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新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users【月間総括】PS4並みで満足することになったPS5と期待が高まり過ぎている任天堂
今月は予告通り,ソニーグループの決算と事業説明会について述べたい。ソニーの通期決算を述べても2023年度第4四半期の凄さは分かりにくいと思うので,早速以下の四半期決算のグラフを見ていただきたい。 第4四半期の営業利益が非常に高い伸びを達成しており,クリスマス商戦期を上回った(利益率も前年度の3.6%から9.6... 続きを読む
【月間総括】誤った常識「高性能,独占,安価が素晴らしい」に陥り,抜け出せなくなったPS5とSIE
今月はコンシューマゲーム市場について述べたい。コンシューマゲーム業界の状況が悪化しているのは,Sony Interactive Entertainment(以下,SIE)とMicrosoftがゲームビジネスの本質を理解してないからだと筆者は考えている。 その根拠は,ゲーム機が売れる要因について因果性を考慮せずに,思い込み(バイアス)だけで... 続きを読む
【月間総括】驚くほど世間の関心を集める任天堂,故・岩田氏の慧眼を偲ぶ
今月は任天堂について述べたい。 だがその前に,前回の記事を執筆したあとに発表されたSony Interactive Entertainmentの構造改革に触れておく。すでにBungieのレイオフが実施済みだったので,さらに人員削減が行われたことに驚いた人も多いだろう。2024年に入ってAAAやライブサービスに積極的に資本を投下していた米系... 続きを読む
【月間総括】年末商戦期で明確になったPS5の魅力のなさと,逆ザヤによる利益率低下
今月は最初にソニーグループの決算について話したい。 ソニーグループの第3四半期全体は好調だった。ただ,ゲーム事業は大幅な増収となった一方,営業利益は大幅な減少となった。この理由は後に述べるとして,最初に結論から話すとPS5に魅力がないのではないか,ということである。 ジム・ライアン氏は一貫して,「PS5は... 続きを読む
【月間総括】任天堂の次世代機に対する考察と,PS6での大幅な路線変更への提言
今月は任天堂の決算について述べたい。 任天堂の第2四半期決算は大幅な増収増益であった。ただ第2四半期3か月では伸び率は大幅に鈍化した。これは第1四半期が「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の発売で過去最高になった反動によるものだ。そのため業績的には,やや弱かったという印象だ。ただ7年目のゲー... 続きを読む
【月間総括】ジム・ライアン氏の去就と新型PS5でも前途多難なSIEの新体制
前回の最後にTGSについて話すと書いたが,大きなニュースが出たこともあり見送ることにした。原稿の準備はしていたのだが,予告と違う内容になることをお詫びしたい。 というわけで,まずは突然発表された新型PS5について話を進めたい。 10月11日未明に,SIEは現行のPS5を小型化した新型PS5を発表した。仕様に大きな変更... 続きを読む
【月間総括】遺訓を打破した任天堂と,常勝不敗に囚われるソニーグループ
今月は予告していた任天堂の決算について触れていきたい。 任天堂の第1四半期は,過去最高の決算となった。「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の販売(着荷)本数が1851万本と大ヒットしたことと,映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の興行収入が13億4900万ドル(7月26日時点)の大ヒットとな... 続きを読む
【月間総括】Microsoftとの妥協に追い込まれたライアンCEOと,リスタート発言に反省の色を見せる古川社長
【月間総括】Microsoftとの妥協に追い込まれたライアンCEOと,リスタート発言に反省の色を見せる古川社長 今月は最初に,MicrosoftのActivation Blizzard買収に関わるFTCの件について述べたい。日本時間で7月12日にFTC(Federal Trade Commission)の仮処分申請は却下され,その後FTCは控訴したものの,すべて棄却された... 続きを読む
【月間総括】不調が鮮明になってきたソニーグループのゲーム事業
今月はソニーグループと任天堂の決算の話をするが,日本市場を「アニメをもとにしたゲームが主流の市場」とSIEが定義し続けると後悔するだろう,ということにも触れたい。 最初は第2四半期の決算だが,実績はソニーと任天堂で明暗が分かれた。 ソニーグループの決算は,ゲームの不調が鮮明になってきたと考えている。一... 続きを読む
