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人気順 5 users 10 users 100 users 500 users 1000 users国籍変更、及び現役復帰のご報告 | 為末大・侍オフィシャルサイト
2012年のロンドン五輪挑戦を最後に引退後の人生を送ってきましたが、東京五輪を控え様々な活動を行う中でもう一度だけ自分の限界に挑戦してみたいと思い、現役復帰を決意いたしました。 新しい挑戦を新しい土地でかつ世界一幸せな国で行いたいという私の意向で、国籍をブータン王国に変更しブータン人として、東京五輪を迎えたいと思います。まだブータンでは環境が整備されておらず、 ・競技場が一つしかない ・しかもちょ... 続きを読む
優越に依存する自信 | 為末大・侍オフィシャルサイト
23歳で日本選手権をとってから、日本で一番というポジションはほぼ外さずにきていたが、現役時代の終盤30歳から34歳にかけて、私は少しずつ勝てなくなっていった。とくに最後の方は優勝争いというよりも4、5番手になんとか滑り込むという状況だった。 競技場の中心で注目を浴びていた時期があった人は皆そうではないかと勝手に思っているが、人の興味が自分から離れていくことに敏感になる。競技場に入った途端振り向く人... 続きを読む
当事者になるつもりがない人 | 為末大・侍オフィシャルサイト
当事者になるつもりがある人と、ない人がいる。何が違うかというと前者は目的を達成する担当は自分だと思っていて、後者は担当は自分だと思っていない。前者は目的を成し遂げること以外は手段だと思っているからあらゆる手を尽くすが、後者は目的を成し遂げる担当は自分ではないから、手段や仲間や面子にこだわり、うまくいかなかった時は誰かのせいにする。 当事者になるつもりがない人は自分が責任を持っていて自分が未来を決め... 続きを読む
失敗に意味を求めすぎる危険性 | 為末大・侍オフィシャルサイト
失敗から学ぶということは大切なことで、その姿勢があるかどうかで随分と成長の度合いが違うと思う。良い選手は必ず失敗または敗北を分析し、何が問題だったかを探し出し、自分なりに解決方法を見つけている。それは大前提として、もう一方で負けたんだから必ず何か問題があったんだろうと考えすぎてドツボにはまることがある。 例えばスタートして一歩目から頭を上げてゴールを見ながら走っていた選手が、もっと地面をしっかり押... 続きを読む
新国立競技場 | 為末大・侍オフィシャルサイト
なんだかお前はどっちなんだと言われるのもいやになってきたので、改めて今の私の意見を言いますと、私は三つの立場から新国立競技場建設の今の案に反対です。 一つ目は陸上選手として反対です。新しい国立競技場はサブトラック(ウォーミングアップのためのグランド)がありません。五輪本番は仮設のもので行うようですが、その後は撤去される予定で、そうなると陸上競技の世界大会をルール上(サブトラックが必要)ひらくことが... 続きを読む
同調圧力の正体 | 為末大・侍オフィシャルサイト
マスメディアへの批判が最近は強い。なんでそうなったのかを少し考えてみたのでそれを書いてみたい。 まず第一に日本では、”誰もがそうだと信じられる真実の中心があり、幾つかの障害はあっても努力していけばそこに辿り着けるはずだ”という前提があると思う。私はこれが同調圧力の正体だと考える。これがあるから、偏向報道という言葉があるし、嘘を言っているマスメディアという批判もあると思う。そして日本のメディア自体が... 続きを読む
正確な罵り方 | 為末大・侍オフィシャルサイト
インターネットというのに触れてからずっと他者の罵る時の言葉がどうにも気に食わない。批判や罵りはある程度しょうがないにしても、その時の言葉の選び方をちゃんと考えた方がいいと思う。 例えば馬鹿という罵り方がある。インターネット上でよく名指しで馬鹿と罵られている人は比較的世間一般よりも高い学歴や経歴、ポジションを持っている事が多く、確かにいくら学歴や経歴がよくても馬鹿な人もいるのかもしれないけれど、ある... 続きを読む
競争と助け合い | 為末大・侍オフィシャルサイト
子どもの頃に競争を避け、順位をつけない教育を受けた場合、大人になってから助け合い行動を取らない傾向があるという話をこの間聞いた。とても面白いと思って理由を聞いてみた。 理由は子どもの頃競争をせず順位もつけなかった場合、明らかな差を目にすることが少ないので人間の能力は平等であるという考えを抱きやすいのだという。もし人間の能力が平等であるならば、優秀であるかどうかは努力次第で決まることなので、優秀でな... 続きを読む
恩がわからない人 | 為末大・侍オフィシャルサイト
いやらしい話をしようと思う。世の中は一つ一つがちゃらになるようなことばっかりではなくて、お願いしますといった頼みごとや、仕方ないなという頼まれごとが結構ある。貸し借りというもので、だいたいこのぐらい借りているかがわかり、それをどこかで返すという類のものだ。 この感覚が仕事には大事なんだなということが最近分かってきた一方で、この感覚がない人に恩を売った時の、貸した時のリターンのなさったらない。こっち... 続きを読む