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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users訃報:作家の石牟礼道子さん死去 90歳 「苦海浄土」 - 毎日新聞
人間の極限的惨苦を描破した「苦海浄土(くがいじょうど)」で水俣病を告発し、豊穣(ほうじょう)な前近代に取って代わった近代社会の矛盾を問い、自然と共生する人間のあり方を小説や詩歌の主題にすえた作家の石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日死去した。90歳。葬儀の日程は未定。 1927年、熊本県宮野河内村(現・天草市)に生まれた。家業は石工。生後まもなく水俣町(現・水俣市)に移り、水俣実務学校(現・... 続きを読む
石牟礼道子さん死去 水俣病を描いた小説「苦海浄土」:朝日新聞デジタル
水俣病患者の苦しみや祈りを共感をこめて描いた小説「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日午前3時14分、パーキンソン病による急性増悪のため熊本市の介護施設で死去した。90歳だった。葬儀は近親者のみで執り行う。 熊本県・天草に生まれ、生後まもなく対岸の同県水俣町(現水俣市)に移住した。短歌で才能を認められ、1958年、詩人谷川雁(がん)氏らと同人誌「サークル村」に参加。... 続きを読む
今週の本棚:中島岳志・評 『ふたり−皇后美智子と石牟礼道子』=高山文彦・著 - 毎日新聞
(講談社・1836円) ◇水俣病の歴史の中の忘れられない1日 2013年10月27日。天皇皇后が水俣を訪問した。そこで水俣病患者との歴史的な対話が実現する。背後にはいったい何があったのか。著者は、水俣病をめぐる闘争の軌跡をたどりながら、その日の真相に迫る。 天皇皇后の水俣訪問は「異例づくし」だった。まず、日程にあげられていなかった胎児性患者との面会が実現する。両者を結びつけたのは石牟礼(いしむれ)... 続きを読む
足尾鉱毒事件と水俣病 - heuristic ways
石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』(講談社文庫)の中に数ヵ所、足尾鉱毒事件への言及がある。 昭和三十八年、石牟礼氏は小冊子「現代の記録」を出し、「水俣はじまっていらいのチッソの長期ストライキ、その記録」を書くが、資金難のため「一冊きりで大借金をかかえる」(p 299)。その後に、「それから、足尾鉱毒事件について調べだす。谷中村農民のひとり、ひとりの最期について思いをめぐらせる」という文がある。 「... 続きを読む