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人気順 5 users 10 users 50 users 500 users 1000 usersメールマガジンについて - medtoolzの本館
blog のようなメディアから得られた知名度からお金を得るための手段として、メールマガジンというやりかたは、遠回りしているようで、やはり正解に近いのではないかと思う。 ##知名度を換金する コラムニストが文章で食べていくためのコツというものは、いい文章を量産することではなく、執筆活動を通じて、講演会のような機会への導線を引くことなんだという。 テレビに出演するお笑い芸人の知名度は莫大だけれど、あの... 続きを読む
トップは交渉のテーブルについてはいけない - medtoolzの本館
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012080600821 脱原発代表者と8日面会=野田首相が調整、ネット中継も検討 交渉ごとにおいて、「トップが出る」のは禁忌であって、トップが交渉のテーブルに付いたその時点で、たいていは相手の勝利が確定してしまう。政府の側でどれだけの準備をしようが、これは危ない選択だと思う。 交渉を行う際には、お互いが論の根拠にしている事... 続きを読む
大きな話ができる人 - medtoolzの本館
少ないリソースをやりくりできる能力と、たくさんの人数や、大きな予算をその大きさなりに使ってみせる能力とでは、求められるものがずいぶん違う。 同じ「切る」道具であっても、手術用のメス刃とチェーンソーとでは異なって、「丸太を切る」という問題があった時に、「大きなメス刃」は解答としてふさわしくない。 大きな問題を「だいたいこうだ」と概算して、問題の大きさに見合った道具を提案できる人は案外少なくて、マイク... 続きを読む
頼みかた - medtoolzの本館
研修医だった大昔、検死が必要な状況になっても、警察を呼ぶのはけっこう難しかった。 病院から警察に電話を入れて、「○○病院です。患者さんが亡くなったので来ていただけませんか?」とお願いをしても、「そもそもそれは事件なんですか?事故なんですか?」とか、「どういう必要性があって、我々が先生のところに出向かないといけないのか教えてください」とか、あるいは「その患者さんの亡くなりかたには事件性があるのですか... 続きを読む
ダウンロードの違法化について - medtoolzの本館
著作権法が改正されて、違法な著作物をダウンロードした人には、刑事処罰がくだされる可能性が出てきた。 実際問題として、法律を作った人や、あるいは警察の人たちには、あの法律を通じて世の中の常識を書き換えてやろうなんて気概はそれほどないのだろうけれど、「違法著作物をダウンロードすれば処罰がくだされる」という、ある意味わかりやすい考えかたが法律になって、警察の人たちはこれから、否応もなく忙しくなるんだろう... 続きを読む
スカイマークの試みはうまくいってほしい - medtoolzの本館
1.お客様のお荷物はお客様の責任にて収納をお願いします。客室乗務員は収納の援助をいたしません 2.お客様に対し、従来の航空会社の客室乗務員のような丁寧な言葉遣いを当社客室乗務員に義務付けておりません。客室乗務員の裁量に任せております。安全管理のために時には厳しい口調で注意することもあります 3.客室乗務員のメイク、ネイルアート、ヘアスタイルに関しては「自由」にしております 4.客室乗務員の制服は会... 続きを読む
顔本の「僕の居場所はここじゃない」感 - medtoolzの本館
顔本を、最近ごくささやかに使いはじめているのだけれど、やっぱりあの空気がおっかない。 顔本で発信しているのは「いい人」で、みんな人生に前向きで、世の中のいろんな場所に出かけては新しい知見を仕入れて、前向きな未来を語る。 顔本は「いい人」達の社交場で、自分の居場所がないというか、顔本世間が求める平均値に比べると、自分が今生活しているこの場所が、なんだかとても低い場所に思えてくる。 前向きな人達が語ら... 続きを読む
職業定義は大切 - medtoolzの本館
それが政治であっても接客業であっても、人と人とが接する仕事を続けていく上では、「自分たちの仕事とはそもそもなんなのか」という、職業の定義をきちんと行い、それをスタッフで共有していくことが大切になってくる。 少し前、レストラン「サイゼリヤ」での顧客対応に関する記事が話題になった。 http://d.hatena.ne.jp/syuukandoromizu/20111007/1317913231 電話... 続きを読む
DV男は相手の顔を殴る - medtoolzの本館
DV被害にあった人の体験談には、「顔が腫れるぐらいに殴られた」体験や、「顔が変形するぐらいに殴ってやる」と脅迫された事例が、しばしば引用される。被害者の人達は、もちろん様々に悲惨な体験をしているのだろうけれど、顔という、誰の目にも見える場所に加えられた暴力は、単なる家庭内暴力と、漠然と「DV」といわれる事例とを、どこかで隔てているような気がする。 「信頼」とは、選択肢の剥奪なのだと思う。「この人は... 続きを読む
