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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersライトノベル・オールタイム・ベスト100を考える - WINDBIRD::ライトノベルブログ
オールタイムベストって「自分が好きな作品」を選ぶか「客観的に重要な作品」を選ぶかでかなり性質が違ってくると思うんですが、そもそも「自分が好きな作品」なら毎年の個人的ベスト10をまとめればいいだけだし、「客観的に重要な作品」を選ぶならアニメ化リストを見ながら売れてそうな作品を選ぶだけなので、あんまり... 続きを読む
まだ「ラノベレーベルから出てるのがラノベ」とか言ってるの? - WINDBIRD::ライトノベルブログ
「ラノベレーベルから出てるのがラノベ」論(以下「レーベル論」)、この明らかにトートロジーな言説が世間に広まったのは、とある横光三国志コラのせいだったと記憶しています(もちろんレーベル論自体はそれ以前からありましたが)。どこが初出なのかもわからないのでリンクは貼りませんが、そのセリフをいくつか引用... 続きを読む
「一般文芸」とは何か? - WINDBIRD::ライトノベルブログ
「一般文芸」という不思議な言葉がある。出版業界用語の一種で、普通の辞書には載っていない言葉である。ラノベ業界においては「ラノベ以外の小説」という意味で使われることが多いが、別にラノベ発祥というわけでもない。よく本を読む人でも「そんな言葉は知らなかった」ということも多いだろう。明確に定義されている... 続きを読む
「男女あべこべ」「貞操逆転」ジャンルはどのように生まれたのか - WINDBIRD::ライトノベルブログ
「男女あべこべ」あるいは「男女逆転」「貞操逆転」などと呼ばれるジャンルがある(以下「貞操逆転」で統一する)。 男女の社会的役割や倫理観が逆転している世界を描くものであり、特に性的な価値観の逆転により「女性が性に積極的」「男性が性に消極的」という描写が重視されている。ジェンダーSF的に描かれることもあ... 続きを読む
もうラノベのこと「キャラクター小説」って言うのやめない? - WINDBIRD::ライトノベルブログ
はじめに 「キャラクター小説」。ライトノベルを説明するときによく使われる言葉ですが、例によって定義は曖昧です。そこで「キャラクター小説」の初期の定義を確認し、そこからどのように用法が派生していったかを探り、そして「もう使わんほうがいいんじゃね?」という結論に持っていく、というのがこの記事の主旨とな... 続きを読む
第二次ラブコメラノベブームとは何だったのか - WINDBIRD::ライトノベルブログ
はじめに ご存知のとおり、現在のラノベ業界は「ラブコメブーム」真っ盛りです。2000年代に起きたものを「第一次ブーム」とすると、今回は「第二次ブーム」ということになるでしょう。まだまだなろう系の勢いも健在という中で、いかにして「ラブコメブーム」が起きたのか、それはいったいどのようなブームなのか、という... 続きを読む
『このライトノベルがすごい!』のランキングを変えてほしい - WINDBIRD::ライトノベルブログ
今年も『このライトノベルがすごい!』が発売されました。既存の作品に贈られる「文学賞」的なものが少ないラノベ業界にあって、最も規模が大きく最も注目度が高いイベントといえるでしょう。 このライトノベルがすごい! 2023 宝島社Amazon んで、毎年思うんですが、やっぱりWeb票は要らなくないですか? 宝島社の『この... 続きを読む
ラノベのアニメ化が激増している件 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
どれくらい増えたのか? まずはライトノベルのアニメ化作品一覧 - Wikipediaをもとに、2010年以降のラノベアニメの年間作品数を数えてみました。「テレビアニメ」しか数えていないので劇場版やOVAは除外です。ちなみに「新作」というのは要するにシリーズ二期とか三期とかを除外した数です。2022年の数値はこれから始ま... 続きを読む
結局「ダークファンタジー」ってよくわからん問題 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
