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新着順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users景表法は変質したのか?〜「コンプリートガチャ」規制をめぐって。 - 企業法務戦士の雑感
「こどもの日」に合わせるかのように、突如ニュースが流れた「『コンプリートガチャ』景品表示法違反」問題。読売新聞のニュースサイトによると、「携帯電話で遊べる「グリー」や「モバゲー」などのソーシャルゲームの高額課金問題をめぐり、消費者庁は、特定のカードをそろえると希少アイテムが当たる「コンプリート(コンプ)ガチャ」と呼ばれる商法について景品表示法で禁じる懸賞に当たると判断、近く見解を公表する。」htt... 続きを読む
企業法務戦士の雑感 - 誰が作ったんだこんな法律。
法案が提出される際の一部報道を除けば、各メディアでもまともに報じられないままいつの間にか成立した映画盗撮防止法案。 平成19年5月30日付官報の号外*1や、それを引用したokeydokey氏のブログ*2にも全文転載されているのだが、あえて自分のブログにも載せてみる。法律第六十五号映画の盗撮の防止に関する法律(目的)第一条 この法律は、映画館等における映画の盗撮により、映画の複製物が作成され、これが... 続きを読む
企業法務戦士の雑感 - 「ホワイトカラー・エグゼンプション」をめぐる誤解
労政審の労働条件分科会が、ついに雇用ルール改革の最終報告をまとめた。 明記されたのは、「一定の条件を満たすホワイトカラーの会社員を労働時間規制の対象外とする制度の創設」及び「残業代の割増率引き上げ」一方、今回も見送られたのは「解雇の金銭解決制度」*1、といった感じで一般的には報道されているようだ。 残念なことに、この報告を受けて早速、危機感を煽るメディアのネガティブキャンペーンが始まりつつある。 ... 続きを読む
企業法務戦士の雑感 - 良いプレスリリース、悪いプレスリリース。
前日のエントリーについて、unknown-man氏からトラックバックをいただいている。(http://d.hatena.ne.jp/unknown-man/20060608) 同氏がその中で指摘されていることはまさに正論であろう。 「エレベーターの事故」に関しては、独禁法界の定番である保守契約に関する一連の裁判例、審決に興味深い実態を垣間見ることができるのだが、(この点については後述。)“シンドラ... 続きを読む
「規約」の著作権侵害が認められてしまった驚くべき事例。 - 企業法務戦士の雑感
「著作権法」を勉強し始めると、一番最初の「著作物性」の章に必ず出てきて、法務系の人間に大きなインパクトを与えるのが、「『契約書』は著作権では保護されない」というくだりである。中山信弘東大名誉教授の『著作権法』(有斐閣、2007年)においても、「思想・感情の範囲から漏れるもの」として、「事実それ自体」や「雑報・時事の報道」と並んで「契約書案等」を取りあげており、以下のような記述で、「なぜ契約書が著作... 続きを読む
ついに世に出た“真打ち”的評釈 - 企業法務戦士の雑感
昨年秋に判決が出て以降、ジュリスト、NBL、と、ボチボチ速報的な評釈が登場していた「自炊代行業者著作権侵害事件」だが、1月6日付けで、判例DB大手のWestLaw社の「今週の判例コラム」のコーナーに、北大の田村善之教授の解説が掲載された*1。おそらく、そんなに時間が経たないうちに、会員しか読めないエリアに持って行かれてしまうことになるとは思うのだが、コンパクトにまとめられたものであるにもかかわらず... 続きを読む
職務発明制度見直しの真っただ中で世に出た強烈な判決〜野村證券職務発明事件地裁判決 - 企業法務戦士の雑感
長らく続いている特許法35条見直し、職務発明制度改正の動きも、そろそろひと段落しつつあるようである。先日行われた審議会小委の資料も既にアップされているので、いずれ取り上げるつもりなのだが、そんな中、現在見直しの遡上に挙がっている現行特許法35条(平成16年改正後のもの)の解釈をめぐって、実に壮絶な判断が下された裁判例を、たまたま目にすることになった。まだ、あまり目立った取り上げられ方はしていないよ... 続きを読む
歪められつつある「平成24年著作権法改正」 - 企業法務戦士の雑感
3月に提出されて以降、国会の混乱もあってしばらく店晒しになっていた著作権法改正案だが、自民党が審議復帰したタイミングに合わせて、衆院委員会で2度目の趣旨説明が行われ、さらにそこから1週間であっという間に本会議まで通ってしまう・・・という展開で、後は参院の審議を待つばかり、という状況になってしまった。しかも、衆院で委員会の審議に入るや否や、議員サイドから予定調和的な修正案が提出され、以前懸念していた... 続きを読む
ブログ記事“無断転載”問題と有斐閣のファインプレー。 - 企業法務戦士の雑感
