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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users「占領期最大の謎」に迫ったNスぺ『下山事件』を見て痛感…すぐれた番組が放つ「見ている者をただ黙らせる力」(堀井 憲一郎) @gendai_biz
この番組が「真に迫る」ワケ 「下山国鉄総裁轢死事件」が起こったのは昭和24年(1949)のことである。 「下山国鉄総裁轢死事件」は、だいたい縮めて『下山事件』と呼ばれる。轢死事件と言い切るのも問題あるのだが、下山事件という呼称にも違和感がある。 昭和24年にはこの夏、この事件(7月6日死体発見)につづき、「三... 続きを読む
ラーメン二郎好きが「ニセモノ二郎」に行って痛感…ファンが「二郎」に求めているものの正体(堀井 憲一郎) @gendai_biz
「真似っこ二郎」に行ってみた 先だって、神保町に寄ったついでに、ラーメン二郎神田神保町店を見ると臨時休業になっていた。 そのおりは神保町店をめざして来ていたのではない。近所に、看板の色や何やらをラーメン二郎に似せた店があるのを知っていたので、行ってみた。外に列が並ぶようにしてあったので、時間帯によ... 続きを読む
なぜ「女性の落語家」は少ないのに「女性の講談師」が多いの…? その「意外な理由」(堀井 憲一郎) @gendai_biz
女性落語家の受賞 2021年、NHK新人落語大賞を取ったのは桂二葉であった。 初の女性落語家の受賞である。 どれほど話題になっていたのかちょっとわからないが、わりと画期的な出来事である。 海外にも報道されていた。 ニューヨークタイムズから桂二葉さんについて話を聞きたいとの、取材依頼があった。 ニューヨークタイ... 続きを読む
『日本沈没』昭和版・平成版・令和版、それぞれに映し出された「圧倒的な時代の空気」(堀井 憲一郎) @gendai_biz
昭和、平成、令和、それぞれの「日本沈没」 TBSドラマ『日本沈没―希望のひと−』の最終話は2時間だった。 次週12月19日まで引っ張ると、漫才コンテストと時間が重複するので避けたのかもしれない。 およそ2話ぶんの長さになっていた。パンデミックが起こるのは最終話前のぶんだったのだろう。最後の最後は意外な結末だっ... 続きを読む
『青天を衝け』視聴率好調、じつは「慶喜と薩摩」の描き方が圧倒的にウマかった…!(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
不思議な魅力に満ちている 『青天を衝け』の描く幕末は、なかなか痛快である。 大河ドラマ幕末ものとしては非常にめずらしい。 見ていてなんだかうきうきしてくるのだ。 『青天を衝け』はそういう不思議な魅力に満ちた大河ドラマである。 特に、主人公の渋沢栄一が一橋慶喜の家臣となってからが見ていて楽しい。 一橋慶... 続きを読む
劇場版『鬼滅の刃』の“異常ヒット”に、どうしても「不気味さ」を感じてしまうワケ(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
映画はあくまで「アニメの続き」 『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のヒットがすごいとおもうのは、これが完結した作品ではないという点である。 テレビアニメの続編である。しかも完結編ではない。 アニメシリーズが放送されたのは2019年の4月からで、東京では「TOKYO MXテレビ」で放送された。 アニメ『鬼滅の刃』の... 続きを読む
劇場版『鬼滅の刃』の“異常ヒット”に、どうしても「不気味さ」を感じてしまうワケ(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
映画はあくまで「アニメの続き」 『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のヒットがすごいとおもうのは、これが完結した作品ではないという点である。 テレビアニメの続編である。しかも完結編ではない。 アニメシリーズが放送されたのは2019年の4月からで、東京では「TOKYO MXテレビ」で放送された。 アニメ『鬼滅の刃』の... 続きを読む
ラーメン二郎好きが驚愕…「麺の量を半減した店」で気づいた「衝撃の事実」(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/8)
ある店舗の「量を減らす」宣言 ラーメン二郎は、店によって量がかなり違う。 普通のラーメンを頼んでも、あっという間に食べられる店もあれば、かなり頑張って頑張って突き進まないと食べきれない店もあって、けっこう差がある。 およそ2年少々でラーメン二郎のほぼ全店をぐるぐるまわって(だいたい均等にまわって累計3... 続きを読む
ラーメン二郎好きが心底呆れた…まがい物「二郎系」の薄っぺらな正体(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
