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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersどう考えても電子出版権がわからない | Books and the City
先月25日に「電子出版権」なるものが文化庁様のお墨付きで整備されるという著作権法改正案が可決されることになったのだとか。 どこのマスコミもこれで、著者に代わって海賊版の差し止め請求ができるとかで出版社が喜んでいるかのように報じている。しかもどういう道理なのかさっぱりわからないが、これで電子書籍がさらに普及するんだそうだ。 なんか人ごとですみませんねー。 でも、ニュース記事を片っ端から読んでも、納得... 続きを読む
先輩社員の私を見た第一声が「小さくて可愛いね!」だった - 毎日わっふる
2014-04-08 先輩社員の私を見た第一声が「小さくて可愛いね!」だった この記事を見てすごく共感しました。 女の子を「可愛い」とチヤホヤしてはいけない | Books and the City 紹介された先輩社員に、「小さくて可愛いね!」と言われたことがあったんです。 正直言ってうんざりしました。 初対面の人に「小さい」なんて体型の事を言われたことも不快ですし、何より、容姿の事は仕事に関係な... 続きを読む
アメリカの電子書籍“ブーム”は終了しましたので | Books and the City
2013年の書籍総売上げの数字がAAP(全米出版社協会)から発表された。これは会員となっている約1200社の売上げ(つまり卸値)を計上した数字で、末端の小売りでの本の総売上げとは違う。 そっちの総売上げ金額はブックスキャンの数値から想定するしかなく、具体的な数字は今年後半にならないと上がってこないだろう。AAPの数値にしても、メンバー社の報告のみなので全てをカバーしているわけではない。 それによる... 続きを読む
女の子を「可愛い」とチヤホヤしてはいけない | Books and the City
それこそ世界のどんな国でも美しい女性を讃える文化はあるわけだけど、日本のそれは特に幼稚で、社会全体にとっても有害だと思うに至った。 (こういうことを書くとすぐにキモヲタ男どもが、ブスなババアの僻み、ジェラシーはみっともないとか、くだらん攻撃をかましてくるので最初に釘を刺しておくけれど、この歳になればその辺は達観して客観的に自分の容姿も判断できるので痛くも痒くもないわい。 ツイッターやフェースブック... 続きを読む
おフランスの我が道まっしぐら出版&書店事情—Bookstores and bestsellers in France | Books and the City
フランスの書籍出版事情については「そのうち誰かがまとめてくれるだろう」という気持ちがあって、アメリカに住む私が書いてもやっぱり余所者の印象にしかならない気がして敬遠していたが、とりあえず今の時点でわかっていることを書いてみる。補足、反論、大歓迎。質問に答えるのはムリとしても。 そもそも「ヨーロッパの出版社は~」と一括りにできないのは重々承知の上で言えば、ヨーロッパ諸国の中で、イギリスはさすがにアメ... 続きを読む
一昔前の本をEブックにして出すときのいざこざ—Old e-book battle waged again for Julie | Books and the City
Eブックの今後を考えるに当たって、バーンズ&ノーブルがヌックであまり儲けてません、ってなニュースより、こういった地味な訴訟の方がよっぽど日本の出版業界の人たちも考えなければならない問題が提示されていると思うのだけれど、ねぇ~。 その訴訟というのは、大手出版社ハーパーコリンズ(米ニューズコーポレーション傘下)と新進のEブック出版社オープン・ロード(拙著でも今後注目のエンタープライズとして紹介済み)が... 続きを読む
オンラインでもダメならやっぱり新聞は終わりじゃないの? — Is this the end of online newspapers? | Books and the City
大学でジャーナリズムを学び、以来ずっとニューヨークを拠点に仕事をしてきた私にとって、ニューヨーク・タイムズという新聞に対する1読者として特別の思い入れがあるのは致し方ない。でもそれは妄信的な崇拝ではなくて、お互い良いところもあれば悪いところもあるよね、ぐらいの長いつきあいから来る絆かもしれない。今日のニュースで新聞の時代は終わりになりつつあるんだな。タイムズさえも老いていくんだな、と感じた。 オン... 続きを読む
本の値段は誰がどうやって決めるべきなんだろう?—Who should determine the price of a book? | Books and the City
