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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersみんな持て余している – 白くてすべすべした石 – Medium
生きものと旅行が好きな勤労女性。エッセイなどを書きます。近書『ときめき昆虫学』(イースト・プレス)『メメントモリ・ジャーニー』(亜紀書房)以前のブログ:「メレンゲが腐るほど恋したい」http://mereco.hatenadiary.com/ みんな持て余している 最近「持て余しているな」と思うことが多い。 どこかずれたり掛けちがった愛情表現をしている人などを見るごとに「持て余しているな…」と心の... 続きを読む
メメントモリ・ジャーニー - 遠くに行く人のお助けマン | ウェブマガジン「あき地」
会社に勤めながら長文を書いたり、たまにイベントをしたりしているので、バイタリティのある人間と思われることがある。とんだお門違いだ。実際は、何をしていても目の前のことから逃げ出したいと願っている。 オフィスにいると「早く帰って原稿を書かなければ……」と焦るし、原稿を書くときは「こんな孤独で腰が痛い作業じゃなくてイベントやりたいな~」と夢想するし、イベントの準備をしているときは「あぁっ! 依頼のメール... 続きを読む
メメントモリ・ジャーニー - ガーナ棺桶プロジェクト・帰還報告 | ウェブマガジン「あき地」
旅と死をテーマにした連載「メメントモリ・ジャーニー」は全15回連載予定で、すでに後半戦に突入しています。 連載後半におけるハイライトとなるガーナ棺桶プロジェクトの帰還報告を簡単にするとともに、応援していただいた方々へのお礼を述べたいと思います。 昨年12月頭に掲載された 連載第9回 で、ガーナの装飾棺桶をオーダーして持ち帰る計画について書きました。 12月19日(土)に日本を発ち、西アフリ... 続きを読む
メメントモリ・ジャーニー - 移動してもしなくても、世界は混ざって変わりつづける | ウェブマガジン「あき地」
大学一年生の前期、レポートの書き方や討論のやりかたを学ぶ授業があった。あるとき、班を作って自由テーマで発表することになり、わたしの班が選んだのは「カルト宗教」だった。日本には主にこんなカルト宗教がある、洗脳の手口はこうで……と講義室で順番に発表したが、今思い出しても、熱意も考察のかけらもない稚拙なものだった。ユルユルの教養単位だったとはいえ、いつもニコニコしていた先生の精神力には頭が下がる。 発表... 続きを読む
連載「メメントモリ・ジャーニー」リンク集 - メレンゲが腐るほど恋したい
2015-11-24 連載「メメントモリ・ジャーニー」リンク集 隔週木曜更新で亜紀書房のWebマガジン「あき地」に連載中の「メメントモリ・ジャーニー」リンク集です。 全15回更新予定・2016年初夏の書籍化を予定しています。 第1回 世界は移動を拒んではいない 旅ブログをはじめてからの変化、人生について、そして芽生えた死への興味について。 第2回 生者と死者の島 西表島のシオマネキの群れと、与那国... 続きを読む
メメントモリ・ジャーニー - 旅人とスピリチュアル | ウェブマガジン「あき地」
もう何年も前のことだが、屋久島に行ったときの思い出だ。山に登ったり島をバスでめぐったり、集落を散歩したりと充実した日々を過ごしていたわたしに、泊まっていた素泊り民宿のおばちゃんが「アンタ、今日はここでごはん食べなさい」と言った。おばちゃんの誕生日を祝うために、友達が集まるのだそうだ。 鍋を数人でつついていると、髪の長い女性が現れた。最近島に移住してきた人で何かの創作を生業としているようだが、あた... 続きを読む
メメントモリ・ジャーニー - 魂の向かう山、死後の住所 | ウェブマガジン「あき地」
バスは霊場への山道を登っていく。車内には観光ガイドの音声が流れているが、音質は悪く、内容はほとんど頭に入ってこない。 「冷水(ひやみず)」というバス停で、バスはいったん停まった。バスを待つ客はいないが、運転手が座席のほうを振り向いて「お水、飲んできてもいいですよ」という。乗客たちは、うっそうとした林と数体の石地蔵を背に流れる岩清水をかわるがわる柄杓で汲んで飲んだ。「冷たいわねえ」と、中年女性とその... 続きを読む
メメントモリ・ジャーニー - 生者と死者の島 | ウェブマガジン「あき地」
月桃(ゲットウ)という花が好きだ。沖縄本島や八重山諸島では、家の軒先や空き地に当たり前のように生えている雑草めいた植物である。花が出るときは細長く丸まって固く閉じた葉の先が次第にゆるみ、2列に並んだ蕾の房が出てくるが、ひとつひとつはらっきょうの甘酢漬けに似ている。先端がほんのりとピンク色に染まっていて、なんだかやけにセクシーだ。やがてじょうご型に開き、赤と黄のだんだら模様の唇弁をのぞかせる。葉から... 続きを読む
メメントモリ・ジャーニー - 世界は移動を拒んではいない | ウェブマガジン「あき地」
旅の記憶をたどろうとすると、いつも思い出すのは旅先の絶景とかではなくて、地元の駅の発車案内板だ。 わたしの育った家は、大分県の別府市にある。小学生のとき、隣市である大分市街の矯正歯科に月イチで通っていた。最初こそ車で送ってもらっていたが、送迎に疲れた母親が、ある日いきなり「今日からひとりで行ってこい」と宣言したのだ。 わたしは超がつくほど臆病な子供で、市内の決まった路線バスに乗ったことはあったが、... 続きを読む