【月間総括】第3四半期決算から見る,任天堂とソニーの差 - GamesIndustry.biz Japan Edition
今月は,任天堂とソニーの第3四半期(10-12月期)決算について触れたい。 まずは,任天堂から話を進めるが,その前にNintendo Directについてだ。2月18日午前7時から配信されたNintendo Directでは,「スプラトゥーン3」の発表が最大の目玉だったが,「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編に関する紹介がなか... 続きを読む
【月間総括】PS5の初動はワンダースワン程度。ソニーは日本市場を見限った - GamesIndustry.biz Japan Edition
11月10日にXbox series X/S,11月12日にPlayStation 5が発売された。今月は,これについて詳細に考えていきたい。 結論から先にお話しすると,国内への供給が非常に少なく,大変失望した。ファミ通のデータでは,PS5は初週が11.8万台,2週目が4.3万台と惨憺たる数字である。Xbox series X/Sも同2.1万台,3600台,そして... 続きを読む
【月間総括】主要ゲーム各社と任天堂,ソニーの年度決算 - GamesIndustry.biz Japan Edition
今月は,決算の話題をお話ししたい。大手調査機関の場合,一般的には業界別にフォローしているが,エース経済研究所は,1人で3セクター以上をカバーする特殊なリサーチを行っているため,大手のゲーム会社すべてをカバーすることが難しい。そのカバーしている会社の動向から話を進め,読者の関心が高い任天堂とソニーの... 続きを読む
【月間総括】Stadiaの苦境,そして任天堂とソニーの四半期決算の明暗 - GamesIndustry.biz Japan Edition
今月は,まず,Googleがサービスを開始したクラウドゲームサービス「Stadia」についてである。鳴り物入りで始まった印象のあるStadiaであるが,4Kのグラフィックスが実現できていないなど,サービス開始後の評価は芳しくないようだ。 ソーシャルメディアでも,ユーザーからの評価がほとんど聞こえてこないことを考えると... 続きを読む
【月間総括】市場は緩やかに縮小か? 苦戦するスマートフォンゲーム - GamesIndustry.biz Japan Edition
今月は,スマートフォンゲームについて触れたい。半年前には,スマートフォンゲームを主力とするメーカーの業績が悪化しているという話をした。 この4-6月期,エース経済研究所がフォローまたは継続的に接触している企業群では再び悪化した企業が多かったように思う(下表参照)。 (出所)決算資料よりエース経済研究所... 続きを読む
[月間総括]Switchの販売台数が示す国内コンシューマゲーム市場の可能性 - GamesIndustry.biz Japan Edition
2018年は,日本では実質2年めとなるNintendo Switchの販売が好調を持続したことで,スマートフォンゲームにコンシューマゲームが駆逐されるとの観測を払拭できた年と言っていいだろう。 フィーチャーフォンでのブラウザゲームの台頭,ガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ」を嚆矢とするスマ... 続きを読む
【月間総括】四半期決算から見る国内ゲーム業界の動向 - GamesIndustry.biz Japan Edition
7月下旬からから8月に掛けてゲーム会社の決算発表が相次いだ。今回は,各社の四半期決算について触れたい。 まず,スマートフォン用ゲームアプリが主力のミクシィ,ガンホー・オンライン・エンターテイメント(第2四半期),コロプラ(第3四半期),DeNAは軒並み大幅減収減益となった。詳細は個別にIRサイトをご覧いただ... 続きを読む
【月間総括】市場のE3評価,任天堂の株価はなぜ下がったのか - GamesIndustry.biz Japan Edition
今月は,E3について触れざるを得ないだろう。E3での各社の発表はユーザーやゲーム系メディアの批評はともかく,資本市場での評価はあまり良くなかったという印象を受ける。とくに,任天堂では株価が大幅に下落した。先月も指摘した「Nintendo Labo」の戦略的失敗の潜在に加え,今回のE3ダイレクトの内容に投資家が大いに... 続きを読む
【月間総括】21万本を売り上げた「Nintendo Labo」は何に失敗したのか - GamesIndustry.biz Japan Edition