橋下市長の対談について - medtoolzの本館
橋下市長と、北大の山口とのテレビ対談の感想文。 ##舞台設定は大切 市長と教授とでは、お互いに得意とする土俵が異なってくる。得意分野が違う相手と議論をするときには、まずはお互い、どんなルールで組み合うのか、きちんと詰めてから議論しないと泥沼になってしまう。 ルールの設定無しに、相手の得意な土俵に上がってしまうと、相手のルールで戦うことになる。「相手の土俵であえて負けてみせること」に意味がある場合も... 続きを読む
ドーナツの中心を指さす仕事 - medtoolzの本館
ドーナツの中心みたいに、存在いない何かを「ある」と宣言できた人には、ものすごいお金が集まってくる。 医療においてはたとえば、「健康」というものは、「病気でない」ことで定義される。病気の定義は様々で、「病気でない」一定の状態を取り巻くように、「病気の状態」というものは、あたかもドーナツのように分布する。 ドーナツの真ん中には空間が、「病気でない状態」で漠然と存在していて、その中心にあるであろう、ある... 続きを読む
先入観で学習を加速する - medtoolzの本館
先入観、あるいは考えかたのフレームワークを共有することで、学習速度を高めることができる。 同じ先入観を共有する人が複数集まると、その場は硬直する代わり、学習速度は人数に比例して速くなる可能性がある。 2ちゃんねるで活躍する嫌韓文脈の人達は、歴史に詳しい。あれを「詳しい」と表現すると、本職の人達は怒るだろうけれど、少なくとも彼らが頭の中に入れている知識の量は、歴史に興味のない人に比べれば、ずいぶん多... 続きを読む
「なんとなく」楽しむ人達のこと - medtoolzの本館
ゲームのルールを理解しているプレイヤーは、デザイナーが仕掛けたあっと驚くような解決策を自力で探して、見つけて喜ぶ。 ゲームを「なんとなく」楽しむプレイヤーは、奇策を捜すことなく、レベルを上げて物理で殴る。デザイナーが準備した、思いも寄らない解決策は、もしかしたら裏切りに見える。 ゲームの要素は様々だけれど、「なんとなく」楽しむ人達を取り込んでいく上では、「レベルを上げて物理で殴る」人達を裏切らない... 続きを読む
単純作業としての気付き - medtoolzの走り書き
「気付き」というものは、才能や霊感によって突然ひらめくのではなく、むしろ単純作業に近い手続きの繰り返しの結果生み出されるものなのだと思う。 広告における気付きとは、「コーヒーを飲んでいる人を見て、人は上を向いて飲むことを発見すること」なのだという。 コーヒーを売り出したいのなら、画面にはコーヒーを飲んでいる人が登場することになる。ところが単に「コーヒーを飲んでいる人」をどれだけ眺めても、そこにメッ... 続きを読む
強すぎる相手との戦いかた - medtoolzの本館
昨日書いた記事の続き。強力すぎる何かを相手にしたときの対応について。 リンク先はガンダムの動画。ゲームの特典映像だったはず。動画には、ジオン軍の「普通の兵士」から見た戦争が描写されていて、シャアにしてもアムロにしても、モビルスーツこそ出てくるけれど、顔も台詞もない。それなのに、主役である彼らの異常さ、恐ろしさがこれでもかと伝わってくる。 「普通の人」から見たガンダムは、理不尽で恐ろしい。勢いに乗っ... 続きを読む
橋下知事のこと - medtoolzの本館
研修医の昔から、人と話すのが苦手で、交渉ごとがとにかく下手で、何かいい方法はないものなのか、弁護士の人たちや企業のクレーム担当の人が書いた交渉の本をいろいろ読んだ。 交渉のマニュアル本というものは、ごく大ざっぱに「誠意を持って語りかければ相手はきっと分かってくれる。駄目なら殴らせて警察を呼べ」という文脈で書かれていた本が多かった。誠意をどうやって表現すればいいのか、自分にはちっとも分からなかったか... 続きを読む
80馬力の徘徊老人 - medtoolzの本館
帰宅目前の交差点を待っていたら、後ろから来た車に追突された。 被害は軽そうで、さすがに交差点をふさぐわけにはいかないから、後ろの車に「ちょっと空き地まで入りましょう」と声をかけたら、高齢者だった。 こういうのは普通、「やあ、どうもすいません」だとか、「そんなにスピード出してたつもりはないんですが、あなたも動いてませんでしたか?」とか、挨拶であったり、腹の探り合いであったり、何かあるはずなのに、相手... 続きを読む
足かせとしての知性 - medtoolzの本館
「お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ!」という対談本を読んだ。息子さんが聞き役に回って、団塊の世代であった父親が、当時のことや、現在の認識を語る本。 過去にやってきた様々な行動や体験が結局のところ何であり、それがどうなったのか、歴史に引きつけて鮮やかに語ってみせる父親が持つ知性の厚さと、もちろん編集の妙もあるのだろうけれど、聞き手に回った息子さんの、父親と対比するかのような薄っぺらさが印象... 続きを読む