「ダークファンタジーって知ってる?」 と訊かれたら「なんか暗くて怖くて重くて人がたくさん死んでいくような、漫画で言えば『ベルセルク』とか、ドラマで言えば『ゲーム・オブ・スローンズ』とか、ゲームで言えば『エルデンリング』みたいなファンタジーのことでしょ?」と答える人が多いのではないだろうか。 でも「... 続きを読む
中国の「異世界転生もの」の解説記事を翻訳して読んでみる - WINDBIRD::ライトノベルブログ
以前、韓国語でやったやつの中国編です。とりあえず「百度百科」のそれらしい項目をDeepLと百度翻訳で翻訳していこうと思います。 韓国編はこちら。 Web小説 网络小说_百度百科 現状 台湾 (中略) 台湾のWeb小説は「情色文学(訳注:情色=エロティック)」から始まった。大学生が独自に設置したネット掲示板のセックス... 続きを読む
2021年ライトノベル個人的ベスト10 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
1. 魔王2099 魔王2099 1.電子荒廃都市・新宿 (富士見ファンタジア文庫) 作者:紫 大悟KADOKAWAAmazon勇者に倒された不死身の魔王が五百年を経て復活したら科学と魔法が融合した世界になっていた…というサイバーパンク魔王勇者もの。個人的に「上手い」と「面白い」と「好き」はそれぞれ微妙に違う評価だと思ってい... 続きを読む
2021年ライトノベル10大ニュース - WINDBIRD::ライトノベルブログ
YouTube「マンガ動画」のノベライズが増加 現在は「漫画エンジェルネコオカ」からの書籍化が多いでしょうか。ネコオカのマンガ動画には、脚本としてラノベ作家が協力していることも多く、単純な「ノベライズ」というよりは「共同企画」のような形になっているようにも感じます。 マンガ動画の第一人者だった「フェルミ研... 続きを読む
「クーデレ」はいかにして素直クールをやめて普通にデレるようになったか - WINDBIRD::ライトノベルブログ
「クーデレ」とは何か? 「クーデレ」というオタク用語がある。 Wikipedia・ピクシブ百科事典・ニコニコ大百科では、それぞれ以下のように説明されている。 クーデレは、「クール」に「デレデレ」の略から作られた造語で、初見ではクールで近寄りがたいものの、打ち解けていくうちに好意的な態度、いわゆる「デレデレし... 続きを読む
韓国の「異世界転生もの」「悪役令嬢もの」の解説記事を翻訳して読んでみる - WINDBIRD::ライトノベルブログ
日本のコンテンツ業界を「なろう系」が席巻するにしたがって、中国や韓国のWeb小説事情も漏れ伝わってくるようになりました。それによれば、中国でも韓国でも、細かい差異はありつつ、似たような主人公最強もの、異世界転生もの、ゲーム転生もの、あるいは悪役令嬢ものが流行しているようです。ところが、それらについて... 続きを読む
ライトノベルの読者年齢を考える - WINDBIRD::ライトノベルブログ
はじめに ライトノベルの読者年齢について語られるとき、近年はしばしば「高齢化した」ということが指摘されます。 しかしその多くは「現在のラノベ読者年齢が高い」ことだけをもって「高齢化した」と言っており、10年前あるいは20年前のラノベ読者年齢と比較していることはほとんどありません。なにせ資料が少ないから... 続きを読む
ラノベ定義論スペースのメモ - WINDBIRD::ライトノベルブログ
書き起こしというほどでもない。聴きながら他の参加者の発言をメモしていたものを元に、後から動画を聴き直して自分の発言を補完したもの。詳しくは動画をお聴きください。 www.youtube.com 自己紹介(00:03:30〜) 夏鎖 ラノベブログ7年。イキってるラノベ読み。 mizunotori ラノベを本格的に読み始めたのは2003年くら... 続きを読む
「いいな」と思った最近のライトノベル表紙 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
ふと思いついたので好きな表紙をだらっと挙げていきます。本当に素人目で見たときの「いいな」なのでデザインの専門的な解説などはありません。作品内容の良し悪しとも関係ありません。 前回似たようなことをやったときのはこちら。 https://kazenotori.hatenablog.com/entry/2017/06/17/211132 主人公じゃない! こうい... 続きを読む
