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まるで沈みゆく泥舟のようではないか、と思う。日本の出版業界のことだ。 このコラムは毎月、基本的に月初に公開することにしている。毎月更新される小田光雄氏の「出版状況クロニクル」や、ジュンク堂書店の福嶋聡氏の「本屋とコンピュータ」といったコラムを意識しつつ書いているのだが、これまではできるだけポジティ... 続きを読む
出版状況クロニクル119(2018年3月1日~3月31日) - 出版・読書メモランダム
2018 - 04 - 01 出版状況クロニクル119(2018年3月1日~3月31日) 出版状況クロニクル 18年2月の書籍雑誌の推定販売金額は1251億円で、前年比10.5%減。 書籍は773億円で、同6.6%減。 雑誌は478億円で、同16.3%減。 書籍マイナスは前年同月の村上春樹 『騎士団長殺し』 100万部発行の影響とされる。 雑誌の内訳は月刊誌が390億円で、同17.1%減、週刊誌は... 続きを読む
【出版状況クロニクル118】付記 - 出版・読書メモランダム
2018 - 03 - 08 【出版状況クロニクル118】付記 出版状況クロニクル 明らかに本クロニクルに対する3月6日付の大阪屋栗田の 「ニュースリリース」 に関して、それへの批判と懸念の問い合わせが相次いでいる。 これには出版業界の言論をめぐる重大な問題も含まれるし、また出版状況の流動性を見極める必要もあるので、次回のクロニクルにおいて、正面から反論していくことを約束しておこう。それまでしばら... 続きを読む
出版状況クロニクル114(2017年10月1日~10月31日) - 出版・読書メモランダム
2017 - 11 - 01 出版状況クロニクル114(2017年10月1日~10月31日) 出版状況クロニクル 17年9月の書籍雑誌の推定販売金額は1284億円で、前年比6.5%減。 書籍は720億円で、同0.5%増となり、4ヵ月ぶりに前年を上回った。 文庫本の大物新刊の刊行などによる底上げとされるが、書店実売の書籍は1%減。 雑誌は564億円で、同14.2%減。その内訳は月刊誌が467億円で、... 続きを読む
出版状況クロニクル113(2017年9月1日~9月30日) - 出版・読書メモランダム
2017 - 10 - 01 出版状況クロニクル113(2017年9月1日~9月30日) 出版状況クロニクル 17年8月の書籍雑誌の推定販売金額は976億円で、前年比6.3%減。 書籍は464億円で、同3.7%減、雑誌は511億円で、同8.6%減。 雑誌の内訳は月刊誌が419億円で、同6.9%減、週刊誌は92億円で、同15.7%減。 返品率は書籍が42.2%、雑誌は44.4%で、月刊誌は45.3%... 続きを読む
出版状況クロニクル80(2014年12月1日〜12月31日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル80(2014年12月1日〜12月31日)11月の書籍雑誌推定販売金額は1232億円で、前年比3.3%減。その内訳は書籍同5.6%減、雑誌1.6%減で、雑誌のうちの月刊誌は0.8%減、週刊誌は4.9%減。 返品率は書籍が40.0%、雑誌は38.6%で、双方とも高止まりし、14年は40%前後の返品率が常態化してしまった。 書店売上は書籍3%減、雑誌6.5%減であり、出版社、取次も含... 続きを読む
出版状況クロニクル79(2014年11月1日〜11月30日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル79(2014年11月1日〜11月30日)10月の書籍雑誌推定販売金額は1330億円で、前年比4.2%減。その内訳は書籍が同2.2%減、雑誌が5.8%減で、雑誌のうちの月刊誌は4.6%減、週刊誌は10.4%減。 前月と同様に、送品日が一日多かったにもかかわらず、落ちこんだのは返品率の上昇で、書籍は41.4%、雑誌は40.2%と前年を上回り、またしても双方が40%を超えるという状況... 続きを読む
出版状況クロニクル77(2014年9月1日〜9月30日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル77(2014年9月1日〜9月30日)8月の書籍雑誌推定販売金額は1177億円で、前年比7.9%減。これは6月の9.5%減に次ぐ落ちこみである。その内訳は書籍が同4.8%減、雑誌は10.1%減で、雑誌のうちの月刊誌は9.5%減、週刊誌は12.3%減となっている。返品率は書籍が43.0%、雑誌が39.6%で、書籍は4ヵ月連続、月刊誌は5ヵ月連続で40%を超えるという最悪の返品率を記... 続きを読む