「iPS臨床応用をめぐる研究成果捏造」というあまりにお粗末な話に、皆、気を取られているせいか、今のところそんなに話題になってはいないのだが、業界関係者的には、「おいおい」と突っ込みを入れたくなるようなニュースが、日経でささやかに*1報じられていた。「租税法学会の理事長で、政府税制調査会の委員を務めた明治大学経営学部の水野忠恒教授(61)が、同学会が発行する学術誌に掲載した論文で、本山美彦・大阪産業... 続きを読む
反骨の精神、ここに極まれり〜「メール便サービス廃止」のプレスリリースに思うこと。(企業法務戦士(id:FJneo1994)) - 注目の記事
記事 企業法務戦士(id:FJneo1994) 2015年01月25日 22:51 反骨の精神、ここに極まれり〜「メール便サービス廃止」のプレスリリースに思うこと。 Tweet ヤマト運輸 「ヤマト運輸」と言えば、中興の祖である小倉昌男元社長が、宅配便をめぐって「官」と壮絶な戦いを演じた、という逸話とともに語られることが多い会社である。小倉氏も既にこの世を去り、最近では、押しも押されもせぬ陸運業界... 続きを読む
これぞ企業法務の真のバイブル。 - 企業法務戦士の雑感
ゴールデンウィークも間もなく終わり、ということで、自分にカツを入れるべく、数か月前に手元に入手したものの、長らく目を通せていなかった『企業法務のセオリー』をに目を通してみた。 スキルアップのための 企業法務のセオリー (ビジネスセオリー 1) 作者: 瀧川英雄 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン 発売日: 2013/01/29 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 49回 この... 続きを読む
ノーベル賞報道がもたらしたフラッシュバック。 - 企業法務戦士の雑感
#なぜか二重投稿になってしまったので、再投稿します。ブクマ、リンク等付けてくださった皆様、申し訳ございません。ノーベル賞ウィークが始まって間もない火曜日の夜に、突如として飛び込んできた日本の3氏*1によるノーベル物理学賞受賞のニュース。「青色発光ダイオード」の発明と実用化に貢献した、として、赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大教授と並び、(知財を少しでもかじった者であれば知らぬ者はない)中村修二・... 続きを読む
“自炊代行”地裁判決への大きな失望 - 企業法務戦士の雑感
最近、いろんな裁判例を眺めても、なかなかこのブログで取り上げよう、という意欲がわかず、棚上げ状態にすることが多かったのだが、久しぶりにエキサイトさせてくれるような判決が登場したので、ここは迷わず書くことにする。昨日午後、第一報があちこちのニュースで配信され、今朝の朝刊で比較的大きめに取り上げられていた、「自炊代行」訴訟。「顧客からの依頼で本や雑誌の内容をスキャナーで読み取り、電子データ化する「自炊... 続きを読む
「下請法違反」多発の背景にあるもの。 - 企業法務戦士の雑感
ジュリスト6月号の特集「優越的地位の濫用とは?」がなかなか面白かったので、ご紹介しようと思っていたところで、タイミング良く日経紙の「法務インサイド」で「下請法」に関する記事が掲載された。「小売企業が公正取引委員会から下請法違反で勧告を受ける事例が相次いでいる。ほとんどが「プライベートブランド(PB=自主企画)」商品の発注を巡るもの。発注が下請法の製造委託にあたることを知らず、通常取引と同じように発... 続きを読む
藪をつついた末に出てきた残念過ぎる“折衷案” - 企業法務戦士の雑感
産業構造審議会小委での議論もひと段落した中で、どこかで一言・・・と思いながら、なかなかこのブログの中で書くタイミングがなかった「特許法35条改正」問題だが、審議再開を見越して、か、日経新聞の法務面に、渋谷高弘編集委員*1の記事が掲載されたので、そのタイミングに便乗して(苦笑)、ここ数か月の動きについて少しコメントしてみることにしたい。昨年から、知財法分野における「重点検討項目」として取り上げられ、... 続きを読む
改めて問い直される「特許の価値」と「契約」の意味。 - 企業法務戦士の雑感
昨年、ノーベル生理学・医学賞受賞が発表された直後から、祝祭ムードを吹き飛ばすような緊張した空気が流れ続けている「オプジーボ」特許問題。 そして、昨日の朝刊には、京大・本庶佑特別教授側が開いた、小野薬品を批判する記者会見の内容が掲載された。 「京都大学の本庶佑特別教授らは10日、記者会見を開き、小野薬... 続きを読む
不幸と憎しみの連鎖 - 企業法務戦士の雑感
