平将門をめぐって - heuristic ways

2012/02/04 32 users heuristic ways 平将門 網野善彦 大岡昇平 平泉

私が平将門に興味をもつようになったのは、５年くらい前に大岡昇平の『将門記』を読んで以来のことだが、最近、将門について、二つのことが気にかかっていた。　一つは、将門が天慶二年（九三九）、坂東八カ国を制圧したとき、「巫女が神がかりし、八幡神が菅原道真を通じて将門を「新皇」とする、という託宣を下した」（網野善彦『日本社会の歴史（中）』）のはなぜかという問題であり、もう一つは、高橋富雄氏が『平泉の世紀』で... 続きを読む