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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users天安門事件、25周年 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
香港に行ってきた。6月4日の天安門から今年で25年目。あの日を香港で過ごしたわたしとしては、25周年はどうしてもここで迎えたかった。 25年という節目を前に、中国大陸広しといえども香港でだけ開かれる天安門事件抗議集会のために、多くの中国の友人たちも今年初めから香港入りする算段をしていた。いつもは北京で集う友人、あるいはツイッターで次第に口を交わすようになった人たちと香港で出会う......どんな面... 続きを読む
日本はどれほど「アジア」を知っているのか? | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
南海沖で起きた、ベトナムと中国の衝突が日本で高い関心を引いている。メディアの報道ぶりも日本と直接関係のない事例としては珍しいほど力が入っている。日頃のアジアニュースへの冷たさと比べると、その報道の視点は「南海における緊張の高まり」に関心を払っているというよりも「中国の横暴ぶり」に焦点を置いたものが多い。そうでないというのなら、もっと日頃からフィリピンと中国、あるいはその他の国々との往来にも関心が持... 続きを読む
大陸と香港、深い隔たり | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
今回は少々びろうな話題が出てくるので、食事時に読むのはご遠慮いただきたい。 これまで何度かこの欄で書いてきたが、中国と香港の間で続く不協和音にまた新しい火種が持ち上がった。今回きっかけになったのが、繁華街で若い中国からの観光客の夫婦が幼い子供にウンチをさせていた様子を、通りがかりの香港人の若者がパシャリと写真を撮ったことだった。 ネットで目にした、その1枚と思われる写真にはいろいろな情報が詰まって... 続きを読む
中国的歴史認識とポピュリズム | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
マレーシア航空機が見つからないままもう1ヶ月半あまりが経った。先週、『ニューヨーク・タイムズ』などをはじめとする欧米メディアから次々と、「中国当局は『破片らしきものが見つかった』だの『遭難機のシグナルを拾った』だのという情報を流したが、どれも根拠の無いもので結局現場を混乱させただけ」という手厳しい報道が流れた。マレーシア機乗客の3分の2を自国民が占めている中国は、なにか先手を打たなければと懸命のよ... 続きを読む
海に落ちた針 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
これを書いている北京時間の3月13日午前現在、8日未明にクアラルンプールを北京に向けて出発した後消息を断ったマレーシア航空MH370便の「その後」に関する情報はまだまったくない。これまで伝えられていた「ベトナム領空入りした後に消息を断った」という情報に対して、11日夜遅くになって「同機はUターンしてマラッカ海峡に向かった」という情報がもたらされた。これが事実だとすると、北京に向けて東へ飛び立ったは... 続きを読む
東莞、東莞 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
中国のお騒がせ国有テレビ局、中央電視台がまた「大地震」を引き起こした。ネットがえらい騒ぎになっている。中央電視台といえば、昨年の春のアップルのメンテナンス契約問題、夏には著名微博ユーザーの「売春」逮捕と「自供」、秋のスターバックス「価格差別」叩きをそれぞれぶちあげ、こうやって書きだすとほぼ季節の風物詩化していることに気づく。そして今度は春節明けに、またやってくれたという感じだ。 騒ぎのきっかけは今... 続きを読む
「SHERLOCK シャーロック」ブームに思うこと | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
日本にもファンの多い、イギリスBBC製作のドラマ「SHERLOCK」(以下、「シャーロック」)の最新シリーズを、中国にいるわたしは一足先に堪能させてもらった。中国では、2年間ファンを待たせ続けたプレミア放送が本国イギリスで始まった2時間後に、BBC提供の中国語字幕付きが動画サイト「優酷 YouKu」で配信されたのだ。朝7時という時間にもかかわらず、配信から24時間のうちになんと500万回も視聴され... 続きを読む
「拝鬼?」 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
数年前、日本のウェブユーザーたちが創ったキャラクター「日本鬼子」(「ひのもとおにこ」)が、中国のネットで話題になったことがあった。日本のアニメキャラ好きな人たちの創作力を結集(?)させた可愛らしいキャラクターで、中国人ネットユーザーの間でも「萌〜!」(日本語のネット用語「萌え」=「可愛い」の転用)と人気を呼んだ。 だが、中国人をびっくりさせたのはその可愛らしさだけではなかった。「鬼」という言葉を可... 続きを読む
