タグ 挑戦者ストロング
新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersミスター珍と、力道山 - 挑戦者ストロング
1994年刊ミスター珍が亡くなる前年に刊行された著書、「万病息災 糖尿地獄からの生還」を読む。こんな本が出ていたことは全然話題になってないし、こんな本を読んだのは流智美と吉田豪とGスピ編集部ぐらいなんじゃないかと思う。タイトル通りミスター珍の長年にわたる闘病の記録であり、しかし日本プロレスや国際プロレ... 続きを読む
「シン・仮面ライダー」 感想未満のブツブツ - 挑戦者ストロング
「ドキュメント「シン・仮面ライダー」 ヒーローアクション 挑戦の舞台裏」より前回の感想記事を書いたあと、Twitterで「シン・仮面ライダー」について風呂の屁のようにブツブツ呟いてた断片をまとめます。なんだかブツブツ言いたくなる変な映画なんだよな、NHKのドキュメンタリーを観たらなおのこと。ほぼ自分のTwitter... 続きを読む
時代の気分、子供の不在 「シン・ウルトラマン」 - 挑戦者ストロング
「ウルトラマン」はオレにとって大切な作品で、そっとしておいてほしいのである。オレは各ウルトラシリーズをちゃんと観てない、というか全然観てないが、「ウルトラマン」は大切な作品だ。とりわけ「故郷は地球」、「空の贈り物」、「怪獣墓場」が好きだ。 ハッキリさせておきたいのは、オレが「シン・ウルトラマン」を... 続きを読む
映画「香川1区」 未来は先の見えないハイウェイ - 挑戦者ストロング
香川県観光協会はご当地映画「なぜ君は」と「香川1区」のロケ地マップを作成すべし 長いけど、前作の感想を貼っておく。ま、今作の感想はもっと長いのだが。 pencroft.hatenablog.com またしても自分語りになるのを平にご容赦いただきたい。前作は「わたくしが高松にいなかった17年」を描いた作品だった。しかし今作は「... 続きを読む
宇宙世紀の悶々 「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」 - 挑戦者ストロング
悶々とするハサウェイ ロボットアニメに平気で今村昌平を持ち込む男・富野由悠季原作の、たぶん忠実な映像化(原作未読)。宇宙世紀の童貞あるある。 (★4) 男どもを虜にするギギという娘のエロさはいわゆる「遊郭の囲われもの」のエロさであって不健全で不健康、それゆえに惹きつけられる類のものだ。ギギを見てオレ... 続きを読む
しつこいですがまたまた「シン・エヴァンゲリオン劇場版」 - 挑戦者ストロング
黒波はビンタしないやさしい子「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されておよそ3週間が経った。映画は大ヒットしており実にめでたい。Twitter、感想ブログ、Cinemascapeなど、我ながら狭い観測範囲ではあるものの世間の反応を見るに概ね好評、絶賛も少なくない。気持ちよくスッキリと成仏、昇天なさった方々も多いよ... 続きを読む
『八甲田山』で死にゆく我々日本人 - 挑戦者ストロング
日本映画専門チャンネルで「八甲田山」。確か20年くらい前に、VHSで観たのが初見と思う。画質は悪く、顔の判別も難しかった。今回のは4Kデジタルリマスター版なので、凄まじくクレイジーな極寒のロケ撮影を堪能した。加山雄三とかいい役で出てたんだな、以前は気づかなかった。 映画史に残るクレイジーロケ 兵隊がバタバ... 続きを読む
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にモヤモヤ - 挑戦者ストロング
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」、観てきました。エバー終わるんですって。イヤですね。めんどくさいですね。憂鬱ですね。観たくないですね。しかしまあしょうがないので観てきました。 DVヒモ野郎が更生したからって褒めちぎるのかという問題 (★3) 白状するとエバンゲリヨンでわたくしが何より好きなのは、自動ド... 続きを読む
映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を、なぜオレは気に入ったのか - 挑戦者ストロング