ようやく日本でもいくつか電子書籍ストアが開店してみてわかってくるのは、電子書籍の値段にバラツキがあるのか否か。あるとしたらどのぐらいの幅なのか、どうして違いが出てくるのか、そして、そもそも「本の値段ってどうやって決まるべきなのか?」という議論になることを期待している。 今までの紙の本は再販制のおかげで、出版社が(勝手に)決めた値段で、どの本屋でも、どんな人でも、何冊買おうと、変わらないので、改めて... 続きを読む
電子書籍時代は日本にエージェンシーをもたらす追い風となるか?—Would e-books in Japan bring the need for literary agencies? | Books and the City
日本の電子書籍にまつわる一連のバカ騒ぎと、私個人の仕事(翻訳権売り込み業)とは本来あまり関わりのない話なのだが、本の電子化という過程において、これからはおそらく著者と出版社の間で電子化権を誰が預かり、印税をどうするのかという話をしなければならなくなるだろう。つまりは契約だ。その話し合いに果たして日本でもリテラリー・エージェントという“クッション”が必要かどうかを考えてみる。 日本で出版社から本を出... 続きを読む
だから「取らない」って言ってるでしょ!―Why I think there won’t be a Nobel for Haruki Murakami | Books and the City
毎年のようにノーベル賞が発表間近になると、果たして村上春樹はノーベル文学賞を取るのか?とマスコミも出版業界の人も喧しいのに正直ウンザリする。私はもう何年も前から「彼は取らない」と言い続けているのだが、誰も聞いてくれないようで少々疲れた。だからここにその理由を挙げてもう終わりにしたい。 1. 下馬評オッズには全く信憑性がないから 村上春樹がノーベル文学賞を取る確率、なんてオッズを出している団体とい... 続きを読む
キャラ弁とアーミッシュの花壇に思うこと—Musings on Amish gardens and elaborate Japanese bento boxes | Books and the City
可愛いキャラクターの形にされた食べ物がどうしても好きになれない。クマやブタの顔がついているドーナツを見ると、お子様向けですか?という気がする。スライム肉まんとか初音ミクまんなんて、バカじゃねーの?としか思えない。キャラ弁の写真もネットで見かける分には確かによくできているな、と感心するものもあるが、もうそろそろお腹いっぱい。人一倍食いしん坊の私がなぜなのだ? それって子どもの頃から「食べ物をオモチャ... 続きを読む
アメリカの作家の儲けっぷり—How much would a bestselling author earn? | Books and the City
フォーブス誌で「儲けている作家リスト」なるものを見つけたので興味深く読ませてもらった。こういう金額を見てしまうと、いかに日本の作家が効率の悪いことさせられているかが浮き彫りになって気の毒なのだが、そのことについては改めて書くとして、アメリカの出版業界でどの作家が何を書いて、どんだけ稼いでいるのか、という話から。本の話をするのに「儲ける」「稼ぐ」という言葉を嫌がる人がいるのを承知の上で連呼させてもら... 続きを読む
1日に1店の本屋が潰れているというクソ記事に怒髪天—Stupid article about bookstore closings got me going mad as hell | Books and the City
こういう記事のトーンがいちばん頭にくるわけ。正義の味方のつもりでインテリぶって感情にちょろっと訴えるような姑息な書き方が。ここに書かれていることのどこがニュースなんだかわかんないし。あまりにも腹が立ったので、文頭からいちいち突っ込ませてもらう。(元記事は読まなくていいです。全文結局転載してるから。無許可転載で訴えようとしてもダメだよ。私が住むアメリカでは全てフェアユースの範囲内だから。) 街の本屋... 続きを読む
大手出版5社はEブック談合してたのか?—What really matters in DoJ’s suit against E-book pricing | Books and the City
日本にいる誰よりもこのニュースの本質が見える位置にいるのだから、自分が書かないといけないのだろうなぁと思いつつ、「メンドくさ」で延ばし延ばしにしていたことに対して、まずはゴメンなさい。そして思いっきり外れた記事で「ワケわかんねーよ、アメリカのEブック、これからどうなっちゃうんだよ」と思った人に少しでも的確な判断材料になることを祈りつつ。(ツイッターでも弱音吐いてしゅんましぇんw。応援ありがとうござ... 続きを読む