今月は先月予告したとおり, 「Nintendo Labo」 の戦略的失敗について取り上げたいと思うが,その前に,先日行われたソニーの中期戦略説明会 SONY IR DAY 2018 についてお伝えしたい( 関連記事 )。その場で,SIEの小寺社長に質問する機会があったのだが,PSVRとスマートフォンゲームアプリが想定を下回り,学びがあったとの回答を得た。 以前からエース経済研究所では,まず,失敗を... 続きを読む
【月間総括】ゲームソフトメーカー第3四半期決算から窺う業界の趨勢 - GamesIndustry.biz Japan Edition
今月は2018年3月期第3四半期決算に見る大手ゲーム会社の動向について触れたい。 まずは,スクウェア・エニックスHDである。2018年3月期第3四半期(累計)は,前年同期比1%減収の1880億円,同57%営業増益の337億円と減収営業増益だった( 参考URL )。 減収については,HDタイトルでワールドワイドに展開した「FFXV」と国内展開だけだった「ドラクエ11」の差が出たことと,期待されていた... 続きを読む
【月間総括】年末年始商戦から占うコンシューマゲームの動向 - GamesIndustry.biz Japan Edition
1月はいろいろな話題があったので,それぞれについてコメントすることとしたい。まずは2017年12月のゲーム機販売は,米国の調査機関NPDによると,Nintendo Switchがトップとなったようだ。PlayStation 4は11月の米国販売が過去最高だったとしているが,12月はXbox Oneにも後れを取ったようである( 関連英文記事 )。実際,SIEが発表した年末(感謝祭からクリスマスを含む... 続きを読む
【月間総括】なぜPS4は日本では安売りされないのか? 任天堂はSwitchを量産できるのか? 年末商戦に見る課題 - GamesIndustry.biz Japan Edition
【月間総括】なぜPS4は日本では安売りされないのか? 任天堂はSwitchを量産できるのか? 年末商戦に見る課題 米国の調査機関NPDによると,2017年11月のPlayStation 4の米国販売が過去最高となったようだ( 関連記事 )。これは,ブラックフライデーに期間限定の大幅な値下げを断行したことが最大の要因である。米国は所得格差が大きいため,一定の価格を下回ると販売が急増するケースがある。... 続きを読む
【月間総括】「モンスターハンター:ワールド」はPS4の普及を加速するか - GamesIndustry.biz Japan Edition
ポイントはサードパーティのAAAタイトルこそが,ハードウェア販売を決すると考えているということだ。よって,過去に国内トリプルミリオン以上を達成した実績のあるタイトル群である「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」「モンハン」に対する支援ないし,囲い込みを実施したと,エース経済研究所では考えている。 だが,何度も述べているように,サードパーティのAAAタイトルこそが,ハードウェア販売を決すると... 続きを読む
【月間総括】東京ゲームショウ前後で窺う2大陣営の明暗 - GamesIndustry.biz Japan Edition
9月21日から東京ゲームショウが開催された。その直前に任天堂が「Nintendo Direct」,SIEが「2017 PlayStation Press Conference in Japan」を実施するなど,ゲーム関連が大いに注目を集めた9月であった。今回は,これらについて話したい。 まずは,Nintendo Directから始めよう。サプライズは中国のTencentがMOBAの「Arena o... 続きを読む
【月間総括】ドラクエ11の販売が意味するものと第1四半期決算に見るプラットフォームの状況 - GamesIndustry.biz Japan Edition
今回は,最初に「ドラゴンクエストXI:以下ドラクエ11」について触れたい。2017年8月16日の集計では3DS版,PS4版合計で販売数が280万本を超えている。DSで発売した「ドラクエ9」に比べて若干弱いペースだったものの,販売は好調と言ってよいだろう。 とくにPS4版は「ファイナルファンタジーXIV:以下FF15」を上回るペースとなっており,国内でPS4の販売が不振であることを考えると非常に健闘... 続きを読む
【月間総括】Nintendo Switchの逼迫状態は今年度一杯は続く? - GamesIndustry.biz Japan Edition
まず,前回の「形」仮説について寄せられたご意見についてコメントしよう( 関連記事 )。それは,「PS2は,DVDプレイヤー+ゲーム機としてお買い得だったから売れたのではないか?」というものであった。「形」仮説は,ゲーム機の成否を決める主たる要因が形であるとしているだけで,このご意見のような傾向を否定していないことはご留意いただきたい。 筆者の主観ではあるが,当時,PS2を発売日に購買したときの印象... 続きを読む