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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users発信箱:情報の探検者=高野聡 - 毎日新聞
不正確な医療サイトの問題を受け、グーグルの検索エンジンが改良された。使ってみると、いわゆる低質サイトは上位に見当たらなくなったが、一方的な意見のサイトが上位に来ることも多い。中身で判断しているわけではないのだから、仕方がない。検索エンジンで情報の信頼性を選別するのは限界がある。 信頼できる医療健康情報の提供元として注目されているのが公共図書館だ。2005年前後、文部科学省などが「課題解決のための情... 続きを読む
発信箱:「偽母乳」に思うこと=小国綾子 - 毎日新聞
母乳が出ず、わらにもすがる思いでネット購入した「母乳」が実は不衛生な偽物だったという記事(3日付朝刊)を読んだ。業者は「かわいい赤ちゃんにおっぱいをあげたいのはママなら当たりまえですよね!」と手書きの手紙を添えて売っていた。母乳が出にくくて悩む母親たちの不安につけ込むなんて、許せない。 ネット上に「えたいの知れない飲み物を我が子に飲ますなんて」と親御さんを批判する声を見つけ、17年前の記憶がよみが... 続きを読む
発信箱:70デシベルの壁=小国綾子(夕刊編集部) - 毎日新聞
「ふざけたことはやめてくれませんか」。7日の記者会見で佐村河内守氏が気色ばんだのは、質問者が彼の難聴を疑い、手話を使わず唇を読んでと迫った時だ。本当は聞こえてんだろ? そんな空気に胸が苦しくなった。確かに、許しがたい人だ。聴覚障害を売り物にし、広島や東日本大震災の被災者を利用し、自分を慕った少女の心まで裏切った彼の言葉を信じるのは難しい。でも、聴力については冷静に考えたい。 佐村河内氏の診断書によ... 続きを読む
発信箱:賃上げはいいけれど=福本容子- 毎日jp(毎日新聞)
ガソリンのように給料上らない おなじみの仲畑流・万能川柳欄にあった「坂戸 グランパ」さんの句だ。確かに、上がるのは、もろもろのお値段ばかりで給料の方はさっぱり。 これではアベノミクスが失敗だ。と、安倍政権が経済界に賃上げを直接働きかけている。 「応援しようじゃないの」。京都の経営者が応えた。精密小型モーターの世界的メーカー、日本電産の創業者、永守重信社長だ。「アベノミクスが失敗しないように」と、来... 続きを読む
発信箱:過剰なサービス=榊原雅晴- 毎日jp(毎日新聞)
あるイベントを取材するようPR会社から依頼書が届いた。そこには「差し出がましいのですが……」とただし書きがあり、“記事案”が同封してあった。つまり「こんなふうに書いてみたら」というお手本。それが私が書くより上手なので、プライドが少々傷ついた。 ある外国要人が来日した。招請した団体から記者会見の案内が届き、その人物の経歴や業績紹介が添えてあった。行き届いた配慮に大いに感謝。だが末尾に「資料は必ず事前... 続きを読む
発信箱:「分断」を結ぶ=小国綾子(夕刊編集部)- 毎日jp(毎日新聞)
半年前、宮城県の海辺で小さなタクシー会社を経営する運転手さんに乗せてもらい、沿岸を取材した。国道を南下し、県境をまたいだ瞬間、彼は吐き捨てるように言った。「いいよな、福島の人は。東電の賠償金で遊んで暮らせるんだろ」 2年前の3月11日、自宅もタクシー用の車も大切な常連のお客さんも、何もかも津波に流された。仮設住宅に暮らし、大きな借金を抱え、ようやく車を買い直し、タクシー会社を再出発させたが、自治体... 続きを読む
発信箱:バーガーノミクス=福本容子(論説室)- 毎日jp(毎日新聞)
アベノミクスに乗って円安が大ブーム。どこまで行くのだろう。そもそも正しい為替相場って? 経済学の世界には、同じ商品なら為替換算した時同じ値段になるレートが行きつくべきレート、という考え方がある。いろんな商品のセットで計算するのが正式だけど、万国共通の(はずの)マクドナルド「ビッグマック」を使う方法が手っ取り早く消化もしやすい。ってことで、イギリスの「エコノミスト」誌が開発したのがビッグマック指数と... 続きを読む
発信箱:お札のサイン=福本容子(論説室)- 毎日jp(毎日新聞)
2期目に入ったアメリカのオバマ大統領から次の財務長官に指名されたジェイコブ・ルーさん。その冗談みたいなサインで一躍有名になった。輪っかが8個ほど横につながっただけ。ペンのインクの出具合をグルグル試した跡にしか見えない。そんな代物を「財務長官署名」として、大切なドル札に印刷するなどとんでもない!の声があがった。 さて、このお札のサイン。実はアメリカみたいに財務省幹部のものだけという国は異例だ。普通は... 続きを読む
発信箱:日本人だけ「○人」?=福本容子(論説室)- 毎日jp(毎日新聞)
アラン・ライトさんはスコットランド出身の37歳。4歳と1歳半の女の子のお父さんだ。人質事件が起きたアルジェリアの天然ガス施設で働いていた。 BP社員のライトさんは襲撃を知り、仲間と真っ暗な事務所に身を潜めた。約30人。一昼夜隠れた後、アルジェリア人たちがフェンスを破るのに成功、いっしょに脱出した。砂漠を1キロほど行った所で武装した男たちに捕まり、ひざまずかされた。外国人だけ残され、もう終わりだと覚... 続きを読む
お寺に座禅を組みにいった、トルコ人(※たぶんムスリム)の話。(毎日新聞「発信箱」) - 見えない道場本舗
時事, 宗教, 新聞 | http://mainichi.jp/opinion/news/20121030k0000m070101000c.html発信箱:私の神サマ=小国綾子(夕刊編集部)毎日新聞 2012年10月29日 23時59分 「なぜ、あなたは神様がいなくて平気なの?」と聞かれるたび返答に詰まる。米国で出会ったキリスト教徒の黒人女性は「神様がいるから私たちは希望を捨てずに生きられたのよ... 続きを読む
日本の保守がよりどころにしたもの - 常夏島日記
発信箱:故郷を喪失した保守=伊藤智永(ジュネーブ支局) - 毎日jp(毎日新聞) を読んで思ったことを書いてみます。この評論の中には、保守主義は、理性を過信するフランス革命への批判から生まれたが、では、自らの根拠は何かと問われるなら、人は生まれ育った土地や風物、人とのつながりに根ざして生きる、という考え方に行き着く。と書いてあり、にもかかわらず大震災と原発事故でふるさとの山や海や人がかくも痛めつけ... 続きを読む
発信箱:すべて想定されていた=福岡賢正(西部報道部) - 毎日jp(毎日新聞)
原発事故の報道に強烈な居心地の悪さを感じている。その理由を突き詰めていくと、メディアが安易に使う「想定を超えた」という言葉のせいだと思い至る。眼前で今起きている事態は本当に想定外だったのか。《最大の水位上昇がおこっても敷地の地盤高(海抜6m以上)を越えることはないというが、1605年東海・南海巨大津波地震のような断層運動が併発すれば、それを越える大津波もありうる》《外部電源が止まり、ディーゼル発電... 続きを読む