大島新監督。大島渚のチンコからやってきた おおテリブル。テリブル香川! こ… これが… これが香川か…… これが香川…… (車田正美「リングにかけろ」より抜粋改変) (★4) 車田正美 「リングにかけろ」 より 自分語りから始めるが、どうか勘弁されたい。1972年生まれのオレは18歳まで文化果つる地、香川県高松市に... 続きを読む
「天気の子」を観た - 挑戦者ストロング
新海先生はいつも新しいプレイを我々に教えてくれる ★4 確かなところから言うならば、新海先生は「君の名は。」でとった万馬券をオール全額すべて換金して「天気の子」に張り、長い製作期間中(アニメ作りは手間暇かかって大変そうです)にも張ったコマをいっさい下げなかったとお見受けする。批判を恐れるような手堅い... 続きを読む
天才による「ケムリクサ」、サリエリたちの「けものフレンズ2」 - 挑戦者ストロング
諸事情あって、東京から生まれ故郷に移住することになった。引越しの日が目前に迫っているが、腐海の如きアパートの自室からゴミを出すのに疲れ果て、荷造りも始まらぬうちに、とりあえず現実逃避すべくこの記事を書いている。雑な文章だが仕方ない、オレは引越しで忙しいんだ。ああ忙しい。 2019年の1月~3月の深夜アニ... 続きを読む
本当の話をしよう 「若おかみは小学生!」 - 挑戦者ストロング
立川で映画版「若おかみは小学生!」を観てきた。これは原作は児童文学のヒットシリーズで、20巻も刊行されているらしい。オレは知らなかった。このアニメの存在を知ったのは、あの児童文学がテレビアニメ化&映画化されますよ、というネットニュースだった。公式サイトを見て、映画版の監督が高坂希太郎であると知った... 続きを読む
フィクションにおける「思う壺」問題について - 挑戦者ストロング
小説マンガ映画にアニメ、テレビドラマはほとんど観ないが、わたくしが摂取するフィクションのおよそすべてにおいて気にしているというか、考えてしまうというか、どうにも気になってしまうある基準が自分の中にある。それはここ十数年でだんだんハッキリしてきたものだ。この折にそのことを書こうと思うのだけど、今こ... 続きを読む
高畑勲作品を2本、テレビで再見 - 挑戦者ストロング
2018年4月5日に高畑勲が亡くなった。正直言って、超悲しいですぼく泣いちゃいます、とは全然思わなかった。その死をまっとうに悲しむには、オレにとって高畑勲は怪物すぎた。そうか死んだのかあ、と思っただけだ。 東大仏文科卒のスーパーエリート高畑勲は思想の人で、豚であるところの大衆、つまり我々度し難き愚民を水槽に入れて観察し、その研究と描写に生涯を費やした人という印象がある。たぶん高畑勲個人はいい人だと... 続きを読む
2016-12-06 - 挑戦者ストロング
今年の下半期から非人道的環境で働いており、クッソ忙しくて映画にもなかなか行けない状態なのだけど、そうは言ってもまさか「この世界の片隅に」を観ないわけにもいかぬ。公開初日は無理だったが、公開翌週の平日に観に行った。2回観た。 2009年秋に公開された片渕須直監督の前作「マイマイ新子と千年の魔法」はオレにとって本当に特別で、生涯に数本しか出会えぬ類の映画だった。心を奪われて逆上したオレは当時このダイア... 続きを読む
実写「進撃の巨人」後編の前半を観て思ったこと - 挑戦者ストロング
movie | 前編からの因縁もあって、「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」を観に行った。正直言って「ジュラシック・ワールド」みたいにそこそこ楽しいに決まってる映画をわざわざ観るなんてめんどくさいなーというやさぐれ気分であったのは確かだ。さて後編だが、後半寝ちまったので感想もクソもない。きっと面白い映画だったんだろう。ジュークボックスの凄まじい場違い感とか、エ... 続きを読む
2014年の「GODZILLA ゴジラ」 - 挑戦者ストロング
movie | いまだに3Dに慣れないもんで、2D字幕版を観てきました。本当はIMAXで2Dを観たかったんだけど、IMAXは3Dしかやってないようで、まあ仕方ない。ちなみに邦題をつける配給会社(今回なら東宝)に聞きたいんだけど、なあ「GODZILLA ゴジラ」ってどう発話すればええの? 「ゴジラ ゴジラ」と口に出して言えばいいの? 「ゴリラの学名はゴリラゴリラ」みたいなことになるけどええの? 発音... 続きを読む
ショック映画としての「八つ墓村」 - 挑戦者ストロング