かねてからこのブログでも何度か取り上げている、オリンパス内部通報者不当配転訴訟。夏休みには当事者である浜田氏の本もご紹介したところだったのだが*1、この問題の根の深さを改めて感じさせるような記事が、4日付の朝刊に掲載されている。「社内のコンプライアンス(法令順守)窓口に上司の行為を通報した後の配置転換が裁判で無効と認められたのに、会社側が処遇を改善しないなどとして、オリンパス社員、浜田正晴さん(5... 続きを読む
東電の犯した過ちと「約款」をめぐる議論への影響。 - 企業法務戦士の雑感
前の週あたりから、話が二転三転してドタバタ状態になっていた「電気料金値上げ問題」。最初は、「本気か?」と思わせるような強気の姿勢を見せていた東電も、枝野経産相からの激しいプレッシャーもあって遂に白旗を挙げたようだ。東京電力のプレスリリースhttp://www.tepco.co.jp/e-rates/corporate/charge/images/20120327_1.pdf元々の方針が、「自由化部... 続きを読む
特許制度の一大改革が始まる - 企業法務戦士の雑感
ここ1年ほどの間、知財法分野における「法改正」というと、専ら著作権法改正(権利制限の一般規定導入)の動きの方に目が向いてしまう方が多かったのではないかと思うのだが、“大山鳴動して・・・”の感がある“あちら側”の動きを横目に、大胆な法改正に向けて動き始めているのが特許法分野。できれば、昨年、「産業構造審議会知的財産政策部会特許制度小委員会」の報告書(案)が出てきた時点でご紹介したかったのだが、いつの... 続きを読む
「法務部管理職」が今一度考えるべきこと。 - 企業法務戦士の雑感
元々の購入予定はなかったのだが、Twitter等での反応が興味深かった「2013法務の重要課題」という第一特集に惹かれ、結局今月も購入してしまった「Business Law Journal」2013年3月号。BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: レクシスネクシス発売日: 2013/01/21メディア: 雑誌この商品... 続きを読む
夏休みに読んでみた本(その3)〜知財法分野を語る上で必読の珠玉の講演録 - 企業法務戦士の雑感
そろそろ“夏休み”気分からも醒めて、この先の怒涛の仕事ラッシュに怯える時期に差し掛かっているのだが、そんな中、気合で読み切ったのが、この本である。ライブ講義 知的財産法作者: 田村善之出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2012/06/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る知財法の分野で、長年にわたり第一線の研究者として活躍され、体系化された世界観を構築されている北大・田村善之教授の講演... 続きを読む
踏んだり蹴ったりのTBS - 企業法務戦士の雑感
TBSといえば、最近あまり華やかなニュースもなく、注目されたことといえば、何年か傘下に置きながら、まるで結果を出せなかった横浜の某お荷物球団を売却した・・・ということくらい。自分が子供の頃は、「ドラマといえばTBS」などと言われていたこともあったのだが、それも今は昔。昨年は、『金八先生』、『渡る世間は鬼ばかり』といった一時代を築いた人気シリーズも相次いで看板をたたみ、挙句の果てには『水戸黄門』すら... 続きを読む
「脚注」に示された立法担当者の矜持〜平成24年改正著作権法コンメンタールより - 企業法務戦士の雑感
先の著作権法改正に対応した「著作権法コンメンタール」の別冊が出た、と聞いて以降、買うか買うまいか、長らく迷っていた。普通、この手の本はそんなに面白い読み物、というわけでもないから、会社で一冊買っておいて、必要な時に引けば足る、という感覚で、あえて自分の財布を傷めて・・・という気にはなかなかならない。ということで、この本も店頭で手に取ってみて、と思っていたのだが、あまり市中には出回っていなかったよう... 続きを読む
ネット風評被害対策の新サービス - 企業法務戦士の雑感
最近、商売上手な弁護士が、新手のサービスを展開しようとする傾向があるようだが、そんな中、日経紙に、また一つ興味深い記事が掲載されていた。「サイバーエージェントは鳥飼総合法律事務所(東京・千代田)と組み、インターネット上での誹謗(ひぼう)中傷やプライバシー侵害の被害を防ぐ新しいサービスを週内に始める。ネット企業と法律事務所が連携し、風評被害対策を手掛ける例は珍しく、著名人や企業などの需要を見込む。」... 続きを読む
ここからの負のスパイラルを止められるか? (1/2)
記事 企業法務戦士(id:FJneo1994) 2020年07月21日 07:20 ここからの負のスパイラルを止められるか? 1/2 Tweet 思わぬ形で「第2波」が来ている。 長く続いた「緊急事態宣言」の反動で、人が街にどっと繰り出すようになった6月初め頃の光景を見た時から、そこはかとない不安は抱いていたし、東京都下でじわじわと出現... 続きを読む