ビットコイン in 中国 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
最近、ビットコインをめぐる動きが興味深い。とはいえ、中国ではつい先日、中央銀行がビットコインの中国国内での流通にストップをかける通達を行なった。今年になって中国で特に加熱しているというビットコイン取引だから、ある意味それも予想のうちの動きであり、市場の暴落に一瞬ネット上ではショックが走ったものの、IT関係者の間では相変わらずビットコインをめぐる話題がそれほど悲観論もなく続いている。 ビットコインと... 続きを読む
報道の裏事情 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
「北京の街の様子は今はどうですか?」 天安門でジープが炎上した事件の後、日本からこう訊かれた。「なんともないです」「あ、回復したんですね」「いや、回復も何も最初からなにも変化していません。一時道路が渋滞し、最寄りの地下鉄の駅が閉鎖されましたが、そんなことしょっちゅうだし、ほとんど何も影響を受けていない市民の方が多いです」 ジープにはねられて亡くなった方、ケガをした方は本当にお気の毒で言葉もないが、... 続きを読む
「革命家」が息を吹き返す? | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
日本ではニュースにもあまり上がっていないようだが、先週行われた、習近平国家主席の父、故習仲勲の生誕百年記念活動が中国政治の動きに注目する人たちの話題になっている。 昨年の今頃、習近平ら胡錦濤から政権を引き継ぐとされる新指導者候補たちが「太子党」と呼ばれていたのを覚えているだろうか? 「太子」とは1949年の中華人民共和国建国に関わった「革命第一世代」の子女たちのことだ。ちょうどここ数年、その子女た... 続きを読む
中国風ゲンコツのおさめ方 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
日本人にとって、「愛国」は「中国」と並べて考えたくないキーワードのナンバー1だろう。日本人で「愛国」をたびたび口にする人でもそこに「中国」が並ぶとむっとするだろうし、「中国」という言葉をみても平気でも「愛国」は敬遠したい。たとえこの2つの言葉どっちも大好きという人がいたとしても、この2つとも苦手という日本人の方がきっと多いはずだ。 だが、中国人はどうだろう。たぶん、一般的な日本人が思い描くのは、「... 続きを読む
1年後の北京。人気は和食にラーメン、そして「半沢直樹」 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
昨年9月に中国で起こった、激しい反日デモから1年余りが経った。わたしも中国大陸の先っちょにある香港での暮らしを入れればすでに大陸生活も20年を軽く超えたわけだが、確かにあそこまで大規模な「うねり」を感じたことはこれまでなかった。だが、そこから1年、北京のような都会ではすっかりあの「うねり」などどこ吹く風といったように街は姿を変えている。 ちょっと最近、数軒の日本料理店に行くチャンスが続いたのだが、... 続きを読む
「女性関係」という道徳ツール | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
先日の薄煕来の公判で気になったことがあった。薄が、証人席に立った元片腕の王立軍のことを「妻の谷開来に横恋慕していた」と言ってのけたことだ。王は薄自身が遼寧省から引き抜いて、政令直轄市の重慶市の公安局長に据えた人物である。だが、二人の間に齟齬が起き、身の危険を感じた王が成都にあったアメリカ総領事館に駆け込んだことが薄失脚につながった。 その彼が自分を訴追する側の証人に立ったことは薄にとって耐えられな... 続きを読む
北京の夢 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
「ぼく、仕事辞めたよ。大連に行くことにした」 劉くんがぼそっと言った。まさか、と思いつつ、「旅行?」と尋ねたら、「ううん、水曜日に引っ越すんだ。別に持っていくものもないんだけど」と答えた。それを聞いて「やっぱり...」と心のなかでつぶやきつつも、何を言っていいのか思いつかず言葉が出てこなかった。 言葉が見つからなかったのは、劉くんには申し訳ないが、彼が北京からいなくなることがショックだからではなか... 続きを読む
「心債」 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
中国のネットに重苦しい雰囲気が広がっている。特に「発言する人たち」は今年国家主席になったばかりの習近平がぶちあげた「チャイナドリーム」とやらがいったいどんなものなのか見定めようとしてきただけに、今はなんともいえない煮えたぎるような怒りに身を任せつつ、それを吹き出させる方向を探しているようにも見える。 7月20日夕刻に北京国際空港第三ターミナルの到着ロビーで起こった手製爆弾事件。ちょうど夏休み、そし... 続きを読む
「朝日君」 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