movie | 東京に雪降ってクソ寒く、仕事は苦手分野で四苦八苦、競馬は年明けから絶不調、CinemaScapeもアクセス障害が直らないとあって、ここしばらくはどうにも背中の煤けた毎日を過ごしております。半年ほど寝っ転がって「アラビアンナイト」を読むとか、そんな胸のすくような文化的活動がしたいものであります。先日、友人との喫茶店トークの中で怖い映画の話になった。幼少期に観てトラウマとなったのは断然... 続きを読む
新日1.4東京ドームに思う徒然 - 挑戦者ストロング
fight | あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。これまでの柴田勝頼・後藤洋央紀の絡みは高校時代の先生まで巻き込んだ同級生同士による「なかよしプロレス」であり、同時にどういじくってもパッとしない後藤をどうにか使いものになるようにするための方便でもあったと思う。まったく後藤ときたら、顔も悪くない、体も悪くない、試合も悪くないのにいまひとつパッとしないという、90年代の飯塚孝... 続きを読む
「かぐや姫の物語」 追記 - 挑戦者ストロング
movie | 「かぐや姫の物語」を自分は大いに気に入ったものの、友人や世間の反応は案外そうでもなく、平均的には「いいんだけどそれほど好きでもない」といったところだろうか。あの水彩画・スケッチ的なビジュアルに関しても、ああいうアニメを作るのは大変なのかもしれんけど、それが特に嬉しいかといえばそうでもないという反応。まーデジタル技術を駆使してアナログ風ルックを実現するというのは一種の酔狂で、マイケル... 続きを読む
同人映画「パシフィック・リム」に感じた満足と不満 - 挑戦者ストロング
movie | パシフィック・リム [DVD]メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見るパシフィック・リム ビジュアルガイド (ShoPro Books)作者: ギレルモ・デル・トロ,デイヴィッド・S・コーエン出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション発売日: 2013/07/24メディア: 大型本この商品を含むブログ (16件) を見る7月下旬から8月中旬まで、仕事で秋田に行っ... 続きを読む
2013-07-22 - 挑戦者ストロング
movie | 宮崎駿の新作「風立ちぬ」を新宿ピカデリーで観ました。以下ネタバレ感想。二郎は美という呪いに囚われた、永遠の奴隷だ。それでも懲りない、懲りないのが凄い。 (★4)死期が近づいた作家は子供に還ったかのように、自身の生涯を貫くテーマを正直にゴロリと吐き出すものらしい。たとえば教える者と教わる者、教育と学習を大きなテーマとしていた黒澤明は、遺作「まあだだよ」で身も蓋もない甘々の師弟の姿をぬ... 続きを読む
2013-06-08 - 挑戦者ストロング
movie | 新海誠の最新作「言の葉の庭」を公開翌日の土曜に観てきました。素晴らしい出来でいたく感慨深かったのだけど、感想はなかなか難しくて書けず、1週間経ってしまった。今までは人を選んでオススメしてきた新海作品だけど、今回は万人にオススメできます。劇場でやってる間に、皆さん観るとよいのではないでしょうか。ソフトも出てるけど、劇場で観るべきクォリティの映像ですので。劇場アニメーション『言の葉の庭... 続きを読む
驚嘆に値する「ホビット 思いがけない冒険」の脚色 挑戦者ストロング
movie | 「ホビット 思いがけない冒険」を2D字幕版で観てきましたよ。原作はあんまり好きじゃないのでテンション低めだったのですが、思いがけない良作でした。まずはひとつ朗報を。日本ヘラルドが配給した映画「指輪物語」三部作でひどい字幕をアテて物議をかもしたウンコおばちゃん戸田奈津子、今回は無関係です。配給はワーナー、字幕はアンゼたかしという人で、瀬田訳に基づいた監修つきです。違和感ある字幕はあり... 続きを読む
ネタバレ注意「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」- 挑戦者ストロング
movie | エヴァQ観てきました。以下の感想はネタバレですのでご注意を。ひどい映画ですが、それでもネタバレなしで観るほうが楽しめることは間違いないと思います。映画を観てない方は読まないでください。どう転んだところでわたくしは悪口を言うのです (★2)目覚めたシンジくんを取り巻く環境の激変、実は14年後ですという大仕掛けには驚いた。今回はポカポカしてなかった。登場人物たちはギスギスとディスコミュ... 続きを読む