はてブログ

はてなブックマーク新着エントリーの過去ログサイトです。



タグ heuristic ways

新着順 人気順 5 users 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users
 
(1 - 9 / 9件)
 

国土開発計画をめぐって - heuristic ways

2012/09/09 このエントリーをはてなブックマークに追加 18 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

このところいろいろと忙しく、なかなか腰を据えて本を読む余裕がないが、少しずつ鎌田慧『六ヶ所村の記録――核燃料サイクル基地の素顔』上・下(岩波現代文庫、2011年、原著1991年)を読み進めている。 とりあえず、1「開発前史」から4「開発幻想」まで読んだところだが、ここまでは1970〜71年頃の取材記事が基になっているらしい。 鎌田氏は1970年3月、「あるちいさな経済雑誌の依頼で、この基地の町で突... 続きを読む

「みそひともじ」の圧縮・解凍 - heuristic ways

2012/07/14 このエントリーをはてなブックマークに追加 9 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 解凍 圧縮

『古今和歌集』をどう読むか。 私はこれまで『古今集』の世界に入り込むための手がかりをつかめずにいたが、小松英雄『やまとうた――古今和歌集の言語ゲーム』(1994年)を読んで、ようやくそのヒントを得たように思った。 小松氏は、「平安時代の和歌は仮名だけを用いて書かれていた」こと、「平安初期に成立した仮名は、今日の平仮名と違って、清音と濁音とを書き分けない文字体系であった」ことに改めて注意を促す。  ... 続きを読む

「非武装」のトリック - heuristic ways

2012/03/15 このエントリーをはてなブックマークに追加 30 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip トリック 非武装

村上春樹氏は、昨年6月にスペインのカタルーニャ国際賞授賞式で行なったスピーチで、「戦後長いあいだ我々が抱き続けてきた核に対する拒否感は、いったいどこに消えてしまったのでしょう?」と問いかけ、「我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった」と主張した(2011-06-13「なぜ核の惨禍を忘れたのか」参照)。 私も基本的に村上氏のスピーチに共感を覚... 続きを読む

ケガレについて - heuristic ways

2012/02/09 このエントリーをはてなブックマークに追加 26 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ケガレ

NHKの大河ドラマ『平清盛』第一回で、盗賊を討伐した平忠盛(中井貴一)らが、血と泥にまみれた姿で京の町を意気揚々と凱旋しているとき、輿に乗った公卿の藤原忠実(國村隼)一行が通りかかり、「血で汚れた姿で都を歩くな」と冷たく言い放つ場面があった。 川尻秋生氏は、『平安京遷都』で、「武士とは一種の殺し屋でありながら、武力を必要とした都の人々に、眉をひそめられながらも用いられた必要悪であったといえるだろう... 続きを読む

平将門をめぐって - heuristic ways

2012/02/04 このエントリーをはてなブックマークに追加 32 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 平将門 網野善彦 大岡昇平 平泉 託宣

私が平将門に興味をもつようになったのは、5年くらい前に大岡昇平の『将門記』を読んで以来のことだが、最近、将門について、二つのことが気にかかっていた。 一つは、将門が天慶二年(九三九)、坂東八カ国を制圧したとき、「巫女が神がかりし、八幡神が菅原道真を通じて将門を「新皇」とする、という託宣を下した」(網野善彦『日本社会の歴史(中)』)のはなぜかという問題であり、もう一つは、高橋富雄氏が『平泉の世紀』で... 続きを読む

契丹と女真など - heuristic ways

2012/01/27 このエントリーをはてなブックマークに追加 22 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 契丹

しばらく前から韓国ドラマ『千秋太后(チョンチュテフ)』(2009年、全78話)を見ている(今のところ22話まで見た)。これは、第5代高麗王・景宗(キョンジョン、在位975−981)の晩年から第6代・成宗(ソンジョン、在位981−997)にかけての時代を描いたもので、ヒロインのファンボ・ス(後の千秋太后)は、景宗の皇后で、成宗の妹、さらに第7代高麗王・穆宗(モクチョン、在位997−1009)の母であ... 続きを読む

足尾鉱毒事件と水俣病 - heuristic ways

2011/12/17 このエントリーをはてなブックマークに追加 18 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip イライ 水俣病 苦海浄土 チッソ 水俣

石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』(講談社文庫)の中に数ヵ所、足尾鉱毒事件への言及がある。 昭和三十八年、石牟礼氏は小冊子「現代の記録」を出し、「水俣はじまっていらいのチッソの長期ストライキ、その記録」を書くが、資金難のため「一冊きりで大借金をかかえる」(p 299)。その後に、「それから、足尾鉱毒事件について調べだす。谷中村農民のひとり、ひとりの最期について思いをめぐらせる」という文がある。 「... 続きを読む

大航海時代の豊臣秀吉 - heuristic ways

2011/12/11 このエントリーをはてなブックマークに追加 24 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 豊臣秀吉 大航海時代

マルクスがヘーゲルの弁証法について、「神秘的な外皮のなかに合理的な核心を発見するためには、それをひっくり返さなければならない」と言ったことはよく知られている。 坂口安吾が「小西行長」で書いたことは、マルクスの言葉をもじって言えば、こういうことではないだろうか。「秀吉の朝鮮出兵という非合理的な外皮のなかに合理的な核心(海外貿易)を発見するためには、それをひっくり返さなければならない」。 だが、私はや... 続きを読む

中世の当事者主義 - heuristic ways

2011/09/08 このエントリーをはてなブックマークに追加 30 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 中世 本郷和人 起源 権力 天皇

以前少しだけ読みかけて、そのままになっていた本郷和人『天皇はなぜ生き残ったか』(新潮新書、2009年)に再挑戦しようと思って、最初から読み返してみたら、ちょっと吃驚したことがあった。 第1章「古代天皇は厳然たる王だったか」の2「権力は徹頭徹尾、受け身である」という節で、中世の当事者主義について書かれていることが、渡辺京二『日本近世の起源』(原著2004年)を思わせるような内容だったのである。もちろ... 続きを読む

 
(1 - 9 / 9件)