデモをテロリズムにたとえた、石破幹事長初め自民党関係者の発言は、当然ながら大きな非難を受けた。昨日もこの件について少しふれたが、あらためて思うことを書いておこう。 テロリズム、テロリストという言葉は、歴史的にはさまざまな変遷があろうが、2001年のいわゆる9・11以後の国際社会では、いわば「われわれの敵」を意味する語として用いられてきたと思う。社会から排除し、捕まえ、場合によ... 続きを読む
慰撫と欲望 - Arisanのノート
石牟礼さん願い お忍びで実現 皇后さま 「胎児性水俣病患者に会ってください」http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013102902000238.html 天皇と皇后が、水俣病の被害者に会うということが発表された当初から、今回の熊本訪問では、これまでになく天皇の存在を用いた国民的な和解のメッセージが強調されているという印象を受ける。大... 続きを読む
非歴史的な態度 - Arisanのノート
風知草:グローバルの壁=山田孝男http://mainichi.jp/opinion/news/20130520ddm003070103000c.html この記事を読むと、今回の一連の橋下発言に対する内外からの抗議・批判が、日本の政治家や大衆のなかに、どのような反応を生じさせたかがよく分る。 それは、『「慰安婦」制度は必要だった』という橋下の発言内容を「口にするべきではない真実」として内輪で密か... 続きを読む
橋下発言と日本の性差別 - Arisanのノート
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130516/waf13051611240010-n1.htm 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は15日夜、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の司令官に米兵の性的欲求の対応策として風俗業の活用を進言したことに関し、記者団から市職員のわいせつ事件の抑止対策として風俗業の活用が有効か問われ、「僕は(有効... 続きを読む
2013-05-18 - Arisanのノート
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130516/waf13051611240010-n1.htm 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は15日夜、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の司令官に米兵の性的欲求の対応策として風俗業の活用を進言したことに関し、記者団から市職員のわいせつ事件の抑止対策として風俗業の活用が有効か問われ、「僕は(有効... 続きを読む
橋下発言が露呈させたもの - Arisanのノート
慰安婦問題、風俗業をめぐる橋下氏の発言要旨(朝日新聞デジタル)http://www.asahi.com/politics/update/0514/OSK201305130144.html 今回の橋下の発言を最初に知った時、まず思ったことは、この言葉自体がひとつの凶悪な暴力であり、元「慰安婦」の人たちはもちろん、性暴力や差別を被ってきた人たちにとっては、セカンドレイプに等しいものだろうということだっ... 続きを読む
欺瞞に満ちた安倍答弁 - Arisanのノート
安倍首相は、先の猪瀬知事のトルコに関する問題発言と同様に、排外デモやネットを含むヘイトスピーチに関しても、それを支持の拡大ばかりでなく、統制強化のための手段としても利用したいらしい。http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130507-OYT1T00902.htm?from=main1 http://www.asahi.com/politics/updat... 続きを読む
国家による暴力の論理への抵抗を - Arisanのノート
さる24日日曜日、大阪市内で行われた「朝鮮学校ええじゃないか!春のモア・パレード」に参加した。これは、朝鮮学校への「高校無償化」適用や、自治体補助金の再開・復活を求めて、行われた集会とパレード(デモ)で、朝鮮学校の学生や関係者、それを支援する人たちなど2000人近くが参加して行われたもの。パレードは扇町公園を出発して西梅田公園の解散というコースであったが、まずその終盤近くに起きた出来事について書く... 続きを読む
朝日新聞の社説について - Arisanのノート
朝日新聞をとってないので、よく話題についていけなくなるのだが、今日(9日)ツイッターを見てたら、朝刊に載った朝鮮学校無償化排除問題についての社説のことが、悪い意味で話題になっていた。見てみると、言葉遣いは一見丁寧だが、確かにたいへん怖い内容の文章である。昨日たまたまこの問題について書いたところでもあるので、この記事についても意見を言っておきたい。http://www.asahi.com/paper... 続きを読む
関電前で不当逮捕 - Arisanのノート
金曜の夜、大阪の関電本社前で不当逮捕があった。 下の映像では、最後の部分に証言が出てくる。いわゆる「転び公防」だということ。http://www.youtube.com/watch?v=2sMIBlHcwLA&feature=youtu.be こちらは、16分30秒頃から、最後まで、逮捕と連行の様子。撮影にも勇気が要ったと思う。http://www.ustream.tv/recorded/2593... 続きを読む