今さらかもしれないけど、書いておきたかったSteve Jobsの評伝のこと—Call it passe, but I just had to make a note | Books and the City
以前からずっと書こうと思っていたことをそろそろ書こうかな、と。それはジョブズ本について。今さら感が漂うとしたら日本で「本がタダの流行りモノ」になっていることこそを憂えたまえ。私は流行っているものには興味がなくなる天の邪鬼なので、誰もが話題にしなくなった今こそ、思うところを記しておこうと思ったまで。 翻訳権のお値段、上下巻の価格、超特急の翻訳仕事、表紙のデザイン、電子版同時刊行など、色々と話題があっ... 続きを読む
きらきらネームは遠い将来が想像できないDQN親とハリウッドセレブの特権なのか? - ガジェット通信
今回は大原ケイさんのブログ『Books and the City』からご寄稿いただきました。 きらきらネームは遠い将来が想像できないDQN親とハリウッドセレブの特権なのか?―Lack of imagination leads to imaginative baby names? 『Twitter』のタイムラインを眺めていると、ときどき“きらきらネーム”“DQNネーム”のことが話題に上がる。変わって... 続きを読む
きらきらネームは遠い将来が想像できないDQN親とハリウッドセレブの特権なのか?—Lack of imagination leads to imaginative baby names? | Books and the City
ツイッターのTLを眺めていると、ときどき「きらきらネーム」「DQNネーム」のことが話題に上がる。変わってて普通には読めない名前と遭遇した人が「こんな名前の人がいたよ」とつぶやいたりすると、たいていは「ゼッタイ読めねー」「かわいそう」「親がバカ」「将来こまるんじゃね?」「就職に不利らしい」みたいなリアクションが出て終わるのだが、今回、ピンときたつぶやきに「そういうのって、親がこんな大人になって欲しい... 続きを読む
読者のためにも著者のためにもならないムダな抵抗はよせ—Resisting Amazon is a death knell for publishers | Books and the City
例のアレね。もう開いた口が塞がらないというか、今まで何をやってきたのさ、という感じ。少なくともアマゾンという黒船が来ることは何年も前からわかっていたし、その破壊力については、どんだけ私が逐一報告してきたと思ってんの?まずは、契約書の内容以前の問題について。アマゾンのやり方を「アメリカ人の大好きな手口です」ってバカじゃないの? 交渉っていうのはどの国でもそうやってやるんだよ。まず提案があって返事下さ... 続きを読む
機械翻訳をそのまま出版?トンデモ本の裏にあるもの—Accidental Einstein and what’s plaguing Japanese publishing | Books and the City
期待を裏切るようで悪いが、私は既にランダムハウス講談社(現武田ランダムハウスジャパン)を離れて久しい人間なので、今回のアインシュタイン本機械翻訳事件については、舞台裏の詳しい話は知らない。知りたい人はアマゾンの書評や、他の記事で充分だろう。 武田ランダムハウスのお詫びと訂正 Gigazineの記事 読売の記事 アマゾンの書評欄で明かされた内情 でも、なぜそんなに切羽詰まった台所事情になってしまった... 続きを読む
本当は怖いアマゾンの話—Amazon Tales of Horror | Books and the City
あらかじめ断っておくと、ここで私が指しているのはアマゾン本社のアメリカでの行状だが、それに準じてアマゾン・ジャパンも同じ事をしている、あるいは同じ事をする力&下地があるという前提で読んでもらってかまわないだろう。 本に関わる全ての人たちにとって今やアマゾンはなくてはならない、あるいはとうてい無視することのかなわない大きな存在であることに間違いない。2006~07年の時点でとうとうアマゾンはバーンズ... 続きを読む
どうしてボーダーズはダメになったのか?—Whither Borders? | Books and the City
今週にもチャプター11(日本で言うところの会社更生法)申請が発表されるともっぱらの噂のボーダーズ。数年前までは年商35億ドルもあった全米第2位の書籍チェーン店だ。おそらく日本のマスコミが書くように、全てを「電子書籍のせいだ」のひとことで片付けてしまえる問題ではない。他にもあった原因が積もり積もってこうなってしまった、と言わざるを得ない。(業界第1位のバーンズ&ノーブルについては、しばらく前に沿革や... 続きを読む