終わるレジェンドノベルスの救い方 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
レジェンドノベルスとは? 2018年10月に講談社が立ち上げたライトノベルレーベルが「レジェンドノベルス」です。いきなり「全部傑作!ハズレなし!」と豪語したり、「ネクストファンタジー」という謎のジャンル名をアピールしたり、講談社本体が「NOVEL DAYS」という小説投稿サイトを立ち上げた横で「セルバンテス」とい... 続きを読む
「エタる」の語源 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
はじめに ラノベってエタっても許されるコンテンツでいいな 増田のこの記事をきっかけに、「エタる」というスラング自体の発祥とかの話が盛り上がっていたので、ちょっと当時の5chを発掘してみた。最初は増田に投稿するつもりだったが、思ったよりURLが多くなったのでブログに書くことにする(増田では記事に多くのURLが... 続きを読む
ライトノベルの世代分けを考える - WINDBIRD::ライトノベルブログ
世代分けって楽しいですよね。 無意味に「第3世代の特徴はこうだ!」などとレッテルを貼ったり、「第1世代の素晴らしさと比べて最近の世代は」「第7世代の面白さを理解できない老害は消えろ」なんてワイキャイと言い争いたいものです。 というわけでライトノベル作品の世代分けを考えてみましょう。 第1世代 ソノラマ・... 続きを読む
「ライト文芸」周辺の用語整理 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
文学 小説や詩や随筆や戯曲などの総称。 もちろんライトノベルも文学の一種である。 業界的には何故か「純文学」の略称にもなっている。 純文学 芸術性に重きを置いた文学のこと。 対義語は、娯楽性に重きを置いた「大衆文学」。 芥川賞は純文学の賞。 直木賞は大衆文学の賞。 何故か「文学」と略されてしまう。 文芸 辞... 続きを読む
2020年ライトノベル個人的ベスト10 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
1. 帝都異世界レジスタンス 帝都異世界レジスタンス 作者:遠藤 浅蜊発売日: 2020/01/23メディア: 単行本人間とともに亜人たちも暮らす架空の大正時代を舞台に、ハーフエルフの貴族令嬢や、オークの軍人、忍者の新聞記者といった個性的な面々が、謎めいた装置を使ってさまざまな異世界を行き来し、怪しげな陰謀と世界の謎... 続きを読む
2020年ライトノベル10大ニュース - WINDBIRD::ライトノベルブログ
9年ぶりの新刊『涼宮ハルヒの直観』発売 sneakerbunko.jp 既に発表されていた2作品+書き下ろし1作品が収録された短編集で、長編『驚愕』の続きというわけではありませんでしたが、書き下ろしの『鶴屋さんの挑戦』は作者の趣味が100%反映された良い作品でした。 谷川流はミステリなら新作を書きやすいんですかね。谷川... 続きを読む
なろう系異世界ファンタジー超長文タイトル批判 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
前置き kazenotori.hatenablog.com 長文タイトルにはさまざまな種類があります。なろう系の長文タイトルと、ライト文芸の長文タイトルと、AVの長文タイトルと、ビジネス書の長文タイトルは、それぞれ異なる特徴を備えています。それらすべてを勘案したうえで語ることは困難なので、この記事では「小説家になろう」でよく... 続きを読む
最近の「歴史ラノベ」オススメ10選 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
最近のマイブームとして、スペオペと歴史ものがバチクソに来ているので、歴史ものをオススメする記事を書きます。(スペオペを読みたい人は『無双航路』と『一戸建て』を読みましょう) せっかくなので舞台となる時代順にいきます 項羽と劉邦、あと田中 いわゆる楚漢戦争の時代にタイムスリップしてきた「田中」くんが、... 続きを読む