二郎と「二郎系」は違う ラーメン二郎は三田に本店があり、独特のラーメンを出す。 その直系の店は40店ある。 本店できちんと修行して、「ラーメン二郎」の看板を出していいと許されているのは「のれん分け」の直系店だけで、それが40店舗あるのだ。 それ以外に「二郎『系』ラーメン」というものが存在する。 これは、三... 続きを読む
大学入試国語、問題文の著者本人が自ら解いて気づいた「読解力」の本質(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/9)
著者に国語の問題は解けるのか 入学試験の国語の問題は、著者には解けるのか。ということは、ときどき話題にされることがある。 つまり夏目漱石の『明暗』が国語の問題文に出されたとき、夏目漱石本人はその問題を解けるだろうか、「著者の考えを選べ」という問題に漱石は正答できるだろうか、という問いかけである。そ... 続きを読む
「M-1の審査」で改めてわかる、松本人志「評価能力」の凄まじさ(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/9)
「審査員」を軸に見るM-1 2019年のM−1グランプリは、ミルクボーイの圧勝だった。 彼らが見せた漫才は強く人々を惹きつけるものだった。 ただ、彼らがTVタレントとして、今後どれだけ活躍できるかは未知数であるし、受賞直後の露出をみると、去年の霜降り明星ほどの一気にスターダムにのしあがるタイプではなさそうで... 続きを読む
落語家はなぜ「襲名」するのか? 歴史に根ざした深い理由(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
三代にわたって噺を聞いている感慨 四代目の「三遊亭圓歌」が誕生した。 三遊亭歌之介が襲名したのだ。いま襲名披露興行中である。 圓歌も、もう四代目かと少し感慨深くなってしまう。 先代の、三代圓歌が襲名したのも何となく覚えているからだ。 もう50年近く前、1970年、昭和でいえば45年に三代目が圓歌を襲名した。こ... 続きを読む
知ってますか? いま女性落語家が急増している、その背景(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
東京方に24人の女性落語家 女性の落語家は増えている。 かつて東京方には、三遊亭歌る多と古今亭菊千代の二人だけだったのだが、それぞれが真打に昇進して弟子を持ち、そこそこ増えている。二ツ目の会でよく見かける。 でも、いま数えたら、私の知る限り東京方ではまだ24人ほどしかいない(前座という、半人前の落語家は... 続きを読む
男子高校生にとって、Queenは「憧れのロックスター」だったか(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
女子が最初に好きになった クイーンのフレディ・マーキュリーを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が人気である。 クイーンのレコードデビューは1973年、日本で売られたのは1974年だった。 その年から翌年にかけて、ヒット曲を出し始める。 私は高校生だった。ヒット曲はだいたい聞いていたことになる。 でもあまり関... 続きを読む
人はなぜラーメン二郎を食べるのか〜美味い不味いが理由じゃなかった(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
ラーメン二郎には、なぜいつも人が並んでいるのか。 その「並んでいる人たち」の気持ちから、ラーメン二郎独特の世界を分析してみる。 ラーメン二郎は、その行列の多さもふくめ、「現代社会」へのある種のメッセージを強く発しているように感じられるのだ。 唐突に二郎を食べるように… もともと私はラーメン二郎にはとき... 続きを読む
「左翼的に感じられるもの」を責める、その風潮はいつ生まれたのか(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
「左翼的に感じられる」ものをなんとなく責める シリアで武装勢力に拘束されていたジャーナリストについての批難をインターネットで見かける。 文句を言っているポイントはいろいろである。つまりわかりやすい瑕疵があって、そこを責めてるわけではない。「なんとなくこの人の雰囲気が嫌いだ」という気分で責めているよ... 続きを読む
ハロウィンの夜、なぜ若者は「渋谷で」ハメを外してしまうのか(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
ハロウィンに似た秋祭りが、日本でも長年行われてきた。その土着の祭りについて考えていくと、なぜ日本でこれほどまでにハロウィンが盛り上がるようになったのか、その理由の一端が見えてくる。 亥の子と呼ばれる行事がある。 「イノコ」と読む。 11月の亥の日に行われる。西日本のいくつかのエリアではいまでも行われて... 続きを読む