出版状況クロニクル75(2014年7月1日〜7月31日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル75(2014年7月1日〜7月31日)出版危機は歴史構造に基づくものであり、それが取次にも及んでいることを繰り返し既述してきた。本クロニクル74 で各取次決算にふれておいたが、大阪屋に象徴されているように、構造改革がなされない限り、深まっていくばかりだろう。その取次の危機とそれに続く破綻の先行例となったのは人文書専門取次の鈴木書店であり、2001年に破産へと追いやられている。実は... 続きを読む
出版状況クロニクル74(2014年6月1日〜6月30日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル74(2014年6月1日〜6月30日)5月の出版物推定販売金額は1125億円で、前年同月比5.0%減である。その内訳は書籍が同6.0%減、雑誌は同4.2%減である。雑誌のうちの月刊誌は同1.5%減だが、これはコミックス『NARUTO』 『暗殺教室』 『黒子のバスケ』 『亜人』 『進撃の巨人 悔いなき選択』 の好調な売れ行きに支えられたもので、週刊誌に至っては同13.8%減と大幅に... 続きを読む
出版状況クロニクル72(2014年4月1日〜4月30日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル72(2014年4月1日〜4月30日)前回、3月は学参期で、書店売上は最も伸びる月であるけれど、マイナスが続いているために、出版物推定販売金額の2000億円割れは必至ではないかと記しておいた。それは適中し、13年の2059億円に対し、前年比5.6%減の1945億円と100億円を超すマイナスになってしまった。内訳は書籍が同4.5%減、雑誌が同6.8%減である。とりわけ雑誌のうちの月... 続きを読む
出版状況クロニクル57(2013年1月1日〜1月31日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル57(2013年1月1日〜1月31日)『週刊ダイヤモンド』(1/26)が新年早々から、特集「倒産危険度ランキング」を組んでいる。それは近年の大企業の崩壊と凋落、中堅・中小企業の劣化の二つの視点を通じ、その倒産リスクと危機の内実を浮かび上がらせている。この特集の背後にあるのは、安倍政権の景気浮揚策だが、「その実態は倒産の先送り」でしかなく、むしろ倒産危機は高まっているという認識だ。... 続きを読む
出版状況クロニクル54(2012年10月1日〜10月31日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル54(2012年10月1日〜10月31日)先月ふれられなかったのだが、『週刊東洋経済』(9/8)が「『貧食』の時代」という特集を組んでいた。サブタイトルは「壊れるニッポンの『食』」で、そのリードは次のようなものだ。買物が困難になり、新型栄養失調に陥る高齢者。不健康な食生活の社会人、そして子どもも―。壊れゆく、わが国の「食」の現実。特集の内容は3部に及ぶ。1 は高齢者が置かれている... 続きを読む
出版状況クロニクル53(2012年9月1日〜9月30日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル53(2012年9月1日〜9月30日)先月三島の北山書店の閉店と半額セールにふれたが、今月もう一度訪れることができた。かなり売れているようで、山積みになっていた在庫も明らかに減り、これまで目にする機会がなかった棚も見え、ずっと探していた何冊かを購入してきた。ささやかではあるけれど、本クロニクルや書肆紅屋のツイッターなどの反響もあってか、これまでと異なる多くの未知の客たちが訪れ、閉... 続きを読む
出版状況クロニクル41(2011年9月1日〜9月30日) - 出版・読書メモランダム
出版状況クロニクル41(2011年9月1日〜9月30日)東日本大震災に続く、かつてない台風の被害に伴い、「深層崩壊」というタームが語られるようになってきている。これはあらためていうまでもないかもしれないが、台風による山崩れや崖崩れにおいて、滑り面が深部で発生し、表土層だけでなく、深層の地盤までが崩れてしまう、規模の大きな崩壊現象を意味している。それは降水量が400ミリを超えると発生しやすいとされる... 続きを読む