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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users倍速の美学 - 9bit
Twitterに書こうと思ったが、長くなったのでこちらで。以下の銭さんによる映画の倍速視聴擁護の記事と、森さんによる倍速視聴批判の記事を読んで思ったこと*。 映画を倍速で見ることのなにがわるいのか|obakeweb|note 映像作品の倍速視聴は何を取りこぼすのか、銭さんへのリプライ - 昆虫亀 一般的な話として、作者の... 続きを読む
2018年に出たゲーム研究・批評関連の本(日本語) - 9bit
2016年はゲームの歴史に関する本が豊作でしたが、2018年はゲームに関する理論や批評の本が豊作でした。引き続き2019年も、把握しているかぎりで複数のゲーム論集が出ることになっています。日本のゲーム研究の実質的な夜明けが来た感じがあります。 以下、2018年分をまとめます。漏れがあったらお知らせください(ゲーム... 続きを読む
俳優、着ぐるみ、VTuber - 9bit
以下の論考について。読んだ人向けなので要約は省略します。 ナンバユウキ「バーチャルユーチューバの三つの身体:パーソン・ペルソナ・キャラクタ」 Lichtung Criticism , May 19, 2018. Twitterでナンバさんとも少しやりとりしたが 、この論考からはVTuberと他の文化形式の関係がいまひとつわからなかったので、ちょっと考えていた。具体的には、この論考で言われている「三... 続きを読む
ゲーム研究における美学の役割 - 9bit
というか私の役割について。 先日モリス・ワイツの古典的論文を訳してアップしたんですが、その結論部分でいかにも美学ってかんじの上から目線の文章があって、あらためて美学と自分のお仕事について反省しているところです。 M. Weitz「美学における理論の役割」|まつなが|note われわれ哲学者としては、芸術の定義とその背後にあるものの区別をいったん理解したなら、伝統的な芸術理論に寛大な態度で接するのが... 続きを読む
ゲームはフィクションではない - 9bit
ゲームをフィクションないしメイクビリーブといっしょくたにするなという話です。主張の内容は以下のとおり。 フィクションとゲームは、そのなかでの事柄が現実の利害関心から分離しているという点で似ている。 フィクションとゲームは、そのなかでの事柄が、想像されるものであるか、制度的に構成されるものであるか、という点でちがう。 現実的利害からの分離という特徴を指すのに「フィクション」という語をつかうのは、議論... 続きを読む
時の試練とスノビズム - 9bit
いわゆる時の試練(the test of time)と美的判断の関係をどう考えるかというのが長らく懸案だったのだが、ぐぐってたまたまひっかかったなんかの事典の「美的価値」の項目を眺めてたらいい考えがひらめいた気がするのでメモっておく(すでに誰かが同じようなことを言ってるかどうかはしらない)。 読んでたのはこれ。 Levno Plato & Aaron Meskin. "Aesthetic Valu... 続きを読む
デジタル画像についてのいくつかの整理 - 9bit
12月20日にこういうイベントがあるみたい。 KoSAC「画像の問題系 演算性の美学」合評会 - 凸と凹の間 参加予定なので、gnckさんの当の論文を読んだ。内容は面白かったが、読みながら概念的に整理しといたほうがいいところがいくつかあるなあと思ったので書いておきます。gnckさんはおそらくそのあたりも承知のうえで書いてると思うので、自分のなかでの整理というかんじです。 「デジタル画像」のふたつの... 続きを読む
ゲーム研究と「形式」 - 9bit
遅まきですが、七邊信重さんによる日本デジタルゲーム学会2013年度年次大会での発表資料を読みつつ思ったことなど。 140310 digra_japan_presentation ゲーム研究者の日常(Daily Life of Game Researcher): 学会発表「『形式』から『文脈』へ ――イェスパー・ユールのゲーム学再考」をアップしました。 ゲーム研究において「形式」(form)、「形式... 続きを読む
シミュレーションと表象 - 9bit
先日の表象文化論学会大会でのAIとジェンダー表象のシンポジウムにいくらか関連した雑記。ビデオゲームについてふだん考えていることと多少かかわりのある話なので、思ったところを書いておく。 シンポにかんして見たものは以下(シンポ自体には行ってません)。 表象文化論学会第9回大会パネル発表レジュメ:電子の時代のピュグマリオン:ポストヒューマン技術のジェンダー化をめぐる文化的想像力 | Kyoko Ozaw... 続きを読む
『なぜ人はゲームにハマるのか』について - 9bit
感想と指摘です。 渡辺 修司, 中村 彰憲『なぜ人はゲームにハマるのか: 開発現場から得た「ゲーム性」の本質』SBクリエイティブ, 2014. 200ページ弱のうちの3分の1くらいは画像と名作ゲームの紹介なので、実質的な分量は少ない。文字たくさんの文章がつらい向きには読みやすい本かもしれない。 想定読者層のひとつとしてゲーム研究者を挙げているが、先行研究をちゃんと紹介したりそれとの接続を試みたりと... 続きを読む
最近出たゲーム研究の本: 9bit
誰得感がはんぱないですが、2012年に出た人文系ゲースタのアンソロジー/入門系の本を4冊ほど紹介しておきます。 ヨーロッパで定期的にやっているPhilosophy of Computer Games Conferenceで発表されたものを中心にまとめたアンソロジーです。 イントロにあるように、コンピュータゲームの哲学の仕事は、(1) コンピュータゲームについてのアカデミックな研究がしばしば持ち出す... 続きを読む
画像的再現のサーベイ論文 (1): 9bit
John Kulvickiによる画像的再現(pictorial representation)*1のサーベイ論文が非常にまとまりがよくてちょうすばらしいので、まとめる。 Kulvicki, J. (2006). "Pictorial Representation". Philosophy Compass, 1/6, 2006, 535-546. Kulvickiは、いろいろやってるみたいだけど、芸... 続きを読む