不実な休暇 - Arisanのノート
橋下市長、休暇だったので…元慰安婦に「直接聞く」http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120925/waf12092513060022-n1.htm 橋下徹大阪市長は25日、自らの慰安婦に関する発言をめぐり、「慰安婦だった方が僕に言いたいことがあれば直接聞く。日程が合えばお会いしたい」と述べ、面会する意向を明らかにした。橋下氏はこれまで「... 続きを読む
なされるべきであった事 - Arisanのノート
天皇訪韓という事柄が、はじめてはっきり提起されたのは、金大中政権の時だったはずである。当時僕は、大統領がこれを提起したのは、日本との間に「現実的な」関係を作ろうとする選択をしたということだろうと思った。 つまり、植民地支配をもたらした天皇中心の日本の国のあり方は、その被害をまともに受けてきた韓国にとって決して望ましいものではないが、その体質を日本が自力で変えるということは、少なくとも当面は望み薄だ... 続きを読む
橋下的なものをめぐる戦いの内実 - Arisanのノート
橋下・大阪市長:職員規制条例「政治活動で懲戒免」 罰則に代えhttp://mainichi.jp/area/news/20120621ddn001010011000c.htmlこれに対し、橋下市長は20日、「閣議決定が『地位から排除すれば足りる』というなら、忠実に従う。(政府は)バカですね。政治活動については原則、懲戒免職にして、ばんばん排除していく」と述べ、7月の臨時議会で「懲戒免職」規定を盛り... 続きを読む
ニコンよ、恥を知れ - Arisanのノート
こうして詳しく話を聞いてみると、いかに酷い話かがよく分かる。Fotgazet通信・問われる表現の自由〜ニコンサロン写真展中止事件http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1382 ニコンが、掲示板での書き込みや、もしくはそれ以外の何らかの圧力を受けて自分たちの決定を覆し、写真展を中止にしたというのは間違いないところだと思うが、それを正当化するために、「政治的な表現... 続きを読む
受忍の共同体 - Arisanのノート
今更言うまでもないが、震災瓦礫の受け入れについては、原発に強く反対する人の中にも、被災地を救うためには瓦礫を受け入れるべきであり、強硬な搬入阻止行動などは地域エゴであるとするような意見が多く見られる。汚染の心配のある瓦礫を受け入れず、それを福島や他の被災地に置き続けることは、差別そのものではないか、というわけだ。だが、それは違うと思う。最近何度か書いてきたところだが、あらためて意見を述べておきたい... 続きを読む
朝鮮学校についてメディアが伝えるべきこと - Arisanのノート
先日、大阪市内の朝鮮学校の授業内容などを取材した特集が、NHKの関西ローカルで放映されることがあり、その録画を見た。 それによると、この学校では、日本で暮らす子どもたちのために日本の民主主義制度の仕組や意義を教える授業を行っているようである。だが、今の現状では、この生徒たちはきっと、日本の民主主義の意義を教える授業内容と、実際にその「民主主義」の仕組によって選ばれた政治家たちによって自分たちが不当... 続きを読む
大阪府の朝鮮学校補助金不支給について - Arisanのノート
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120319mog00m040015000c.html 大阪府は、元々補助金を支給しないですむ口実を探してたのだろうから、今回持ち出してきた理由の理不尽さに、ことさら驚くことはないのかもしれない。「職員室から肖像画を撤去しろ」という言い分自体も難癖としか言いようのないものだったが、それが満たされると、事前に「支給する見通... 続きを読む
竪川・野宿者の住まいのことと、その人たちへの「不安」について - Arisanのノート
何度か情報を紹介してきた、東京竪川の強制排除の問題だが、解決の糸口が見えず、排除強行がいつ行われるかという不安と緊張の毎日が続いているようだ。http://blogs.yahoo.co.jp/tatearakansai2012/3091621.html(是非、上の記事を読んでください。) ところで、こうした問題が起きると、「出て行って別のところに住めばいいではないか」と、考える人も多いだろう。しか... 続きを読む
『福島の原発事故をめぐって』 - Arisanのノート
著名な科学史家による、原発事故をめぐる省察。 福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと作者: 山本義隆出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/08/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 228回この商品を含むブログ (18件) を見る この本を通読して実感したことは、「原子力」という訳語が日本ではあてられている核工学や核産業というものが、いかに国家権力や、国家主権の... 続きを読む