あの戦争の呼び名が、いつ「太平洋戦争」になったか知っていますか(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
「先の戦争」とは昭和12年からの中華民国との戦争状態から、昭和16年のアメリカ・イギリス領への奇襲攻撃と宣戦布告を経て、昭和20年にほぼ国土壊滅状態で終わった戦争のことを指している。 大きく「第二次世界大戦」と指しておけば間違いはないのだが、その場合、ヒットラーが引き起こした欧州での大戦もふくまれてしま... 続きを読む
政府転覆の可能性もあった「第4回甲子園」が中止に追い込まれたワケ(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
開始は1915年、なのに今年が第100回なのはなぜ? 夏の甲子園大会が開かれる。第100回の記念大会だ。 いまから百年前の1918年、「全国野球大会」は8月14日から阪神の鳴尾にて5日間の予定で開かれることになっていた。 当時は中等学校野球大会だ。ただ百年前の朝日新聞を見ると、「全国野球大会」とのみ記されていて、「中... 続きを読む
「潜伏キリシタン」世界遺産へ…日本人がしがちな誤解を解いておこう(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
大浦天主堂を建てたのは誰か? 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産への登録が決定された。 ニュース映像では、たびたび教会の映像が流れていた。大浦天主堂や黒島天主堂である。 見逃しそうなところだけれど、しかし考えてみると、奇妙な取り合わせである。 「潜伏キリシタン」はキリスト教徒である... 続きを読む
新幹線殺傷事件から考える「誰でもよかった」供述がもたらす「安心」(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
この犯人の“コメント”は、事件当日の夜、かなり早い時間に出されている。各マスコミが一斉にそう伝えていた。警察による発表であろう。 「誰でもよかった。むしゃくしゃした」 たびたび耳にする言葉である。 同じコメントを耳にするたびに、私はいつも、犯人はそんな言葉を口にしてないんじゃないか、と想像してしまう。... 続きを読む
なぜ林家正蔵は、三遊亭好の助の林家九蔵襲名に待ったをかけたのか(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
林家九蔵襲名差し止め事件 落語家の名前について少々、話題になっている。 三遊亭好楽が、弟子の好の助に自分の前名の「林家九蔵」を継がさせようとして、待ったがかかり、諦めた、という話である。 少しだけテレビでも扱われていた。 みんな芯の部分がわからない、という雰囲気のなか、それぞれの感想を述べるばかりである。落語家もコメントしていたが、まあ、忖度の忖度の、その上の忖度をしないと生き残れない世界だから、... 続きを読む
「キリスト教は日本文化の敵だ」と書いたら牧師さんに感謝された理由(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(4/4)
日本ならではの「受難」 マイナーとは言っても、日本の信者は100万人ほどいるはずで、考え方の違いはわかりやすく存在している。 もっとキリスト教は日本人に寄っていくべきであると考える牧師がいて、つまり八百万の神でもいいから存在し続けたほうがいいという考えである。 彼は、日本社会にとって穏健派であり(日本文化を壊すべきではないと考えているから、言い換えれば信仰を理由に友人をなくさないほうがいいと考えて... 続きを読む
「キリスト教は日本文化の敵だ」と書いたら牧師さんに感謝された理由(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
思ってもない反応 昨秋にクリスマスの新書を出した。 講談社現代新書の『 愛と狂瀾のメリークリスマス 』である。 クリスマスのことを書いたから、当然、キリスト教のことも触れる。 イエスが生まれた日でもないのに12月25日がクリスマスにされる経緯から、徳川政府によってキリスト教は日本から徹底的に叩き出されたこと、信者は増えないのに明治末年から日本ではクリスマスに浮かれていた、そういうことも書いた。 キ... 続きを読む
日本人の「危険回避能力」が落ちていることを示す、衝撃的な事実(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
自転車のライトは何のためにつけるの? 自転車の無灯火に関するインターネットの記事を見た。 無灯火の危なさを教える4コマ漫画も載っていた。 「夜に自転車を運転で灯火するのは、自分の進む道を照らすためではなく、自動車などから自転車を認識させるためである。だから点灯しなさい」と警告しているものだった。 文明的な衝撃を受けた。いまは、そんなことを大人同士が確認しあう時代なのか。 「自転車のライトは、乗って... 続きを読む