「日本に行ってやりたいこと。それは日本人による中国語での情報発信がどれだけ重要かを分かってもらうこと」 3年前の今頃、日本の国際交流基金の招きで3ヶ月間日本に滞在することになっていた、中国人ジャーナリストの安替は、北京でわたしと会うたびにこう言っていた。そして幸か不幸か、春から準備が進められていた彼の訪日まであと数週間という時になって、尖閣沖で中国漁船が海上保安庁の監視艇に体当りする事件が起きて漁... 続きを読む
物価と税金:庶民の気持ち | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
先日、あるジャーナリストに誘われて会食に出席した。そこには著名な時事雑誌の編集長と、ジャーナリストからスポーツグッズ企業の広報に転職し、現在はその企業の副社長という40代、さらに彼らの大先輩に当たる60代の某政府系メディアの論説員が同席した。誘ってくれたジャーナリスト氏もどちらかというと政府系メディアの人なので、無理のない顔ぶれだが、あまり政府系メディア、それもご重鎮のレベルとはご一緒することのな... 続きを読む
社員旅行で眺めた日本 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
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社員旅行で眺めた日本 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
5月中旬、友人から携帯にメッセージが届いた。「日本では日本酒と、冷たいビールと、冷たい牛乳と、冷たいジュースと、冷たい水道水をそのまま飲んでも、わたしのお腹はなんともない! まだまだ食べたい飲みたいと思うくらい。中国ならそんなことをしたら1日もしないうちにバッタリだわ。ここは本当に素晴らしい国!」 中国のIT関連企業に勤めるチャンさんは、社員旅行で初めての日本滞在中だった。毎日のように彼女から届く... 続きを読む
水と報道:見えない基準と真実 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
「ニセモノ食品」はもうすっかり中国のキーワードになってしまった。以前「外食怖い」でも書いたように、かなりの人たちが「毒食品」を警戒するようになった。 日本人に比べて意外に鷹揚な中国の人たちがピリピリし始めたのはやはり、2008年秋に暴露された「メラミン入り粉ミルク」事件からだったと思う。「毒ミルク事件」と呼ばれるようになったこの事件(詳細は「たかが粉ミルク、されど粉ミルク」)は、栄養補給源をミルク... 続きを読む
地震の後で | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
今週火曜発売の『ニューズウィーク日本版』4・30/5・7号は合併号です。次号の発売は5月8日(水)になります。 4月20日の朝8時過ぎに四川省雅安市蘆山県を震源地として起こったマグニチュード7の地震から10日が経った。わたしはご多分にもれず、発生した時に眺めていた中国語のツイッター経由で地震を知った。そこから、みるみるツイッターにいる人たちが「何かしなきゃ!」という気分を高ぶらせていくのを目にした... 続きを読む
アップルの「旨み」 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
編集部よりお知らせ 雑誌・ニューズウィーク日本版、毎週火曜日発売になりました。 *一部地域では異なる場合があります 「神経病!」(キチガイだ!) 周囲の人たちはみんな一言、吐き捨てるようにこう言って顔をしかめた。わたしの知っている限り、彼らの半数以上はアップルのiPhoneかiPadのユーザーだ。もちろん、自宅や職場で使うコンピュータがマックだったり、スマホもタブレットも全部アップル製品で統一... 続きを読む
炎上した「愛心」 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
編集部よりお知らせ 雑誌・ニューズウィーク日本版は毎週火曜日発売となりました。 *次週は2月13日(水)発売です。 2013年1月4日午前8時40分、河南省蘭考県で起きた火災が7人の子供の命を奪った。焼けたのは14人の子どもたちが暮らすアパート。そのうち4人は養母の袁厲害が運転する電動三輪車に乗って正月休み明けの小学校へと出かけ、もう1人は72歳になる袁の母親に付き添われて学校に向かった後に火... 続きを読む
まだまだ遠き春――「南方週末」事件顛末記 | ふるまい よしこ | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
編集部よりお知らせ 雑誌・ニューズウィーク日本版は2013年1月22日より火曜日発売となります。 *一部地域は発売日が異なります。 新年早々、日本でも報じられた広東省広州市に本拠地を置く週刊紙「南方週末」編集部のストライキ騒ぎが収束したらしい。 ......「らしい」というのは、3日発売になった同紙の新年号が編集部の最終稿から改ざんされたことに対して抗議の声を挙げた記者や編集者が、中国産マイク... 続きを読む