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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users“カッコーの巣”で行われた「電気けいれん療法」 | 医をめぐる情景 | 上田諭 | 毎日新聞「医療プレミア」
映画「カッコーの巣の上で」(1975年) 重症うつ病や一部の統合失調症に対する精神科の通常の治療として現在、電気けいれん療法という治療法が保険診療で行われている。頭部に数秒間、電気を通電する。それを1日~数日おきに10回前後繰り返す。 世界的に標準とされ、国内の精神科でも行われる方法では、麻酔科医が麻酔をかけて患者を意識のない状態にし、十分に酸素を投与しつつ、通電による全身のけいれんがほとんど生じ... 続きを読む
5)「治る認知症」鑑別は出発点 | 幸せな認知症 | 上田諭 | 毎日新聞「医療プレミア」
半年前までしっかりしていた夫の行動がどんどんおかしくなった。日付がわからず、道に迷う。昨日のことも覚えていない。最近は家の中のごみ箱に放尿し失禁もする。男性は60代後半。認知症に違いないと妻に連れられて受診された。 会話が通じず、質問形式の認知症スクリーニング検査(30点満点)を行うこともできない。23点以下が認知症を疑うラインだ。頭部CTでは脳全体に萎縮があった。それでも私は認知症らしくないと思... 続きを読む
2)長寿が招く認知症に肯定を | 幸せな認知症 | 上田諭 | 毎日新聞「医療プレミア」
どんな人でも、どんなに立派な生活をしていても、認知症になるときはなる。前回述べた通り、認知症の代表格アルツハイマー病には確実な予防法はないのである。それにもかかわらず、認知症の「予防」がメディアでは盛んに話題にのぼる。その「予防」というかけ声の裏には、「認知症になったら大変」という意識が透けて見える。そこに大きな問題がある。 この連載の記事一覧 関連記事 認知症は治さなくてよい 脳の老化を予防する... 続きを読む